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【毎週更新】城北忠明の今週のトレード戦略(=先出し相場予想!)

これは私が実際に行なっているトレード戦略です。(※取引を推奨するものではありません)大口の機関投資家の手口、テクニカル、ファンダメンタルズなど総合的に見て考察。最終的には私の相場観による需給判断です。一般的なニュースや情報はほとんど参考にしません(参考になりません)。始めた目的・理由については、最後に書いています。(その他、コラムも掲載)

(※先出しすることに意味があります。後出しで都合良く変更したくないので想定が外れてもそのまま残すようにしますが、単純に、考えが変わったり書き間違い・補足に関しては修正して書き直すことがあります)
・・・というわけで、“毎週日曜” に更新する形で、私の実際のトレードを履歴に残しておきます。
「投資の基本的な考え方(投資の結論)」についてはこちらにまとめました→
さらに具体的な手法を知りたい方には有料マニュアルあり→

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【9月23日(月)〜】 メインシナリオ


【9/24追記】朝。三連休が終わって今週の相場が始まり1時間経ったところです。一通り地合いを確認して、変更点があるので追記しておきます。「前週引け時点での相場がまだ続く」と見て、ポジション変更はしていません。つまり、まだ何でも買えるとは言えず、指数は下目線。「金ロング」をメインとして、個別で買うとすれば内需系ディフェンシブやREITでしょうか。第一三共だけ空売り継続中なのですが、大きく下げて始まりました。日経先物・ビットコインショートは保有継続。指数はここから500-1000円ほど下げれば強く買われると見て、そこでドテン買いすると思います。(←追記ここまで)


前回「9/11CPI」で相場が変わったのと同様に、今回は「9/18FOMC」で次の相場になったと言えるでしょう。「円安」と「ビットコイン上昇」のシナリオが大当たり。個別株もほぼ全力買いで、久しぶりに満足のいく結果で大勝ちできた週でした。うまくいった時は書くことも少なく、あまり参考にならないと思いますので読み飛ばして頂ければと思います。単なる私のトレード履歴として書いておきます。

先週は大部分のトレードがうまくいき連日プラス推移もできていたのですが、若干失敗したこともあるので先に書きます。1つが、最初にイギリス株を大きくロングしており、それなりの額のロスカットで終わったということ。(=これは確度が低いのに入っていたのでエントリー時のミスです) もう1つが、円安想定だったので「金ショート」をメインで狙っていたのですが、途中までは順調にプラス推移していたにも関わらず、最終的にはFOMCでストップにかかり微損で終わったということ。(=「円安」は合っていたのに金があまり下がりませんでした) この2つが失敗した時点では、CFD口座が前週比マイナスになっていました。ただ、その後から最大ロットで「金ロング」して、今は大きく取り戻しています。
(※前回『今週は金を売って、来週は再度金を買う予定』と書いていたように、この金ロングは予定していたトレードです。ここが中期的にも“金の買い場”となり、今後ショック相場になるまで 円建てでも金は強くなると考えています。(ドル建てでは下がるタイミングがあります) 詳しくは後述します)

最初に書いたように、「円安」と「ビットコイン」が先週のメインの利益です。ドル円は触らないつもりでしたが、ポンド円は期待値が高いと考えて「ポンド円ロング」していました。これを185円→189円までの4円幅で利確。その後さらに上昇しましたが、25日線までが目標だったので予定通りに利確しました。(※これだけ取れれば十分です。FXの一回のトレードでは今年一番の利益かもしれません) その利確後には「ユーロドルロング」して、こちらは現在も保有中。ここからは “ドルも円も下がる”という想定のため、このポジションにしました。
そして、ビットコインに関しては「一度急騰局面がやってくる」と言い続けてきましたが、これが待ちに待った急騰となります。目標としていた900万円も超えて大きな利益に。(※正確に言えば、前週からの持ち越しそのままではなくポジションを減らしたり増やしたりしていたのですが、細かいことなので割愛します) そして、“一度” 急騰局面がやってくると言ってきたように、“一度”上がった時点でビットコインの役目は終了です。この週末をピークとして、ここからの急落を想定します。(=昨日利確済み。下抜けすればショートします)

あとは個別株についてですが、最近はずっと内需系の中小型株ばかりが中心です。(※先週空売りしていたのは第一三共くらいで、あとは買いのみでした) FOMC明けの木曜にはグロースが上昇したわけですが、その日に “上場来高値更新”した銘柄がたくさんあります。日経平均が最高値に達した時よりも、この日の方が中小型株にとっては恩恵があったのではないでしょうか。先週一番大きな利益になったのは「クオリプス」で、20数%の利確。それ以外の保有でも (小ロットも含みますが)「ZOZO、住友林業、三和、コナミ、サンリオ、タカラトミー、ボードルア、IHI」が上場来高値になりました。このように個別株でもうまくいった一週間でしたが、金曜の引けではポートフォリオの一部を入れ替えて終えました。
ここでどのように入れ替えたのかということですが・・・今週も三連休ということと、木・金でこれだけ上げたこともあり、“日経平均の一旦の下げ”を想定することにしました。ですが、「指数は下目線でもポートフォリオはほぼすべて買いのみ」です。これはどういうことかというと、「指数に対して逆行高の銘柄ばかり」買いのポートフォリオを組んだということです。そうなると必然的に大型株ではなく中小型株が中心になり、この週末時点では「大型株は下でもグロースは中立」という感じで考えました。(=そのような局面でも上昇する銘柄を買っているということ。内需株ばかりです)
ただ、あまりにも買いに偏っていることもあり、日経先物でヘッジのショートを入れています。1回目入ったのが、価格帯別出来高が大きくて抵抗すると見ていた37600円付近。2回目は高値目標だった38000円でも追加。これは現状では含み損になっているのですが、どちらにせよ “この週末限定”のヘッジのつもりなので、週明けからはドテン買いします。
・・・ここまでの説明で、先週のポジション推移と現時点のポジションも書いたことになります。あと書いていないのは米国株ですが、前回に引き続き「米不動産REIT」は保有継続で、新規ではバークシャーを買ったりしました。ここまでの説明でわかるように、この週末時点で私が買える条件に当てはまるのは “ディフェンシブ株ばかり”ということになり、最大のメインポジションは「金ロング」になります。(=そうなると、“金と同じように上がる銘柄なら買える”という条件になるので、最近は不動産関連が多くなっています。前にも書きましたが、建設・鉄道なども実質 不動産に関連した銘柄だと言えます)

ある程度書くべきことは書いたので、ここで先週の大まかな流れを解説することにします。日経平均のシナリオとして、前回以下のように書いていました→
『9月中は今のような上げ下げが続いても、来月になれば上昇相場になると見ています。具体的なシナリオのイメージですが、今の日経平均が37000円超えを維持するためには少し下落が必要なので、早い段階で一度押すと思います。そうすれば、その後に38000円達成はほぼ確実。そこまでの軌道は現時点で見えているのですが、その後はまたレンジ下限まで下がった後、その次の上昇で4万円を目指すと見ています。(=目指すというのは、到達するかどうかはわかりません。10月下旬の高値目標は今のところ39500円で考えています。それまでは最大下がっても34000円で、以前までと同様に35000円付近では買いです)』

上記の内容を元に再確認すると、「今の日経平均が37000円超えを維持するためには少し下落が必要なので、早い段階で一度押す」という部分に関しては、火曜に35000円台まで下がったので完了したことになります。そうなると “37000円超えを維持できる” ようになったので、次は「その後に38000円達成はほぼ確実」と書いていたように、実際に38000円に到達。ということで、ここまでシナリオ通りの展開になりました。
ここから先は今週以降の話になるのですが、前回の時点とは諸条件が変わったので、今後それほど下がることはないはずです。この週末に限定して言えば、“急に上がり過ぎた分の戻し” という意味で一時的に下がると見ていたのですが、思ったよりも強いです。(=金曜引け時点で (引け後に)日銀の影響で下がると考えたのですが、この予測は外したかもしれません) どちらにせよ「週明けからは上昇再開」というのが今後の見立てになります。10月の高値目標は39500円と書いていましたが、今のところ「39500円到達後に少し戻してから40000円到達」というのがメインシナリオになりました。来月に向けて、この流れを考えることにします。

そして、前回説明したことですが、ここからの相場上昇は、決して良い意味での上昇とは思えません。「大統領選後に暴落を引き起こすために10月は上げる」という軌道シナリオになるからです。(※日経とダウの天井時期は、為替の影響で異なると思います)
まずは10月上旬あたりまでは「金ロングをメイン」にするつもりなのですが、その期間の為替の動きが若干難しいです。(=先週は円安想定で金が下がると考えたのに、そこまで下がりませんでした。このように、今はドル円との相関だけで考えるとわかりにくいです) おそらく、ここからは円高とか円安というより「ドルも円も下がる」という展開となって、結局それによって「金も株も上がる」ことになるのだと思います。基本的には “何でも上がりやすくなる”ということで、今週からは積極的にグロース買いも狙いたいです。(=ここまでディフェンシブ株中心でしたが、今週からスクリーニング条件を変えます)
「ドルも円も下がる」のが前提であれば、ドル円の円高円安を考えても意味がありませんし、今後は「円建てでも金が上がる」という局面にもなると思います。(そうなると、円建てでも金を買うつもりです) さすがに今年になって下がり続けている銘柄には手が出せませんが、そうでなければ比較的何でも上がりやすく、稼ぎやすい局面だと思います。ドルも円も価値が下がるわけなので、「とにかく買うべき」と言えます。
(※ただし、ビットコインは一旦急落を想定。以前より少し状況が変わったので、直近大きく上げた分を戻した後であれば、再度買っても良いとは思います。私は今はショート狙いですが、実際に急落した後はドテンするかもしれません)

・・・以上の見解を踏まえて、私の現在のポジションと今週の戦略をまとめますと、最大のロットを張っているのが「金ロング」。日経先物は現在一時的にショート保有ですが、週明けからは上目線でドテン買い。個別株は売りは考えず、買いのみ。為替はユーロドルロング、ビットコインはショート狙い。(←日曜夜にショート約定しました。となると、為替もユーロドルではなく普通に “クロス円ロング”にするかもしれません) 日経平均は「10月に40000円」が目標(そこに至るまで為替で強弱あり)。当面はこの戦略で進めることにして、あとは実際の軌道を見ながら調整することにします。
(=大まかには 10月上旬までがこの想定です。その後はドルが強くなることで「日経上昇・ダウ下落・金下落」の展開を考えています。(注:ここでの金下落はドル建ての話なので、円建ての金は上がるかもしれません) このようなシナリオから逆算して考えると、今後 通貨価値が変わるようなイベントが起こるのかもしれません)


【9月16日(月)〜】 メインシナリオ


(※今回も、金曜引け後に用意していた文章から書き始めます。その後、ナイトを終えて変わった内容もあります)
想定していたとはいえ、相変わらずひどい値動きです。前回、こんなことを書きました→ 『先週の相場は基本的に「円高」でした。ですので、ここで損していなければ “実質勝ち”だと思って良いと思います。(円の価値が上がったという意味で)』
今回も “損していなければ実質勝ち”と言って良いのかもしれませんが、私は残念ながら普通にマイナスで終わってしまいました。(※金曜引け時点) 週の前半(月火水)では売り買い比率6:4~4:6くらいでうまく噛み合ってプラス推移できていたのですが、後半(木金)2日間がリスクオン判断で全力買いして失敗でした。何が良くて何が悪かったのか書いていこうと思うのですが、まず最初の大前提として、相場観には変更はないので、前回書いた全体の相場観をそのまま引用します→

『投資経験の少ない人は無理しない方が良い相場でしょう。まだすぐに上がるとは言えず、何度も下への仕掛けが続くと思います。(=いつものSQ週ならではの値動き) そして、そのままメジャーSQを迎えることになるのでしょうが、基本的には前回も書いたように「ここが買い場」となる想定です。ただ、これは8月の暴落後に書いたことですが、「次に下落があった場合には、ピンポイントで底打ちして急騰ではなく、上昇するのに時間がかかるだろう」と言いました。ですので、“今週の週明けから買い転換” で考えたとしても、すぐに簡単に上がるとは考えていないので、「このあたりが買い場」(=下がれば買い)という認識で良いと思います。数時間目を離すと別の相場になってるくらいの激しい値動きなので、兼業の人には厳しいと思います。軌道分析からも、ここからはレンジで推移することになりそうです。しばらくは上げ下げを繰り返すことを想定して、ストップを深めに時間軸を延ばして考えた方が良いかもしれません。数日よりは数週間くらいの時間軸で考えて、その想定値幅でもすぐにカットされないところにストップを置いて余裕を持ったトレードをするということです。(=浅いストップ位置だと上にも下にもすぐに狩られる展開になりそうです。もちろん、その分の資金管理も重要です)』

早い話が「このあたりが買い場」(=下がれば買い)ということで、具体的に『日経は35000円付近では追加買いしたいです』と書いていました。先週の先物安値は35115円でしたので、下値想定は合っていたと言えます。
(=実際にその値をつけたのは先々週最終日のナイトでしたが、それ以外では水曜に35255円など、いずれにせよ大きく上下するというのは想定していた通りです。歴代何番目・今年何番目の値動きという記事も見た気がしますが、前回も書いたように『今の日経平均の指数は相場の参考にならなくなっています』)

