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町へは出れないが、書を捨てよう

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読み切っていない積ん読本を、そのまま捨てるのも惜しいのでちゃんと読んで処分しようという葛藤のもと書いている。
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2021年6月の記事一覧

町へは出れないが、書を捨てよう<12巻>

「理屈バカ」という言葉がある。 物事を論理的に捉え、論理の破綻や矛盾に鋭く突っ込み、何事にも整合性を求めてしまう人に対する蔑称として使われる。 "野球バカ"など、特定の何かに拘る人に親しみを込めて発するものに近いのかも知れない。 もう一つ、「理屈っぽい」という表現もある。 こちらも、大意は「理屈バカ」と同じだが、どちらかというとライトな表現として扱われている。 (まぁ、バカはワードとして強すぎるよね) しかし僕は、理屈バカ、嫌いじゃない。 むしろ、っぽいだなんて暈されるく

町へは出れないが、書を捨てよう<11巻>

野球が好きだった。 父も兄も巨人ファン。 小学校では一年間だけ野球部に入っていた。 しかし、根っからの運動オォンチな上、向上心の欠片もない僕はおざなりに部活をし、上・同・下級生問わず幅広く疎まれる存在となった。 小学生特有の体育会系的合法プチいじめも相まって、程なく部活には行かなくなった。 以来、野球という競技自体には人並み以上に興味を持ったことはない。 そのかわり、才能と努力を積み重ねた人としての野球選手は尊敬している。 中でも、僕がつい惹かれてしまうのが、主にセ

町へは出れないが、書を捨てよう<10巻>

ついに10巻。 10巻とついてますが、話数的には10話なので、昔のジャンプ的にはそろそろ打ち切りが見えて来た感じですね♪ いや、おわらねぇよ! 片付かないよ、全然! でも、何事も10回続けるのは気分がいいですね。 節目の10冊目、こちら。 中野信子『生きるのが楽しくなる脳に効く言葉』(セブン&アイ出版)脳科学者中野信子さんの著書、というより さまざまな媒体で語った内容のサンプリング版ですね。 で、どんな本?構成は超シンプルですね。 日々の悩みを脳科学の観点から分析、解

町へは出れないが、書を捨てよう<9巻>

やってしまいました。 いつもなら読んでその日の深夜に更新するんですがね。 気がつけば、朝(ちーん) 読んでいるうちに寝てしまいました。 それもこれもこの本が興味深いのが悪い。 専門書と好きなジャンルがかぶると本が面白いんですね。 山口亨『ガンダムに学ぶ経営学』(同友館)これも10年以上前に出版された本ですが しぶとく我が家で生き残っていました。 自分の無精を無機物に責任転嫁するのはどうだろう。 ちなみに、著者の山口さんはこんな本も書いています。 やってますね

町へは出れないが、書を捨てよう<8巻>

とても、ほん、きたない。 書籍管理のお粗末さが手にとるようにわかる(しかもカバー紛失)写真で恐縮です。 桜井章一『図解 人生を変えるシンプル思考 77』(宝島社)麻雀界では知らぬモノ無し、20年間無敗の「雀鬼」というお異名を持つ勝負師。 (ごめんなさい、僕麻雀はアカギと鷲巣麻雀とドンジャラしか分かりません) 裏麻雀界という死線をくぐるなかで見出した桜井章一さんの生きるための考え方を4章・77項目に分けて紹介しています。 ちなみに現在の桜井さんは御年77歳、まさに人生と

町へは出れないが、書を捨てよう<7巻>

誰か教えてくれればいいのに。 「読んだ本の写真サムネにすれば?」って。 今更気がついたよ。 そして、今回初めてiPhoneで書いてます。 (いつもはPC) 勝手が違うような、書きやすいような……? スマホネイティブでないので、どうもね。 さて、なんやかんや1週間続きましたね。 今日読んだのは。 出口汪『「考える力」を身につける本』(フォレスト出版)初回から一周してまた基礎の本という感じですが、実はこの本約10年前に買ったビンテージもの。 家をひっくり返してミニ書斎

町へは出れないが、書を捨てよう<おまけページ①>

いつの間にか、緊急事態宣言が明けてしまい 程度はあれ町へは出てもよい感じになりました。 とはいえ、まだまだワクチンの配給もままならぬ現役世代。 油断は禁物です。 さて、傷心のまま始めた読了日記的なこのシリーズも 何とか1週間、6冊の本を読み終えました。 本当は7冊行きたかったんですが 思いのほかキング氏のやつがもたれた結果です。 では改めてこの1週間読んだ本をば。 今週の6冊□印南敦史『遅読家のための読書術』 □スティーブン・キング『書くことについて』 □スティーブン

