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町へは出れないが、書を捨てよう<6巻>

お詫び。

前回の終わりに、角田光代先生の「平凡」を読むと申し上げましたが

全編読むのが間に合わなかったため、また後日書きます。

その代わりに、僕の仕事にも関わってそうなこちらの本について。

福里真一『困っている人のためのアイデアとプレゼンの本』(日本実業出版社)

残念ながら出版社の紹介リンクが見当たらなかったので、Amazonから。
(プライムセールやってるし←あまり関係ない)

著者の福里さんはCMプランナーで、手がけたものとして有名なCMといえば
サントリー・BOSS「宇宙人ジョーンズ」、富士フイルム「フジカラーのお店」、トヨタ自動車「こども店長」など。

少なくとも僕ら30代以上でテレビを平均的にみていた人なら
誰もが知っているシリーズを生み出したのが、この福里さんです。

そして、個人的にアツいのが、福里さんの師匠筋に当たる人が
あの「ピタゴラスイッチ」でおなじみメディアクリエイターの
佐藤雅彦さん。(バザールでござーるとか、ドンタコスのあの方)

そんな福里さんがどのようにCMのアイデアを出し、企画し
プレゼンしているのか。

さぞ、特殊で突飛なアイデア術が隠されているに違いありません。

で、どんな本?

結論から申し上げますと、普通でした。

いや、むしろCMづくりの裏側を多少なりとも知っている身からすると

「えっ、、、ほんとにアレをこの人が、、、?」

というくらい、(身も蓋もない言い方をすると)内容が地味。

構成としては、福里さんがどのような経緯でCMプランナーになり

どのような思考でお馴染みのCMアイデアを考えたか。

そして、終始ご自身が引っ込み思案でイケイケじゃないので
普段の折衝が大変か、といった内容でした。


んだよそれ……


僕的に最高な奴じゃんというね。

思わずちょっと遠くのBOSSが売ってる自販機まで行って
飲みながらこれ書いてるくらいジーンとしてるんですよ。

人は、自分にできることしか、できない

何しろ、この言葉が刺さってしょうがない。

福里さんは、ご自身のことをよーくわかっていて
紆余曲折を経てCMプランナーになり
自分にできる形でお仕事をされている。

これこそまさに、以前の「孫子の兵法」でいう所の

「彼(敵)を知り、己を知れば、百戦して殆(あや)うからず」

を体現しているではないですか。


振り返ると、今、自分は”自分にできることをやっているか?”

そう問わずにいられないんです。

自分らしからぬチャレンジ(挑戦したことはいいことですが)をしたことで
若干自暴自棄というか、徒労感というか。

そういったものに蝕まれそうな予感があったのと
物理的事情で読了日記みたいなものを書いてますが
その先にあるものを見つめなおす時なのではないか。

予定を変更して先に読んだことで
少しずつ変化を感じていたりもするのです。
本の読み方も少し変わって言っている実感もあります。
(それについてはまた後日)

ファ~。

明日も無事に始められそうだ。

次回は、1週間のレビューをしたいと思います。

お粗末。

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