前回は、一部変更があったのであらかじめ追記もしておきました。月曜の寄り直後の雰囲気を見ての追記だったのですが、その時点では完全に“寄り底”で36000円超えまで急騰していた時だったので、この流れは続かないと見て『全体的にまだ弱い』『日経先物買いは一旦手仕舞い』『SQにかけて大きく上がるほど大きく下がるという目線が必要』と書きました。
その後は、基本的に毎日・・というより、ザラ場とナイトだけでも相場が変わるくらい乱高下するだろうと考えていました。今回ほど、最後までSQ値が読めない相場はなかったかもしれません。上がっても下がっても大きな値動きになりそうで、まさにギャンブル状態でした。ただ、仮にギャンブルであっても、“どちらの方が期待値が高いか?”と考えることはできます。(=動いた時に利幅が取れるか) SQを迎える直前では上への期待値の方が高かったので、最終的には上方向に張ることになり、そのため木曜引けのポジションも完全に全力買いでした。(※正確には太陽誘電だけ売り保有でしたが、それ以外は買いのみ) 結果として、SQは確かに上だったのですが・・・これが実際には “幻のSQ値”となり、その日の相場には反映されることなく下落して終わりました。(これで損しました)

まだまだ書くことがあるので続けます。冒頭で、“先週前半は売り買い織り交ぜたトレードでも、後半はリスクオン判断” だと書きました。私の中で、先週は「前半と後半で相場が変わった」という認識だったのですが、その転換点となったのが水曜夜のエヌビディアの上昇です。ですので、前回更新の投資戦略では「金・原油ショート狙い」と書いていたわけですが、それは“前半までの戦略”ということになり、後半では「その逆」を考えることになりました。
まずは前半(月火水)に関してですが、原油はさらに一段階大きく下がったのでショートはうまくいきました。(これが先週一番の利益でした) また、前週から持ち越していた中国株ショートもここで利確。その時に持っていたポンド円ロングも利確。金ショートに関してはなかなか下抜けしませんでしたが、一度だけエントリーしました。が、その後に逆に動くと見たのでドテン買いすることになり、結果的にはショートでは微益、ロングの方が大きな利益になりました。
(※この金ロングは手仕舞いするつもりはなかったのですが、ミスで途中で利確してしまいました。その後入り直そうにも大きく上昇してしまい、かなり上に上がってから遅れて再度の買い保有しています。高値掴みになったのでロットを小さくしたこともあり、現在の含み益は少ないです。最初のロングは最高値更新前で非常に良いタイミングだったのですが…)

この週前半→後半のポジション入れ替えで、一番大きくベットすることになったのが「ビットコイン」です。ビットコインに関しては、“一度急騰局面がやってくる”と言い続けています。そのタイミングに関して、前回の追記でこのように書きました→『ビットコインの上昇は今週ではなく来週になりそうなので、まだ買っていません。今週のどこかで買います』
ということで、その買い判定できるタイミングとなったのが水曜(9/11)夜の上昇でした。と同時に、ここでビットコインが上がるということは “金利低下”という見立てになります。ニュース等は一切関係なく、「今後金利が下がるからビットコイン」と言っていたわけですが、実際に金利が下がり→ドル円下落にはなったのですが、どういうわけかビットコインが上がりません・・・ 話が長くなりましたが、実は先週後半の一番の失敗要因は、ここで「ビットコインが上がらないこと」によるものです。
というのも、もともと前回の投資戦略で『ビットコインにフルベット』と言っていたくらいなので、乱高下を繰り返す株よりもビットコインに集中させた方が良いと考えて、普段の何倍ものロットで張ったのです。それが上がらないので損したのと、さらに、株の方でも(通常であれば買わないのですが)メタプラネットも大きく買ってしまい、これも損失・・・それ以外にも、基本的には「金利が下がる」という想定なのでグロースばかり買っていたのに、思ったように上がらない。「GNI」「IHI」「神戸物産」のような急騰銘柄も持っていたのですが、下がる銘柄の方が多くてトータルでは損失になりました。

以上のように、「先週寄り直後の急騰(36000円超え)からは下がる」「35000円付近では買い」「金利が下がる」「SQ値は上」と、うまく先読みできていた部分が多かったにも関わらず、最後になぜか噛み合わずに終わりました。この週末でビットコインが上がってくれれば良いのですが・・・
(と書いていたのが、金曜引け時点です。そして、金曜ナイトが明けた今、やはり想定していた通りにビットコインが急騰してくれました。通常の何倍ものロットにしていることもあり、ここで上がらないと非常にまずい(逆に言えばそれだけ自信あり)ので、これで一安心です。昨日の上昇を確認して、さらに追加買いもしました。今はこれが一番メインのポジションなので、ビットコインさえ上がれば先週の負けは十分に取り返すことができます)
ちなみに、日経平均はボラティリティが激しかったので、先週は先物よりはコール・プットオプションを多用していました。その結果、確かにオプションではプラス利益だったのですが、先物の方はほとんどロスカットにかかって(方向感が合っていても)損失の方が大きかったと思います。本当に過去最高レベルに難しいSQでした・・・

というわけで、「前半(月火水)は売り買い混ぜたポジション→後半(木金)はほぼ買いのみ」でしたが、金曜引けで買いポジションの半分くらい手仕舞いして、売りを少し増やして終了。現在は「買7売3」くらいで、買いで残した銘柄は、やはり以前からと同様に “ディフェンシブな内需系”が多い感じです。(グロースは引けで手仕舞い)
前回の追記で、『今は“この2週間の相場で強い銘柄”をピックアップしています』とも書きましたが、これはつまり、指数や為替に関係なく堅調な銘柄ということになります。指数も為替も、今は上げ下げ繰り返すのが前提です。上がれば下がるし下がれば上がるので、ちょうど「◯◯が上がる」と言い出す人が増えれば下がり、「◯◯が下がる」と言い出せば上がるタイミングになります。(=これがわかれば全体の雰囲気から読みやすいです) 指数も為替も、上がり(下がり)続けるなら簡単なのですが、今はそうではなく大きな値幅でのレンジが続くので、このnoteでも一週間の相場予測として正確に書くことが難しいです。
(※例えば「先週はどちらかと言えば“円安”→ 今週が“円高”」で考えていたのですが、その切り替わりのタイミングが予定よりも早く来てしまったために「すでに“円高”」になってしまいました。このように「上→下」という展開がわかっていても、切り替わるタイミングが早まったり遅れたりすれば想定が変わることはご理解下さい。ちなみに、先週で早くも円高になったということは「今週は円安」を考えます)

・・・ここまで、振り返りが大変長くなりました。私のトレード履歴として書き残しておきたい目的もありますのでご了承下さい。
まとめますと、この週末の現時点では「金利低下でビットコイン」というのがメインの見立てです。個別株以外では、日経先物を少しロング、ダウロングしていたのですが、ダウは金曜ナイトで利確撤退しました。また、日経先物を一部ロスカット。あとは金ロング保有中。(※金は先ほど書いたように、ミスで途中から再インしているので含み益は小さいです) 米国個別株では、再び「米不動産REIT」を買い直しており、あとはディフェンシブ銘柄を中心に買っています。

それでは、ここからが今週の戦略です。今の相場は “上がれば下がり、下がれば上がる”ということなので、週明けからは逆の展開を考えて、再び「金利上昇(円安)」を想定します。ですので、週明け最初にやることはビットコインの手仕舞いになります。(※この時点で大幅上昇していれば良いですが、していなくても撤退します。さらに、次は “金利上昇で下目線”になるため、もし900万円くらいまで上がることがあればドテンショートするかもしれません)
そして、同様の理由で “金もドテン“することになるのですが、今週一番狙いたいのがこの「金ショート」です。最高値更新した金は、移動平均の乖離を埋めるためにも、次は大きく売るタイミングになります。(※先に言いますと、今週が「金利上昇=ドル上昇=金下落」であれば、来週は「金利低下=ドル下落=金上昇」という考えです。つまり、今週は金を売って、来週は再度金を買う予定です)
金・ビットコインと同様に「原油」も下目線になるので、このあたりから売りエントリーするかもしれません。(ただ、期待値からは金の方が狙いやすいです。また、前々から言っているように、ドル円は円との相関もあるので、ドル円を触るよりは金ショートをメインで考えます)
株の方は、ずっと書いているような展開が続くと思います。冒頭の引用部分を読み直して下さい。「このあたりが買い場」(=下がれば買い)ということで「目線は上」なのですが、今週上げてもまた下がることにはなると思います。そして、今週は「金・原油が下目線」ということは、再びディフェンシブな銘柄を選定することになります。「金利下落→金利上昇」となれば、先週の木・金の展開とは “逆”になります。そのため、今週月曜は祝日ということもあり、私は先回りする形で(金曜引けで)金曜に上がった銘柄を空売りしたり、グロース株の買いを手仕舞いしたりしています。(※8月末~9月初あたりの相場をイメージして考えます。ダウは比較的堅調だと考えて買っていきたいです。7月から予測していたように、“指数の中でダウが強い”のは明らかです)

・・・以上。結局のところ、まだ大きな範囲でのレンジが続くという想定で「週ごとに相場が入れ替わる」ような感じで考えれば良いと思います。なので、指数でも為替でも “上がったから上がり続ける(下がったから下がり続ける)” と考えてしまう人は予測が外れることになります。(=そのような発言をする人は「逆指標」にすると良いでしょう) そして、前回このように書いていました→『上昇が先延ばしになっただけで、来月になれば上がると考えています。(=日経平均も、来月には4万円を目指すと思います) 当初の想定からは変わってしまい、9月中ははっきりしない展開になりそうですが、ここで損失を重ねることだけは避けたいところです』
というように、9月中は今のような上げ下げが続いても、来月になれば上昇相場になると見ています。具体的なシナリオのイメージですが、今の日経平均が37000円超えを維持するためには少し下落が必要なので、早い段階で一度押すと思います。そうすれば、その後に38000円達成はほぼ確実。そこまでの軌道は現時点で見えているのですが、その後はまたレンジ下限まで下がった後、その次の上昇で4万円を目指すと見ています。(=目指すというのは、到達するかどうかはわかりません。10月下旬の高値目標は今のところ39500円で考えています。それまでは最大下がっても34000円で、以前までと同様に35000円付近では買いです)
そして、大事な話になりますが、大統領選前に高値を達成した後には「大きな下落波動」に入る想定です。(=軌道だけ見ればそうなります。材料は後からついてくるでしょう) もし今後数年に及ぶ金融危機や恐慌というものが始まるとすれば、ここが起点になるタイミングだと考えています。(そして大統領選後から本格化) 大きな下落を引き起こすためには大きく上げる必要があるので、その意味でも “10月相場は強い”のではないでしょうか。(※ただし、これは円安も加味した日経平均の話をしています。おそらく米国株の天井は10月上旬で、そのあたりから金利上昇=円安になって日経の方が相対強くなると考えています)
とりあえず、それはまだ少し先のことなので、今は目先の9月相場を乗り切ることの方が大事です。9月を過ぎれば方向感も定まり予測精度も上がってくると思いますので、今は無駄な損失だけは極力避けるようにしましょう。私の具体的な投資戦略については、その都度このnoteを参考にして下さい。

ちなみに・・・米国のリセッション入りが確定すると、その後は「不景気の株高」で株価上昇に繋がるということは先に言っておきます。実体経済と市場は連動しませんので間違えないようにして下さい。ドルは短期的には上がり、長期的には下がることになると思います。リセッションになれば「○○が上がる・下がる」と様々な人が言い出すと思いますが、すべてはタイミング次第です。相場を見ていない人の極端な意見は無視して、適切なタイミングで金や国債をポートフォリオに入れたり外したりするのが有効になるでしょう。(わからなければキャッシュポジションが無難で確実です)
この話で思い出しましたが、今回最高値更新している金価格は、あくまでドル建てです。「金を買うならドル建てでなければ大した意味がない」ということは以前コラムでも書きました。円建ての金価格は円下落で相殺されるので魅力がなく、今も円高で下がり続けています。「暴落で金が上がる」というような話は日本円では当てはまらないケースもあるので、基本はキャッシュポジションを主軸として考えるようにしましょう。


【9月9日(月)〜】 メインシナリオ


【9/9追記】週明けの寄り直後です。今は寄り底で反発しているような雰囲気ですが、少し変更点を書いておきます。ビットコインの上昇は今週ではなく来週になりそうなので、まだ買っていません。今週のどこかで買います。そして、今週の見立ては「全体的にまだ弱い」と考えています。積極的には買えず、空売りも半分以上は残しています。(ちなみに買い保有銘柄はプラスでした)
朝から500銘柄くらい見ていきましたが、新規で買えるものも売れるものもなかなかなく、買い・売りでグロースの数銘柄を追加した程度です。今は「この2週間の相場で強い銘柄」をピックアップしています。(メルカリの動きには注目しています) どちらかと言えば売り候補の銘柄が多いのですが、スタート位置からすでに下げているのでここから売ることもできず、戻り売りを狙いたいと思います。原油ショートは一部利確。金・原油ショートは引き続き狙っていきます。日経先物買いは一旦手仕舞いするかもしれません。日経は上目線でそこまで下がるとは考えていませんが、上がったところでは売られそうなので、再度買い直します。SQにかけて「大きく上がるほど大きく下がる」という目線が必要です。(←追記ここまで)


