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書くことを勉強しようと思ったけど、テクニックがほしいんじゃなかった

エッセイを仕事にしたい、という夢がある

今無職なので本格的に取り組むなら今なのだろうか、と考えて図書館で本を借りてみた

伝わる表現
エッセイ
文章
書く仕事について

この辺りで5冊借りてみた
そのうち2冊を読んでみた、正しくは5分の1ほど読んでやめた

伝わる、伝える
そのはずの本を、私は読みきれなかった

こうやればいいよ、という本だった。
自分はこうやっていて、こうやると良くなる
初めはほうほう、確かに、すごいな、と思う

けれど飽きてくる
教科書を読んでいる気分になる

正しくて、理にかなっている
それは伝わる

だけど、私はエッセイにそんなものを求めていたっけ
私はもっと、人の日常や考えていること
そういったものに触れることが、エッセイを好きな理由ではなかったか

書くことには元手がかかる
いろんな国に行ったからこそ書ける言葉の後に出てきた言葉
そうじゃないんだ
書くために何かするんじゃなくて
あなたの気持ちからくる言葉を知りたい、聞きたい

伝わる、という題名なのに私には伝わらなかったことに少し笑ってしまった
万人に効くものはない
ほんとうにそうだね

2冊そうやって齧って、3冊目を開いたらさっきの本と真逆のことを言っていて、数年前に「たくさん本を読めば知識がつくかと思ったのに本によって違うことを言っているから読む気が失せた」と言っていた人がいた。ネットの世界に。こういうことだね。

知識や、技術
確かに伝えるために有効なのだと思う
読みやすい文章になるのだと思う
だけど私が書きたいのって、論文でも作文でもないんだよ
私のこと、見聞きしたもの、日常、考え
そういったものを書くことが好きだし、人の書いたものも好きだ
そこに「矯正」のようなものが入ったら、私はたぶん、もう好きじゃない

相手のことを想って、この言い方はちょっと違うかも、って書き直すことは愛だと思う
でもテクニックが並べられた本に、私はもう関心がなかった

5冊借りて、読まない本もある
これが買ったんじゃなくて良かった
ふふ

借りた意義はあるよね
私は私が好きだと思う文章を書けばいいんだなって思えたから

エッセイを仕事にしたいって気持ちはある
だけど、それに縛られたくもないなって思う

全然仕事にならないじゃん
って苦しくなっちゃあ、おしまいなんだよ

そうじゃなくって、
ずっと書くことが好きでいたい
書くことで人と繋がれたらいいなと思う

そう思えたから、いい経験だった


こういう気持ちって、すぐに消えていってしまうよね
私の場合は特に気持ちが変わりやすくて
だから小さい石をたくさん拾って、集めて、敷き詰めて
積み上げて海岸みたいにして
私に見えるように

そうやって気づけば私の中で大きくて大切な想いにしていく
そうやっていくしかないなって思うよ



読んでくれて、ありがとうございます🌱