ニートと旅と愛しさと空と海と大地と文章と
お久しぶりです。りょーすけです。
全然更新をしてなかった。冬のせいなのか、やりたいことがたくさんあったからなのか分からないけどとにかく文章を書く気が起きなかった。
まあ書く気が起きなかったのできっと書くべきではないんだろうなあと思いつつ、また文章書く気起こるかな〜と心配してたんだけどまたMacBookに指を伸ばし、最初の一行を書くことができてよかった。
更新してない間のこの1ヶ月はこれまでの人生の中でもかなり充実していたんじゃないかな。ニートだったけど。
まず人生で初めて一人で旅行をした。以前の記事に大阪と京都に旅行に行ったときのことを書いたけど、あと2枚きっぷが残っていたので年始に名古屋に行ってきた。5時間電車に揺られるのにも慣れて窓から流れる景色を見たり、文庫本を読んだりしていたら時間は結構あっという間に過ぎた。旅耐性が少しついたのかもしれない。
今回の旅行は主にツイッターのフォロワーに会いに行くことが目的だったので本当にそれ以外の予定も泊まる場所の検討もついていなかったのだけど
初日の夜に会った方が出会ってすぐに「泊まる場所決めてないんですか?じゃあ僕の家泊まります?」と言い出した。「ええ!?いいんですか!?」と思わず声を裏返しながら聞き返す。本当にいいんですか?と何度も確認した結果、ありがたく泊まらせていただくことになった。しかもご飯も奢ってもらった上、近くの銭湯まで車を出してくれた。優しすぎる。優し過ぎて仏かと思った。
その節は本当にありがとうございました。
次の日に会った別の方にもまたまた飯を奢ってもらった。飯の後に行ったスタバまで奢ってもらった。前日の出来事で既に頭が地面にめり込んでいるのに、もはや逆立ちをしドリルのように身体を捻りながら回転させ、地下深くまで掘り進められるくらいには頭が上がらなかった。仏、いすぎだろ。
その節は本当にありがとうございました。
その他の時間は一人で公園を散歩したり、庭園があったので入場して池の鯉をぼーっとみたり、園内にある抹茶専門店で人生で初めて抹茶と茶菓子を頼み、抹茶の苦さを味わった。全然美味しくはなかった。
こうして2回に分けて決行した一人旅行は予想を遥かに上回って充実していた。
窓からひたすら流れる街や山。乗り間違えた電車。移動時間で読んだ本。狭いネットカフェのブースで見上げた汚い天井。隣のブースで2時間シコってたおっさん。
エスカレーターの右と左を間違えたこと。カプセルホテルがSF映画っぽくて面白かったこと。縁切り神社の行列が長くて面白かったこと。
奢ってもらったこと。好きなYouTuberの聖地巡りをしたこと。初日に余計なものを持ちすぎて重すぎたバッグ。
風が冷たくて5分で帰った清水寺。車の助手席と銭湯。古本屋で話しかけてきた愉快な店主のおじさん。
そして現地で会った人々。
旅を終えて、家に帰り荷解きを終えて自分のベッドに入り、枕に頭を乗せて暗闇を見つめる。歩き過ぎてふくらはぎの裏の筋肉が張っているのが分かる。慣れない場所の寝泊まりは疲れる。
寝不足でろくに回らない頭の中、朧げに瞼の裏に浮かぶ風景。バイト辞めた次の日に突然思い立って買った18きっぷ。3泊4日程度の一人旅を2回したからって人生が変わるわけもない。当たり前だ。私は私のまま明日が過ぎていく。
ただ自分のベッドと布団がこんなに寝心地のいいものだとは知らなかった。それだけは確かだった。
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