(※この文章は金曜のザラ場後に書き始めることが多いです。今回もそうなのですが、今回は金曜ナイトでさらに大きな動きがありました。まずは、ナイトを迎える前の時点での書き出しから始めます→)
もうこんな相場は懲り懲りで心が折れている投資家も多そうですが・・・とりあえず私の見立ては(直前のものも含めて)8割方は合っていたという感じで、うまく乗り越えられたと思います。
(=大部分は当初のシナリオ通りなのですが、ダウは堅調に推移すると思っていたのにダウまで下がったことは想定外。これによって、前回更新時よりも「市場全体が弱くなった」というのが大事な変更点になります)

繰り返しになりますが、ここまでは大まかには想定通りに推移しています。お盆明けの時点で「日経39000円が目標」と言っており、8/25の時点でも「十分に目指せます」と再確認のために言いました。そして、実際に8/30ナイトで39000円超え。これで目標値に達したわけなので “ここから下落”となるタイミングが先週の週明けになります。(=39000円を天井として「急騰→急落」というのがお伝えしていた流れで、だからこそ前回更新時点で売り転換していました。そして、週明けはやはり “寄り天”でした)
一点、前回更新時には円安軌道に入っていたので、その部分だけがシナリオ変更の可能性として残っていたのですが、円高に転じたことで当初の予定通りのシナリオに戻ることになりました。『38000円を明確に割れば下落局面へ』と書いていたように、狙い通りにショートポジションを持っていたので、9/4の下落では大きく利益が取れました。
(=日経先物・ドル円ショート以外に、レーザーテック・SCREENなどの半導体を主にショートしていました。ただ、最初に書いたように、ダウも下がると思っておらず、ダウは大きく買い保有していたので損失になりました)

この9/4の日経平均の下落幅1638円は「歴代5番目」とのことなので “暴落”と言っても良いのかもしれませんが、8月以降の値幅が大きすぎて、数百円くらいなら一瞬で動きますし1000円動いても何も思わなくなりました。ですので、引けてから “歴史的な下落”と知って驚いたくらいです。(※もはやこれくらいは普通だと思わないとトレードできないと思います。金融市場がおかしくなっているのでしょう。常にストップを入れておくのは必須です)
念のため引用しておきますが、以下の内容も書いていました→
『月曜はレイバーデーで米国休場。それが明ければ海外投資家が戻ってきます。この “主要プレーヤーが戻ってくる”というのは、必ずしも “相場が上がる”というわけではなく、私の感覚としては “相場が変わる”という認識でいます。少々雑な解釈になりますが、「それまで上がっていたのなら下がる・下がっていたのなら上がる」というようなイメージです。だとすれば、ここまでの相場は基本的に上昇相場でしたので、“ここからは下落相場を考える”ことになるでしょう』

だから下落した・・というより、“相場の難易度が高くなった” と感じます。投資経験の少ない人は無理しない方が良い相場でしょう。まだすぐに上がるとは言えず、何度も下への仕掛けが続くと思います。(=いつものSQ週ならではの値動き) そして、そのままメジャーSQを迎えることになるのでしょうが、基本的には前回も書いたように「ここが買い場」となる想定です。ただ、これは8月の暴落後に書いたことですが、「次に下落があった場合には、ピンポイントで底打ちして急騰ではなく、上昇するのに時間がかかるだろう」と言いました。ですので、“今週の週明けから買い転換” で考えたとしても、すぐに簡単に上がるとは考えていないので、「このあたりが買い場」(=下がれば買い)という認識で良いと思います。数時間 目を離すと別の相場になってるくらいの激しい値動きなので、兼業の人には厳しいと思います。軌道分析からも、ここからはレンジで推移することになりそうです。しばらくは上げ下げを繰り返すことを想定して、ストップを深めに時間軸を延ばして考えた方が良いかもしれません。数日よりは数週間くらいの時間軸で考えて、その想定値幅でもすぐにカットされないところにストップを置いて余裕を持ったトレードをするということです。(=浅いストップ位置だと上にも下にもすぐに狩られる展開になりそうです。もちろん、その分の資金管理も重要です)

それでは、まずは私のトレード振り返りから書いていきます。
9/4の下落を取れたのは前述の通りですが、その後にはすぐに積極的に買いポジションを取っていきました。そのため、9/4は大きな利益でも (その後は下落したので)損失になっています。ダウ・ナスダック・原油・金を(安値割れにストップを置いて)大きくロングしたのですが、金以外は全部安値を割ったのでロスカットになりました。
ただ、金は上昇したので、それは利益に。あとは先週の最初の方で中国株(上海A50)をショートするタイミングがあったので入りました。これは現在もホールド中で含み益になっています。(=本当は追加売りもしたかったのですが、追加できないまま下がっていきました)
9/4の暴落時点では半導体・ドル円・日経先物ショート、さらにはプットオプションも買っていて、それらは利益に。そして、『日経平均(指数)は下がったとしても、ダウや円高に強い内需株は上がる』という見立てを書いていましたが、個別株の方はそのような円高に強い銘柄がメイン保有で、そちらはそこまで損失になりませんでした。9/4でも前日比プラスの銘柄もありましたし、あれだけ指数が下がっても、ほとんどストップにかかるほどではなかったです。私がずっと「暴落で下がらなかった銘柄」にこだわってきた理由が、これでわかって頂けると思います。そのような銘柄であれば (再び暴落局面が来ても)ずっと買い保有できるのです。
先週は、以上のような流れで推移していました。週明けから売って→9/4の下落を取って→その後、買い転換。金曜の寄りでは買いメインでしたが、金曜のザラ場中に売りを増やし、引けで買いの大半を手仕舞い。現在の個別株は、少し売りが多いくらいで終えています。
あと、ビットコインに関しては、前回減らしたので少ししか残っていませんでしたが、一度レンジを切り下げそうに見えたので、残りもすべて一旦手仕舞いしました。その後の雇用統計で あれほど下げるとは思いませんでしたが、撤退しておいて正解でした。(※先週のビットコインはどちらかと言えば下目線でしたが、それでも今週の上昇想定までは持ち続けるつもりでした。予定にないトレードで後出しになり申し訳ございませんが、現在ビットコインはノーポジションです)

・・・というのが、金曜ザラ場後での振り返りになります。その時点ではポジションは軽くなっており、ナイトの雇用統計でどう動いても そこまで影響がない感じでした。雇用統計があってもなくても、今後の展開で考えていたのは上記の通り「週明けから買い転換」なのですが・・・まさかナイトだけで、さらに大きく深堀りする展開になるとは思いませんでした。
雇用統計の動き次第では、もし新規で入るとすれば「原油ショート」を考えていました。(=今週は原油下目線で考えていたため) 雇用統計後に下抜けしたことで、実際に大きなロットでショートしました。そして、当初の予定では、週を持ち越す新規ポジションはこれしか考えていなかったのですが、各市場が思った以上に総崩れとなる展開に・・・そのため、本来であれば「週明けから買い転換」のつもりだったのですが、ナイトですでに目標下値に到達したため、先物ロング少しとコールオプションだけ買いました。
(=ちなみに雇用統計前の段階では、ちょうど分水嶺のポイントで止まっていて売りも買いもできませんでした。下値目標を35000円前後で考えていたので、35500円を割ったあたりから買いました)
このように、ナイトだけでまた大きく下がったわけですが、雇用統計の直後には一度大きく上昇もしていたので、その上下の差で言えば「1700円以上の値幅」になります。(=またもやナイトだけで歴史的な暴落となり、一週間では4000円の下落です)
はっきり言いますが、今の日経平均の指数は相場の参考にならなくなっています。大口に遊ばれているだけという感じで、慣れない人が手を出せば失敗すると思います。(=例えば、板が薄すぎて値が飛びやすいのですが、逆にそのロスカットを狙うために仕掛けられます。テクニカルのエントリー位置がむしろ危険だということで、知識のある人が負けやすくなっています。今参考にするのであれば、騰落レシオや出来高を見る方が有効だと思います)
ただ、徐々にポジション全体の保有時間が延びている感覚はあります。最初はデイの投機的な値動き中心だったのが、スイング中心になりつつある感じ。下げても年金買いが入ってくることもわかって、大口も少しずつ本腰を入れた買いに変えてきているのでしょう。(そんな仕掛け方です) ですので、そのような流れから「今週は日本株に資金が向かう」という展開を考えています。(※ただし、すぐに上がるわけではないというのは前述の通りで、上がっても売られる(上を叩かれる)という展開はしばらく続くでしょう。あくまで “下がらないから買われ始める”というだけですが、それでも “このあたりが買い場”となります)

振り返りは以上となりますが、私自身は予定していた通りに売ったり買ったりして乗り切った1週間となります。現時点のポジションをまとめると、「日経先物少しロング、コールオプション買い、CFDでは原油ショート・中国株ショート」。個別株の方は、ポジションを縮小して売りの方がやや多め。買いで残しているのは、以前からと同様に “8月暴落でも影響がなかった銘柄”です。
(※買い銘柄が数銘柄だけに対して、売り銘柄の方が数が多くてバランスが悪いので、買いの方はロットを引き上げて保有しています。それでも、トータルではやや売りが多くなったということです。ちなみに、買いも売りも中小型株ばかりです) 米国株に関しては、ずっと堅調だった米不動産REITを中心に持っていたのですが、金曜ナイトでストップにかかりました。

さて、これをお読みの皆さんはいかがでしょうか?先週の相場は基本的に「円高」でした。ですので、ここで損していなければ “実質勝ち”だと思って良いと思います。(円の価値が上がったという意味で) そして、8月以降の相場で大きな損さえしていなければ、“勝負はここから” だと言えるでしょう。
ということで、今週の戦略なのですが・・・最初に書いたように、今回はダウが下がったことが想定外で、これによって前回の想定よりもマーケット全体が弱くなりました。そのため、「このあたりが買い場」であっても、すぐに上昇するほどの力はないという感じです。(上昇想定だったのが、レンジ推移する軌道に変わったと思います)
今の相場はかなり難しいのですが、今週はおそらく「円安」だと考えています。(そして、来週以降また円高) 円安であれば日経平均は相対で強くなるという想定です。ここまでは「円高に強い銘柄」という選定をしていましたが、場合によっては入れ替える必要が出てくるかもしれません。(そして、米国株指数は “売り”になるかもしれません)

正直、マーケットを見る限り、実体経済の雰囲気が良くない気がします。ショートを保有しながら言う話でもないのですが、原油が下がっているのはかなりの不安材料です。そして、ここからは「金も下がる」という想定をしているのですが、こうなると本格的にまずいです。(※ちょうど中国株をショートしたタイミングで “中国リスク”が生じているのでしょう。理由は後付けなので何でもいいのですが、今空売りしている個別銘柄でも、その影響で下げているものが多いです。何度も言っていますが、これからはインフレよりもデフレなのです)
ただ、マネーは消えてなくなるのではなく、必ずどこかに向かいます。私たち投資家は、その動きを先に予測してそちらにベットしていくだけです。(ドライな言い方になりますが、それが仕事です)
ここから日本株は買い転換で考えますが、それでもすぐに上がるわけではない・・・となると、今週の相場で一番期待値が高い市場はどこか?と考えた場合に、ここに来てようやく「ビットコイン(仮想通貨)」というのが私の答えです。先月からずっと “ビットコイン急騰局面が来る”という話をしており、当初はそれが8月末だったのが、軌道がずれて9月上旬になっていました。株だけでなく金・原油などのコモディティからも資金が抜けることによって、その準備が整うと思います。「抜けた資金が向かうとすれば、これまで見向きされず下げ続けた市場になる」ということで、タイミング的にもシナリオと合致してきます。
というわけで、今週の私の一番メインとなる戦略は、週明けの早い段階で「ビットコインにフルベット」となります。8月安値にも接近しており、“絶好のタイミング”だと言えるでしょう。ここで最大限に買いを入れて、今週終わりまでに急騰局面が来れば利確撤退します。(=前々から言っていることですが、一度急騰すれば終わりで、また下目線になります。あくまで株から資金が抜かれた場合の一時的な動きでしょう) あとは「金・原油ショート」もメインの戦略です。原油はすでに大きく入ったので、あとは金が安値を割るタイミングがあればショートしたいです。
それ以外では為替なのですが、先ほどわかりやすく説明するために「円安」と言いましたが、実際にはドル円の動きはよくわかりません。(=ドルと円の相関で考えなければいけないため精度が低い) 今はドル円に手を出すくらいなら「金ショート」で対応したいですし、もし為替を考えるのであれば、各通貨の相関から見て「ポンド円ロング」を検討します。特に186.5円付近は買い場になりやすいと思います。

