盛者必衰の理をあらわす

禍福は糾える縄の如し、ということわざをご存じだろうか。人間万事塞翁が馬と同じ意味である、と言えばわかる人もいるだろう。幸福と不幸は互いに裏表のような関係であり、どちらかが続くわけでもない。表裏一体の関係であるということである。百田直樹の「影法師」という小説で出てきた。

昔のことわざには栄枯盛衰、盛者必衰などこういった含蓄のあるものが少なくない。自然という動的なネットワークに本来備わった性質をきっちりと見抜けていた先人には頭が下がる。

資本主義において、お金というのは価値を保存するものばかりかお金は利息によって増え続ける、栄枯盛衰の真逆を行く存在にまで成り果てている。勝者はずっと勝者のままだし、敗者はずっと敗者である、というと言い過ぎ化もしれないが元のステータス値が違うことは明らかだろう。いくらか遺伝的素養でカバーし逆転することはあっても、ゲームのバグくらい稀な事である。

だからといって悲観的になることもなく、それを前提としてどこまで進めるのか、その希望は捨ててはならないと思う。人は自分のもったカードで勝負するしかない。自分の得意な事で世の中のためになることをする、これが天命である、と渋沢栄一の書籍を読んだ中田敦彦も言っていたっぽい。

彼はしゃべりが上手いから、人を飽きさせずに長時間語り続けることができる。YouTubeに動画投稿する才能というのはいろいろな適性があるとは思うが、これほどまでに分かりやすい適性はないだろう。

自分の適材適所はどこにあるのか、全員がそれを何度でも試すことができて、見つけられる世界の到来を望む。

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