見出し画像

『会社四季報』元編集長が注目する1兆円超え企業!ジェイテクト、 日立建機って何の会社?【企業分析専門家コラム】

今週の内容は、『会社四季報』元編集長の田北浩章さんより寄稿いただいた、「まだまだある! あなたの知らない1兆円超え企業!」です。

田北さんは『会社四季報』『週刊東洋経済』の編集長を経て、現在は、東洋経済新報社常務取締役を務める、いわば「企業分析の専門家」。儲かり企業についてやさしく解説してくれる存在として、番組にも長く出演いただいています。

そんな田北さんが今回『がっちりスクール!!』で解説してくれたのは、3月15日に放送した『あなたの知らない1兆円超え企業!』をもっと学べる内容です。
【3月15日放送の番組を見逃した方はコチラ↓↓↓】

売り上げ1兆円超えの日本の会社は、上場しているだけで159社あります。番組ではそのうちの、「オリックス」「三菱ケミカル」「アイシン精機」という3つの巨大企業を紹介しました。

ほかにもまだ、一兆円超え企業はあります!

今年2月末にバレーボール男子Vリーグでパナソニックを破って初優勝した「ジェイテクト」、世界中で活躍する「日立建機」田北さんが注目する1兆円企業を紹介。その儲けのしくみもわかりやすく教えてくれました!

そもそもですが、売り上げが1兆円以上もあるにもかかわらず、番組で紹介した3つの会社が私たちにとってなじみがなかったのはなぜだと思います? 番組で紹介した3社にも、今回紹介する2社にも共通点があるんです!

◇ ◇ ◇

田北浩章(たきた・ひろあき)
東洋経済新報社 常務取締役。1984年慶應義塾大学経済学部卒業後、東洋経済新報社入社。産業記者、『ベンチャークラブ』『週刊東洋経済』『会社四季報』の編集長、編集部長、第1編集局次長兼証券部長、企業情報部長などを経て、2016年より現職。

年間売り上げが1兆円以上ある上場企業を知らないのはなぜ?

1年間の売り上げが1兆円以上もある企業なのに、なぜ、私たちは社名になじみがないのでしょう。

① 幅広い商品を扱っている
②グローバルに展開する
③高額な商品を売っている

この3つは、3月15日に放送した番組の冒頭で森永卓郎さんが挙げた「1兆円超え企業」の特徴です。

その通りです。

加えて、その社名が私たちになじみがないのは、BtoB企業だからという点があります。BtoB企業とはビジネスtoビジネス、要するに、企業に向けてビジネスをしている会社です。

オリックスが航空機をリースしている先は航空会社、三菱ケミカルが炭素繊維を売っているのは自動車メーカー、アイシン精機はトヨタ自動車に主に自動車部品を売っています。企業と取り引きをしているため、私たちの目には触れないのです。テレビ広告は基本的に打ちません。

トヨタやソフトバンクとは、そこが大きく異なります。ちなみに、一般消費者向けにビジネスを行っている会社は、BtoCといいます(ビジネスtoコンシューマー)。

今年2月末に行われたバレーボールVリーグ男子1部決勝で、パナソニックを破り初優勝したのは、ジェイテクトという会社です。スポーツニュースになりましたが、「そもそもジェイテクトって何をやっている会社なの?」というのが世の中の反応でした。

スクリーンショット (317)

◇◆◆◆◇

ここから先は、有料コンテンツになります。このnote単品は220円です。有料版を購入していただくと、以下のコンテンツを楽しむことができます。
【目次】
・「電動パワーステアリング」で世界をけん引するジェイテクト
・コマツだけじゃない! 建設機械が世界で活躍する日立建機
・ミニショベルからデジタル化まで!日立建機の油圧ショベル

◇◆◆◆◇

ここから先は

1,986字 / 4画像

¥ 220