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【比べてみた】ゴール確率から振り返るプレミアリーグのここまで (2022-2023)

代表ウィークで各国リーグは中断期間に入りましたね。

プレミアも例に漏れず2週間試合がありません。再開が待ち遠しい一方で一息ついてここまでを振り返るにはいい機会です。

ということでプレミアリーグの各チームの戦いぶりをゴール期待値で比べてみました。

FBRefからプレミアリーグ第8節までの7試合(延期分含まず)のデータを使用しています。

(※ 本記事はツイートスレッドを編集したものです。)

ゴール期待値とは

ゴール期待値はシュート1本を最小単位として計算することができます。期待値、というと専門的に聞こえるかもしれませんが簡単にいえばあるシュートがゴールになる確率のことです。

試合のゴール期待値は、ゴール期待値を試合中の全シュートについて足し合わせたもので、チャンスの質の指標として使うことができます。
※ゴールの確率は機械学習モデルを用いて計算されます。

得点期待値・失点期待値とは

得点期待値 (xG: eXpected Goal)は、ゴール期待値を自チームのシュートについて計算したものです。一方で失点期待値(xGA: eXpected Goal Allowed)は、ゴール期待値を対戦相手チームのシュートについて計算したものです。

当然、自チームの得点期待値は相手チームの失点期待値となります。

この記事では得点期待値が失点期待値よりも大きい試合を期待値有利の試合と呼ぶことにします。

(例)2021-2022シーズンを制したマンチェスターC

丸の位置=各節のxG, xGA 。円周=赤(勝ち)・青(負け)・緑(引き分け) 。大きさ=実際の試合の得失点差 軌跡=試合間の期待値変動 灰色の数字=期待値が負け(左上)引き分け(右上)勝ち(右下)

1位: アーセナル(期待値に素直)

xG > xGAなら勝ち、逆なら負ける
開幕戦のパレスとの期待値差はわずか1(結果は2-0の勝ち)
第6, 8節で落ちたゴール期待値を取り戻せるか。

2位:マンチェスターシティ(はみ出てる)

全試合期待値で勝利。
ノッティンガムとの第5節では3.5点のゴール期待値を記録。
8試合中7試合で被期待値が0.5以下。MPGでのエデルソンの評価が全然上がらない。
その相手に期待値1.8点とった第3節の相手ニューカッスルはすごい。同じく引き分けたヴィラもすごい。


3位:トッテナム・ホットスパー (もう一つの無敗チーム)

期待値が不利でも負けない。
6-2勝利の第8節でゴール期待値が思ったほど伸びてないのはスーパーゴール連発の証左か。

4位:ブライトン (圧倒せずも負けは一つ)

ロベルト・デゼルビ新監督のもとでどうなるか。
週末試合行こうと思って航空券乗車券試合チケ買ったら延期になりました。

5位:マンチェスターユナイテッド (開幕連敗を越えて)

期待値不利に苦しみながらも4勝。
ここからグラフの右側に足を伸ばせるか。
失点期待値が1を超える試合が多いのが気になる。

6位:フラム(期待値トントンなら負けない)

「ミトロヴィッチがプレミアをチャンピオンシップと勘違いしてる説」が好きです。パリーニャ応援してます(MPGきっかけ)。

7位:チェルシー(又)

2敗で監督解任は賢明か時期尚早か。リーズ戦のダメージが大きかったことがわかる(CLザグレブ戦はもちろんのこと)。グラアム・ポッター就任で酸っぱいかりんも吹き飛ばせ。

8位:リヴァプール (is a new commet)

67年ぶりの開幕3試合未勝利で最下位に再接近
第4節ボーンマス戦で記録的な急旋回、軌道は安定したように見える。
果たしてグラフ右下に落ち着くことはできるのか。それとも怪我人と過密日程に引きずり回されるか。

9位:ブレントフォード (僅差制せず)

大崩れした試合はないが、期待値が僅差の試合で1勝のみ
第4節エヴァートン戦の期待値優位を活かせなかったのが悔やまれる。
代表入りしたトニーの大爆発に今後も期待。

10位:ニューカッスル(回れまわれ🎠 )

期待値では大勝 or Die。その結果なぜか引き分けが5試合。
被ゴール期待値のほとんどはニックポープが吸ってくれた。
新加入イサクも注目だが、サン・マキシミン早く帰ってきてくれー!

