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忌憚


「誰かに光を見出せたのなら、
自分の目の奥が光ってるかもしれない。」

今日も下手くそに生き延びた。
ずっと苦しくて、笑えなくて、
溜息だけが呼吸の助けだった。

耳の奥で雨が降っていた晴れの日。
夜行列車は心まで運んでくれない。
話せない事が年齢の数だけ増えて、
話したい事ばかりが涙に変わった。

誰と過ごしても夜の長さは変わらなくて、
明日もその先にも、これからの世界には、
貴方だけが何処にも居ない。いつまでも。

人を失う事、人を亡くす事。
過去に変わる事、思い出に成る事。

死んでも死んでも笑われて、
死んでも死んでも酒の肴にされる。
死んでも死んでも話の続きは無くて、
死んでも死んでも誰かの快感に変わる。

そんな許せない事ばかりが身の回りで起きて、
なのに許せない言葉を並べる自分も嫌悪した。

当たる前に砕ける事は救いなのだろうか。
傲岸不遜に貴方の美しさを祈り願い続け、
それでも赦されない日々を過ごしている。
こうしてまた周りから人が消えるんだよ。

死ぬ事に理由を探している奴は死なない。

絶望なんてするな、お前の目の奥は光ってる。

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