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「黒字の教科書」 読書レビュー

今日は財務コンサルタントの森岡さんが出版された「社長のための黒字の教科書」についての学びを発信します。

教科書という表記ですが、「財務に関する基礎知識及びスタンス」「著者の実体験と事例を基にした黒字企業の特徴」「経営に対する著者の考え方」が書かれている本でした。

私の読書レビューの考え方

・自分の備忘録として感じたことをサラリと書いて気持ちをシェアします。
・この人どんな人なんだろう?本の中身だけでなく著者について考えます。
・感じたこと・考えたことをつらつらと書きます。
・明日から自分のやることが変わりそうだと思うことを書きます。

内容の要約をするつもりはないのでぜひ中身は自分で手に取って下さい!

↓ 今回読んだ本はこちら ↓

著者森岡さんってどんな人だろう?

会計士といった職業ではなくご自身でも経営をされている方で経験と自分が感じたこういう会社が好きという考え方も含めた目線で「企業」を見ている人だなと感じました。
ご実家が自営業ということもあり、経営に対しては昔から興味があったようです。新卒で大手の会計事務所に入社。3年目で経営幹部になり、業績をあげつつ会社における「財務」の重要性を実感し独立されたというキャリアです。
会計事務所に居られた際に「節税対策のために保険に入ったはいいものの、翌年度で売上が下がり逆に保険金が利益を圧迫し、融資に頼り借金体制になる」といった事例も目にし、節税ばかりに目を取れるような経営がいかに危ういか?という実体験を含めたアドバイスをされています。
堅実に長く続くビジネスをしたいと考える人にはおすすめの方です。

著者が考える「会社経営の目的とは?」

会社経営の目的とは
①永続的に事業を継続出来る状態に導くこと
②お客様や取引先、社員等の利害関係者がいかに満足、幸福になるかを継続的に追求すること
③会社が目指すべきビジョンや経営理念を実現すること
④会社で働く社員のやりがいやモチベーション、自己実現の支援をすること

私は、会社が存在する意義であるビジョンや経営理念が③に来ている理由は時間軸にあるのではないか?と考えました。

ビジョンやミッションは長い時間をかけて成熟させていくもの。そのためには継続性がなければ、到達する前に道半ばで終わってしまいます。それは、自分や仲間だけでなく「顧客」に対しても不幸なこと。

だからこそ、時間をかけられる土台を創る必要があるはずです。
そして、どんなに仲間がいようと「組織の最終判断」を持つのは経営する人です。決意によって、経営状態は良くも悪くもなります。

この本を読んで、経営者として「健康的な経営」をするスキルを高めようという決意が強くなっています。
自分が始めたこと。自分がやりだしたこと。
だからこそ会社と自分共に
「生きる目的を持つ」持ち続ける努力を惜しまない。

売上という魔法の言葉に囚われない。

▼いかに節税するか?は地盤を狂わせる。
節税という名の下に
高価な車を社用車として購入したり、意味のないパソコンを複数台購入するというのは財務体制の悪化に繋がります。
理由としては、経費対策と言っても実際にキャッシュがその分減ること。


節税が目的化してしまうことが、判断軸のブレに繋がり儲からない原因に変化してしまいます。


▼出ていくお金を明らかにする。

▼お金の扱いにおいても「存在意義」が大切。
どうやってお金を使うのだろう?
その指標になるのが経営理念であり存在意義である。

存在意義が明確になっていると
○何にお金を使うか?
○赤字の事業の継続判断
○なぜ収益改善をするのか?という根拠
をもたらしてくれます。

具体的なお金の管理方法についても書いてある

貸借対照表の見方や、月単位・四半期単位での数値との向き合い方
キャッシュフローの流れをよくする考え方のメソッドもたくさん含まれておりますが、ここで言及するには図式等々が必要になっていくのでまたの機会に共有させてくださいw
利益管理のやり方は私もすぐに取り入れ「売上目標」から「利益目標」に数値の動かし方を変更しました。

財務の観点からみても「会社の存在意義」はすこぶる大切だ

財務に関する技術を学べる本かな?と思って手を取ってみましたが、中心点にあるのは経営理念やビジョン、そして経営者として「黒字にしようとする確固たる覚悟」といった姿勢に対しても言及されています。

財務の専門書として手に取るというだけでなく、経営を学ぶ本としてもおすすめです!

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