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風化する想いは転化すればいい

どれだけメディアで報道されても、9年前のことが少しずつ僕の記憶から消えていきます。親戚の大半が東北地方にいて心が穏やかでなかったこと、東京のスーパーから品物が消えたこと、助け合いを通して人の暖かさを感じたこと、人の善意を踏みにじった募金詐欺に心を痛めたこと…

僕でさえこんな状態なのだから、将来息子に話したところで、想像もつかない文章だけで知る歴史のひとつになってしまうのだと思います。

同じ悲劇を味あわないようにするには風化しないことが大事だけれど、やはり風化は避けられない。後世に残していくのならば、その想いを別の形に転化させてあげる必要があるのでしょう。現在、たいていの家が阪神・淡路大震災を機に耐震設計が見直されたものになっているように。

息子が物心付く前から、生活に防災を取り入れていきたいと思っています。
月に2度くらいは備蓄しているレトルト食品を食べてみたり、大通りやシンボルとなるものを散歩ルートにして自宅までの帰宅方法を身体に染み込ませたり、キャンプグッズだけで生活する日を作ってみたり…
気付いたら防災に対する考え方が身についているのが理想です。

そうして実際に災害が発生した場合、本人が助かるのはもちろんのこと、普段から備えていた余裕のぶん他の人のために使ってあげられたら、素敵だなと思うのです。

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