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【2023年】最新の投資戦略まとめ(=グレートリセットを乗り越える)

これは2022年元旦に公開した内容ですが、冒頭に【2023年の最新メッセージ】を追記しました↓


【追記】2023年の最新メッセージ



このnoteは「2022年元旦」に公開したものです。
このページ自体はそのまま残しながら、今回2023年になったこともあって、昨年を振り返り今後の最新投資戦略を追記したいと思います。


私は、昨年夏に「毎週更新」というnoteを始め、そちらやメルマガで “先出し相場予想”や “投資タイミング”をお伝えしていました。

例えば 「3月・6月・10月が中期的な買いタイミング」(上昇は12月上旬まで)とお伝えしました。
また、夏以降の話で→「コモディティを買うなら8月中旬から10月」、為替に関しては「秋には円高」と言い、「ドル円は152円が天井で149円手前で切り返せば下落トレンド突入」「次のリバウンドは142円まで」。
その他、「金は1600ドルを目指して下がり、その後は1800ドルへ」「(FTX破綻前に)ビットコインをショート」などなど・・・
(さらに、2023年に入ってからは「仮想通貨が上がる」、前半の株価上昇、その後の天井予想:日経34000円、9月10月売り→11月買い判断もぴったりです)

私はごまかしたりしないので間違えば正直に言いますが、大部分は合っていたと思います。
2022年の「仮想通貨・グロース市場の崩壊」や「年間を通じて株価はマイナスで終わる」ということも実際そうなりました。

(※その他、具体的な人物として唯一、イーロンマスクのことを書きましたが、この1年でTwitter買収等があり、世界的に注目度を増したのではないでしょうか? 2022年始の時点とはまったく影響力・存在感が違うはずです)

そして、最近アンケートで感想をお聞きしたところ、
「情報が正確」「誠実」「間違いない」
という言葉を多数頂いたことは、大変嬉しく思っています。
少しでも役立てて頂けるのであれば、私も続けている意味があります。


2022年までは、ずっと「金利上昇」という言葉を繰り返しお伝えしてきました。

それによって “不況→グレートリセット”に向かうという話で、本格的に不況に突入するのが今年2023年だと考えています。
“大量失業・倒産”と言ってきたことも、もう大げさではなく現実になってきたはずです。

しかし、これはコロナ直後に解説したことですが、(※今では他でも聞くようになりましたが)
「経済にとって悪い話は、相場にとって良い話」なのです。

相場において、どんな材料よりも優先される最重要ファクターが“金利”です。

もしこの2023年に不況が始まれば、「不況の始まり=金利上昇は終わり」ということで、ここが金利上昇のピークになります。
そうなれば、あとは(長期的に)金利が下がっていくことになり、株価は(長期的には)上昇し始めることになります。

つまり、実体経済が最悪に達した時こそが相場の大底で、「最大の投資チャンスになる」ということです。


・・・さて、そんな2023年に改めてお伝えしたいことは、
引き続き「皆さんを煽るメッセージに影響されないようにする」ということです。

不況になれば、ますます“これは間違い”“こうすべき”というような論調が増えることになります。
しかし、極端な不安や恐怖が良い方向につながることはありません。

だからこそ、少なくとも「大げさなメッセージには近づかないこと」。それよりも「今目の前のことを楽しむこと」。

これが今年に限らず、これからの世界を生きる上で私が一番伝えていきたいことです。

おそらく、来年以降は “お金や投資以外”をもっと伝えていかなければいけない時代になると感じます。

経済が縮小し、多くの人が“贅沢”から離れていく世の中で、
果たしてあなたはいつまでお金持ちに憧れるでしょうか?いつまでお金を欲しいと思うでしょうか?

これは私にとって、伝えたいメッセージの入り口でしかありません。

まずはお金や投資をきっかけにお読み頂いた上で、少しずつ情報の幅を広げていければと思います。
今後ともどうぞよろしくお願いします。


※その他、こちらのページもご用意しました。よろしければどうぞ↓



▼ここからが、2022年公開内容です▼



2022年1月1日の現時点で、皆さんにお伝えしたい内容を “すべて” 詰め込みました・・・

バブル相場は、もう終わりです。
「インフレで金や仮想通貨が上がる」と考えている人は間違っていますので、正しい金融・投資の知識を身につけるために、一度は全文精読するようにして下さい。

これを読んで頂ければ、今後のグレートリセットなども関係なく
「勝てるトレード」「堅実な資産運用」をすることができるでしょう。



『2021年の相場を振り返る』



「トレード難易度が高くなる」と私が言い始めたのは、昨年2021年の夏が終わる頃でした。

とりあえずオリンピックまでは安泰だと考えていたのですが、その後のマーケットを見ていて異変を感じ、“もうこれまでの相場は終わる”と感じたのです。

(※その後、9月になると菅首相退陣をきっかけとする日本株急騰がありましたが、それは一過性の動きだと思ったところ、案の定の全戻しでした)

そして、「11月がターニングポイントになる」と言っていたように、感じていた異変は形として表れました。


この2021年を振り返って思うことは、すでに実質テーパリングは始まっており、“これまでの金融相場が終わって業績相場に移行し始めた”ということです。
(これに関しては、コロナ発生時点でお伝えしていた通りの展開です)


最近になって特に、物価上昇の影響が出始めたことで、「インフレになる」という言葉が目につくようになりました。
日本に限らず、世界的なインフレが今後の課題になるのは間違いないことです。


しかしながら、インフレになるから「インフレ対策で金融資産を買おう」とする動きに関しては、明らかな誘い込みだと感じていました。

経済学者・評論家・アナリストの意見というのは、理論で考えているだけであって、マーケットを見ていないので基本的に当たりません。

理屈通りには動かないのが、マーケットであり相場です。だからこそ「そろそろ落ちるだろう」と思ったタイミングが11月だったということです。


ここで、あれこれと経済の理屈をお話しするのは私の役割ではありません。
「もっともらしい意見」はネットで検索すればいくらでも出てきますので、そちらを参考にして下さい。

私としては、トレーダーという立場から、「これから皆さんがどうすれば投資で勝てるのか(負けないのか)」という観点で、
できるだけ “(一般的ではないけれど)実践的な方法” をお伝えしたいと思います。

その方が、ここからの本文を読んで頂く意味があります。


なお、これは現時点(2022.1.1)での考察に過ぎません。
日々変化するマーケットを完璧に予測するのは、世界中の誰一人できませんし、最先端AIでも不可能。どれだけ莫大なマネーを持っていたとしても、それだけで世界全体を動かすことなんてできません。

そのようなことは当たり前の前提として踏まえた上で、私個人として、「どんな投資が有効か?」という考えをここから書いてみたいと思います。

(※とはいえ、1つ例外はイーロン・マスクです。今年以降、さらに影響力を持つことになるので無視はできません)



『イージーモードからハードモードへ』



まずは大局となる話ですが・・・

これまでの相場がイージーモードだったとすれば、今はノーマルになりつつあり、今後はさらにハードになっていきます。


・・・という表現で十分伝わると思うのですが、昨年までの相場で資産を増やすことができたとしても、それは「たまたま」だということを認識して下さい。

仮想通貨でも、GAFAMTでも、単に金融緩和によって溢れたマネーの行き先となる“バブル”だったということ。金余りによって生じていた“金融相場”に過ぎないということです。


先日もお話ししたことですが、バブルが起こるのは金融相場だからです。

どれだけ良いストーリーがあったところで、お金が余っていなければバブルは起こりません。(=余っているから、投機的に実体以上の成長を見せかけます)
今後、金融引き締めに向かえば、当然、お金の流通量(マネーサプライ)は減っていきますので全体的な上昇圧力はなくなります。


とはいえ、それでも近年で見れば膨大なマネーが溢れたのは事実ですので、すぐにすべてのバブルが終わるわけではありません。

「全体的なバブルは終わって、セクターが絞られてくる」というイメージでしょうか。


ですので、相場全体が上がる状況はなくなっても、一部、特定のセクターで見ればバブルは続くでしょう。

そこで、トレーダーとしては、「そのセクターはどこなのか?」という見極めが必要になります。
そして、これが大事なことなのですが、「そのセクターは短期間で切り替わっていく」と私は考えています。


つまり、特定セクター(や投資対象)に長期投資していればずっと上昇が続いて安心して儲かるというのはなくなる・・・

上がる局面と下がる局面が頻繁に入れ替わる“乱高下相場"”になりそうで、一言で上がる・下がるとは言えなくなります。
だから、「相場が難しくなる」ということです。

(※ボラティリティが高くなり、利上げやSQごとに荒れやすい相場に。
感覚的には昨年11~12月の相場がノーマルという感じで、今後さらにハードになるということです。日経○千円下落くらいは普通にありそうです)




(重要)こうして相場は動く!



