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自分のペースがわかると楽しくなるよ 〜秒速80cmはそういうことです〜

「山登りで発見したことが人生に生きる」シリーズです。
「登山」をキーワードにいろんな人のnoteを拝見しましたが、やはりみなさん「登山はきついよね」という印象でした。ぼくもそう思います。
「楽しい」と感じるのは下山後、という始末。
登山口に着く前なんて、どちらかというと緊張感。
それなのに、登りに行く。
説明しがたいヘンテコなモチベーションがあるようです。
振り返れば、映画もそうですが、やっていてきついことほどなんだかんだ続いてる気がしますね。

なぜ山に行くのか、を整理した

そもそも山登りをやろうと思った理由は、ダイエット。
そして、気分転換。
一人で自然の中に飛び込み、若干の不安や危険さを感じながら緊張感をもってピンクリボンを探す。
そういった一連の行動は、日常からかけ離れ、ゲーム感覚で冒険心をもって動くことができます。下界から離れられるし、運動もできる!
そんな都合のいいアクティビティだと思っているし、非現実な山と稜線を眺めたり歩くのが好きだからでしょうかね。

誰かと比較したり競うのは街だけでいい

初めて登った山は比較的人気が多いものの、ルートについてはマイナーだから人に出くわすこともないだろうと思って選んだルートでした。(結果、ルートを見落とす)
なぜ、人が少ないところが好きか。
それは、追い越されたり、追い越したり、休憩タイミングを意識したり、一人で歩く時よりも気にすることが多くて集中できないからです。

「追い越されるのは、なんとなくプライド的に悔しい。」
「追い越すのは一時的に見栄をはる(速度をあげる)ため、その後苦しい。」
「結構頻繁に立ち止まるので、『もう休憩してる』とか思われたくない見栄。」

こんなことを考えるので、前後に人がいる状態での山登りは本当にきついのです。(だから富士山いかない)
これをかっこよく見せるために、
「自然の中に自分独りでいる、っていう感覚を掴みたいんだ」
と言います。
事実、先にいってもらうために写真を撮っているフリさえします。。。

先行した友人たちはこうやって待っていてくれます。
だだっ広いところにぽつねんと佇むと鳥肌が立ちます。

そもそもゆっくり歩く派を名乗ればよいのか?!

という発想で自分の歩行速度をざっくり割り出したところ、秒速80cmだったのです。これを守るから、抜かれても動じない。無理に抜くこともない。
笑顔で「秒速80cmなんすよ」って言えばいいのだと。

これは意外にも、その後のペース配分の指標にもなりました。
よく自分の心拍数や呼吸数を目安に、という話がありますが、常に心拍140以上、呼吸はゼーゼーという状態なので、なんともピンと来なかったのです。
ところが、秒速80cmを目安に歩くと、、、なんということでしょう。
「どこまでも行ける気がする」
という身体の楽さ(心拍も呼吸もいい感じ)で前に進むのです。
※実際は、かなり微速。というか、これは結構当たり前なのか?!

自分の絶対値があればOKということか

前にも書いたのですが、他者と比較したり、存在を意識をするとライバル心というさわやかなものよりも、単なるプレッシャーを感じるのではないかと思うのです。
それに振り回されないようにするための指標としての絶対値を決めておく、知っておく。
少なくとも山登りにおいては、気持ちよくいろんなルートに挑戦できています。
今後はこれを仕事にも活かしていきたいなと思っています。

ちょっとした急登も秒速80cmで気がつけばクリア

こういう感覚って良くも悪くも無理をしないわけですが、全てにあてはまるとも思えませんけどもね。(自分のキャパを決めてしまうことでもあり)
40年ちょっと生きてきてようやくこういう考えをもてるようになりましたけどもね。

次は、自分が好きな中部地方の山やルートについて書いてみようかなと。
(「登山」で検索すると富士山と高尾山ばかりなので、、、)

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