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心理パターン

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FXや投資に役立つ心理パターンの厳選50
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2022年6月の記事一覧

プロスペクト理論

リスクが好み? 理論を意識 確実性が好み? 利益を得る場面では確実性を好み、損失する場面ではリスクを好む事です。 ローリスク・ローリターン、ハイリスク・ハイリターンになることは避けましょう。 プロスペクト理論は、心理学に基づく現実的な理論として、ダニエル・カーネマンとエイモス・トベルスキーによって1979年に発表されました。 代表的な例含み益が出ている場合、利益が最小になっても利益確保のために売りに転じたり、含み損が出ている場合、想定外の損失が出ても損切りによって損失

ハロー効果

目立つ特徴のみの判断はNG 少ない材料で判断 価値の判断を、目立つ特徴のみによって決めてしまう事です。 判断材料が少ないと、誤った結果になる可能性が高くなるため、多くの材料から判断したいですね。 ハロー効果は、心理学者エドワード・ソーンダイクが書いた論文「A Constant Error in Psychological Ratings」(1920年)で認識されるようになりました。「ハロー」とは聖人の頭上に描かれる光輪のことです。 代表的な例SNSの宣伝 SNSで

自己奉仕バイアス

結果だけでなく 過程も大切失敗の原因は人のせい? 人は皆、成功の原因は自分と思い、失敗の原因は他者や環境など自分のコントロール下ではないと考える事です。 結果ではなく、それまでの過程をしっかりと評価することを大切にしましょう。 曖昧な情報を都合の良いように解釈しようとする傾向として現れます。 例えば、自動車を運転する人の多くは、自分が平均以上にうまい運転をすると思っている傾向があります。 なぜ起こるの?① 動機から説明するので、自尊心を保つために、自身を心地よくする

代表性バイアス

判断基準は 多くの事例から事例の根拠は? 代表的な事例を基準に、物事を判断する傾向がある事です。 論理的に考えることなく、代表的な事例だけで判断することは避けましょう。 代表的な例投資などにおいて予測が的中することで、それがあたかも正確な理論による結果で新しい発見では?と思い込み、その思い込みから逃れられなくなります。 したがって、テクニカル分析などで理論的に導き出された結果によるなのか、それともただの偶然なのかを見極める必要があります。 代表性バイアスに気づかず、

アポフェニア

それってランダム? 規則性に見えちゃう?規則性を見つけがち 規則性の無いランダムな事柄に規則性や関連性を見つけようとしてしまう事です。 事例の数が少ない場合は特に誤ってしまうので事例の数が多い場合だけに適用しましょう。 無作為あるいは無意味な情報の中から、規則性や関連性を見出す作用のことです。 1958年にドイツ人の心理学者クラウス・コンラッドが、ギリシャ語のapo [離れた場所] + phaenein[英語の:"to show"]を合わせて新語を作り出しました。

サンクコスト

損失回避のために 過去を振り払うべし将来を見誤る 人は、過去の投資の大きさによって、将来の投資を見誤る傾向がある事です。 大小に関わらず、将来の利益や損失回避に繋がる場合は過去の投資を振り払い見誤らないようにしたいですね。 事例サンクコスト効果によって合理的に決定ができなくなっている例は、意外に身の回りであふれています。 事例①: 期待値以下のモノを購入した場合 ネットの情報などをもとに、便利なツールを購入したとします。 ところが、期待していたほどのモノではなかっ

内集団バイアス

自己肯定のため? 組織あるある自分”たち”は高評価 自分の所属する集団(内集団)を他の集団に比べて高く評価する傾向がある事です。 自分を高く評価してほしいため、自分の集団の評価を高めることは組織あるあるになるますが、意識する事で防ぐことが可能です。 社会的アイデンティティ理論ヘンリー・タジェフル(1919-1982 ポーランド ブウォツワベク生まれ)は社会的アイデンティティ理論で説明しました。 内集団に属することそのものを評価したい気持ちを社会的アイデンティティは含む

観察者バイアス

偏っていないかな? 意識する事で避けれる心理良い面を見ない 人は皆、他人の悪い面ばかりを見てしまう傾向があり、良い面には目がいかない事です。 「良い」か「悪い」か、どちらかに偏っていないかを意識する事で、ポジティブシンキングを妨げる要素を避けたいですね。 結局どういう意味?観察者効果とは、社会科学&一般的な意味において他者から見られていると意識したときに行動が変化する現象を指します。 実験者効果心理学用語では実験者効果とも呼ばれます。観察者が期待している行動を強く意識

確証バイアス

成功への近道は 先入観を捨てること無意識下でそうなる 無意識に自分に都合の良い情報だけを集め、都合の悪い情報を探さない傾向があります。 人間の性の部分でもあるので、最初に感じていた先入観や思いこみが、さらに強くなる傾向が強いので、客観性を欠くような状態になることは避けましょう。 確証バイアスの一例『ウェイソン選択課題』として有名なペーター・カスカート・ウェイソンが1996年に確証バイアスを用いました。 4枚のカードの内2枚が伏せられている状態(表が見えているカードを3

バンドワゴン効果

流行=高価? 価値の本質って何だろう? 気づけば変われる 世間で流行している物は、価値が高いと信じてしまう傾向が強いことです。 多くの人が価値を感じるものは、自分にとっても価値が高いとは限りません。 相場においても、同じようなシチュエーションを感じる場合に、意識してみるこのも良いかもしれません。 「バンドワゴン」とは 「バンドワゴン」とは簡単にいうとトレンドにのる・勝ち馬に乗るという意味で、経済学・政治学・社会学などで使われます。 「エリアNo1」や「売り上げナン