11位:リーズ (ほぼ期待値通り)

開幕節の勝利以外は期待値通り。
フェイエから加入のシニステラは早くも2得点。
週末のアメリカ代表戦はリーズからも選ばれていて大注目。

 12位:ボーンマス (大奮闘)

期待値有利の試合はなし
4試合目は失点数がこちらの想定を超えてきてバグってしまった。
7試合やってxGが1を超えた試合は一つもない、のに6得点している不思議。

「このキッカーは左利きですか右利きですか?」っていう心理テストにありがちな軌跡。

13位:エヴァートン(Gregory or Adidas?)

期待値有利な試合はひとつのみ。
それでもピックフォードとゴードンの活躍が目立ち、敗戦を2つに抑える。
特に第6節リヴァプール戦のピックフォードは圧巻だった。
移籍後初得点のモーペイの今後、ピックフォードの怪我の具合が気になる。

14位:サウサンプトン (控えめ)

期待値僅差の試合は0-1敗北or2-1勝利、のみ。
シティから加入のラヴィアの離脱が正直痛い。
シェ・アダムスとウォードプラウズにいつも注目しちゃう。

15位:アストン・ヴィラ(ギザギザハート)

グラフの左側で上下に行ったり来たり。
それでもここ二試合は1勝1分で、特にシティ相手の引き分けは暁光。
コウチーニョの復調とドウグラスルイスがCKから何本シュートを狙うかに注目。
元FCナントのディエゴ・カルロス早く戻ってきて。ララバイララバイ。

16位:クリスタルパレス (ギャラガーのその後どうですか)

ほぼ全試合で失点期待値1超え、5試合で期待値不利と守備が不安か。
それでも2敗しかしてないのはザハが運んだゴールのおかげか。
第4節シティ戦で得点期待値が0.1で2得点してるのはどういうことですか。

17位:ウォルヴァーハンプトン(ぐるっと♻️)

ニューカッスルよりはおとなしめの丸。
期待値不利なときに勝ち、期待値有利で負ける不思議なチーム。
とはいえ大差がついた試合はない。
新加入ジエゴコスタには負けを引き分けに引き分けを勝ちにできる活躍を期待。

18位:ウエストハム(手相)

 開幕3連敗は失点期待値いずれも1超え。
ここ4試合は大崩れせず、勝ち点も拾っている。
戦い方に変化あった?
ボーウェンもアントニオもいいけどスカマッカの活躍を見たい。

19位:ノッティンガム・フォレスト(はみ出すのはスカッドだけにして)

複数失点が多いけど、ヘンダーソン頑張ってます。
第6節で昇格組のボーンマスに敗れたのが痛い。
昨シーズンからいるジョンソンとウニオンベルリンから今季加入のアウォニイ(+他22名)の融合に期待。

20位:レスターシティ(ボブスレー)

唯一の未勝利チーム。
期待値が僅差の5試合で一つも勝てず、歯がゆいシーズン序盤。
前線のタレント(ルックマン)もだけど、やっぱりシュマイケルがいなくなったのが響いてそう。ロジャースは直滑降を止めれるか。

他にも

プレミアリーグ全20チームのここまでを、賛否のあるゴール期待値とともに振り返りました。

ツッコみお待ちしております。 物足りない人のためにノートも公開しています。21/22シーズンのデータ、選手のスタッツ可視化なども載せてあるのでそちらもどうぞ!



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