まとめると、何でも上がるような相場ではなく、不安定な相場が続くと思います。このような局面では “意外な銘柄セクター”に資金が向かう可能性があり、ここまでの相場とは違ってくると思いますので注意が必要です。(=注目されなかった市場に資金流入の可能性)
株式市場は「何度も下に仕掛けながらも徐々に買われていく」というような展開を想定しているので、時間軸を長めに考えるのが良い。わかりやすく言えば「下がったら買い」ということです。(※ただし、米国からは資金が抜かれる可能性があるので、どこに資金が向かうのかは十分に精査する必要があります。原油が下がり続ける以上は、指数が上がっても下落する銘柄の方が多くなりそうなので、明確な上昇トレンドに入ったのものだけを狙うべきでしょう)
以前からの想定シナリオでは “9月はダウの高値更新で全体を押し上げていく”と言っていましたが、そのダウが下がったためにそのシナリオ自体が弱くなったというのが今回の変更点になります。(※仮にダウが下がるとしても、先週ではなく今週だと思っていました。もし今週 本格的に下がるのであれば「ダウ売り」も検討します) ただ、これは上昇が先延ばしになっただけで、来月になれば上がると考えています。(=日経平均も、来月には4万円を目指すと思います) 当初の想定からは変わってしまい、9月中は はっきりしない展開になりそうですが、ここで損失を重ねることだけは避けたいところです。
(※アノマリー的には “9月相場は難しい” とよく言われるのですが、私は売りからも入るので、9月の成績はどちらかと言えば良かったりします。いつものことですが、株価でも為替でも、上がれば上がる・下がれば下がると後出しで言い出す人が増えます。このような意見を見かけるようになれば、“逆に考えるべきタイミング” だと言えます)
とりあえず、私が週明けすぐにやることは空売りの手仕舞いです。金曜引け後からは大きく下げているので、十分な利益で利確できるはずです。そしてビットコインを大きく買って、今週はそちらに期待したいと思います。(原油ショートも、できれば一週間引っ張りたいと思っています。日経は35000円付近では追加買いしたいです)


【9月2日(月)〜】 メインシナリオ


長かった8月相場が終わりました・・・メルマガの方でも書くつもりですが、本来なら「夏枯れ」で夏休みでいい時期なのに、歴史的な値動きとなり “やっと終わった”というのが感想です。しかし、振り返ってみれば、結局8/5付近がイレギュラーだっただけで、それ以外は当初の見立て通りだったと言えます。月初(8/1)にこのように書いていました→
『大型株・半導体が主導した大相場が終わったことで、ようやくセクターローテーション』 『ここからは特に“中小型株”に資金が向かうと見ています』 『9月にかけて米国株の高値更新で雰囲気が変わるのではないでしょうか』
8月の月足は長い下ヒゲをつけたわけですが、グロースの方は陽線で終わることができました。「日経・TOPIXが陰線↓でも、グロースは陽線↑」というのは、ここからの展開において大事な意味があります。

さて、まずは先週の相場の振り返りですが、前回の相場予測として書いていたのは「急騰→急落」という展開でした。ただ、この天井をつける日が少しずれそうだったので、念のため月曜に追記しておきました。ですので、先週の見立てとしては、「金曜まで上昇→その後急落」というシナリオになります。また、リスクオンで「円安」とも書いていましたが、実際にドル円は上昇したので、こちらも正解だったと言えます。
(※前回更新時点ではドル円が急落した直後だったこともあり、円高予想する人の方が多かったと思います。円安のイメージはなかなかできなかったはずですが、週明け直後から円安軌道が始まりました)
先週はエヌビディアの決算があったため、その前後の動きに関しては “ノイズ”として除外して考えていました。私自身は決算前の上昇で利確して、決算後に下げたところで再度買い直しましたが、基本的に先週は “全力買い”の週でした。
前回の振り返り(=先々週)でも『日経38000円割れを待って買い』と書いていましたが、今回も同様です。今の相場の傾向としては「海外・個人売りである一方で、年金・自社株買いで上げている」という状況です。だからこそ、売られても底堅い。また、売り主体の動向を見てみていても、38000円以下では売ってこない様子でしたので、38000円というのは強気で買っていける水準でした。(なのでエヌビディア決算後も、その水準で大きく買いました)
最終的には、金曜ナイトも含めると39000円を超える上昇になりましたので、相場観としては合っていたと言えます。ただ、私自身は (エヌビディアが下がったことで)39000円はまだ超えないと考えて、その手前で先物ロングを利確撤退してしまいました。どちらにせよ、これで目標高値圏には到達したこともあり、上昇局面は一旦終わるという想定になります。(=今週は再び4万円を超えるための日柄調整)

私自身のトレードに関して もう少し細かく振り返りますと、『前半は何でも上がりやすいと思うので、週明け直後から大きく追加買いしていきます』と言っていた通り、積極的に買っていきました。途中で権利日の優待クロスはしましたが、それ以外では買いのみです。ここで追加買いした銘柄の半分くらいは、不動産・REITだったと思います。建設・鉄道・テレビ局なども買いましたが、こちらも実質不動産絡みだと言えるでしょう。
CFDでは、月曜に原油買いしたことを追記しましたが、“その上昇は続かないと見ている”ということも あらかじめ書いておきました。(ドテン売りはしませんでしたが、実際に早めに利確撤退しました) 先週のCFDで一番うまくいったのが、「ドイツ買い」です。先週は基本的に何でも買える好地合いだと考えていたわけですが、日米よりも欧州の方が先に高値を抜けていく雰囲気だったので、相対的に強いと考えてドイツ株に大きくベットしました。この判断は成功で大きな利益になったのですが、その一方で、ゴールドも大きくロングしており、そちらが残念ながらロスカットとなりました。このロットが大きかったこともあり、せっかくのドイツロングの利益はゴールドの損失で相殺された感じです。それ以外では、ダウもロング・日経先物もロングなど、トータルでは非常にうまくいった週です。(※これで無事に8月プラス収支で終われました。下手なトレードもしていて最初はどうなることかと思いましたが…)
そして、金曜には、買いポジションの大半を引けで手仕舞い。逆にここでショートを増やすことになり、今は売り買い同程度で終了しています。(売り銘柄は銀行が多いです) 買いで残したのは、以前から繰り返しているように、8/5の暴落時でも下がらなかった銘柄です。(代表的なものを挙げると「ケンウッド」) 暴落後からは買いばかりだったので、売りポジションを持つのは久しぶりです。ここまで、前回先出ししていた戦略通りのトレードだと言えます。

さて、それでは今週の戦略についてですが、重要なのは「ここから9月相場になる」ということです。月曜はレイバーデーで米国休場。それが明ければ海外投資家が戻ってきます。この “主要プレーヤーが戻ってくる”というのは、必ずしも “相場が上がる”というわけではなく、私の感覚としては “相場が変わる”という認識でいます。少々雑な解釈になりますが、「それまで上がっていたのなら下がる・下がっていたのなら上がる」というようなイメージです。だとすれば、ここまでの相場は基本的に上昇相場でしたので、“ここからは下落相場を考える”ことになるでしょう。
ただ、それはあくまで指数の話です。9月の具体的な想定シナリオとしては、以前から言ってきたように「日経平均(指数)は下がったとしても、ダウや円高に強い内需株は上がる」と考えています。ですので、ここからはあまり指数で考えても仕方ありません。指数は下がっても「円高株高」という展開を期待しています。
私自身はおそらく売りも買いも織り交ぜていくと思いますが、「強い銘柄はほぼ買いっぱなしで問題ない展開」になる気がします。となると、「グロース上昇でバブルのような雰囲気」になる可能性もあります。(一方で、日経平均の指数に関しては 38000円を明確に割れば下落局面へ。プット34000円が大きく、こちらは一時的にショートを狙うかもしれません)
CFDでは、何度も言ってきたように「ダウ買い」をメインで考えたいです。(インドも良いです) 金・原油などのコモディティは、今はどちらかと言えば下目線で手が出しにくいです。
(=この「ダウ買い」のシナリオは暴落前の頃から言ってきました。理由は不明ですが、相関だけ見ればそうなっていたからです。そして最初の段階では違いましたが、今では実際に「ダウ↑ナスダック↓」が明白になりました。日経平均もナスダック(とドル円)連動なので↓ と考えます。
ただ、現時点でのドル円は「152円までの円安」を目指す軌道に入っています。これが円高軌道に変わったと判断できればドル円ショートしたいのですが、そのまま円安軌道が続く可能性もそれなりにあるので、この点だけシナリオが変わる可能性として考えておく必要があります)

・・・以上。先週は “何でも買える”と言っていましたが、今週はまた前々から言ってきたシナリオが再開ということになります。「中小型株にセクターローテーション」ということで、上がる銘柄と下がる銘柄が明確に分かれるでしょう。上がるものを買って・下がるものを売るという戦略で、全体としては “わかりやすい相場”になる気がします。「ダウ」も改めて週明けから大きく買うつもりです。
あと、ビットコインのことを書いていないのでここで書いておきます。ビットコインは少し軌道が変わり、想定よりも伸び悩んでいます。私自身は先週のトレードで一部利確・一部ロスカットしてポジションを減らしたのですが、「上昇局面は(今週ではなく)来週」と考えているので、今週中のどこかでまた大きく買い直します。一度は急騰するはずで、その後また今の水準に戻ると思います。

(=先に書いておきますと、「来週」はビットコインに限らず日経も含めて何でも上がりやすい相場になると見ています。ですので、もし今週中に下げ局面があれば、週の終わりまでにまた “円安想定の買いポジション”にするかもしれません。「ここが買い場」となって、来週以降にリスクオンで円安とともに上値を目指すというシナリオ想定です。
銘柄の入れ替わりはあるでしょうが、ドル建て日経平均はすでに7月高値を超えています。8/5の暴落で需給は大幅改善。『9月にかけて米国株の高値更新で雰囲気が変わる』と言ってきたように、世界の株価が高値抜けすることで9月相場全体は好地合いになると考えています)

毎週更新の内容はここまでで、最後に少し書いておきたいことがあります。
相場において一番確度が高いのは「個人の考えの逆」だと言い続けています。(※参考:本当の投資) 最近の相場でも “主体性がない動き”と言ってきましたが、そのような相場では「個人の買いが増えれば売られ、売りが増えれば買われるだけ」になりがちです。方向感がない場合の大口(AI)は、“個人に損させること” をメインに考えているからです。ですので、多くの人が上がると考えるタイミングになれば売って、下がると考えれば買うのが正解になります。(=個人が儲かっている雰囲気になれば要注意です)
そのためには「ニュースを逆にとらえる」のは基本ですが、それ以外でも “影響力がありそうな投資系の人” の意見を見るのも有効かもしれません。もちろん「その人の逆のポジションを取る」という意味でです。というのも、そのような人の方向感が個人投資家全体の総意になることが多いので、それを逆にとらえることで期待値を取れるからです。(=多くの人にとっての想定外こそが最大のトレードチャンスです)
このように、理屈で考えるよりも その逆を考えた方がうまくいくのが投資です。通常の仕事やビジネスとはまったく違います。優秀な経営者ほど投資で失敗することが多いのは、これが理由でしょう。


【8月26日(月)〜】 メインシナリオ


【8/26追記】追記するほどでもないのですが、天井をつける日(転換点)が少しずれそうなので書いておきます。日経平均は「今週上昇で来週から下落」と見ます。ですので、今週は (日本は)好地合いだと考えて積極買い。金曜にある程度手仕舞い、または円高ポートフォリオへの入れ替えとします。(※リスク資産が買われる動きが先週から継続しており、日経39200円は十分に目指せます) 本日は原油を大きくロングしたところ、その後 急騰しているのですが、この原油上昇は続かない(78ドル台が天井)と見ているので明日以降ドテン売りするかもしれません。(←追記ここまで)


前回はお盆もあり、十分な相場予測はできない状況でした。週明けの相場を見なければわからないことが多かったのですが、月曜の地合いを見た時点で追記しておきました。
一番大きな変更点は、「急騰→急落局面」が翌週(つまり今週)にずれたという判断。そのため、先週の相場は “横ばい”を想定していました。(※前回更新時には「急騰する」と書いていたわけで、それが先送りになったのであれば予測が外れることになるので、念のため追記しておきました。また、細かいことですが、追記したのは大きく上昇していた時なので『ポジションを縮小した』と書きました)
実際に、先週の動きはというと「↓↑↓↑↓↑↓」という感じでイメージ通りの展開(=週足でほぼ動かず)。ただ、『空売りするほどではなく、(円高に強い銘柄等は)買いで良い』とも書きました。何らかのリスク要因が出てきたとしても、今は決して“売り局面ではない”からです。後でも書きますが、“リスク資産に資金が向かう動き” が確実に存在しているので、「下がったら買い」で考えていました。

