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11月の海外モビリティスタートアップ資金調達

こんにちは。ミナミインキュベートのゆいぴです🚘。
このnoteでは、国内外のモビリティスタートアップ情報を発信していきます(現状は海外のモビリティ関係のスタートアップの気になった調達ニュースですね…そのうち領域を広げたり、内容の色を変えたりすると思います…ご要望ももしあれば是非参考にさせて頂きます)

12月になりました🎄。
2021年も残りわずかですね。みなさん2021年はどんな一年だったでしょうか…?

月次で配信する、モビリティニュースです。みなさんがモビリティスタートアップの最新動向をゆるく振り返ることができる記事を目指しています。

11/2 自動運転配送のNuro、シリーズDで$600Mの調達

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投資家(リード/フォロー):Tiger Global / Google, Woven Capital, SoftBank Vision Fund, T. Rowe Price...
累計調達額:$2.1B / プレ時価総額 $8B
資金用途:製造施設の建設
会社概要:元GoogleのエンジニアであるFergusonとJiajun Zhuが2016年6月にNuroを設立、荷物の輸送における自立走行技術に関してはトップを行っている。今回の調達ニュースと同時にGoogle Cloudとの5年契約を発表しており、自立走行のシミュレーションとデータ管理を行う。WalmartやKrogerなどの食料品店、FedExなど大手とのパートナー連携も獲得している。

11/4 電動スクーターシェアのLimeがデットと転換社債で$523の資金調達

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投資家:Uber, Fidelity Management and Research Company, Highbridge Capital Management....
累計調達額:$1.5B 
資金用途:第4世代車体への置き換え、エリア拡大、技術開発
会社概要:2017年設立、サンフランシスコに拠点を置くLimeは電動バイク、電動アシスト自転車、電動キックボードなどのシェアリングを現在30カ国で展開している。2022年の上場を目指すとしている。

11/8 ロケーションテック、Point One NavigationがシリーズAで$10Mの調達

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投資家:UP Partners / Ludlow Ventures, IA Ventures, Bolt
累計調達額:$10M
会社概要:2016年設立のPoint One Navigationは、自律走行車、ドローン、スクーター、農機具など移動する全ての車両に適用可能な正確な位置情報取得のためのAPIを開発する。この技術は、拡張GNSS、コンピュータビジョン、センサーフュージョンを統合することで、10cm単位での車両位置把握をグローバルに行うことが可能となっている。現在は自動車業界向けに提供しているが、マイクロモビリティ関連での連携も考えられる。

11/12 ウガンダで電動バイクの普及を目指す仏Zemboがシードで€3Mの調達

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投資家:Mobility54, InfraCo Africa, DOB Equity
累計調達額:$4.9M
資金用途:車体の拡充、充電・バッテリー交換ステーションの設置
会社概要:2018年創業のZemboはアフリカでバイクタクシーのドライバー向けに電動バイクをリースで提供するフランス発のスタートアップ。ソーラー充電ステーションとバッテリー交換ステーションも運営している。

11/15 E-bikeのサブスクサービスzoomoがシリーズBで$60Mの調達

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投資家:Skip Capital, Grok Ventures, ArcTern Ventures / Maniv Mobility, Contrarian Ventures, Clean Energy Finance Corporation..
累計調達額:$85.5M
資金用途:ソフトウェア開発とネットワークの拡充
会社概要:2017年創業、シドニーに拠点を置くzoomoはデリバリードライバー向けにE-bikeのレンタルをサブスクサービスとして行う。現在、北米、ヨーロッパ、オセアニアの7カ国で展開し、UbereatsやDoordashなどとも提携している。ビジネスモデルはBtoBとBtoCがあり、全社は事業者に対して車体と管理ソフトウェアの提供を、後者は提携プラットフォームを通じて、ギグワーカー向けに車体を提供している。

11/23 高性能な電動ボートの製造、販売を行うArcがシリーズAで$30Mの調達

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投資家:Greg Reichow / Andreessen Horowitz, Lowercarbon Capital, Abstract Ventures
累計調達額:$30M
資金用途:ラインナップを増やすための開発費用
会社概要:CEO Mitch Leeと元SpaceXの技術者Ryan Cookによって、2021年今年創業されたばかりのArcは、現在時速60kmほどの電動ボート「Arc One」を単価$30万で販売予約始めている。「Arc One」を切り口に今後水上モビリティの電動化を広げていくとしている。

11/23 光学・画像系スタートアップのSpectralicsがボルボのファンドから$2M調達

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投資家:Volvo Cars Tech Fund
累計調達額:$2M
資金用途:光学フィルムの開発
会社概要:2017年イスラエル発のSpectralicsは、ボルボが主要パートナーともなっているスウェーデンのアクセラレーター、MobilityXLabプログラムの卒業生であり、光学チップの開発を専門とするスタートアップ。自動車のフロントガラスや窓にSpectralicsの開発する光学フィルムを組み込むことで、安全性向上とドライバーや乗客への新しいユーザー体験を可能にする技術でボルボとの連携を期待できる。

11/23 E-bikeの衝突警告システムを開発するStreetLogicがプレシードで$2.1Mの調達

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投資家:Trucks Venture Capital, LDV Capital, 個人投資家
累計調達額:$2.1M
資金用途:チームの拡大
会社概要:2020年設立のStreetLogicは、E-bikeのサイクリストに特化したADASを開発し、2台のカメラと高度なAIでリアルタイムに危険を検知して、音声と画像でアラートを通知するシステムを提供している。CEOのJonathan DenbyはLimeに買収されたUberのJumpで360°カメラの開発チームを率いたメンバー。今回資金調達と同時に主力製品の発売を発表し予約を開始している。

11/29 E-bikeの中古車マーケットプレイスを運営するUpwayがシードで$5.7Mの調達

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投資家:Sequoia Capital, Global Founders Capital, 個人投資家
累計調達額:$5.7M
会社概要:2019年フランス発のUpwayは、一般の顧客と法人から電動自転車を買い取り、修理して自社サイトで販売している。MoustacheやVanMoofなどの車体が揃い、一年の保証付き。電動バイクに特化するのは、成長市場であること、モーターやバッテリーの状態などが素人にはわかりにくいこと、価格が高いことなどがある。

11/30 トラックドライバーのオペレーションコストを削減するアプリを提供するCloudTrucksがシリーズBで$115Mの調達

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投資家:Tiger Global Management, Menlo Ventures / Kindred Ventures, Khosla Ventures, Flexport, Craft Ventures...
累計調達額:$141.6M / Pre時価総額 $735M
資金用途:事業拡大に伴う人材増強
会社概要:2019年設立のCloudTrucksは、ビジネスサイドの管理も行うドライバーやオーナーオペレーターを対象に、荷物の予約から決済、保険、スケジューリングなどを管理可能なプラットフォームアプリを提供している。CEOのTobenna Arodiogbuはトラック運送業界向けサービスでScotty Labsを起業し、DoorDash社に売却している。


調達ニュースは以上になります!
11月はAurora, Rivian, Embarkと、自動運転関連スタートアップのNASDAQ上場も続き、中でもRivianの上場は今年最大のIPOと話題になりました。

年末で忙しい方も、有意義な時間となりますように!




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