何度もお話ししているので改めて書くことでもないのですが・・・
そもそも、相場というのは「個人投資家が負けるようにできています」

もしあなたが投資に取り組むのであれば、これは大前提として理解しておかなければいけないことです。


例えば、つい先日(2021年12月)も起きていたことですが、
「個人(投資家)が買い、機関(投資家)が売り」という場面が何度かありました。

はっきり言いますが、これは“100%下がる”と言える局面です。
機関からすれば、「個人だけが買っている」という状況ほど格好の売り場はないのです。


この話でわかるように、「個人が買っている=売り!」と考えるのが投資の最大のセオリーだということです。

ですので、相場全体で見れば、「個人が買えば買うほどリスクは上がっていく(下がる確率が高まる)」ということを常に考えておかなければいけません。


私が長年相場と接してきて確信していることは、「大衆が思っているようにはならない」「都合良くは動かない」ということです。

“インフレだから株価が上がる" というのは高校生でも言えることで、そんな誰でもわかるようなことにはなりません。

昔から「素人判断の逆が正解」と、しつこいくらいに言い続けていますが、
その最大の答えが「相場は個人が勝てるようになっていないから」であり、もし個人が買っていることがわかれば、当然、機関投資家は売り崩してくるのです。


(※実際に日々の手口を見ていても、個人と機関のポジションは逆になっていることが多いです)


「大衆は常に間違える」とよく言われますが、それはただの格言ではなく、実際の相場から見ても明らかなのです。

だから、大衆(個人)の動きというのは、それを“逆に”考えるために注視しなければいけませんし、「一番確実な逆指標」だと言って良いでしょう。


そして、さまざまな経済ニュースなど、表に出てくる情報というのはすべて、そこに誘い込むための情報だということです。

今、何が上がると言われているでしょう?
今、何がリスクだと言われているでしょう?

上がると言われているということは、その後に下がるということですし、リスクだと言われているということは、その後に上がるかもしれないということです。


相場というのは、大きなマネーによって動くものであり、その大きなマネーというのは、ヘッジファンドなど機関投資家が動かします。

だから、地合いを読むには機関投資家の動きを見るべきなのですが、それをさらに先回りして予測するには、
「個人がどこに誘い込まれているかを見ればいい」ということになります。

(※残酷な言い方をすれば、相場は「カモである個人を狩るために存在する」ということです。
投資というのは、現時点の状況から “次のステップを予測”するわけですが、「今個人が買っている→ その個人が狩られる」というのがわかりやすいパターンだということです。
インデックス投資やiDeCo・NISAなどは、個人というカモにたくさん参加してもらうように推進しているのです)


そもそも、本当の意味で正しい情報が表に出ることはありません。

世の中に流れるニュースというのは、当然、機関投資家(の上)も裏で関わっていますので、「ニュースは逆に考える」というのは基本だと言えます。
また、影響力のある人の発言なども同様です。


(※一例: トレーダーなら常識ですが・・・
例えば、メディア等の影響で急騰した銘柄があれば、その後のショート(売り)を狙った方が高確率で稼げます。
以前であれば、トランプ元大統領のツイートで下げた後の買いも必勝パターンでした。材料に飛びつくくらいなら、戻りを狙った方が賢明だということです。
また、先日のFOMCでも典型的な動きでしたが、「事実」で上がったのなら、その後に下がることを想定します。誰にとってもわかる材料による動きは、一時的でしかないからです)


その他、他のnoteでも解説したことなので詳しくは割愛しますが、表に出る材料自体に深い意味はありません。

新しいウイルスだとか感染者の数だとか、そんな材料は何でも良くて、好材料も悪材料も常にたくさん存在している中で、単に「調整が必要であれば相場は下がる」「調整が終われば相場は上がる」だけなのです。
(=上がれば好材料、下がれば悪材料を理由として取り上げるだけ)


だからこそ、表に出ている情報に左右されていると、投資で勝つことなんてできません。材料というのは、マネーが動く“きっかけ”に過ぎず、後付けの理由でしかないのです。

(※材料があっても、マネーが入らなければ相場は動かないということを理解して下さい。
ということは、もし個人が材料を知ってそれに対応したポジションを取れば、機関にとっては同じポジションを取る優位性が失われるので実際のマネーが入らず、結果として、材料が無反応(もしくは一時的)で終わるパターンもあります。
知られていない材料だからこそチャンスなのであり、知られれば、同じ好材料であってもチャンスではなくなるということです)


・・・というわけで、本当に勝っているのはいつでも逆を考えている人なので、経済ニュースなどを引用して、いかにも理屈が通った もっともらしいことしか言わない人は「トレードで勝てない」と考えて間違いないでしょう。

投資は、“自分の100倍頭が良い人たち”を相手にする世界なのです。
初心者の自分が買おうとするタイミングは、自分より頭が良い人が売ろうとしているタイミングだったりします。

だからこそ誰もが知れるような情報、つまり、大衆(個人)が誘い込まれる考えというのは逆にとらえるのが基本。

私がよく言う「ニュースは逆に考える」の真相は、「個人は逆指標」という説明で納得して頂けるのではないでしょうか?



『今後発生するリスクと見通し』



今後の相場見通しについて・・・

相場の動きは誰にもわかりません。だから、いかなる情報も参考にはなりません。唯一、答えがあるのは日々のマーケットのみ。いわゆる『相場のことは相場に聞け』です。

しかしながら、それでも確実に言えることとして「投資難易度が高くなる」という話をしており、「イージーからハードへ」という表現をしました。


そして、これは私個人の想定でしかありませんが、正直なところ、
「今後は年間を通してマイナス成長になる可能性が高くなる」と考えています。

そして、もし本当にそうなるのであれば、
多くの人が行っている「インデックス投資や積立投資がマイナスで終わる」ということになります。

(※ですので、昨年の場合は「トレードに自信のない人はインデックスでも買っておけばいい」と言いましたが、今年からは決して言えません。実際、私自身も長期のポジションは解消しました)


ただ、これも先に言っておきますが、
当面の展開によっては、そんな“マイナス成長”のイメージがなかなかしづらいかもしれません。
というのも、相場上昇の雰囲気が醸成されて、順調に上がり続ける場面も多くなるだろうからです。

“上がり続けるのにマイナス?”

意味がわからないかもしれませんが、ここからはあくまで私の想定です・・・


「2020・2021年」と「2022年以降」の相場のもっとも大きな違いは、あらゆるリスク(爆弾)が爆発することだと考えています。

なぜこれまでの相場がイージーモードだったのかというと、単純な話、リスクが爆発しなかったからです。

しかし、これは「まずはインフレ(バブル)を引き起こしたい」という意図があったので先延ばしにされていただけです。

ここからはいよいよ本格的に世界的なリセットに向かうのだから、次々に「そのリスク爆弾を爆発していく時期」に入ると言えるのです。


このリスク爆弾というのは、たくさんあります。
ありすぎて世界の誰一人として完全に把握することはできない規模なので、その全貌を知ろうとする意味はありません。

そもそも現代の金融システムなんて、歴史全体からすればごく最近のものなのです。

過去何度も繰り返されてきたように、“今のシステムを丸ごと作り変えようとしている”のだから、私たちがこれまで経験したバブル崩壊のレベルでは終わらないと思います。

それでも「すべてをリセットする」という目的のために最後のバブルを膨らませ、まだまださらに膨らませる可能性もあるくらいなのです。


なお、これも基本なのですが、
経済崩壊時にもっとも安全なのは、結局のところキャッシュです。

よく、金(ゴールド)を持っておけば安全と言われたりもしますが、バブル崩壊レベルのことが起これば、あらゆる金融資産すべてが売られます。
実際、2020年3月のクラッシュでは金も仮想通貨も下がりました。
(※ある程度は有効なのですが、金利上昇局面では金も不動産も不利になるので今後のインフレヘッジになりません)

ですので、“通貨分散”くらいなら意味があるかもしれませんが、「こうすれば安全」という手段は存在せず、あきらめるしかないと思います。

(※強いて言えば、これ以上下がりようのない資産であれば、“下げ幅が小さい”という意味でまだマシという程度でしょうか。当然、仮想通貨はボラティリティの高いリスク資産だと認識しておきましょう)


さて、ここで、「どうなるかわからないので資産分散が大事」なんていうのは誰にでも言えることなので、私からわざわざ言うつもりはありません。
私からは、もっと建設的な提案をしたいと思います・・・



【万人向け】おすすめの投資戦略



以上を踏まえた上で、
ここからは「これからの投資で勝ち続けるための方法」を提案します。

これからの相場というのは、上がり続けるけれども下がる。
つまり、上がっても暴落する。

「暴落→急騰→暴落→急騰→暴落」のような展開を想定しています。
そして、“結果的にマイナスで終わる”という感じです。


私自身は普段からマーケットを見ているので日々の値動きに乗っていきますが、それは私の立場だからできることで、誰にでもできることではありません。

ここからは、投資を知らない人、普段相場を見ない人でもできる、ベストな投資戦略を提案したいと思います。

誰にでもおすすめできる投資戦略。それは・・・


ズバリ、「投資をしない」ということです!


ふざけているのではありません。
発想の転換ではありますが、これは非常に合理的な提案になります。

これまで「トレード難易度が高くなる」と繰り返してきましたが、それはつまり、長年勝ち続けてきた人でも負ける可能性が高くなるということです。

去年までとは別のゲーム(イージーからハード)になっているのに、同じ感覚でやろうとしても負け続けるだけです。

そんな厳しい世界に、少し勉強しただけの投資初心者や素人が参入して勝てるのでしょうか?