町へは出れないが、書を捨てよう<6巻>

お詫び。 前回の終わりに、角田光代先生の「平凡」を読むと申し上げましたが 全編読むのが間に合わなかったため、また後日書きます。 その代わりに、僕の仕事にも関わってそうなこちらの本について。 福里真一『困っている人のためのアイデアとプレゼンの本』(日本実業出版社)残念ながら出版社の紹介リンクが見当たらなかったので、Amazonから。 (プライムセールやってるし←あまり関係ない) 著者の福里さんはCMプランナーで、手がけたものとして有名なCMといえば サントリー・BOS

町へは出れないが、書を捨てよう<5巻>

知っている人は知っていると思いますが、部屋が汚いんですよ。 ……ごめんなさい、過少申告しました。 家が丸ごと汚部屋です。ついでにいうと職場もよく汚デスク化します。 それが、扉絵の現状なんですけどね。 以前、舞台の共演者を当時一人暮らししていた家へ泊めたんですが 「二度と泊まりたくない」と言われましたね。。。 そういう、ちょっとだけ心をひっかけられた際 片づけ本へ手を出すわけなんですが、今回はそんな一冊。 ゲイル・ブランキ『今すぐ50個手放しなさい!』 (三笠書房・

町へは出れないが、書を捨てよう<4巻>

なんかこう、相性の悪さみたいなものはあると思う。 「いいのはわかるんだけど、その説明ではちょっと入ってこない」 今回はジャストそれ。 守屋洋『孫子の兵法』(三笠書房)言わずと知れた、兵法書『孫子』の解説書。 著者は、中国文化研究の第一人者「守屋洋」先生。 (ご存知感出てるけど初めて知りました) 孫子とは、古代中国から伝わる兵法書で 孫武<そんぶ>という人が書いているのはお馴染みかとは思いますが。 (ついこないだ知り合いのYouTuberが言ってました) 大体2500

町へは出れないが、書を捨てよう<3巻>

全力ですごくない大人になってやるよ。 (アラフォーになってまでいうことか) 「すごい人」っていうのは、僕にとって呪いレベルの強迫ワードで。 自分がいるところは業界が業界なだけにすごい人の野放図な場所で。 しかも、老若男女問わず襲い掛かってくるんだよね、不意に。 今回は、そんな「すごさ」決闘<デュエル>にうんざりした人こと僕に ぴったりの本です。 スティーブン・ガイズ『小さな習慣』 (ダイヤモンド社・田口未和/訳) お前まじでダイヤモンド社の回し者か? 御尤も。

町へは出れないが、書を捨てよう<2巻の2>

お前はまたそうやって俺を喜ばせる!!(例の画像) 前回のあらすじ!キングは作法本においてもキングだった。 詳細は以下より 前回に続きスティーブン・キング『書くことについて』ですが。 キング氏が書くキング自身の回想録は、氏の作品中に出てくる フラッシュバックシーンそのままでしたが 打って変わって技術マシマシの内容です。 (何しろ原題はOn Writing: A Memoir of the Craftですし) しかし、こちらもキング節というか 決して教則本のごとく項目

町へは出れないが、書を捨てよう<2巻>

とても後悔している。 2冊目にして、この本を選んでしまったこと。 そして、今、このタイミングで読んでしまったこと。 スティーブン・キングはいつだって僕を心からビビらせる。 スティーブン・キング『書くことについて』 (小学館文庫・田村義進/訳)実は、まだ半分しか読んでません。 それも、キング氏の半生を語る「書くことについて」というパートだけ。 多少は書くことの方針みたいなものも書かれていたけれど 技術面に関してはほぼノータッチの部分。 前回の『遅読家のための~』から

町へは出れないが、書を捨てよう<1巻>

突然ですが皆さん本はお好きですか。 僕は結構好き、なハズです。 なぜ、”ハズ”なのかというと、冒頭の写真に写っている本 たぶん、半分も読んでいないからです。 そう、僕は積ん読野郎なのです。 仕事の資料に必要だったり、SNSで話題の本を見かけると 喜々として本屋・ネットにアクセスするのですが 流れで気になった本をついで買いしてしまった顛末がコレです。 ちなみにこれ、ホンの一部。 本だけに←そろそろ吊ってもいいよ、首をね。 お目汚し失礼。 さすがににっちもさっちも