私自身は、横ばいを想定した上で『日々のデイトレで小さく取っていく』と言っていたこともあり、先週の振り返りで書くような内容は特にありません。レンジだとわかって積極買いはできないので、株にはあまり手が出せず。それでも、レンジ下限で買って上限で売ることでプラス推移はできました。(※その中でも、ディフェンシブ銘柄は比較的長く保有できた気がします)
株よりも大きく張っていたのは、月-火曜の「金ロング」、木-金曜の「原油ロング」でした。最大限のロットを入れて完璧に取れたので、これが大きな利益になりました。(※8月は、このように株よりもCFDでの利益が大きく、CFDの口座残高ばかりがハイペースで増えています)
株の方は、実際にはグロースが強く、地合いが悪いわけではなかったので早く買いたかったのですが、大きく買うのは我慢してタイミングを待ちました。一番大きく買ったのは、金曜の植田総裁の答弁で下がった時です。“日経38000円割れ” を待って買いました。(※そのタイミングでは、金・ビットコインも買いました)

これまで買っていた株は “円高に強い銘柄”ということで、主に内需系のディフェンシブ銘柄ばかりでした。(=通信・日用品・医薬品・食品など、消費者として馴染みのある企業銘柄) ロットは大きくないので大した利益ではないですが、どの持ち株も好調で、損切りもほぼなかったと思います。そして、金曜ナイトでは、ジャクソンホールでのパウエル氏発言で「利下げ期待による円高」に動きました。ただ、私がここからの直近、週明けの展開で考えるのは、一旦の「円安株高」となる急騰です。そのため、この時点では少しドル円ショートを持っていたのですが、ナイトで手仕舞いしました。
ちなみに、前回 『「米不動産REIT」が良い感じで見ています』と書いたのですが、やはりこのタイミングで上昇しました。「利下げなら不動産」ということでわかりやすい動きです。同様に、ビットコインに関しても ようやくレンジを上抜けしましたが、これも “遅かれ早かれ確実”だと考えていました。現在、取引所のビットコイン準備金がこの数年で最低水準になっているようで、今が底値だとすれば、本格的な上昇はここからでしょう。

相場全体としては、先週で何か変わったわけでもないので、基本的には「前回書いたシナリオがそのまま先延ばしで継続」となります。(ですので、詳しくは前回内容を参照して下さい)
日経平均は「理由なく上がる」「雰囲気だけで上がる」という解説をしていましたが、先週もまたそれが続いていました。ファンダは関係なく、ニュースやドル円・半導体で上下するだけの主体性のない値動き。この動きの理由を考えたところで意味がありません。考えなければいけないのは、目の前の動きではなく “実際には何が起こっているのか?” です。今のはっきりしない相場を眺めていて感じるのは、それでも “徐々に底固めしている”ということでした。そして、明らかにリスク資産に資金が向かっている気配・・・これは、完全に想定シナリオと一致します。一週間ずれることになりましたが、今の雰囲気は “急騰前夜”と考えて、週明けにはリスクオンで「円安株高」という想定をします。

さて、ここからが重要です。今週は、“大きな変動の週になる”と見ています。というのも、今想定しているのは急騰だけではなく「急騰→急落」という展開なのです。イメージとしては、「今週前半に急騰したとすれば、後半に急落」というように、週の前半と後半では “相場が逆転する”と考えています。そして、今のマーケット相関から推察する限り、そのきっかけとなるのがドル円だと考えています。
もし今週前半の急騰が「円安株高」だとすれば、後半は「円高株安」・・・と言いたいところですが、実際には、円高局面であっても以前より繰り返し言い続けてきた「ダウやディフェンシブ銘柄は上がる」と見ています。ですので、このタイミングで「ポートフォリオを完全に入れ替える」という予定で考えています。もし週明けに急騰したとすれば、その後は しばらく「円高」が継続・・となると、日経平均(指数)は厳しくてもダウは上がる?という想定です。(=大型株よりは中小型株になるので、グロースは比較的堅調かもしれません。当初の想定通りにラッセルが急騰していますし、ナスダックよりもダウの方が強い展開です)
これは結局のところ、「先月から言ってきた長期シナリオが続いている」ということなのです。8月に入って歴史的暴落があったので(相場全体が下がり)一時的にわかりづらくなりましたが、“大局では何も変わっていない” ということです。そして、これで「大型→中小型」へのセクターローテーションが完成することになります。
このあたりの説明は何度も書いてきたので割愛しますが、今後は指数の動きは参考になりません。ドル円や半導体が下がれば指数は下がるでしょうが、「7-8月の下落相場でも堅調な銘柄」を買っておけば問題ないでしょう。円高でも強い銘柄は上がることになります。

ちなみに、「ドル円140円を目指す軌道になる」と書いたのは1ヶ月前のことで、その時はまだドル円155円あたりでした。本当は “いずれ時間をかけて目指す” と言ったつもりが、その直後から想定以上に早いスピードで円高が進みました。(=いつでも材料は後からついてきます。もしかすると 8月の暴落も必然だったのかもしれません) そして、今現在の予測では、140円も割って「138円あたりを目標値」として見ています。ですので、今後はそのような円高を想定したポートフォリオを組んでいくことになります。
「円高に強いディフェンシブ銘柄を買う。逆に、景気敏感株は下がる」・・・ということで、これが何を意味するのかも、以前から言ってきた通りです。半導体も自動車も鉄鋼も、数ヶ月前から私にとっては “空売り候補”になっていました。表向きの数字に関係なく、今後は景気悪化を考えるべきなのでしょう。(※一部セクターでは円高株高のバブル可能性) そして、投資する上で大事なのは、以前も説明したように「“今後” 利上げする国から→ “今後” 利下げする国へ」というマネーの動きです。“今” の金利が高いか低いかではなく、“今後” どうなるかです。株価は半年先・1年先を織り込んでいきますので、今のニュースで知ったタイミング(事実)で動いても遅いです。普通に知ることができる情報は、すでに織り込まれていると考えるべきでしょう。どれくらい先を読むべきかは、自分の投資の時間軸によって変わってきますが、常に “今ではなく先" を読んでいくのが投資です。

それでは、話を戻して、今週の戦略について書きます。
今後は「円高で内需系の中小型株」と言いましたが、今週はその前に「最後の(?)急騰」があると見ています。“利下げはすでに織り込まれていた”ということで、一旦円安への反発を想定。そして、そのタイミングで日経平均が一度上抜けすると見ています。(金曜に出た手口で厳しくなりましたが、考えていた目標値は39200円)
もしこのような急騰があれば、そこでリスク資産は全部手仕舞いします。株もビットコインも、金・原油等のコモディティも一旦手仕舞い。そして、その後の急落に備えて「円高ディフェンシブ銘柄」にポートフォリオを完全に入れ替えるという戦略です。(状況によっては空売りも検討) 指数で選ぶとすれば、このタイミングで大きく「ダウ買い」を考えます。(=ダウは9月中に上昇想定)
注意すべきなのは、このタイミングでも長期線を超えられない銘柄に関しては、あきらめた方が良いということです。ここで上がらないなら、今後はさらに厳しそうだからです。(※材料株は除く) 私は、7-8月の暴落時に強かった銘柄をリストにまとめていますが、このような銘柄が今後も上がり続ける銘柄になるでしょう。高配当であっても、業績が厳しくなる企業が出てくる気がします。単に配当だけで選ぶのではなく “上昇を維持している銘柄のみ”を残すべきだと思いますし、利回りが同じであれば、少しでも安定推移している銘柄に入れ替えた方が良いと思います。(※私個人の見解ですが)

現時点の私のポジションは、それなりには買っていますが、まだ十分に余力があります。(※空売りはありません) 株以外には金・ビットコイン買い。今週の相場を「前半急騰→後半急落」だと仮定すれば、前半は何でも上がりやすいと思うので、週明け直後から大きく追加買いしていきます。そして、急騰した後は、“相場逆転" を考慮してポートフォリオを完全に入れ替えるというのは、上記で記載の通りです。
その後は「ドル円ショート、ダウロング、ディフェンシブ銘柄買い」を検討。ビットコインに関しては上目線なのでそのまま持っておいてもいいのですが、急落時には一度下がると思うので、もし実際に急騰すれば一部利確すると思います。それでも「9月月初には大きく上がる」と見ているので、それまでには再度しっかり買い直します。
(=ビットコインは以前「8月末まで上昇」と書いていたのですが、こちらも他の市場と同様に1週間ずれたので「9月上旬まで上昇」に変更となりました。ちなみに、それ以降はまた下落して今の水準に戻ると思います)

今は、相場全体で言えば “大きなレンジ”のような状態なので、積極的に買いも売りもするような相場ではありません。(そもそも 本来なら9月に入るまで夏枯れ相場です) それでも、時間軸によっては上昇・下落があるので、それに合わせて売り買いをしています。また、その中でも “時間軸が長めで優位性が続く市場” に関しては中期的に保有できるので、それがここからは「円高トレンド(米国利下げ)」と考えています。(※数年単位で見れば、また円安になるとは思いますが)
というわけで、相場観はこれまでと何も変わりません。細かいタイミングがずれることがあっても、大局で外れることはあまりないと思います。(もし変更があっても、事前に戦略を変えて間に合うことが多いです) 短期目線も中長期目線も すでに書いてきた通りですので、このままの考えで続けていきます。
(※今週は「急騰→急落」を想定していますので、相場急変にはご注意下さい。とは言え、もちろん そうならない可能性もありますので、ご自身の判断でお願いします。あくまで “現時点での私はこのように考えている” というだけです。私も臨機応変に対応しますし、後で結果を「答え合わせ」するために先出しで書いています)




(以前の記事)

※2022年7月より開始しましたが、記事が長くなりましたので、以前の分は別途こちらで保存することにします→



過去のコラム

コラム的な内容も(思いつけば)書いていこうと考えています。以下は、これまでに書いたコラムです。

【コラム】 金利と金(ゴールド)について 2022.12.5

まだまだ初心者の方も多いようなので基本的なことから書きますが、相場において一番重要なのが金利です。これは絶対に理解しておいて下さい。どんな材料やストーリー、そして、業績よりも金利の方が重要です。金利がマーケットを動かして景気を生み出すからです。(※ちなみに金利の次に大事なのが業績です。材料や将来性などのストーリーはその次ですので、そのような方向に資金が向かうのはお金が余っている時のみです。ストーリーで押し上げる仮想通貨やハイグロースなどは、低金利でお金が余っていなければ資金が向かいません。また、一度バブルとなった市場(銘柄)には当分資金が向かわないことも知っておいて下さい)
ここで言う金利というのは基本的に「米長期金利(米国債10年利回り)」のことを指しますが、金利自体を見ていなくてもドルの動きでもわかるとは思います。(=米金利が上がればドルが上がる) ただ、私個人的には、最近はゴールドの動きで市場の金利を判断していたりします。(=金利が上がればゴールドが下がる) 仮想通貨が人気の時は仮想通貨にも資金分散されてわかりにくかったのですが、今はそうではないので、それならゴールドを見る方が為替よりノイズが少ないと感じるからです。(※最近は為替介入などで為替の動きがおかしなこともあり)
あとは “コラム”ということで参考までに書いておきますが、金価格というのはロンドンで決められるものです。つまり、世界中の人が価値を信じる金価格を支配しているからこそ、シティ・オブ・ロンドンが本当の金融の中心なのです。(表向きはウォール街でも) また、世界のマネーのほとんどがオフショア資金だと言われていますが、そんなタックスヘイブンを植民地に作っていったのもイギリス。王族が世界の表舞台から消えると同時に、これをすることが世界大戦を起こす目的の1つでした。(それ以外の目的はユダヤ人のための国家を作ること)
金に対する安全資産神話もありますが、私はそういう話も(歴史と同様)作られたものだと思っています。私は何も信じることなく、上がるなら買って下がるなら売るだけですが、何が安全資産かを考えるよりも円ベースで良いので“資産額を増やすことだけ”にフォーカスすれば良いのではないでしょうか。上がる資産は状況によって変わります。金が上がるとすればリセッション(景気後退)になった後です。(でも、リセッション入りした時は株の長期投資タイミングでもあります。金が先に上がってから株が上がります)