はっきり言いますが、勝てるはずがありません。やればやるほど損するだけです。

「投資しないリスク」なんていう言葉は、知識のない人を投資の世界に誘い込むセールストークでしかありません。
「これからインフレになるから投資をしましょう!運用しましょう!」というのを見て参入すればするほど、お金を失ってしまうのです。


考えてみて下さい。
これから稼ぎにくくなる(むしろ損する可能性が高い)仕事があったとして、わざわざその仕事を選ばないはずです。

もちろん、有効性の高いトレード手法というのは私からも提案しますので、それを使うのであればまだ可能性はあるかもしれませんが、少なくとも、素人判断でやると痛い目を見るだけだということです。


ですが、それだけでは何のアドバイスにもなりませんし、それを“投資戦略”と言うには物足りません。

ですので、改めて、ここからが本当に使える、実践的かつ合理的な投資戦略です・・・


それは、「大暴落を待つ」ということです!


この大暴落というのは、相場を見ていない人でも誰でもわかる規模の暴落を言います。
(日経平均が1000円下がったとか、その程度のものではありません)

不謹慎な話にはなりますが、誰もが知っている大企業が倒産、国家が破綻、都市が破壊されるくらいの大災害・・・
突然、号外ニュースが流れて「これまで続いてきたものが崩壊する」というレベルのことです。

これが確実に起こり得るのが2022年以降なので、そんな状況下で投資しようとしたところで、リスクしかない局面なのです。

だとすれば、最初からそんな「崩壊レベルの暴落を待てばいい」ということ。

日本のバブル崩壊の話はなんとなくご存知かもしれませんが、あのような出来事があれば、1日で相場が戻ることはありません。

近年起こっていないような大イベントが1つ、2つ、3つと重なれば、当然、大きな崩落につながるでしょう。

そして、その規模であれば、「ニュースを見てから空売り(ショート)しても十分に間に合う」のです。
(=もし本当に金や仮想通貨が上がるのであれば、そこで買えばいいのです)


いかがでしょうか?
この戦略の方が、何かに投資し続けるよりも遥かにリスクがなく、可能性の高いトレードだと言えるのではないでしょうか?

(※理解できないという人は、再度読み直して理解して下さい↑)


そして、そのために必要なのがキャッシュ(現金)なのです。

破綻レベルのことがあった時には、いつでも「キャッシュ・イズ・キング」。
キャッシュ(現金)さえあれば、どんなトレードでも自由にできるので、その時点から動けばいいのです。


よろしいでしょうか?
大暴落を予測する必要なんてないのです。それは無謀でしかありません。

いつか爆発する大きなリスクが目の前にあるのに、無理にトレードしようとすることこそが「下手なトレード」だと言っているのです。


そして、さらに・・・

もちろん、大暴落した後には短期的な急騰も起こります。
(=先ほど「暴落→急騰→暴落→急騰…」と言いました)

そこで買いを考えてもいいのですが・・・
その急騰タイミングの判断は、くれぐれも慎重に。
起こるイベントにもよりますが、過去のパターンに当てはめて考えてはいけません。

それでは、どんな参入タイミングであれば安全なのかというと、
「VIX指数が過去最大レベルに暴騰して、悲壮感が漂い、もはや誰も買わないような状況」になった時です。
(参考:コロナショック時にVIX80。40以上になれば高水準)


投資をする上で“バブル”に関する知識は一番重要なので初期の段階でお伝えしていますが、
「バブルに乗ろうとした人が財産を失い、バブル崩壊後に買った人が億万長者」だと言っています。

ただし、近年の過去パターンと異なるのは、「バブル期間が短くなる」という想定をしています。

今の投資ブームや市場の雰囲気を見ていると、1つの上昇が半年も続かないような気がします。
(ネットやAIトレードが主流になったことによる“時代性”かもしれませんが、相場転換が早まっています)

ですので、VIXが過去最大レベルになった時に買ったとしても、それが通常に戻って落ち着けば、すぐに撤退することをおすすめします。


つまり、最初の話に戻りますが、
あくまで「キャッシュ(現金)を基本にする」という考えです。

キャッシュポジションをベースにした上で、誰にでもわかるような確実なタイミングだけ参加すれば、失敗することはありません。

そして、以上の方法は、複雑な投資知識・情報は不要なので、一般的な人でも誰にでもできるはずです。


何度も言ってきたことですが、コツコツ順調に増やしても、ドカンとやられたら終わりなのです。結局、ほぼすべての人がそうなるから投資は失敗で終わります。

通常の地合いでコツコツ増やすのはインデックス等を買うだけでできますが、それは地合いが良かっただけで、投資の実力ではありません。

よく言われるように、“含み益は幻”。

本当の投資の実力というのは、「ドカンでやられないこと」「ドカンを回避することがすべて」と言っていいくらいなのです。

だからこそ、インデックスでも株でも仮想通貨でも、“たまたま買っておいたら儲かった”というのが、一番再現性がなく危険・・・

「買いっぱなしは一番やってはいけない投資」と言っていますが、
買いっぱなしにするくらいなら、最初から何も買わない(投資しない)方がいいのです。


(※私の言う投資(トレード)の定義は、損切りも含めた決済ポイントが定まっているものを指します。ただ買うだけのものは、上がるか下がるかに賭ける丁半博打=ギャンブルだと言えます。
仮想通貨を買っている人の大半は、上がることしか考えていないので、その意味で“ギャンブル”だと指摘しています。
下がった場合にどうするか?さらに、税金・手数料等のコストまで計算しているのであれば何も問題はありませんが)


バブルというのは「乗るべきではなく避けるべきもの」という認識を持つようにして、
昨年までの相場でどれだけ儲かっていても、それを実力だと勘違いしないようにして下さい。


・・・以上。

誰にでもできる【万人向け】の投資戦略というのは、
「通常時には参加せず(キャッシュで待ち)、ドカンが終わってから参加する」ということになります。

“キャッシュで待つ”というのは、ずっとキャッシュで置いておこうという話ではなく、「キャッシュは万能」だからです。

キャッシュさえ持っていれば、「そこからどんなチャンスでもとらえることができる」ということを忘れないで下さい。
(※証券会社の口座開設だけはしておくべきですが)


そして・・・もちろん、トレードスキルのある人は、上昇も下落も取っていきましょう。

下落相場は、トレーダーとしては稼げるチャンスなので、私も楽しみにしています。

昨年までは「下がったら買い」だったのが、今年からは「上がったら売り」の方が有効になるのではないでしょうか。(※詳しくは後ほど解説)



(補足)株価が下がるスタグフレーション



【万人向け】おすすめの投資戦略の話は終わりますが、ここで少し投資知識の補足をしておきたいと思います。

初期の頃から度々お話ししていますが、結局のところ、バブルを作るのも崩壊させるのも「金利」です。

もし世界を動かす人がいるとすれば、それは金利(政策金利)を操作する人のことです。

(と言うと、どこの国かおわかり頂けるでしょう。日本のバブル崩壊も意図的に引き起こされたということですし、デフォルトするかどうかも金利操作次第です)


金融の世界では「金利が王様」「金利こそが最重要ファクター」ということで、地合いのリスク判断するには、金利(正しくは長期金利)の動きを見るのが基本です。

また、世界はグローバルでつながっていますので、世界全体で行われている各種政策からも、今後の方向性が見えてきます。

脱炭素、SDGs、ESG、賃金上昇、大国の弱体化・分断化・対立化、各国のロックダウン、サブライチェーン寸断、半導体不足、廃棄の規制など・・・
昨今の意図的な動きを見れば、「インフレにしようとしている」ということがわかります。

(※それでもすぐに表に出なかったのは、金融緩和によって影響を先延ばしにしていたからです。インフレを引き起こす理由については他のnoteで解説したように、資本主義を終わらせるためです)



ここで勘違いしている人がいる人がいるのですが、
私が以前より言い続けているインフレというのは、単に貨幣価値が下がるという意味でのインフレではなく、“スタグフレーション”ということです。

貨幣価値が下がっていく“金余りインフレ”は、実質、昨年で終わりました。
これからは金融引き締めによる“物価上昇のインフレ”であり、コスト高→景気悪化→株価が下がる 悪性のインフレ
だということです。

今投資をしている人たちは、そんな「株価が下がるインフレ」を経験していないので知らない人が大半かもしれませんが、
貨幣価値が下がるどころか、景気が悪くなるので“貨幣価値は高まり”ますし、一部のセクター以外の株価は下がることになります。

つまり、「インフレで貨幣価値が下がるから金や仮想通貨を買いましょう」と言っている人は間違っているということです。


(※特に、これまで上昇を続けたグロース株が終わります。私が11月後半から新興マザーズ銘柄を空売り(戻り売り)し続けているのは、それに気づいていたからです。
なお、貨幣価値が下がる間は仮想通貨は上がるので、昨年までなら仮想通貨は買いで正解です。結局、仮想通貨が急騰したのは、将来性どうこうよりも(ボラティリティが高いので)金余りゆえのマネーの投機先として選ばれただけのことで、ストーリーは後付けなのです。

その他、贅沢品が上がるのも金余りインフレの特徴。余剰の投機マネーがなくなれば、これら一連のバブル相場は終わります。
つまり「昨年上がったものは下がる(=逆流する)」ということですが、大きく上がったものはそれだけレバレッジがかかっていたようなものなので、その分、大きく下げることになるでしょう。

