頑張っても頑張ってもどうしようもなくつらい時は
日曜日の夜、仕事のことを考えると憂鬱になってしまうことはありませんか。
やってもやっても終わらない膨大な業務、職場やグループにいる嫌な人、気難しいお客さん…
色んな要因が混ざりあってせっかくの休日でも仕事のことを考えてしまう。
実はこれ、全部いまのぼくの状態です。
でもきっとぼくと同じような人もいっぱいいるのではないでしょうか。
今回の投稿では、だいぶ長くなってしまいましたがぼくについてのお話になります。
重い気持ちにならず暖かいココアでも飲みながら1人の人間の物語だと思って読んでいただければ幸いです。
1.就職1年目
第1志望の公務員試験に合格し、大学を卒業して去年の春から働き始めました。
その頃はちょうどコロナの影響もあって予定されていた大学校研修や対面式の研修は全て中止。職場の部署単位でのOJTです。
ぼくの部署はとても忙しい部署です。
幹部しかおらず、平の職員はぼくだけでしたが、皆さんから懇切丁寧に指導をしていただき、社会人としての心構えや仕事に必要な基礎知識を覚えることが出来ました。
同期と1度も会えなかったのは寂しかったけど、忙しいながらも充実した日々を送っていました。
2.就職2年目(前編)
人事異動で1年目の幹部は全員異動となり、2年目からは全く新しい体制でのスタートとなりました。
とても厳しい人が次長となり、それに伴って1年目の慣習は無くなり、全てに次長のチェックが入るようになりました。
次長は他の部署の事はあまり知識が無いようでほとんど問題なく決裁が通るのですが、ぼくの所属する部署は次長の昔居た部署でもあり、かつ平の職員がぼくしかいなかったため、ぼくの作成した書類はひときわ厳しくチェックが入りました。
次長は句読点の打ち方や文章構成、助詞助動詞の使い方など、細かいところまでチェックをし、少しでも自分の考えにそぐわないものがあれば付箋でバツが書かれ、差し戻されます。
他の上司や1番上の長が大丈夫と言っても差し戻され、また最初から決裁の取り直しです。
これが全ての書類に対して行われるようになり、毎日だいたい定時後に次長から呼び出され、30分から1時間のダメ出しと説教が始まります。
その時のぼくは指導の一環だと思い、負けるものか頑張りました。
その状態が半年間続きました。
3.就職2年目(後編)
負けるものかと半年間食らいつきましたが、10月上旬にあるアクシデントが発生します。
仕事で上司と外回り中、事故にあいました。
信号で停車中、後続車からノーブレーキで激突。その車のスピードは40キロは出ていたと警察から聞きました。
車は大破。
ぼくは軽自動車の助手席に乗っており、ガラスシャワーを浴びました。
頭痛と酷い吐き気がありましたが、幸い事故による外傷はありませんでした。
ぼくは動くことが出来たので頭を打ってしまった上司(運転者)を救出し、消防への連絡や、できる限りの事後処理を行いました。
事故から10分後くらいに救急車が到着し、ぼくと上司が病院へ運ばれました。
検査と診断の結果ぼくは頚椎捻挫、上司は頭部の軽い打撲と頚椎捻挫と診断。
診断書では頚椎捻挫のため2週間の通院加療を要すると書かれ、数ヶ月間は症状が出るかもしれないからしばらくリハビリに通ってもらうとお医者さんから伝えられました。
事故翌日は仕事を休み、次の日から通常勤務へ戻ります。
4.その後
病院は17時までなので、週2回程通院のため早退してリハビリを受けるようになりました。
3週間ほど経過すると、はじめは首の痛みと張りで右を向けなかったのが徐々に首を動かせるようになり、症状も少しずつ良くなりました。
しかし、事故から1ヶ月が経とうとした頃から、徐々に頭痛・吐き気・左手の震えが酷くなりました。
朝は決まって嘔吐し、昼になっても吐き気と頭痛は収まらず、夕方からはさらにまた酷くなる。。。
運転席側の上司は問題なさそうなのに…
そういった考えが自分や他の職員にも出てきて、周りからあきれるような目で見られるようになりました。
ある朝、嘔吐が出勤時間になっても止まらず、仕事を休むことに。
職場の長に紹介された病院でMRI検査を受けるも脳と骨には異常なしとのこと。
次の日からは今まで通り出勤しました。
これまで通り差し戻された書類を訂正して決裁をまわし、新しい案件の決裁を回すもまた全てにバツがついて差し戻し。
気難しいお客さんが1時間以上窓口で騒ぎ立て、定時後は次長に呼び出されて書類の書き方について説教。
満足に通院も出来ず、痛みはさらに増し、吐き気と頭痛は日中収まることが無い。
ミスも増え、説教の時間も増え、仕事はたまる。
このとき、ぼくのこころはおれてしまいました。
5.ごめんなさい
出来ない自分が情けなくて。
頑張って駄目ならもっと頑張らないと。
具合が悪くても仕事に行かないと迷惑がかかる。
そう思い込んでいた自分を救ってくれたのは家族とぼくの大切な人でした。
『もう十分頑張っているよ』
『辛い時は休んでいいし逃げてもいい』
『会社にとって都合のいい人にならなくていいよ』
自分にとって大切なものは何なのか。
この言葉をもらい、ようやく立ち止まることが出来ました。
自分の大切な人を傷つけてしまう直前まで、ぼくは周りが見えなくなっていたのです。
6.いつも頑張っているあなたへ
自分はまだ大丈夫。
頑張りきれていないだけ。
そう考えている人は限界を超える寸前まで来ています。
申し訳なく思ったり、会社に迷惑をかけると思っている時点でもう十分頑張ってしまっています。
これまで大丈夫だった人でも、ふとしたきっかけでこれまで出来たことが出来なくなることもあります。
会社や上司、他人は人を気遣う心の余裕が無くなってる場合が多く、あなたのそうした変化に気が付かない。
いい意味でも悪い意味でも、人は他人にはさほど興味が無いものです。
だから、つらいということを周りに対して声に出しましょう。
家族や友人、恋人、尊敬できる上司などに自分の状態を伝えましょう。
そして無理せずゆっくり休みましょう。
好きな音楽を聴いて、読みたい本を読んで、暖かいココアでも飲みながら。
大切なあなたの、大切な人を守るためにも。
ぼくのことを止めて守ってくれた大切な人と、来月結婚をします。
あとがき
この投稿はぼくがこの思いと決意を忘れないように書いたものでもあります。
みなさんもどうか大切なことを見失わず、大切な人を傷つけないためにも、自分のことを大切にしてあげてくださいね。
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