【SS】鋼こむらがえり 〜再会〜
蒼は優の事をどうしても忘れられなかった。
茶店に呼び出した優を目の前にして、蒼が話しかける。
「男の子だもん。少しくらいエッチな事を考えてる方が草食系男子よりよっぽど良いわ。
優、もう一度私と付き合ってくれない?」
「ああ、良いよ。
ところで、蒼、女の子って一人エッチってするの?」
小さな喫茶店で満席の店内で、突然何を聞いてくるのだろう。
蒼は話をはぐらかした。
「しないわよ。優は?」
「僕はね。利き手でない左手を使うんだ。
左膝を立てて、左手を膝の下から通してからポニョをしごくんだ。
何故だかわかるかな?
こうして自分ではコントロールしづらくなることで、少しでも他人にされているようなもどかしさを味わうことができるんだよ!
でもね、一つ難点があって時々ふくらはぎを吊るんだ。ふくらはぎが鋼のように硬くなるんだ」
日頃無口な優が眩しいくらいの笑顔で雄弁に語る。
蒼は窓から遠くを見つめ、自身の愚かさに苛立ちながら呟いた。
「やっぱり別れましょう」
(ぱひゅん)410文字
こちらの続編になりますが、NGの場合は失格にしてください😅
また今度!
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