※仮想通貨に関して・・・
誰が何のために作ったのかを知らずに投資している人たちばかりなのではないでしょうか?作られたストーリーをどこまで本気で信じているのでしょう?
知った上で乗るのは自由ですし私も時期によっては買いますが、基本的には税・コスト・政治リスク等で不利な投資で、特別な優位性はありません。
正直なところ、私は仮想通貨を煽っている人は、全部裏側を知った上で “情報弱者を誘い入れてるだけ” だと思っています。
時価総額の小さいコインは簡単に上がるので、“ストーリーで吊り上げる”という点も含めて、仕手株とまったく同じ。本当に頭の良い人は、それをわかって仕掛けているということです。インフルエンサーが買い煽るコインなどは買うべきではありません)


ちなみに、為替(FX)に関しても触れておきますと、長年の経験上、円安・円高をファンダメンタルだけで考えるのは難しいと結論づけています。
政策金利などのファクターはありますが、正直、それは誰にでもわかる指標でしかないからです。

誰でもわかるファクターは、トレードにおいて万能とは言えません。私がFXではテクニカル中心(しかも短期売買のみ)にしているのはそういうことです。

今後の円安予測をする人が多いですが、市場はそんな単純ではないからこそ、私は”円安の前に円高に向かう可能性も高い”と考えています。

(※もし日銀が利上げをすれば円高でしょうし、今は財務省主導の内閣だということを忘れないで下さい。財務省の影響力が続く以上、あくまで目指すのは財政健全化です)


先ほどの財政破綻の話の部分で“通貨分散”のことに少し触れましたが、よほど大きな資金のある人以外、それは特に必要がないと私は思います。

私たちは日本円で生活しているのだから、日本円で良いのです。
そして、大変ありがたいことに、日本円はまだ世界の通貨の中では強い部類で、リスクオフでは買われる通貨なのです。(デフレを続けてきたことの恩恵だと言えます)

当面、強さを維持できる通貨は保持しておけばいいですし、もし何かが起こって急激な円安になるのであれば、先ほどの“暴落を待つ戦略”で「その時に動けばいいだけ」のことです。

いつ何が起こるかわからない世の中ですので、何事も長期的な予測はしない方が安心・安全でしょう。

(※ちなみに、テクニカル重視で稼げるからこそ、初心者にはFXがおすすめなのです。株式投資は判断材料が多いため難しくなります)



(補足)日本市場の可能性



ここまでは、“暴落が起こる” という前提でお伝えしました。
そちらの方が蓋然性が高いでしょうし、仮に時期が遅れたとしても いつか起こるでしょうから、確実に有効な戦略にはなります。

しかしながら、私自身はもう1つのシナリオをいつも考えています。

それは、「またさらにマネーが溢れてくる」という可能性で、そのマネーが「日本に集まる」というシナリオです。


まず、現時点で“確定”しているのは今後の金融縮小の流れですので、その対策として考えていたのがここまでの話になります。

しかし、当然のことながら、さらにバブルが進むシナリオはあり得るのです。

(=景気悪化による利上げ延期など。「実体経済と金融バブルの逆相関」については別noteで解説しましたが、景気が悪い=金融緩和=株価上昇、景気が良い=金融縮小=株価下落です)


「さらなる問題の引き延ばし」ということですが、もしそうなった場合、溢れたマネーは次の行き場を探すことになります。

基本的に、バブルというのは1つの市場で繰り返すことはありません。
A→B→Cと莫大なマネーが各市場を移動することで、バブル発生→崩壊が起こります。(ですので、バブルが発生するということは、その後の崩壊とセットになります)

(※これは仕手株の動きを考えると、イメージしやすいかもしれません。
仕手のチャートを見ればわかりますが、暴騰→暴落した後、再び上昇することはほとんどありません。どれだけ上がっていようが関係なく、きれいに元値まで戻って完全終了。
10から100まで上がったものは10まで戻るのが、典型的な仕手の動きです)


なので、一度バブルが終わった市場がまたすぐバブルになることはなく、行き場をなくしたマネーは必ずまたどこかに向かいます。

そして、そんな世界中の莫大なマネーを受け入れるとなれば、“ある程度の市場規模”が必要になります。
だからこそ、消去法的に考えても先進国の中で「次は日本」という話なのですが・・・


日本は、「失われた30年」と言われているように、長らくデフレ経済が続いてきました。

昨今の相場の値動きを見ていても、日本だけが「先進国で最弱」と言えるほど独特の低迷を続けていたわけですが、
これが逆に、他国と比較して割安(=他国の株価は過去最高値を更新しているのに日本は更新していない)ということで、世界のマネーの受け皿になる可能性はあると考えるのです。
(※そろそろデフレから抜け出してもいいタイミングでもあります)


それに、これは表から見ているだけでは理解し難いかもしれませんが、実は、「日本は景気が良くなる」シナリオが確かに存在して動いています。

もちろん、そのためには金融緩和の継続など いくつかの条件が揃う必要があるのですが、
もし他国と比べて相対的にそのように見える状況になれば、理屈から考えてもお金が集まる可能性があります。

日本は他の先進国と比べて遅れていると言われたりしますが、そもそもバブルというのは、すでに発展している場所ではなく、“他より遅れているからこそ” その後を期待されて発生するものです。
そう考えれば、ここまでのロジックも理解できるのはないでしょうか?

(※そうでなくても、実はバブルを引き起こすのは「お金が集まればいいだけ」なので、実体経済なんて関係なく、理由は後付けだったりするのですが・・・これは国も企業も同様に)


・・・というわけで、少なくとも「日経平均の過去最高値更新」はいずれ確実だと考えているのですが、
それでもその時期は不明で、今はまだ世界的な崩壊シナリオの方が優勢だと考えていますので、現段階では“いずれどこかのタイミング” という話にさせて下さい。

(そして、もしバブルを引き起こすとすれば、もちろんその後の崩壊もセットであり、海外投資家などはそれを知った上で参入してくるでしょう。
ウォーレン・バフェットが日本の商社株を買ったのも、そんな破綻までを見越しているからだと思っています)



さて、もし実際に日本が高値に向かうのだとすれば、その兆候となるサインはあります。

その1つが「米国株と日本株の動きが連動しなくなること」だと考えているのですが、昨年後半、何度かそのような場面がありました。
(なので、私の中でこのシナリオの現実味が増しています)

これが頻発すると、本格的に「米国株が下がって日本株が上がる」という状況になっていき、ここまで広がっていた両者のスプレッドが縮小していく・・・
という流れで、可能性としては十分にあると考えているわけですが、それでも、「リスク爆発」の方が今は先のように思えます。


いずれにせよ、円安も材料になって「米国よりは日本株の方が期待できる」という展開くらいなら、早めになるような気はします。仮に上がらなくても、“下げ幅が小さい”という状況も含めてです。

以上のような場面が繰り返されると、徐々に日本株にお金が集まってくるわけですが、
まずは当面のリスクシナリオが落ち着いてから、精査したいところです。

(※なお、最近は「ファクターX」という言葉も出てきていますが、神話の時代から続く日本という国は歴史の裏側から見ても“特殊な側面”があるということは付け加えておきます。
日本は、世界でもっとも複雑な構造を持つ国です)



『グレートリセットについて』



“資本主義の終焉” について、私は10年前からお話ししてきました。

それが一昨年より「グレートリセット」という言葉で具現化されるようになりましたので、今年以降はいよいよ本番ということで触れておかなければいけないでしょう。


いつの時代もそうなのですが、“時代の転換”として象徴的でわかりやすいタイミングでは、何かと注意が必要だと考えています。
というのも、「グレートリセットに備えてこうしましょう」という話が次々に出てきそうだからです。

しかし、このような話は前提知識がなければ勘違いしがちですので、丁寧に解説しておきたいと思います。


まず最初に理解しておかなければいけないことは、
別に、「1つの支配勢力だけが主導でグレートリセットをするわけではない」ということです。

もし支配勢力というものがあるとすれば、それは決して一枚岩ではなく、非常に複雑な構図になっています。
その全貌を把握することは世界の誰にもできず、どれだけ精通した人でも最終的には憶測でしかありません。(どこまでも裏の裏があるという感じです)

“唯一のトップ”のような存在はなく、あるグループはこうしようとしている、別のグループはこうしようとしているというように、
常に派閥争い・対立構造が起きており、すべてが同じ方向を見ているわけでもありません。

だからこそ、Aグループの情報(シナリオ)を信じていたのにその通りにはならず、Bグループのシナリオで進むことになった・・ということは十分にありえます。

(というより、お金の流れを見ればわかるのですが、支配勢力の入れ替わりは頻繁によくある話です。大手ヘッジファンドが常に食い合ってるように、何かを進めれば、それに反対する勢力は”必ず"出てきます。
悪者扱いされる国はそのグループではないということですし、そもそも世界全体を動かすなんて思い通りにいくことの方が珍しく、国によっても影響が違ったり予定変更は多々あります)


私たち庶民にとっては、どこの誰が主導権を取ろうと同じことなのですが、
ここで私が言いたいのは、細かいシナリオは知っても知らなくてもいいですが、とにかく「1つの情報だけを信じてしまわないこと」です。

今後、もしかすると高い情報料を取るコンテンツやセミナーなども出てくるかもしれませんが、はっきり言って、この現代社会で生きている以上、完全に影響から逃れることは不可能です。