【コラム】 食糧危機について 2022.12.12

前回より、たまに“コラム”を書いていくことをお伝えしました。今週のコラムとしては、「食糧危機」について書いておきたいと思います。
私は陰謀系の内容はすべて“話半分”でしか聞きませんが、その中でも食糧危機はよく聞く話の1つです。(経済雑誌の表紙になっているのも見かけました) しかし、私は、食糧危機のことは皆さんに一度も言ったことがありません。というのも、このようなセンセーショナルな情報が、間違った投資を誘発することになるからです。(※ちなみに今年に限ったことではなく、昨年や一昨年にも食糧危機の話はありました)
投資家の考え方としては、このような話を聞いた場合には “これからその市場を盛り上げたいのだろう”と考えるだけで、入るタイミングと出るタイミングを同時に考えることにします。(つまり、いつからいつまでそのシナリオが続くのか?です) そして、夏前の段階で私が考えた結果、「コモディティを買うなら8月中旬から10月」と言ったわけです。今チャートを見てみると、ほぼ完璧に合っていたのではないでしょうか。(そして、最近は私はインフレ関連銘柄をショートする場面が多かったりします)
誤解して頂きたくないのですが、私は別に食糧危機(食糧不足)にならないと言っているのではありません。可能性はあるかもしれません。しかし、そのような事実とマーケットは切り分けて考えなければいけないのです。このあたりが、マーケットを見ている人と見ていない人で違ってくることです。(=ニュースや情報を見て投資をしてはいけないということ)
そもそもマーケットというのは、需給で決まります。そして、この需給というのは、“ものの値段(物価)だけではない”のです。例えば、今年はエネルギー価格高騰というのがあり、アメリカなどでもガソリン価格が高騰していました。するとどうなるのかというと、値段が高いから買い控えが起こるのです。そうなると、需給としてはマイナスになるため、マーケットでは上昇に反応しなくなるどころか (物価上昇で)逆に相場下落に繋がるのです。(※実際下落しました) このように、物価と市場は必ずしもイコールではないことを理解しておいて下さい。
そして、何度かお話していることですが、これからやってくる不況やグレートリセットというのも基本的には「経済規模の縮小」です。それはつまり、経済としてはデフレ方向になります。だから私は、インフレを煽る人が多くなった頃に「これからはインフレよりデフレ」と言ってきたのです。物価が上がるから何でもインフレだと考えるのではなく、仮に物価が上がっても経済全体はデフレになることを知って下さい。そして、そうなると、景気後退(=市場規模縮小)で「コモディティが下がる」ということになりかねません。(※もし飲食店の廃業が続けば、それは需給減です) これがマーケットに基づいた投資家の考え方ですので、くれぐれもニュースや情報を参考にして投資しないようにしましょう。誰もが知れる情報で投資しても、うまくいくはずがないのです。

【コラム】 確実な利益!?「株主優待のタダ取り」について 2022.12.19

これは何度か書いたことなので、別のnoteにもまとめようと思うのですが・・・「(通称)株主優待のタダ取り」について、今回のコラムとして書いておきます。
先日のアンケートの結果を見ていると、実際には、投資をするという以前に“投資をするための資金が少ない人”がかなり多いです。例えば、投資資金100万円以下であれば、株式投資を考えるよりもFXメインで考えた方が良いかもしれませんが、それでも“確実にプラスになる”という意味で、(通称)株主優待のタダ取りは役に立つかもしれません。

基本的には数百円の手数料だけで「イオンモール3000円分」「吉野家2000円分」「丸亀製麺3000円分」などをもらうことができます。「1000円分のクオカード」というのも多かったりしますが、これらを活用すれば、かなり生活の足しになるのではないでしょうか。
実際にどれくらいのリターンになるのか?ネット検索して調べてみたところ、こちらのブログの方の場合、1年で40件の優待を受け取って「7,692円のコスト(手数料)で優待総額83,000円分」とのことです。ただ、おそらく年間40件以上受け取ることも十分に可能だと思いますし、自分だけでなく家族の口座名義でも受け取るようにすれば、その2倍、3倍の数字になります。少額ではありますが、“確実なリターンが得られる”という意味では魅力的な情報でしょう。
具体的なやり方に関しては、私が説明するよりもネット上やYoutubeでわかりやすく出回っていると思いますので、「優待クロス」などのワードで調べてみて下さい。お使いの証券会社に沿った説明も見つかるかもしれません。

簡単に言えば、株価変動リスクなく(取引手数料のみで)株主優待を受け取る方法になります。昔とは違い、最近は証券会社の手数料が安くなったために実践できるようになりました。(※株の信用取引の口座が必要になります。お持ちでない場合は楽天証券1つあれば何かと便利でしょう)
株主優待を得たい株を、権利付最終日(今月は12/28)に現物買いと信用の空売りを100株ずつ入れて、権利落ち日(今月は12/29)に「現渡し」します。これで、売買手数料のみで株主優待を受け取ることができます。(権利確定日はこちらを参照

利回りを高くするために、100株のみで行います。(=2日間の売買のために口座に資金を入れておく必要があるのですが、100株の取引なのでそこまで多くは必要ないでしょう)
1つ注意点があるとすれば、ここでの信用の空売りに関しては「一般信用」を使うのが基本です。そうすれば損することはありません。少し説明しますと、一般信用ではなく「制度信用」であれば、一般信用よりは手数料が安いのですが、空売りする人が多くなったりすると場合によっては“逆日歩”が発生して手数料が大きくなるリスクがあります。(=1000円分の優待をもらうために何千円の手数料が発生するなど)
多くの場合は制度信用でも損しないと思いますが、絶対に損したくない場合は「一般信用のみ」を使うようにして下さい。(※利回りが高すぎる優待・人気が高い優待・売買代金が小さい会社の優待などの場合には、“制度信用での逆日歩リスク”が高くなるかもしれません)

優待が多いのは3月・6月・9月・12月ですが、空売り自体ができない株もあり、そのような銘柄は対象からは除外します。あと、決算の時に株の現物買いをしているために配当金も入るのですが、それに関しては空売り時に逆に配当分を支払わされていることになるので、実際には相殺されることになります。あくまで利益になるのは“株主優待の分だけ”で、それを得るために支払うコストが“売買の取引手数料のみ”ということです。(※また、家族名義の口座などを使えば2人分以上での実践はできますが、自分名義で複数口座を使うことはできません。1名義につき1つの口座を使って100株で行なって下さい)
・・・以上。簡単な説明になりましたが、「トータルではプラスにしかならない話」ですので、興味があれば調べて実践してみて下さい。物価上昇が続く昨今ではありますが、これで生活費も抑えられるのではないでしょうか?

(※さらにもう1つプラスになる確率が高い情報としては、「IPOの抽選を申し込む」のも良いでしょう。100%ではありませんが、8割方プラスになるので宝くじ気分でやる価値はあります。これは複数口座でも可能なので、口座数が多いほど有利です。そのためにたくさん口座開設する人もいます)

(前回コラムの追記・訂正) 2022.12.26

優待タダ取り(優待クロス・つなぎ売り)に関しては、基本的には「一般信用を使えば損しない」ということがネット上でも解説されている内容なのですが、実は私は数ヶ月間、すべて制度信用で試してみました。損しても良いのでテストのつもりでやってみたのですが、「1000円クオカード」の受け取りでコストが2500円・1300円かかったものがありました。優待額以上の手数料になって損したのは、この2つだけです。前回例に挙げた吉野家2000円分、丸亀製麺(トリドール)3000円分に関しては数百円のコストで受け取ることができています。私は面倒な作業は妻に任せているので、1年ほど継続して試してみようと思います。
一応ここまでの結果から、今後は“小さい会社の1000円クオカード”は制度信用では避けることにします。それ以外は、仮に損するものがあったとしても“トータルでは損しないだろう”という考えで試してみます。なお、もちろんすべての優待で実行しているわけではなく、私の身内や誰かに手渡して使うことができるものだけです。(※それでもかなりの分量になりますが)実践される方は、他の情報も調べて確認して頂いた上で、ご自身の判断でよろしくお願いします。

【コラム】 金など、コモディティ買いはCFDで 2023.1.23

ダウ・ナスダック指数、ゴールド・原油・その他コモディティなどを取引する際に注意があります。それは為替です。例えば、金価格が上がってる・・・と思っても、実際にはその理由は “為替が円安で上がったから”というだけのことがあります。(ドル建てのゴールド価格はそれほど変わることなく) そのような場合、本当は金を買うよりも株を買っていた方が上昇のリターンは大きかったりします。反対に、ドル建てでゴールドが上がってるからと言って日本で金を買っても、円建てで見ればさほど上がっていないことがあります。ですので、私からすればリスク回避で日本円で金を買うというのは、資産運用の面で言えば “もったいない選択”だと考えています。(=円安で金価格が上がるのであれば、円安メリットのある株銘柄はもっと上昇しているはずです)
トレードというのは、できるだけ優位性の高いところにベットしていくからこそ効率良く資産を増やすことができます。先ほど挙げたダウ・ナスダック指数、ゴールド・原油・その他コモディティなどはすべてドル建ての価格であり、基本的には「ドルと逆相関」です。そして、日本円もドルと逆相関であれば、それらが上昇しても、円建てで見た場合に“上昇を相殺”してしまうことになります。それはもったいないので、それらを取引する際には「ドル建てである方が望ましい」です。
もちろん、円安が続いている時代なら、そのまま買っても上昇して良かったのですが、円高もしくは為替の方向がわかりにくくなれば、結局 “為替次第”の動きになってしまって、投資するメリットが下がります。ですので、できるだけ為替の影響を受けないようにするために、ダウやナスダック等の指数を取引する場合には“ヘッジあり”を選択した方が良いと思います。そうすれば、為替変動は無視して指数の値動きだけ考えることができます。

ただ、ダウやナスダックなら“ヘッジあり”のETFがあるのですが、それ以外は基本的にありません。そこでおすすめなのが、「CFD取引」です。CFDであれば、指数の値動きによる取引なので、指数価格の上下だけ考えれば良く、金(ゴールド)が上昇しているという時にそのままゴールド上昇の差益を取ることができます。特に「GMOクリック証券」は取扱銘柄も豊富で便利だと思います。ダウ・ナスダックだけでなく、ドイツ・イギリス・上海・インドETFなど。コモディティに関しても、金や原油だけでなく天然ガス、大豆、コーンもあります。レバレッジもかけられるので、小さい資金で取引できます。そして、レバレッジをかけられるのだから、仮想通貨を取引するより資金効率でも良いはずです。

リセッション入りした後には「ゴールドが買い」というような状況になるかもしれません。しかしながら、そのような話はすべて「ドル建ての話」ということを理解しておいて下さい。海外投資家が“金が買い!”と言っていても、日本円ベースではそこまで魅力的ではない可能性もあるのです。ですので、日本円で金を買うのが悪いとまでは言いませんが(※私も昔から長期現物保有していますが)、投資効率は良くないので、それならCFD取引を1つの手段としておすすめしておきます。

(※「米国株投資」に関しても同様で、投資に詳しくない人が海外投資をする場合は、ドルに両替して米国株の銘柄を買っていくよりも「CFDで指数ETF」を買う方が手軽で良いと思います。昨年の米国株投資ブームも、実際には円安メリットがあったからこその話です。今は逆に、ドルに両替した資金で米国株を買っても、円ベースにすれば下がっているというパターンになりかねません)
いつも言うことですが、最終的にはドル換算・円換算とか余計なことを考えずに、とりあえず「日本円ベースで良いので資産総額を増やす」ということを考えるべきです。円換算でプラスならプラス、マイナスならマイナスと考えて、シンプルに“円資産を増やすことにフォーカス”すればそれで良いのです。マーケット全体を見ながら、優位性のあるところにベットすることだけ意識して正しい資産運用をしていきましょう。

【コラム】 配当狙いの投資戦略について 2023.1.30

(※前々回に予告していた内容です)
最近、「配当株投資」という言葉を見かけるようになったので、これに関して私の考え方をまとめておきたいと思います。
まず最初に大前提なのですが、投資というのは、あらゆる事態を想定した上で “それでもトータルで勝てるように”しなければいけません。そのためには必ず「入口だけでなく出口まで」を考える必要があり、どのようにすれば最終的にプラスで残せるのか?それが本当に優位性のある選択なのか?その期待値との比較で考えなければいけません。
何が言いたいのかというと、「配当」と言うと、それがずっと続くことだけ考える人が多いのですが、その原資を考える必要があるということです。当然のことながら、利益なくして配当はできませんので、同額の配当を続けるためにはその企業が“安定した収益”を出し続ける必要があるわけです。(業績次第で配当が変わることもあります) ですので、単に高利回りだから選ぶのではなく、長期チャートも確認して「少なくとも下落基調ではない銘柄」を選ぶべきです。そうしなければ、配当を受け取ったとしても評価額では下がっていき、最終的にその投資で損してしまうことになりかねません。(※保有する期間によっては “何十年に一度”の不況も織り込んで考えるべきでしょう。高利回りの銘柄は「配当利回りランキング」などで検索すれば出てきます)

それでは、この配当株投資でトータルで利益を残すために、どんな戦略を取るのが最適なのか?私の答えとしては、まずは「配当自体に期待しない」ということ。あくまで“長期的なキャピタルゲイン”に加えた「プレミアム」としての配当(インカム)という考えにするということです。というのも、実際にその株を手放すかどうかは別にしても、このような考えを持っておかなければプラスで終われない可能性があるからです。(そして、このような考え方さえ持っていれば、「有効な出口戦略」も考えることができます)

ここまでが大前提となる考え方です。それでは、ここから私なりの戦略を書いていきます。
そもそもの話になりますが、投資する上でもっとも重要なファクターは「金利」だと繰り返しています。金利以上に重要なものはなく、金利次第で “今どんな戦略でどんな投資をすべきか”が決まります。それでは、そんな金利自体が低ければ?・・・はっきり言って、配当なんて考える必要はなく、普通に上がる株を買って値上がり益を狙えばいいのです。グロース株なら5%10%どころではなく何倍にもなったりしますし、グロース株でなくても、金利さえ低ければどんな金融商品でも上がりやすいはずです。仮想通貨でも上がるような“低金利時代”なのに配当を狙った投資を考えていると、それは逆に機会損失で損することになります。

