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期末テストで社会を担当

 お越しいただきありがとうございます。

 受験コーディネーターの廣川です。

 31回目の投稿です。


 今回は、塾講師の頃の代打で授業をした、国語と社会の定期テスト対策について書いていこうと思います。

代打の授業

 以前も書きましたが、塾では数学をメインに理科も授業していましたが、定期テスト対策授業に入れる講師が少なくて、自分がその時間を担当することになりました。

 普段は授業をしていないので、自習にしても良かったのですが、テスト範囲や内容を生徒から聞くと、何か出来そうだと思いました。

 そこで、国語は学校の授業が大事で、テストはその授業でやったこととワークからの出題がほとんどになることを話して、その理由を「先生は採点をするのがたいへんで、答えがいくつもあると正解かどうかの確認に時間がかかります。でも一度やった問題ならば、解答はこれです。と正解を搾れるので、むやみに時間がかからずに採点出来ます。だから、ワークや授業でやった問題を覚えていきましょう。」と伝えました。

社会でクイズ

 さあ社会ですが、入試対策だったら、問題、解答、解説のすべてを覚えます。重要なポイントは必ず問題になるので、ただ解答になるのは問題にあったところかも知れませんので、すべて覚えます。でも今回は定期テストなので、それをシンプルにしようと思いました。

 全員が同じ学校だったのと範囲をまとめた学校のプリントが3枚あったので、この3枚を覚えてもらおうと考えました。ではどうしようか?下のクラスなので、そのプリントをまだ覚えていない。集中力を長く保つのも厳しい。残り時間で集中して覚えさせるには...

 自分にしか出来ないことと考えて、テレビのクイズ番組のようにしようと決めました。トーナメント戦にして、一対一で対戦して早押しクイズ、もちろんボタンは無いので手を挙げて解答します。二人とも間違える、あるいは分からないときは、分かった他の生徒が手を挙げて答えます。

 トーナメントを勝っても、横取りでもポイントが入り、その時間の王者が決まります。そのトーナメントを時間中に何回もやりました。二人が答えられなくて、誰かが横取りで正解すると、まあ盛り上がります。それでも、トーナメントが終わると再び暗記タイムを取りますが、これがやるたびに集中力が増して、シーンと音がするくらい無音になります。授業後に他の教室の講師に「何をしていたのですか?」と不思議がられました。

 実際に一番難しかったのは、クイズ形式で問題を出すことでした。プリントの問題をそのまま出すことだけでは問題数は増えないし、内容が残りにくいのではないかと、問題や解説から解答になるように、さらに早押しなので、噛まないようになどを気にしながら問題を出していました。

 集中力と緊迫感の続く授業で、生徒よりも疲労感が押し寄せていましたが、結果を信じて送り出しました。

 しばらくして定期テストが返却されて、生徒たちが塾に持ってきました。笑顔で来たので、良い結果が出たのだろうと確認すると、平均で60点ほどでした。彼らにとって、あまり成果が出なかったなあと思っていると「いつもは30点くらいだからすごくない?」と言われました。さらに「社会も先生が見てよ」と高評価まで頂きました。

 塾の方針からなのか、そのあとに社会を担当して自由な授業をすることは出来ませんでした。生徒からのリクエストはあったのですが、本来の担当がいますからね。家庭教師では出来ない授業でした。


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