どうなろうと行く末は決まっているのだから、最終的にはそれを受け入れる以外の選択肢はありません。

私自身は、日本という特別な国で最低限の生活さえできれば満足なので、どんな結果になっても構わないという考えですべてを受け入れていますが、
一応、現時点ではまだ“トレーダー”という生き方をしている状況なので、続けられる限りは続けていきますし、皆さんとのお付き合いも続けていきたいとは思っています。

それは、「今しかできないこと」だと認識しているからこそです。


ご存知の通り、あくまで狙われるのは富裕層の資産であり、その資産価値や所有資産そのものを減らすことで、それを今後の「富の再分配」の財源にしたいわけです。

(※この方向で進むことは岸田総裁が決まった時点で確定しましたので、その時点でメルマガでお伝えしました。
財務省主導による「新しい資本主義」「富の分配」という社会主義=グレートリセットのための内閣なので人々を貧しくすることになり、これまでの資本主義の視点で考えれば不可解・不合理な政策も増えることでしょう)

だからこそ、最終的には“資産”という概念は変わるわけですが・・・

それでも、2022年始の現在。これは投資に関心のある人が見ていると思いますので、少しでも有利に乗り越えたいという気持ちもわかります。
もし資産価値が10分の1になるのなら、それまでに額面を10倍にすればいいわけです。


ですので、ここからは【トレーダー向け】に、私から具体的な投資戦略アドバイスをしたいと思います。

実は、このグレートリセットを乗り越えるために、情報なんて一切必要ないのです。



『グレートリセット相場とは?』



先ほどは、【万人向け】の投資戦略として、
「投資をしない」「大暴落を待つ」という方法を提案しました。

悪いことは言いませんので、これが大半の人にとっては間違いなくベストの戦略になります。普段相場を見ない人、トレードに自信のない人はこの戦略を取るようにして下さい。

ただ、それでも、積極的なトレードで稼げるなら稼いでいきたいという“トレーダー”の皆様には、今後の注意点も含めた「グレートリセット相場の乗り越え方」をお伝えしようと思います。


冒頭でも触れましたが、これからは相場の雰囲気がガラリと変わってきます。

「相場全体が上がるのではなく、特定のセクターだけが上がる。しかも、その上昇は長続きせず、その都度変わっていく」 というのが全体のイメージです。

それでは、これについて深堀りしていきましょう。


グレートリセット(社会主義→共産化)の意味を考えればわかると思うのですが、
これからは中小企業はもちろん、大企業の数も減らしていく流れになります。(経済の縮小→崩壊へ)


まず、長期投資で勝てるのは、上がり続ける市場のみです。

これまでは経済が成長していたので相場上昇していたのですが、これからは縮小しようとしているのだから、単純な理屈だけで考えれば「相場は下落」します。
(※これは数十年単位のサイクルでの話なので、1年や2年で元に戻りません)


私は以前より「投資しなければ貧乏になる」という話をし続けてきましたが、この真意は、決してインフレになるからではなく、「普通の仕事(やビジネス)ではお金を稼ぎにくくなるから」です。

今後、“最低賃金の引き上げ”によって景気が良くなると言っている人がいるのですが、とんでもないことです。

これは企業にとっては明らかなコスト高につながり、結果的に物価上昇インフレを引き起こすだけです。
(※そもそも日本がデフレを続けることができた一番の要因は、賃金上昇を抑えていたからです)

賃金上昇すればどうなるのかは、お隣の韓国の実状を見れば明白で、強い企業は残りますが体力のない企業は淘汰され、中小企業の多くが倒産するのは必然の流れです。

(実は、これは菅政権の時から進んでいたことなのですが、岸田政権下では“増税”も追い風となって本格的に進むことになります。
韓国では (アジア通貨危機→IMFによって)巨大財閥しか残らない極端な二極化構造が作られましたが、これが最終的な方向のイメージです)


結局、大企業で高給の仕事に就ける能力の高い人にとってはいいのですが、そうではない大多数の人にとっては、仕事がなくなる失業危機につながります。

とりあえずのアルバイトはあるかもしれませんが、普通に就職していた状態で比べて給料はどうなるでしょうか?若い人ならまだいいですが、高齢者にとっては厳しいのではないでしょうか?

そうなれば実体経済・景気の行方(=経済縮小)も明らかで、だから私は、「投資くらいしか収入を得る手段がなくなる」とお話ししていたのです。


グレートリセットというのは、このように企業の数を減らし、最終的には一部の巨大企業によって社会を動かしていくのが目標(ゴール)だということは、実際に進めている政策から見てもわかります。

そして、ここからが大事な話になるのですが、
残る一部の企業というのは、SDGs(ESG)の名のもとに選ばれた企業であって、企業業績というのは関係ありません。

この「業績は関係がない」というのが、今回伝えておきたい最大のポイントになります。

合理的な理由は無視して、残る企業の選別をするということ・・・


こちらに関しては、すでに社会主義下で資本主義を行っている「中国経済」を考えれば一番イメージしやすいです。
(=その実験国家として作られたのが中国で、今後、中国を使って世界を変えていくため)

国(正しくは中国共産党)が認めた企業だけが勝ち残り、国が認めない企業は潰されたり、トップが入れ替わったり吸収されることになります。

これは中国の話であって、資本主義の国でそんなことが起こるはずがないと思われるかもしれませんが、資本主義のルール下でも、すでにそれに近いことは起こっていないでしょうか?


昨年までの世界的株価を牽引してきたのは米国株ですが、実際にはその中のごく一部・・・GAFAMやテスラで株価を吊り上げてきたのは明らかです。

それでは、それらの企業が、偶発的にここまで大きくなった企業だとお考えでしょうか?どこからそれだけの資金が入っているのでしょうか?

そして、今現在、それらの企業が国家事業・国際事業にまで関わっていることを不思議に思わないでしょうか?

(※報道されていないだけで、すでにアメリカの社会主義・共産化はかなり進んでおり、そのための米民主党政権です)



・・・話を戻しますが、以上のような状況を理解して頂き、それを前提とした上で、
ここから「2022年以降で通用する投資戦略」をお伝えしたいと思います。


以前から言ってきたことですが、今後は
「残る(残す)企業と残らない(残さない)企業に分かれていく」
ことになります。

そして、それを合理的な判断で見極めることはできません。

ルールが変わる=世界が変わるということなのだから、過去何十年と安定成長をしてきたとしても、これからどうなるのかわからないのです。

また、「今日の勝者が、数週間・数ヶ月後には変わっている可能性」もあります。

ですので、仮に今の時点で「この企業が上がる」と判断したとしても、それはその都度、状況次第で変わるので万能ではありません。

(※どんな情報でもずっと有効とは限りませんので、私からは “これからこの株が上がる”というような無責任なことは言えません。
最低でも週1回はポートフォリオを見直さなければいけないと考えているくらいです)


これまでも、この手のシナリオの変更や時期がずれ込む場面は何度も見てきました。陰謀界隈で言われることも間違いだらけで、実際にはその通りになりません。

世界というのは「自由意志を持った人間の集合体」なのだから、それを動かすなんて容易なことではなく、何もかも完全に予定通りにいくことの方が少ないのです。

ちなみに、世界のバランス(人口問題も)が崩れたのは、お金の流通量を増やしたことに起因します。だからこそ、それをリセットしようとしているのでしょう。



【トレーダー向け】これからの投資戦略



それでは、いよいよここからはトレーダー向けの投資戦略ですが・・・

実は、どの企業か勝つか(どの株を買えばいいのか)というのは、考える必要はありません。


というのも、そんな情報なんて知らなくても、これからは「勝つ会社と負ける会社がはっきり分かれる」わけです。

はっきり分かれるということはつまり、難しく考えなくても、どの会社が勝つかなんて一目瞭然・・・
実際にお金が集まって、株価上昇し続けている企業の株を買えばいいのです。


「高値更新」を繰り返して上昇している企業はないでしょうか?
他は下がっている時に「不自然に」上がり続けている株はないでしょうか?

とてもシンプルですが、ありとあらゆる理屈は一切無視して、「上がり続けているものを買えばいいだけ」なのです。

そして、今後はそれが今まで以上に “わかりやすくなる” ということです。


さて、言葉にしてみれば、難しいどころか、むしろ簡単なことに思われるかもしれません。

しかしながら、実は、ここで注意しなければいけないのは、“中途半端に投資経験・知識のある人”なので、ここはきちんと解説する必要があります。


先ほどから何度もお話ししているように、
これからは理屈が通用せず、投資ロジックは無視して、上がるか下がるか決められることになります。(※理不尽に映ることもあるでしょうが、それが新ルールです)

ここまでは「金融相場から業績相場へ」と言っていましたが、今後、その次の段階では、そんな業績さえもファクターではなくなる・・・


例えば、これまでの通常時のトレードでは「PERが安ければ割安」などの“理論”が存在しましたが、それは通用しません。
“今安くてもこれから上がる”と言われるような株は、そのまま上がることなく終わる可能性があります。

もはや「割安」というのは存在せず、安い銘柄はどこまでも安く。反対に、「割高」も存在せず、選ばれた企業はどこまでも高くなる・・・

だから、「企業業績やチャートの分析で もう上がる・もう下がると考えるのは危険」ということになります。


また、他に考えられる例で、
通常であれば、 “あるセクターのAという株が急騰すれば、同じセクターのBという株も上がる” と考えます。

しかし、これから企業の数を減らしていくことは、極端な話、「1セクターで1企業あればいい」ということになってしまいます。(※あくまで極端な例です)