しかし、私は次に暴落が来れば「配当を意識した投資を考える」と言いました。その理由は、今が“高金利時代”であり、一度暴落すれば すぐにはマーケットに資金が戻らないと考えているからです。(世界的な不況になればなおさらです)
つまり、今後再びコロナショックと同じような暴落があったとしても、“2020年当時と今では状況が違う”ということなのです。もちろん、もっとも簡単・確実な投資パターンというのは「暴落すれば買う」ということです。正直、それをするだけで誰もが投資で勝つことができます。しかし、“2020年と今では状況が違う”のはどういうことかというと、「その時に何を買うべきかが違う」ということです。
2020年当時であれば、GAFAMTや仮想通貨などの成長市場に投資することで、すぐにマーケットが回復してバブルの恩恵を受けることができました。仮想通貨による億り人も続出し、“素人でも簡単に儲かる時代”でした。しかし、その理由は「低金利だった」ということがすべてです。ですので、もしまた同じような暴落が起きたとしても以前とは状況(金利)が違うわけで、高金利の状況下では暴落してからマーケットが回復するまで時間がかかる可能性がある・・・だから、その停滞期を“配当でしのぐ”という考えです。(※というより、実際にそのような状況になれば高配当銘柄が選ばれる傾向になるため、必然的にディフェンシブ銘柄が優位になると思います。そのため、“値上がり期待”で考えてもグロース株より有利になるかもしれません)
・・・以上のような理由から、次に暴落した時には「配当を意識した投資を考える」と言ったのです。これは、その先に訪れるであろう状況も想定した上での“最適解になる”と思うのですが、“最初から配当に期待したものではない” ということをご理解下さい。結局のところ、いつの時代も安易な考え方をする人は失敗するようにできています。高配当株を買えば配当だけで生活ができる、インデックスや毎月積み立てをすれば資産は増え続けるなど・・・ 世の中には都合のいい話が出回っていますが、どんなものでも「その結果が成立するための必要条件は何か?」というところから考えなければいけません。そして、もしその条件に合わない事象が起こり得る場合、その前提から変わってしまうため、そもそも成立しなくなります。
だからこそ、最初に言ったように「配当自体に期待しない」「あくまでプレミアムだと考える」という考えを持っておくということです。そして、その考えを持った上で “暴落時に高配当株を買う”ということです。株価が下がっているということは、通常時と比べて“利回りが大きく”なっているはずなので、こんな美味しいタイミングはありません。そのタイミングで買える資金を残しているかどうかで、今後の人生がまったく変わるかもしれません。何度も言ってきたことですが、「バブル崩壊で買った人がその後の億万長者」なのです・・・

なお、当然のことながら、(本当に利益を残したいなら)どんな投資でも「出口」を考えなければいけません。それは配当株投資でも同様で、買えば終わりという話にはなりません。というのも、最初に話したように 「低金利時代には普通に株を買うべき」だからです。金利が下がっているにも関わらず、いつまでも小さい配当で満足していては運用効率が悪いことになります。だからこそ、この配当株投資の出口戦略は、「金利が下がれば手仕舞いする」ということ。金利が下がって株価が上がったところでは、しっかり利益確定すべきなのです。
まとめると、「金利が上がっている不況時(不景気)に買って、金利が下がってバブル(好景気)になっている時に利確する」ということで、すべての投資は 金利に始まり金利に終わるということです。(=金利を動かすことで景気は作られます)

「不景気の大底で買って、バブルの天井で売る」というのを基本としながらも、そこにプレミアムとしての“配当”も加われば、この長期投資戦略の有効性がより高まるのではないでしょうか。“配当も入ればラッキー”くらいに思うようにすれば、失敗しなくて済むと思います。配当株狙いであっても、間違ったタイミングでは手を出さないようにご注意ください。どんな投資でも“タイミングがすべて”なのです。

(※最後にもう1つ 暴落時に有効な投資としては、「一番回復が早い市場を見つける」という方法もあります。マーケット全体がすぐには回復しないとしても、どこかの一部マーケットには資金が向かうはずです。その場合はそれまで見向きされなかった市場が選ばれることが多く、例えば “新興国など”が考えられます。それまで投資先として選ばれていなかった分、全体からすれば市場崩壊のダメージが小さかったりするのです。このようにして、バブルが崩壊すればまた次のバブルを生み出すために資金が向かう・・・これが景気(バブル)の創造→破壊サイクルの正体です)

【コラム】 ニュースの急騰・急落は逆張り狙い 2023.2.6

先日スシローの件が問題になっていましたが、トレーダー目線で簡単に解説しておきますと、実際にはスシローの株価は“もともと下がるタイミングだった”と思います。(株を持っていた場合は)その前段階で手仕舞いしておくべきタイミングなので、もしこの一件で損したという人がいたとすれば、その人は(短期では)遅かれ早かれ損していた気がします。
また、これはトレードの基本ですが、何らかの突発的なニュースによる急騰・急落に関しては、その戻りを「逆張り」で狙います。不祥事などで下がったのであれば買い。テレビ等で紹介されて短期的に急騰したのであれば売り。「事故は買い、事件は売り」と言われたりもしますが、(※今回は業績に関係する可能性もあるので当てはまらないかもしれませんが)特に難しく考える必要はありません。どのように考えれば良いのかというと、「移動平均線からの乖離」で考えれば良いです。大きく乖離したのであれば、“その乖離を埋める”というのはどんな銘柄でもあることです。それが、テレビやニュースであればより“突発的”な要素が強いので確実性が高まるということで、このような逆張りトレードが有効だということです。今回のスシローは私は見ていませんが、少し前に不祥事か何かで急落した銘柄を買っていったことがあります。(※出来高急増で見つけただけなので銘柄名は忘れてしまいました)
昔であれば、トランプ大統領のツイートでの下げは確実な買いタイミングでしたし、北朝鮮のミサイルが同様のタイミングだった時期もありました。このような「突発的なニュース後の逆張りトレード」で、どこで買って売ればいいかわからない人は “大きな乖離を埋める”ということだけ考えれば良いでしょう。(※もちろん超短期にするのが基本です。乖離を埋めれば、再び元通りの動きになります。わかりにくい場合は短い時間足も確認して下さい)
・・・そして、今回のスシローのような問題が取り上げられることで「管理監視が進む」というのは当然の展開です。世の中はその方向に進んでいるので、また同様の問題があれば注目されることになるでしょう。

【コラム】指標発表時に最適なトレード方法 2023.2.20

「CPIショック」があったりするように、指標発表時には為替も株も大きく動きます。この場合にあらかじめ注意して理解しておかなければいけないことは、“AIが上下の動きを狩ってくる”ということです。上に抜けると思ってロングすれば下がり、下に抜けると思ってショートすれば上がるというように、“ダウ理論を否定する動き”が短時間で瞬間的に起こります。これは人間には勝てない動きですので、指標発表直後は手を出してはいけません。それでは、どのようなトレードが有効なのか?もっとも確実性の高いトレード方法をお伝えします。
なお、これは別に指標発表時だけに限らず、値動きの激しい他のトレードでも有効な考え方です。(※例えば、決算後やIPOセカンダリーでも) ある意味、教科書的な手法でもあるので、ぜひ知っておいて下さい。

まず最初に初心者の方に伝えたいのが、「高値づかみは厳禁」ということです。急に上がったからといって焦って遅れて買うのは、勝てないトレーダーがやることです。このような “高値づかみをしない”を守るだけで、相場で生き残れる確率が格段に上がります。(=利益を出すことより、損失を出さないことの方が優先です)
すべてのトレードというのは、“期待値”で考えなければいけません。どこで買ってどこで売るか?を考えた場合に、遅れて買っている時点ですでにそのトレードの期待値は下がっており、適切なエントリーポイントを逃していることになります。だからこそ、「正しいエントリーができないのなら、エントリーしない方が良い(=期待値が高い)」ということを理解して下さい。(トレードは、エントリーポイントが重要です)

・・・以上が前提となる前知識です。それでは、“指標発表時のトレード”の中で、確実性の高い方法を1つご紹介します。

まずは、発表直後の上下の動きを見て、上値と下値を見極めます。具体的な数値を例に挙げた方が伝えやすいので、仮に「最初100から始まって、上値110~下値90まで上下に動いた」と仮定します。そして、その場合には上値110~下値90のレンジを抜けた方向を狙うことにします。
(=110を上抜けすればロング、90を下抜けすればショートということ。ここでは、110を上抜けした場合のロング狙いで説明します→)

では、110の上抜けでロングで入る・・・と言いたいところですが、実はこれではまだ確実性が低いトレードになります。というのも、本当に抜けたのかどうか、その時点ではまだ判別できないのでギャンブルになってしまうのです。
そのため、もうしばらく動きを見るようにすると、ようやくどちらか一方に大きく急上昇・急下落することになります。(注:この段階で入ると高値づかみになります)それでは、どうすればいいかと言うと・・・

「110を上抜けして、一気に200まで急騰した」とすれば、それが再び 「110まで戻る」のを待ちます。そうすれば、これまで上値抵抗線だった110が、次は下値支持線になるからです。
そして、「110付近まで下がるのを待ってから、買いエントリー」。これがもっとも確実性の高いトレードになります。ちなみに、その場合の利確ポイントは、最大上昇値だった200です。それより先はリスクが高くなるので狙いません。まだ大きな値幅の上下レンジは続く可能性があるので、無理は禁物です。
(=110まで下がらなくても、その付近で大丈夫です。知識があればフィボナッチで考えても良いでしょう) ちなみに、ロスカットするのは、110を下回ったところです。

以上をまとめますと、「110から90までのレンジの上抜け」を狙う場合・・・
200を天井として反落すれば、「110付近まで下がって、再度折り返し上昇するところで買いエントリー」→「200で利確」となります。(110を割ればロスカット)

これがもっとも確実性・期待値ともに高いトレードですので、トレードの基本として知っておいて下さい。初心者の人は特に、「高値づかみをやめて、戻ったところでエントリー」を意識して守るだけでも、かなり勝率・利益率が高くなるはずです。
このトレードの考え方は、すべてのトレードに応用してお使い下さい。“遅れて参加するくらいなら、次のチャンスを待つ”ということで、くれぐれも無理なトレードをしないようにしましょう。鉄板の手法をいくつか持っておくだけで、確実にトレードで勝てるようになります。

【コラム】投資とトレードの違い 2023.2.27

「投資とトレードの違い」について、どこかの機会にまとめてお伝えしておきたいと思っていました。
私自身は、「投資」と「トレード」は別物だと定義しています。きれいごとを言うつもりは一切ありません。私は投資家ではなくトレーダーであり、私がしているのは単なる「トレード」です。数字上のお金を増やしているだけで、(税金は支払っても)何かを生み出しているわけでもなく、ある種のゲームのようなものだと思います。
本来なら「投資」というのは、その企業に資金を投じることで企業の成長発展や社会への還元につながる行為であって、それがあるべき投資家の姿なのだと思います。しかし、私はその会社がどんな会社なのか知らずに売買していることもあるくらいなので、私の行為が何も役に立っていないことは自覚しています。(※だからこそ私は、少しは人の役に立つことをしたいと思って、このような情報発信をしている部分があります)

投資家の中には、たまに“投資”というものを正当化して立派な行為のように言う人がいますが、私自身はその認識は正しいとは思いません。自分がどう思うにせよ、現実的には “資本主義のルール下でのマネーゲーム” になっているのが投資の実態だと思います。嘘ばかりで騙し合う世界の中で、知識のない素人を大口が食い合うような構図が多々見られます。
そんなフェイクにまみれた世界で、あなたは勝ち抜きたいかどうか? もし、自分は“投資”ができれば良い。好きな企業に資金を投じて応援がしたい。それによって資金が増えようが減ろうが一切気にしない・・というのであれば、本当に何でも自由に好きな株を買えば良いでしょう。それでこの話は終わりで解決するわけですが、実際のところ、そんな人は私のnoteなんて読んでいないはずです。
これを読んでいるということはつまり、あなたは「自分が利益を得たい」と思っている。「利益を得なければ意味がない」と思っている・・・だとすれば、あなたは“投資”ではなく“トレード”を選択しなければいけません。「マネーゲームで勝つこと」を考えなければいけないのです。
そのためには、多数派である他者と同じことをしていては勝てません。多数の損失を少数の人間が得るからこそ、大きな利益につながるからです。「多数派と逆のことをする」というのが、トレードで勝つための大原則です。(こちらにも書きました→

