2023年のお薦めのウェブ制作向けノーコードプラットフォーム
Editor X
Wix エディタ同様Wix.com社が提供する、「次世代型WYSIWYGエディタ」を搭載したプロ向けのノーコードプラットフォームです。
完全なレスポンシブウェブデザインの編集機能を搭載しており、オリジナルUIのマルチデバイス対応サイトを制作可能です。
また、グラフィックソフトのような完全なドラッグ&ドロップのレイアウト操作を実現しています。
もちろん、Wixが持つ管理機能やさまざまな拡張機能、外部APIなども利用でき、ECサイトのほか、多様なビジネスに対応できます。
2020年に生まれたばかりのプラットフォームですが、生まれながらにして機能てんこ盛りの全方向型のマルチプレーヤーです。
2021年に日本語化もされ、事実上、その機能性と可能性において随一かつ最強です。
まだ日本では無名ですが、今後、プロのウェブ制作業界で利用が進むことが予想される期待のホープと言えます。
ただし、Editor Xでウェブ制作をするためには、制作者にレスポンシブウェブデザインとCSSレイアウトの素養が必要になります。
また、Wix エディタなどの「ブロック型エディタ」と違い、デザインの自由度がとても高いため、「とにかく早く」というウェブサイト制作には向いていないと言えるでしょう。
とはいえ、コーディングを従来の制作方法とは格段に違う速さで、Editor Xはウェブ制作が可能です。
Wix エディタ
通常のWixのエディタを、「Wix エディタ」と呼びます。
(WordPressを除けば)世界中で最も利用されているノーコードプラットフォームと言えるでしょう。
日本国内のウェブサイトビルダーにおいては、実に7割を超えたシェアを獲得しています。
BuiltWith — Simple ウェブsite Builder Usage Distribution on the Entire Internet
https://trends.builtwith.com/cms/simple-ウェブsite-builder/traffic/Entire-Internet
BuiltWith — Simple ウェブsite Builder Usage Distribution in Japan
https://trends.builtwith.com/cms/simple-ウェブsite-builder/country/Japan
Wix エディタは典型的な「ブロック型エディタ」であり、その編集の平易さと速度は、従来のコーディングをするウェブ制作とは、まったくの別次元のものです。
Wix.comが提供する管理機能やさまざまな拡張機能、外部APIなどが利用でき、ECサイトのほか、ブッキングサイト、イベントサイト、会員制サイトなど、多様なビジネスで力を発揮します。
さらには、顧客管理(CRM, MA)や在庫管理システムもWix エディタ、Editor Xともに搭載しているのですから、Wixを利用するだけで、どのようなビジネスにおいても、必要なものの多くが手に入るでしょう。
このWix エディタは「ブロック型エディタ」であるため速度を求められる制作には適していますが、それと引き換えに、Editor Xほどの自由なレイアウトやレスポンシブウェブデザインの編集ができません。
Wixでウェブサイトを構築する際は、制作スピードの優先度が高いウェブ制作に向いたWix エディタと、デザインやUIの要求度が高いウェブ制作に向いたEditor Xを、使い分けることが理想的です。
Webflow
こちらも、Editor X同様の「次世代型WYSIWYGエディタ」であり、自由度の高い高度なウェブデザインが可能なノーコードプラットフォームです。
特筆すべきは、制作したウェブサイトのHTMLやCSSなどをエクスポート(書き出し保存)ができる点です。
WebflowのホスティングサービスとCMSを利用するほかに、任意のサーバーにアップロードしてウェブサイトを構築することが可能です。
これは、Wixのほか多くのノーコードプラットフォームでは不可能なことであり、Webflowの大きな特徴であると言えるでしょう。
ウェブサーバーの指定があったり、ソースファイルでの納品が求められる制作案件の場合は、ぜひ、採用を検討したいノーコードプラットフォームです。
Webflowには、ホスティングサービスとCMSを利用するコースと、ソースファイルをエクスポートするコースの、2種類の料金体系があります。
Webflowからエクスポートしたソースファイルは、スタティック(静的)なウェブサイトとして利用する範囲のものであり、CMSなどの機能は含んでいません。