ですので、“同ジャンルの企業だから”と考えるのではなく、
とにかくシンプルに「一番の企業だけ」を狙うようにする方が、失敗がなく間違いがないと考えられます。


だから、ここからの投資では、“正しい投資理論”が妨げになるのです。

こんな会社が上がるはずがない・そのうち下がるだろうと、ロジックに基づいて考えてしまうと、波に乗ることができないでしょう。

(頭が良くて経験・知識がある人ほど、チャンスを掴めない可能性があるので注意が必要です。常識で考えるあまり、仮想通貨の上昇に乗れなかった投資家がいるように)


新しい世界のルールに従う会社は残り、従わない会社は規模に関係なく淘汰されていくのが、“ゲームチェンジ(ルールチェンジ)”の恐ろしいところです。

バスケットボールがサッカーになれば手を使うと反則になってしまうように、今後の投資もこのような変化を理解して行わなければ、失敗につながるのです。

(※「脱炭素」以外に「メタバース」も同様で、合理的に考えるとついていけないでしょう。
それでも、そのセクターなら何でも上がるわけではないのでご注意下さい。大半の企業は選ばれません)



・・・まとめますと、企業の勝ち負けがはっきりする
「業績相場の次のグレートリセット相場」を考えるということです。

その一番の違いは、割安・割高は関係ないということ。

これまでは「下がっても上がり、上がっても下がる」という自然な相場だったのが、
今後は「上がるものは上がり続け、下がるものは下がり続ける」という、極端でいびつな相場になる想定をする。


間違ってはいけないのは、決して事前に予想して当てる(ギャンブルをする)わけではないということです。

レース開始前に勝つ馬を予想するのではなく、実際のレースが始まってから、「一番前を走ってる馬の馬券を買う」ような話なのです。

そして、「上がる株と下がる株が明確に区別される」ということは、そんなレースも大差がついてるので一目瞭然で、間違えようがありません。

つまり、答えはマーケットを見ればいいだけなので、
シンプルにこれを徹底したトレーダーは、いくらでも稼ぐチャンスがあるのではないのでしょうか?



さて、「上がっているものを買えばいいだけ」とは言いましたが、
それでも、それがずっと上がり続けるとは限りません。未来は未定。シナリオ変更は茶飯事です。

冒頭から繰り返しているように、大きなトレンドも数ヶ月しか続かない可能性もありますし、たとえ上昇途中でも暴落が起きたりして、“乱高下”するはずです。

ですので、明確な上昇トレンドにはついていきますが、途中でトレンドが途切れれば、即撤退(ロスカット含む)することは絶対に守って下さい。

これは約束です。それができない人は “今は投資する資格がない”と思って、【万人向け】の暴落待ち戦略にしておいて下さい。その方が、確実にお金を残せます。

(※大前提として、これからはトレード難易度が高くなる“ハードモード”なのです)


トレンド転換に関しては、移動平均やMACDのデッドクロス等で判断すれば良いでしょう。
きちんと対応できるのであれば、細かいルールはさほど重要ではありません。

もしくは、「今からでもこの投資対象を買いたいかどうか」で判断するのも良いでしょう。

“今なら買わない”と思うなら、今ホールドする理由なんてないので、すぐに売るべきだということです。


・・・以上。

このような【トレーダー向け】投資戦略で利益を狙うなら、
くれぐれもストーリーに惚れないように、銘柄に惚れないようにして下さい。

先ほど、「個人(投資家)が向かう先は逆指標」と説明しましたし、それよりも「実際のマネーの行先だけを注視する」とも言いました。

特に、普通の人が知れるストーリー・シナリオというのは騙し・誘い込み演出のようなものなので、メディアの情報を参考にした投資は絶対NGです。


相場を上げるのはマネー(お金)だけであり、それ以外にはありません。
(=マネーだけが条件で、材料はきっかけに過ぎない)

ストーリーも材料も、金利等のマクロな要因の前では二の次、三の次。リスクが高い地合いでは、金融商品に手を出すこと自体が悪手。

結局、投資というのは「需給がすべて」なのです。
(※需給が良い=買い需要が強い)

どんなに素晴らしい将来性のストーリー・材料があっても、それが通用して合理的に動くのはイージーな相場だけ・・・

通常の相場はそんな単純ではなく、マネーが入らなければシナリオは崩れて成立しないことを認識しておいて下さい。


私自身も、仮にシナリオ想定したとしても一切そのシナリオを信じておらず、もし違えば、今すぐ正反対のシナリオに対応する準備があります。

どんなストーリーも信じることなく、「明日にはシナリオが変わるかもしれない」という心構えで分析しながら、日々のトレードに向き合っていきます。


なお、これは昔から言ってきたことですが、「ビジネス系の人は投資で失敗する」という共通点があります。

その理由は、ビジネス思考で頭が良いからこそ、世の中の情報を参考にして事実に基づいたロジカルで考えようとするからです。


例えば、半導体不足だから関連銘柄が上がる、ガソリン価格が高騰しているから原油が上がる・・・
というのは、ロジックとしては妥当ですが、相場というのは、今の現状を反映するのではなく、未来を反映するものです。

つまり、一般のニュースになるような情報(=事実)はすでに株価に織り込み済みであり、投資家が考えなければいけないのは、常に “次のステップ”です。
(今上がった下がったという結果論はどうでもよくて、大事なのは今後どうなるのか?です)


また、上がる前には下がり、下がる前には上がろうとするのが相場であり、その相場操縦に利用されるのが各種メディアです。

そう考えれば、一般人でも知ることができる材料に関してはそろそろピークを考慮すべきで、
投資家が重視しなければいけないのは、ロジックよりも「需給がすべて」ということです。

実際、最近は好決算で業績が良いのに売られるケースが増えていますが、このことは理論では説明できません。(=これが冒頭で話した昨年11月の相場異変)

それだけ地合いが悪いということなのですが、これまで強く上昇してきたグロース銘柄ほど需給が悪化しています。


結局のところ、少し投資を勉強した程度の人が考えることは、“典型的な個人投資家の思考”だということです。

「自分が理解できるような動きは短期的・一時的な動きに過ぎない」と考えて、その逆の動きを常に考えるようにしましょう。

私からすれば、本当に正しい金融リテラシーというのは、「“教科書通りにならない”を知ること」だと考えています。

これまでの株価は、「金融で底上げした数字」でしかありません。
業績に関係なく株価が上下する事実からもわかるように、金融相場が始まった時点で、マーケットにロジックは通用しなくなっているのです。


・・・というわけで、ロジックを考えるのがビジネスだとすれば、ロジック通りにならないことを考えるのが “トレードのコツ”と言えるかもしれません。

経済(ビジネス)と金融は別物だとして、切り分けて考えるべきです。

やはり、マーケットを見ないのなら変な取引はせずに、【万人向け】の戦略で暴落を待つのが一番確実でしょう。

以上を参考にして、【万人向け】か【トレーダー向け】か、どちらにするか判断してみて下さい。

★参考:具体的な投資手法を有料記事にしてみました→



『トレード全体のまとめ』



グレートリセットなんていう特殊な話をしてしまいましたので・・・

ここで、「一般的なトレードの考え方」についてまとめておこうと思います。
(※初心者の方が、昨年と同じ感覚で投資して失敗してしまわないためにもです)


リセットに向かう話は一旦置いておいたとしても、この2022年以降に確定していることで、
基本的には金融引き締めの「金利上昇局面」になってくるわけです。

そうなると、株式であれば、これまで強かったグロース銘柄は弱くなり、バリュー銘柄の方が相対的には優位性が出てきます。

また、金利のつかないコモディティ(金や仮想通貨)や不動産投資は不利になり、エネルギー等のコスト上昇を価格に転嫁できるセクターであれば比較的有利ということになります。

そして、この傾向はこの先何年も続く可能性があり、昨年までのような相場状況には当分は戻らないと考える方が自然です。

このあたりは一般的な金融経済の知識でわかることで、教科書的な内容になります。


(※ちなみに・・・金利上昇というと“金融株(や保険株)”を考える人がいるかもしれませんが、それは長短金利差に依存するので一概には言えません。もちろん、上がる局面も来るとは思います。

また、一言で金利上昇とは言っても、上がり続けるのではなく乱高下するので、相場判断は慌ただしく難しくなると思います。エネルギー=原油に関しても、上がり続けるかと思えば大きく急落する場面もあるでしょう。

最終局面ではコモディティが選ばれるのでしょうが、何が上がるのかはその時にならないとわかりません。基本的に金と仮想通貨は逆相関なので、どちらかは上がりそうです。
いずれにせよ “1~2週間ごとに上げ下げして雰囲気が変わる” くらいのイメージなので、普段相場を見ない人はあくまでノーポジション推奨です



続いて、ここからトレードで勝つための方法(セオリー)を書いていきます。

当たり前の話になりますが、トレードというのは、上がる投資対象を買えば(下がる対象を売れば)儲かります。

何も買わない(売らない)状態はキャッシュポジション(現金)ということなのですが、それは、何も買っていないと考えるよりは「現金が一番期待できるから現金を保有している」と考えます。


