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12月の海外モビリティスタートアップ資金調達

こんにちは。ミナミインキュベートのゆいぴです🚘。
このnoteでは、国内外のモビリティスタートアップ情報を発信していきます(現状は海外のモビリティ関係のスタートアップの気になった調達ニュースですね…そのうち領域を広げたり、内容の色を変えたりすると思います…ご要望ももしあれば是非参考にさせて頂きます)

2022年になり早くも半月が経ちました。
みなさま本年もどうぞよろしくお願い致します🐯🌅
月次で配信するモビリティニュース、2021年最後の回を配信できておりませんでした。みなさんがモビリティスタートアップの最新動向をゆるくキャッチアップできる記事を目指しています。

12/6 オンラインの中古車ディーラー、Carmaがシードラウンドで$20.2Mの調達

投資家(リード/フォロー):Tiger Global
累計調達額:$20.2M
資金用途:採用、サイト構築、整備施設の開設
会社概要:オーストラリア発のオンライン中古車ディーラー、Carmaは2021年3月創業、ここまでステルスで事業を進めてきた。米国のCarvanaや英国のCazooなどが先行する中古車のオンラインマーケットプレイスをシドニーからブリスベン、メルボルンなどに展開予定。車両の買取後は基準に基づいて徹底的に点検、修理などを行うことで質の担保をしており、また、試乗期間を経て返金も可能。

12/8 インドの配車サービスOlaが$139Mの調達、来年上場か

投資家:Edelweiss / IIFL, Siddhant Partners, Tejal Merchantile, Hero Enterprise
累計調達額:$4.9B / Pre7.2B
会社概要:2010年設立のOlaは現在インドの他にオーストラリア、NZ、U.K.などの250以上の都市へ展開する世界でも最大規模のモビリティプラットフォームの一つ。レンタカー、タクシーやトゥクトゥクなどの配車サービス、金融、法人むけの交通管理ツールなどまで手がける。7月にTemasekHDからPEラウンドで$500M、今回エクイティで$139M、その後16日にデットで$500Mの調達もしている。今年前半にはIPOするとみられる。

12/9 自動運転とロボティクス技術の商用化へRobotic ResearchがシリーズAで$228Mの調達

投資家:SoftBank Vision Fund, Enlightenment Capital / Luminar ventures…
累計調達額:$228M
資金用途:商用化のため
会社概要:2002年設立のRobotic Researchは過去20年近く、国防総省向けに自動運転とロボティクスの技術を提供してきた。Robotics Researchが商業ブランドとしているRR.AIは大型バス、トラックなどに搭載する車両診断キット「AutoDrive」を提供しており、アメリカ、カナダ、オーストラリア、欧州、サウジアラビアなどで搭載した車両は稼働している。元々が軍事関係領域での開発だったためオフロードや悪天候下での自律走行は競合と比べても強みである。規制環境などの状況を見つつ、将来的にはロボタクシーの運営なども視野にある。

12/20 マイクロモビリティVoiがシリーズDで$115Mの調達、上場も目前か

投資家:VNV Global, The Raine Group / NordicNinja…
累計調達額:$515.6M / pre$885M 
資金用途:ライセンス取得、歩道走行/二人乗り/駐車の改善、より良い車体モデルの展開、R&D、IPO準備
会社概要:2018年設立のスウェーデン発スタートアップ。マイクロモビリティ事業を展開する主要な会社の一つ。2021年は前年比140%の収益成長を実現し、多くの年で入札を獲得、8月にはシリーズCで$45Mの調達をした。近く安全性を高めた最新モデルの車体も発売予定。また、2023年までには中国からのバッテリー輸入を完全にヨーロッパ産に切り替えることでCO2削減に取り組むとしている。

12/21 翌日配達のVeho、シリーズA調達$125Mで時価総額$1Bに

投資家:General Catalyst / Origin Ventures, Industry Ventures, Fontinalis Partners…
累計調達額:$129.2M / $875M
資金用途:技術開発、チームの増強、返品プログラムの導入
会社概要:2016年創業のVehoは、翌日配達のラストワンマイル事業を展開する。Vehoはパートナードライバーを荷物とマッチングし、受取手の顧客はリアルタイムで荷物の場所と到着時間を把握でき、かつ都度変更も可能。2020年7月のシード調達後、収益は40倍に、従業員数は15人から400人に増加した。Amazonの大きなシェア、クイックコマースの盛り上がりの中で配送需要の高まる市場でVehoがどのようなポジションをとり成長するのか楽しみだ。

年をこえてしまった12月のニュースは以上になります!
2022年1月後半からは週ごとでの報告にするつもりです。
(うまくいくか自信はないですが、、、) こちらもぜひ読んでいただけると嬉しいです。

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