Googleアナリティクスにおける二重計測のあるある原因3選
こんにちは!グロースアナリティクスフォースカンパニーの河村です。
GA4(Google Analytics 4)の導入や運用を行っていると、思わぬトラブルが発生することがあります。
その中でも、「二重計測」は非常に厄介で、GA4で計測しているアクセスログデータの信頼性に関わり、データの精度が損なわれることはビジネス上の判断を誤るリスクがあります。
この記事では、GA4で二重計測が発生する原因をいくつかご紹介し、その対処法について解説します。
GA4の二重計測とは?
GA4における二重計測とは、セッション数・イベント数・ページビュー数などが重複して計測されてしまう現象です。これにより、KPIとして追いたいコンバージョン数などの指標が実際よりも多く計測されてしまい、マーケティング施策の効果検証・効果測定の信頼性が低下し、間違った意思決定に繋がる可能性が高まります。
二重計測が発生する主な原因
計測タグの重複実装
二重計測の最もよくあるケースは、下記のようなタグの重複実装が考えられます。
・Google Tag Manager(GTM)のコンテナタグをサイトソースに重複実装している
・GTM内でGA4計測用のGタグを重複実装している
また他の例としては、サイトソースにGA4計測用のタグを手動で設置したあとにGTMでも同じGA4計測用のタグを追加して二重計測が発生するケースも見受けられます。通常GTMとサーバーサイドGTMの利用
GA4計測のために通常GTMとサーバーサイドGTMを使用している際に、どちらも同一プロパティで計測してしまうと二重計測が発生します。
GA4計測のために「サーバーサイドGTM」を使っていると知らずに、GTM内でGA4計測用Gタグを設置してしまうケースも見受けられます。設定アシスタントでのUA→GA4移行
設定アシスタントを使ってUAからGA4へ移行した場合、UAの計測タグでGA4を計測します。それを知らずに、UAの計測タグに加えてGA4の計測タグを設置してしまうと二重計測が発生します。
どう対処すべきか?
二重計測を防ぐために次の対策を講じることがおすすめです。
タグの管理を一元化する
GA4計測タグは、GTMなどのタグマネージャーツールを活用して実装し、一元管理することを推奨します。これにより、重複したタグの追加設置が発生するリスクを抑えることができます。GA4・GTMの仕様書や運用書を作成する
使用しているGA4やGTMについての「仕様書=設定がどうなっているのか」や、「運用書=どうやって管理するのか」を作成しましょう。
GA4やGTMで新たに何かを設定する際に、仕様書・運用書を確認して現状を把握することで、不要な設定をするリスクを防ぐことができます。専門家に相談する
「なぜ二重計測が発生しているのか」はサイトの仕様による影響も考えられるので、上のケース以外が原因で発生していることもあります。その際は、実際にサイトを見たり実状況を確認した上で解決策を決めることになるため、GA4やGTMについての専門家に相談することもおすすめします。
GA4やGTMの仕様書や運用書の作成についても、専門知識がないと作成が難しいこともあると思うので、専門家と一緒に作成することも有効です。
最後に
GA4の二重計測は、放置するとデータの信頼性を損なう重大な問題です。特にデータに基づいて意思決定を行う立場の方々にとって、このような誤ったデータは業績やマーケティング効果の誤認に繋がりかねません。二重計測を防ぐための正しい知識と設定は不可欠です。
もし、GA4の運用や設定に不安がある場合、専門家への相談をお勧めします。当カンパニーでは、GA4の導入から運用サポート、トラブルシューティングまで対応可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
【お問い合わせ先】gaforce@members.co.jp