昨年までは、大規模な金融緩和によって貨幣価値が大きく下がっていく時期でしたので、確かに「現金を持つリスク」が存在し、だからこそ明確な「リスクオン」となって、積極的にリスク資産を持つべきタイミングでした。

だからグロース株や仮想通貨といった投機的な投資対象に優位性があり、多くの人がハイパフォーマンスで資産を増やすことができました。

ですが、【万人向け】の項目でお話ししたように、今後の想定では“リスクオフ”の場面も頻出してくると思われるので、
それならば、リスク資産を持つよりも“キャッシュポジションで待つこと”を基本におすすめしたのです。

仮に100万円の資金があった場合に、リスク資産に変えるよりも100万円のまま置いておいた方が、減るリスクがない分、まだマシ(プラス)という意味合いです。


そして、【トレーダー向け】の考え方としては、その100万円を何に変えるのが一番期待値が高いのか?という思考をしていくことになります。

「どこに賭ける(ベットする)のか?」ということです。

単純な話、一番上がるところにベットし続ければ、もっとも効率良く資金は増えていきます。その投資先=ベットする先を探していくのがトレードという作業(ゲーム?)です。


そう考えると、資産運用の話でありがちな「割安だからいつか上がる」というような場所に資金を長く置いたままにするのは、“資金効率が悪い”ということになります。

また、仮に上がるとしても、ゆっくり上がるものよりは早く上がるところに置いた方が有利ということになりますし、
少しでも下がるのであれば、早く現金に戻して、また別の上がるものに入れ替えた方が資金効率(回転率)が高いということになります。


このように、期待値の高いベットを何回回転させることができるかで、トレード成績は決まります。

時間軸が短いほど回数は多くなりますが、そのあたりは個々のスタイルであり向き不向きもあります。

このように考えていくと、先ほども「ストーリーに惚れないこと」「銘柄に惚れないこと」と言いましたが、
なかなか上がらないものを持つよりは、早く別の投資対象に移した方がいいということなのです。

(長期的な下落トレンドになればなおさらですし、塩漬けにするなんて論外で、あり得ないことです)



なぜわざわざこんな話をしているのかというと、
一般に“投資”というと、バランスよくリスク配分するのが良いかのように教えられます。

もちろん、投資資金が何億・何十億もあるのなら分散するのが良いでしょうが、ほとんどの人はそんな資金はないでしょうし、だからこそ“短期間で効率良く増やしたい”と思うはずなのです。

もしそうなのであれば、リスク資産への期待値が低い局面でわざわざ分散投資する必要はないでしょうし、
リスクオフではゴールドを多くしてもいいですが、リスクオンでは株、それも、日本株に限らず、米国株、グロース株など、今一番期待値が高く上がっているものにベットした方が良いですし・・・


とにかくここで強く言いたいのは、「下がってるものを持ち続ける意味はない」ということなのです。

そして、何が上がってるのか?どこに投資すべきなのか?ということに関しては、
「実際のマーケットを見ましょう」と繰り返しています。

ニュースや情報ではなくて、
実際に今、どこにマネーが集まっているのか?はマーケットを見ればわかることなのです。
マーケットがすべてで、そこに答えがあるのです。
(バブルの終わりにも自分で気づけます)


★参考:具体的な投資手法は有料記事に→


私も、初期の頃は情報等に影響された時もありましたが、結局、マーケットを見て、マーケットに忠実にトレードに臨んでから一切ブレなくなりました。

FXなら、弱い通貨を売って強い通貨を買う通貨ペアにすれば、一番期待値が高いということになります。
わざわざドル円等にこだわる必要はなく、どうせなら一番有利なトレードをすべきです。


そして、さらにトレード収益を最大化したいのであれば・・・
正直、短期とか長期すら考える必要はありません。

ただシンプルに「上がり続けるのなら何日でも持ち続け、下がるのなら1秒でも早く切る」ということを徹底すればいいでしょう。


私も、初心者の方にはFX成功法則として高確率の短期トレードをおすすめしている立場ですが、
もし利益を最大限に伸ばしたいなら、時間軸にもこだわらず、ただ「強いところ(期待値の高いところ)に資金を置く」というイメージで、
一番強いトレンドのところに、そのトレンドが続く限りベットし続ければ、いくらでもお金を増やすことはできるはずです。

(※資金管理が大事というのは私も言っていますが、
それでも「しっかりロスカットするならヘッジ不要」ということで、これが上級者の“上手いトレード”の理想形だったりします。
本当は、「下がっているものを持つこと」こそが最大のリスクなのです。
もちろん、これは理想の話ですので、慣れない間はヘッジも入れながら小さい資金でプラスを重ねる練習から始めて下さい)


あとは、結局、リスクオンとリスクオフの判断が的確にできるかどうか。

単純に、リスクオンならリスク資産のロングが有効で、リスクオフならリスク資産ショートやリスクオフ資産(金など)ロングが有効になります。

この「リスクオン・オフの判断」ができるだけでトレードはかなり上手くなり、少なくとも大負けしなくなりますが、
その判断材料としては、金利とVIX指数くらいは見ておくべきでしょう。

金利が低い局面では積極的にトレードすればいいですし、金利が上がってきたらリスクを意識するようにします。


そして、先ほども解説したように「個人のポジションは一番の逆指標」なので、何か材料が出れば市場の雰囲気がどうなっているのかを感じてみて下さい。

個人投資家が悲観視している場面では買いで、楽観視している場面ではリスク局面に備えます。(その上で、実際に大口の機関投資家がどう動くか次第です)

その他、「多くの人が考える逆に動く時ほど、期待値が高くなる」ということも覚えておきましょう。

市場の予想通りに動いたところで、大して利益にはなりません(もちろん損するよりはいいのですが)。
市場の予想と逆の可能性を常に考え、相場のどこかに違和感(=歪み)がないかを探ります。

そして、誰もが上がると信じている場面で下がる、誰もが下がると信じている場面で上がる時ほど、
「多くの人の損失を自分の利益に変えることができる=チャンス」ということです。


(※どれだけ高いリスク要因(悪材料)があったとしても、すでに多くの人がそのリスクを知って警戒していれば、すでにそれは織り込み済みということでそれ以上下がりにくく、リスクではなくなってしまうのです。
だからこそ、いつ暴落する!というような情報が出回れば出回るほど、それは大きなリスクから遠ざかることを意味します。

すでに「2022年の相場は下がる」なんて言われ始めている昨今ですが、もしそんな意見が主流になれば、私は必ず、そうならない可能性も考えます。一昔前とは違い、今はSNSですぐ広まる時代なので想定外の動きは頻繁にあります。(=タイムサイクルが早い)
やはり「個人は逆指標」で考えるのが一番確実で、それを知っていれば外すことはありません。個人が買っているなら売り、個人が売っているなら買い。今、個人投資家はどう考えているか?の逆が正解ということです。

参考までに・・・
「空売りが溜まるのは上げ材料」というのはトレーダーの常識ですが、2020年3月のコロナショック後に二番底を警戒して個人がダブルインバースを大きく買っているのがわかった時、私は自信持って買い転換できました。

昨年11月後半でも、メディアがインフレばかり煽って個人の買いが溜まってきたので、積極的に株・原油・ドルのショートを狙えました。
このように、私にとっては「楽観的な雰囲気ほど危険、悲観的な雰囲気ほど安全」「個人と逆のポジションなら安心して持てる」という感覚があります)


・・・以上。

まとめとしては、いかなる権威者の情報もメディアも参考にせず(むしろ逆に考えて)「あくまでマーケットに忠実にする」ということになります。


メタバースや仮想通貨に関しても、ストーリーを信じるのではなく、実際に上がるのなら乗って、上がらないなら乗らないだけです。
(※ストーリーを信じる者はストーリーに裏切られます)

正直、私も国内外ヘッジファンド等、さまざまな情報に目を通していても、実際はほとんど参考にしていません。
それらを鵜呑みにして信じてしまうことの方がリスクだとわかっているからです。


「予測するトレーダーは負ける」
「予測しないトレーダーは勝つ」

長年見ていると、実際に勝っているトレーダーと勝てないトレーダーの大きな違いは、この部分だとわかります。

予測というのは、“そのシナリオに固執すること” につながるからです。

どんな情報でも、信じてしまうくらいなら最初から何も知らなくて良いのです。

本当は、どんな情報も必要なく、
「ただマーケットさえ見ていればトレードで勝つことはできる」ということをぜひ知っておいて下さい。

(※それが言いたかったので、ここでまとめさせて頂きました)



というわけで、これからは
「上がるものを持って、下がるものを持たない」をシンプルに徹底することが、ずっと有益で重要な方法になります。

「上がっている銘柄だけでポートフォリオを組むこと」を目標にする・・・

グレートリセットなどに関係なく、それができる人はトレードで勝てるし、できないなら勝てないだけです。

トレードで確実に勝つために、とてもシンプルで万能な考え方ではないでしょうか?

