ボルボ

大学生です

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祈ったことは大抵逆向きに作用する

かつて文字を書くことに楽しみを覚えてから、そろそろ3週間が経つ。 いやはや、私には継続力がない。 三日坊主になりませんように、などと最後に書いている当時の私に今の私を見せるとどうなるだろうか。 だいたい、「知ってた」「当然の結果」「親の顔より見た光景」といった反応だろう。 だいたいあってる。 本当に私は私の悪い部分についてよくわかっている。 さて。 悪かったね、ダメだね、またやらかしたね、と自分に言い聞かせるだけではこれまでと変わらない。 ここで、「じゃあ対策を打ち出

    • AIの言葉に違和感を覚えたので日常で感じたことと比べてみた

      小話アルバイトの帰り、ふと思い立ったことがある。 私はこのアルバイト先の喫茶店を世に生み出した人間なのだろうか。 結論としては、そんなわけはない。 私はアルバイトであって、雇用者ではない。 むしろ従順な労働者、被雇用者である。金くれわんわん。 私はこのアルバイト先に大学に入学してすぐから勤務しており、オープニングスタッフであった。 客の入りこそまばらではあるが、開店当初から客の入りをよりよくするにはどうすればよいか、よりオーナーやスタッフの負担を減らしつつサービスを提供す

      • 今のわたし

        「この研究室で1年間お世話になります。これからよろしくお願いします」 まばらな拍手が正面から聞こえた。 あれから大学に通い、なんだかんだ3年の時が経った。 そう、あの走馬灯のような車窓からそれだけ経ったのだ。 人は時が経てば環境になれるもので、ぼちぼちと大学生活を送ることができている。 一人暮らしにも慣れ、工学の道もそろそろ学士を取れるくらいには進んできたと感じている。 テスト前に同級生と勉強したり、恋人と小旅行をしたりという大学生らしい生活も経験できた。 これからは工

        • わたしの記憶

          ガタンゴトン。 聞き慣れた電車の音が足元から響く。 電車では単語帳とにらめっこする日常を過ごした私にとって、その日は相手がいない不戦勝のような日だった。 窓の外では、このあたりでは珍しい河津桜がすっかり緑色に輝いていた。 私はこの桜がピンク色に染まる様子を結局見た記憶がない。 私の学校生活はそれなりによいものだと自負しているが、どうやら通学生活はそうでもなかったらしい。 とりとめもなく考えていると、向かいの学生と目が合ってしまった。 なんということはない、よくある気まず

        祈ったことは大抵逆向きに作用する