在宅勤務で陥る罠
在宅勤務、テレワークのメリット、デメリットがいろんなところで情報として出てきましたね。仕事の進め方の時短術から快適に過ごす家具、ガジェット、嘘か本当かオンライン会議マナーまで。皆さんがたくさん工夫されているので、僕は大変助かっています。気になったこと、困ったことを調べたら大体だれかが答えを提示してくれて、ものの5分でパッ解決!ありがとうございます。そんな中、僕は個人でよくないことに陥っている気がしてますので、ちょっとまとめておきたいと思います。
情報が偏る。そして思考も偏る
これほんとに危険だなってつくづく思ってます。普段なら、同僚との会話、電車、ランチ中の横の見知らぬ人の会話など、思いもよらないところから情報が入ってきたりします。それが家にいるとほとんどない。PCの画面、スマホ、TV、webニュースが主な情報源になってます。こうなるとどうなるか。TVは「コロナ怖い」「コロナ危ない」「外出自粛」「なぜ休業しないんだ」のオンパレードですし、スマホ・webニュースは自分の知りたい情報しか見ない。キュレーションサイトなんかでは見たニュースに近いものが出てくる。もう「不安」だけが増幅する負のスパイラルです。
3日ぶりに出社の為、電車に乗った時(たかが在宅3日間だけでも)、隣の人との距離間や密集した場所など過敏に反応し、そういう状態に攻撃的になっている自分がいました。冷静に考えて、そのほとんどの人が(僕も含め)外出する必要があって出てきているっていう感覚がなくなっている。中にはそうじゃない人もいるのは確か。でもそれはきっとごくごく少数なんだと思うんです。
オフィスワークなのに家でできないことってなんだ?ってなる方もいると思います。確かに技術的にはほとんどのオフィスワーク業務を在宅にできる。完全在宅を実施している企業がたくさんある。でも、資金的にできない会社、業務的、業態的にできない仕事があることをちゃんと、ちゃんと頭に入れて世の中をみないといけないなと思います。「資金的にできない会社は潰れて当然」みたいな論調が極端だってことを1人1人受け止める必要があると思ってます(ブラック企業は別)。それに同時に、僕らが在宅で仕事できるということは、僕らを支える「あって当たり前なものを生産、供給する仕事(スーパーや配送会社、物流や倉庫、農業や漁業etc)」があってこそだなと。想像力の欠如でいたるところで細かな小競り合いが発生していて、その火種が大きくならなけれればいいなと思ってます。
書きながらあまりまとまってないなと思いますし、この考えが正しいとも思いません。「いまは絶対外出するな」「拡大防止対策をしっかりして外出していいのでは」という方もいらっしゃると思います。こんな時期だからこそ、自分の価値観をハッキリさせて、人と何が違うのかを冷静に見て情報に触れないといけないなと思います。いま自分にできることとして、自分に都合のいい情報だけを見聞きして、人に攻撃的になるということだけは避けたい。