★参考:具体的な投資手法を有料記事にしてみました→



【あとがき】世界が変わるということ



ここまで長く書くつもりはなかったのですが・・・
できるだけ具体的な内容を詰め込もうと思って追加していると、非常に長くなってしまいました。(申し訳ございません)


さて、投資・トレードの話はここまでです。

ここからは、最後の「あとがき」として自由に勝手に書かせて頂きます。気が向けばで構いませんので読んでみて下さい。


私自身は、長年投資の世界に関わって金融・お金というものを突き詰めていく中で、この世界のことを深く深く知ることになりました。
(基本的に表では話せないことばかりです)

「世界が変わる」ということに関しても、少しでも“本当の歴史”を知っている人からすれば理解できると思うのですが、
何も知らない、それこそ、学校の教科書に書いてある内容しか知らない人にとっては、そんな話はなかなか受け入れがたいことかもしれません。


しかし、事実として、
有史以来、人類は何度も世界の構造を変えてきました。

歴史に残っている出来事で本当に偶発的に起こったことなんてほとんどなく、表と裏は何もかも逆のことばかり。今の世界全体で起こっていることもそうなのかもしれません。

「いずれ資本主義が終わる」ということも、なかなか伝わらないだろうということは理解しつつ、10年ほど前からそんな話をしてきました。

資本主義が終わるというのはどういうことなのか?その後どうなるのか?
少し考えてみましょう・・・


「資本主義」というのは、文字通り“資本”に価値を置くという意味なので、その資本主義を崩壊させるということはつまり、「“資本”の価値を下げていく」ということになります。

だから、資本主義のルールの延長で「資本がある=価値がある」と考えたところで、そんな企業も人も、これからは価値が下がっていくということになります。

今後は「所有という概念をなくしていく」と言われているように、資産家の資産を減らし、回収した富を財源としたベーシックインカムで再分配することで格差を是正し、新しい世界を作っていくというストーリーになっています。

(※私が「近い将来、誰もが投資をしなければいけないような雰囲気になっていく」と言いつつも、
それと同時に「それでも無理して投資に参加する必要はない」と言っていたのは、その先を考えてのことです)


・・・とはいえ、そんな話をしたところで、
「世界が変わる」というのを実感できないくらい、私たちは平和な時代が長すぎたかもしれません。

しかし、記憶に新しいところで言えば、かつてこの世界は、二度の大戦を通じて国際連盟→国際連合という国際組織を作ったのです。
それに続く世界秩序を作るというゴールがあるのだとすれば、それに向かって必須になるのがグレートリセットなのでしょう。

(※さらに必要であれば「大戦もあり得る」ということです。そもそも、構造を作り変えるために引き起こされるのが、戦争という手段です。
目的(ゴール)なくして戦争(手段)は起こりませんので、実際に戦争が起きた場合は、その後の結果も決まっているということです。中国には一連の役割があるので、それまで大国として維持された後に役割を終えます)


そして、本当のことを言えば、「資本主義」が始まった時点で未来の行方は決まっていました。

最初に資本主義という形にすることで経済発展させた後、合法的にその資本を収奪することで初めて、共産化のプロセスが実現できるからです。
(※株式会社の起源が大航海・植民地時代にあるように、資本主義とは、“支配の合法化・正当化”とも言えます)

今はその過渡期であり、あとは今後やってくる次の世界で、個々の人々がどう生きるのかということになります。



今、多くの人が、お金のために嫌なことを我慢して(人生を犠牲にして)働いています。

しかし、将来的にはお金(資産)というものが価値を下げていき、生きるために必要不可欠なものではなくなっていくはずです。

お金という尺度で人生の選択をする必要はなく、お金によって優劣や損得、有利不利を考えなくていい。

経済の論理で考えたり “お金持ちになりたい”というのは、古い価値観になります。


これまでの常識が染み付いてお金(資産)へのこだわりが強い人にとっては生きづらいかもしれませんが、
こだわりがない人にとっては特に困ることなく、むしろ最低限の生活は保証される良い世の中になるのです。
(※大多数の人にとってはそんな社会の方が都合が良いので、反対する人は少ないはずです)

だからこそ「仕事(働く)という意味も、お金というものの意味も変わってくる」ということでお伝えしていたのが、『成功ルール(=真実の成功法則)』の内容でした。



質の高い生き方をするために必要なものは何か?
幸せであるために、どう生きるべきなのか?

私自身は、どうしても投資家視点で「上がる価値・下がる価値」で見てしまいますので、
“下がる価値から、上がる価値に目を向けるようにして”、これから上がる方にベットして乗り換えるのが有利な生き方だと考えます。


お金(資本)の価値が下がり、誰もが(経済的に)平等に近づいていく世界で、逆に豊かさをもたらすものは何なのか・・・

そう考えると、お金がなくても幸せに生きられること(=人生の目的や生きる意味を持つこと)が勝者の条件になるのではないでしょうか。

今、毎日を生きている中で無条件で「なにげない日常に感謝できること」が、求められるスキルと言えるかもしれません。




なお、このような話を “良い悪い”で見てしまうと、世界の真相は見えてきません。

本当の支配層の役割は世界のバランスを整えることなので(=そうでなければ力を持てない)、そこに善悪はありません。
もし何かが正しい・間違っていると思うのであれば、それこそ作られた価値観に影響されているということです。


だから私は、「あらゆる物事を相対化すること」を言い続けてきました。

いつまでも誰かと比較していたり、「お金がなければ幸せではない」「贅沢することが成功や幸せ」というような価値観を持ったままでは、不幸な人生になってしまうかもしれません。
この先、大量生産・大量消費時代が終わることになれば、さすがに誰もが気づくのではないでしょうか。

もちろん、今はまだ有利に生き抜くためにマネーゲームに参加してもいいでしょうし、私もせっかく今持っているスキルなので、「しばらく上がる価値」に少しでもついていってみます。
(※相場から離れていた時期もありましたが、今は“最後に楽しむ”つもりで復帰しています)



いずれにせよ、最後の最後に残る、「誰にも奪われない本物の資産」というのは1つしかありません。

『あなた自身』という最大の資産を守りながら、一日一日を大切に丁寧に生きること。

この世界の枠組みに縛られることなく、あなたはどう生きるのか?
それが、本当の意味での「生き残る」ということになることでしょう。

投資戦略よりも、人生戦略を考えるべき時が来るということです。

(※今後お金の力で広がる“メタバース”に関しても、人間本来の生き方とは逆行することになりますので、その代償まで考えて下さい)



ちなみに、一点だけご注意なのですが、

お金という誰にとってもわかりやすく共通する価値観が失われれば、「人の価値観は多種多様に」なっていきます。

その時に、今ある価値を別の価値に変換していけるかどうかはあなた次第ですが、
そのために何か(誰か)を信じたり、集団に属したりする必要はありません。

おそらくそんな誘いも増えてくると思うのですが、他者の意見や社会とのつながりよりも、
「あなた個人としての生き方」を大切にすべき時代になっていきます。

それが本来的な人生の目的であり、私はこのメッセージを伝えたくて、この一連の活動を続けているようなものです。



・・・さて、皆さんは「お金を稼ぐための情報」としてこれを読んでいるでしょうから、ここから先は、人それぞれ異なるタイミングになってきます。

しばらくはお金の重要性が高まる時期にもなりますので、まずは乗り切っていきましょう。
自信がない・よくわからないという方は、【万人向け】の投資戦略で大丈夫だと思います。


そして、私は楽観視しているわけではありませんが、未来に対してまったく悲観もしていません。

その理由までは (前提知識が必要なので)話せませんが、いずれにしても、
「バランス感覚」は正しく生きる上で大切であり、必要以上に外的要因に影響されていると自分の人生を生きることができません。


自分の人生を生きていれば、自分(と自分にとって大切なもの)以外は気にならなくなる・・・
本当に、すべては自分次第なのです。

『今ある日常を心から楽しみながら、今できることに取り組んでいく』

私はいつでも、どんな状況でも、そう心がけて生きています。

あなたは、あなたの日常を楽しんでいますか?



★以上。何か少しでもお役に立てれば、ここまで書いた甲斐もあります。ありがとうございました。

<追記>
この文章は2022年始に公開したものですので、最後に誤解のないように補足しておきたいと思います。

冒頭で「インフレで金や仮想通貨が上がるのは間違い」と書いているのは、昨年からの金融緩和の延長でのインフレ(つまり金融バブル)はもう終わりだという意味で言っています。
スタグフレーション(物価上昇インフレ)下においては、コモディティは上がる局面があります。詳しくは本文を読んで頂き、誤解のないようにお願いします。
(とはいえ、将来的に上がるものでも、クラッシュがあれば下がります。【万人向け】の戦略としては「暴落時に買えばいい」ということで、このような説明をしています。キャッシュポジションを起点にして、その時々の為替・金利等で判断して下さい)

そして、スタグフレーションの次の段階でリセッション(景気後退)入りすれば、需給の関係からコモディティさえも下がるようになります。そうなれば、インフレではなくデフレということで、お金というものの価値(重要性)は、ある意味 上がることになります。
よく言われるような、デフォルト→ハイパーインフレで貨幣価値が下がるのは、さらにその先の話ですので、順番を間違えないようにして下さい。

(※「株(国内外)が上がる」「金or仮想通貨が上がる」「資源・コモディティが上がる」という時期がそれぞれありますが、長期的にずっと上がり続けるか?と考えれば、それは難しいでしょう。例えば、金が上がるとすればリセッション入りの後です)


・【自己紹介】 城北忠明とFX成功法則
・2020年以降の生存戦略(1) <今後訪れる2つのフェーズ>
・2020年以降の生存戦略(2) <経済崩壊~やってはいけない投資>
・2020年以降の生存戦略(3) <次の世界を生きる>
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