活用練習の時には必ず主語をつけて!!!
先日delec2 を受けたんですが、その時に綴り字の確認用に使った下記の本に衝撃的なことが書いてあったのでシェアします。
スペイン語文法ライブ講義! 加藤 伸吾 https://www.amazon.co.jp/dp/4560087636/ref=cm_sw_r_tw_dp_S78QY6737H3RTZSK4R63 @amazonJPより
それがなにかというと、タイトルでもある「活用練習の時には必ず主語をつけて(p. 126)」です。なぜこの短い文章がガツンときたかというと、前々からスペイン語においては、英語やフランス語で有効な筆写音読といった勉強法が通用しにくいと感じていたのですが、その理由が明確にわかったからです。
スペイン語の文法問題解いたり、スペイン語で話したりする時にいつも思っていたんですが、結構簡単な動詞の活用間違えたり、構文が上手に使えなかったりするんですよね。英語やフランス語だと、筆写音読してたら文法問題ほぼ間違えなくなるし、会話でも構文を意識して話せるのに、どうしてスペイン語はうまくいかないのかなと思っていたんですが、上記の本を読んでいて下記の文章に出会った時にめちゃくちゃ納得も得心もいきました。
フランス語でも活用が重要だから活用の練習自体はかなりやりこみましたし、同じことをスペイン語でも行っていたんですけど、スペイン語は主語省略可能だからという理由で、主語をつけずに念仏みたいな感じで覚えていたんですよね。参考書にもそういう形で乗っていることが多いし。で、そうやって覚えているから、実際に使う時も念仏みたいに全部一気に思い出して、そこから必要に応じて上から順番に数えて当てはめる。まさに、著者の加藤先生の言うダメな勉強法をやっていました…。
この学習法だとライティングは対応可能なんですけど、スピーキングで即座に動詞を活用させないといけない場合は対処できないし、文法問題解く時も複雑になると、混乱して間違えてしまいます。あと、筆写音読する場合も、英語やフランス語だと、主語があるから自動で「この文はこういう構造で、この時勢か」と意識できて、勝手に動詞の活用や文法が身につきアウトプットにも使えるんですが、スペイン語だと自動で判断できないため、単に筆写音読してるだけではなかなか身につかない…。
「スペイン語活用や文法難しいな。なんで英語やフランス語みたいにうまくいかないんだろう。フランス語と同じで動詞の活用に時間使ってるのにな。」と思ってましたけど、この本読んですごく納得いきました。主語すっ飛ばして、呪文みたいに覚えちゃいけないんですね!
ちなみに、「スペイン語文法ライブ講義!!!」自体は前から持っていたんですけど、キンドルだったせいか今回取り上げた内容は見落としていました。やっぱり、参考書は紙の本がいいですね。外国語で小説を読むのは、辞書が使いやすいので、キンドルの方が便利ですけど。
とりあえず、いい本なので買ってみてください、「スペイン語文法ライブ講義!!!」。長くなったのでこの辺で。
では!
井上大輔
高度な外国語力を身につけたい人、テストで結果を出したい人に向けて役立つ情報をつぶやき中。TOEIC980点。早稲田英文→早稲田仏文修士→上智外国語学部修士→上智大学博士課程在学中。英語・仏語・西語・伊語の参考書&翻訳書も出版。著書一覧→http://amzn.to/jzUDtr