以上のようなことは、私が初期から一貫して言い続けていることですが・・・ だからこそ経済ニュースのようなものは無意味ですし、投資の教科書のようなやり方だけでは勝てませんし、当然、評論家やアナリストが言うような“もっともらしい意見”も不要なのです。
それでは、トレードで勝つために一番大切なことは何か?それは、「マーケットを見る」ということです。理屈なんて関係なく、マーケットを見て、今どこに資金が向かっているのか?どこまで上がってどこまで下がっているのか?その傾向を見て対策を考える。マーケットがすべてであり、マーケットにしか答えがないのです。だから、トレードが勝てないという人は、もっとたくさんのチャートを見るべきです。それこそが最大の勉強法になります。
ちなみに、もう少し詳しく言うと、これからは“一般的な投資”ではお金は増やせない時代になると考えています。金融の世界では、いつの時代も日本人は最大のカモにされます。今、世界的に見て “日本が貧しくなった”と言われたりしますが、それは日本人が悪いというより、“日本が世界の金融システムを支える構図”になっているからです。(=世界経済がリーマンショックから立ち直ることができたのは、日本がその犠牲になったからで、それが日本の失われた30年の真相です)
これからの日本は、バブルを起こして崩壊するというように、世界の潮流とは逆のことをさせられるのではないでしょうか。実際、近年ではそんな日本で投資教育が始まり、iDeCoやNISAなどが推進されることになりました。かつて貯蓄礼賛だった日本がなぜ急に方針転換したのかというと、もう「投資で儲かる時代は終わり」だからです。(=ババ抜きのババを、最後に日本に押し付けたい) これまでの投資の正解と言えば、“インデックスを買っておけばお金が増えていく”というようなものでした。しかし、それはあくまで経済が拡大していた時代の話で、近代の投資というのはそれが前提となっていたのです。これからはお金の量が減っていく時代=経済縮小するのだから、一般的な投資では資産は増やせなくなります。もしそんな時代にお金を増やしたいのであれば、買いだけでなく、売り(ショート)やロスカットも組み合わせた“トレード”をするしか方法がありません。だから、もしあなたがこれからお金を増やしたいと思うのであれば、一般的に正しいとされている「投資」ではなく「トレード」をする必要があるのです。

さて、このような話は過去に何度もしてきたので、もう十分だと思います。せっかくですので、今回はもう少し書き足しておきましょう。
トレードで勝つためには「たくさんのチャートを見ること」と言いました。理由は、チャート上にマーケット(相場)が現れるからです。では、テクニカルだけで良いのか?というと、短期であればテクニカルだけで勝つことも可能だと思います。逆に、ファンダメンタルズの知識だけでは勝てないと思います。絶対不可能だとは言いませんが、ファンダで勝てるレベルに到達するには、大半の時間を投資に向けるくらいの努力は必要だと思います。知識・情報というフィールドの勝負では、上には上がいるためです。
ただ、そんなことを言うと、テクニカルだけで良いのか?というと、そういうつもりはありません。短時間のデイトレ・スキャルピングならテクニカルオンリーで良いでしょうが、もしより効率良く勝ち続けたいのであれば、ファンダメンタルズの知識もあった方が良いでしょう。

それでは、どのような場面であった方が良いのかというと、「銘柄選定」です。株であれば、そもそもそれは“買っても良い銘柄”なのかどうか? やはり、決算で業績が悪かった場合はどれだけチャートが良さそうに見えても手を出すべきではありません。まずはファンダメンタルズで分析して、“この株を買っても良い”と言える何らかの根拠があるかどうかを調べて候補を絞ります。(※私が初期段階で銀行や鉄鋼に注目できたのはファンダメンタルです) つまり、「ファンダで銘柄を選んで、テクニカルでイン・アウト判断をする」というのが、投資で勝つための方法になります。
(=私の場合は毎週200くらいの銘柄候補から30-40くらいをスクリーニングしてリスト化し、そこからチャートを見てイン・アウトするという感じです。保有銘柄数は地合いによって変わりますが、上昇時にはロングが多く、下落時にはショートが多く、持ち合いだと保有は少なくなります。詳細はこちら
トレードで勝てないという人は、自分に何が足りないのかを考えてみて下さい。経済ニュースや評論家の意見を参考にしたり、“これを買えば良い”というような根拠のない情報を参考にしていないか?エントリータイミングは適切か?ロスカットを決めてから入っているか? ぜひご自身の判断で “勝てる選択”ができるようになって下さい。

【コラム】投資で大事なのはメンタルではなく◯◯◯ 2023.8.13

「投資ではメンタルが大事」という意見をたまに見かけます。しかし、私は10年以上の投資経験の中で、“投資でメンタルが大事”とは思ったことがありません。それどころか「メンタルに頼ることは非常に危険」と考えていますので、そのことを書いておきたいと思います。

ここでいう“メンタル”というのは、「損失が続いてうまくいかなくてもあきらめないこと」や「含み損を抱えて辛くても耐え抜くこと」などを言っているのだと思います。メンタルが大事と言っている人は、そのように乗り越えた結果、うまくいった経験があるからそう言っているのでしょう。
しかし、それこそまさに “生存者バイアス”の典型ではないでしょうか?その人がメンタルで乗り切った一方で、どれだけの人が同じようにして退場していったでしょう。その人は、何度同じ状況に陥っても、毎回メンタルで乗り切れると言えるのでしょうか。

私が最初に投資(FX)を始めたのは十何年も前のことですが、その一番最初の時から意識していたのは「必然的に勝つこと」でした。投資で資産を増やすためには、運や偶然などではなく、必然的に勝たなければいけない。そして、そのためには “こうなってしまうとうまくいかない” というような例外を作ってはいけないのです。
例えば、金や仮想通貨・インデックス投資など、“これをすれば資産が増え続ける”と考えて投資している人は多いです。しかし、世の中にずっと上がり続けるものはありません。何十年に一度、何百年に一度であっても、わずかでも起こり得る可能性があることは避けなければいけないのです。1929年の大恐慌では、株価が89%も下がりました。それなのに、“メンタル”という一言でどんな相場でも耐え抜こうとするのは、大きな間違いでしょう。
だからこそ、私は「買いっぱなし・売りっぱなしは一番下手な投資(?)」と言っており、それはもはや投資ではなく “丁半博打のギャンブル”だと言っているのです。「損切りせずに投資で勝ち続けることは不可能」だと断言します。

それでは、投資で大事なのはメンタルではなく何なのかと言うと・・・ 私の答えは、「スキル」です。あらゆるすべての投資において、“勝つためのトレードスキル” が必要不可欠なのです。もう少し具体的な言い方をすると、「リスクリワードの高い取引ルール」ということになります。リスクとリターンを比較して、プラスになる取引を繰り返せば “必然的に”資産は増えることになります。(※そして、個人投資家の場合、リスクリワードの高い取引ができない場面では「何もしない」を選択することができます。ノーポジションであれば、資産を減らすことはありません)
今後インフレだから、不況だから、円高だから、円安だから・・・いろいろ言われたりしますが、実際そうなってもならなくても、「勝てるトレード」さえあれば何も問題ありませんし、逆に、それがなければいつか必ず失敗して退場が待っています。どんな状況になっても生き残ること。そして、生き残ってさえいれば、いずれ勝てる場面がやってきます。

さて、今回この話をすることにしたのは、先日「投資にはメンタルが大事ですね」というメールを頂戴したからです。正直、私はこれまでメンタルなんて考えたことがなかったので、これを見て驚いたのです。そして、少し考えて、なるほどと理解したことがあるのですが・・・
メンタルが大事と言っている人は、そもそも「投資で勝てていない人」なのです。というのも、投資で勝つことができていれば(勝てるトレードさえできれば)、メンタルなんて考える必要すらないはずです。
ですので、これは順番が逆で、メンタルとか考える以前に「投資で勝てるようにならなければいけないわけで、勝てるようになってから本格的な投資をスタートする」。つまり、私が一番初期から言い続けていることで、「最初は必ずデモトレードや最小ロットで始めること」という約束事があるのですが、これが大事なのです。
資金が100万あっても1000万あっても関係なく、最初は誰でも失敗します。だからこそ、失敗しても問題のない額やデモトレードで始めることにして、“確実に勝てるようになってから、少しずつ投資資金を上げていくべき” なのです。下手な投資をすればするほど資産を失うだけですので、これは必ず守るようにして下さい。
(※地合いの良い時は、誰でもどんな投資でもうまくいきます。特に仮想通貨で資産を築いた人はそんなケースばかりですが、“たまたまその時うまくいっただけの話” には再現性がなく、知っても意味がありません)

私がよくアドバイスしている方法は、慣れない間は「資金の10分の1だけを口座に入れてトレードすること」です。まずは、その小資金を着実に増やせるようにする。おそらく最初は失ったりもするでしょうが、10分の1の資金であれば、10回チャレンジできるということです。その間に勝てるトレードを身につければいいのです。
(※ちなみに、資金額が小さい人は株よりもFXがおすすめです。さらに、長期売買より短期売買の方が資金効率が良いです)

・・・以上。「投資はメンタルではなくスキル」「勝てるスキルがあればメンタルは不要」ということで、ご理解頂けたでしょうか?
勝つためのトレードスキルというのは、“リスクリワードの高いトレード” であり、そのためには当然「ロスカット位置(=リスク)を決めてからエントリーすること」が必須になります。「リスク1に対して、2以上のリターン」を目指すように意識すれば、毎回のトレードも慎重になると思います。
(=トレードで勝てない人は、確実性の低い無駄なエントリーが多すぎるのです。実際、“取引回数を絞るように” とアドバイスすると、ほぼ全員がうまくいくようになります)

これからは、私たちが経験したことがない相場状況になっていくと考えています。どんな相場でも勝つためには、どんな想定外があっても乗り越えなければいけません。もしかすると、買いだけでは資産を増やすのが難しくなるかもしれませんが、最低限「ロスカット位置を決めてからエントリー」だけでも徹底しましょう。
そして、普段から私がやっているように、「常にストップを入れる」というのもおすすめです。どうすれば良いかわからなければ、“どこかの安値を割ればロスカット” でもいいので、それをするだけで退場リスクはなくなると思います。(=安値を割ると、それまでのトレンドが転換する可能性があるため)
そして、私のトレードはそもそも「含み損を持たない」という考え方です。含み損になったということは “そのトレードが間違っていた”ということなので、速やかにカットする。「相場に合ったポジションだけを残して含み益を伸ばす」というのが、資産を増やすための正しい方法になります。
(※さらに、ロスカット(損切り)ができないという人もたまにいますが、その人は最初からロットが大きすぎるのです。まずは最小ロットで始めて、少しづつ引き上げていくのが正解。“躊躇なく損切りできるロットにする” というのが、適正な基準になるでしょう)

【コラム】 世の中の構造について 2023.10.22

そもそもの大前提ですが、テレビなどのメディアは真実を伝える媒体ではありません。だからこそ、ニュース等の内容をそのまま鵜呑みにしている限り、投資でも何でもうまくいくはずがありません。メディアというのは、大衆に対して“そう思わせたいこと” を流して思想をコントロールする媒体です。私自身は、メディアの影響を受けることは自分の判断・感覚の妨げになるので、常に距離を置いて影響されないように心がけています。(テレビ自体持っていないので見ません)
多くの人は、世の中で引き起こされる様々なイベントで感情を刺激され、喜怒哀楽を揺さぶられます。私が昔から伝えているメッセージで「すべてを相対化する」というものがありますが、何かを信じたり感情を動かされている限り、自分自身を確立することができません。そして、私が言いたいのは、それはあらゆる物事において当てはまるということなのです。

一般メディアに対するアンチテーゼとなる意見を流す人はいます。陰謀論のようなものもそうでしょう。私は10年以上前になりますが、投資情報の延長で、そのような分野も関連して知るようになりました。ですので、世の中の陰謀論で言われることはほぼ全部知っていて、大抵の“陰謀論者”よりも詳しいくらいです。ですが、それらを知ったところで特に何も思っていません。神話や有史以来、当たり前に続いてきたことだからです。 (※陰謀論者は頭が悪いと言われたりしますが、確かにそれは否定しません。しかし、その観点で言うならば、与えられた情報をそのまま信じることの方がもっと頭が悪いと言えるかもしれません)
仮に、この世の中の構造が5段階あるとすれば、1段目は普通一般の人たちの認識レベルです。学校の教科書に書いてあること・社会で言われていることが正しいと教えられてきて、そのように考えた方が一般社会では成功できます。ですが、それに違和感を感じた人が、1段目を疑うことで2段目の考えに至ります。ステップ1を否定することでステップ2に至る。最初のその入口となるのが陰謀論のようなものかもしれません。しかし、それらを信じ込んでいると、ずっと2段目の思考に留まることになります。ステップ1を否定するからステップ2に至り、ステップ2を否定するからステップ3に至る・・これが弁証法で言うアウフヘーベンというものですし、抽象度を上げるためには、今の考えを否定しなければいけません。1を否定して2、2を否定するから3ということですが、ここで大事なことは「ステップ1を理解できなければ2もわからないし、2を理解しなければ3もわからない」ということです。
今、仮に5段階という言い方をしましたが、それは別に5段階で終わる話ではなく、まだ先があるのかもしれませんし、誰もが同じように知覚できるのかという問題もあります。知覚できないことは他者と共有できないので、一定以上の内容に関しては、“人それぞれの答え” にしかなり得ないかもしれません。いずれにせよ、個々が理解できるのはあくまで “今のステップの次の段階まで” なので、ステップ1の人が段飛ばしで3や4は理解できません。

一般の人にとっての歴史認識などは、あくまでステップ1です。だから世の中のほぼすべての論議は、その範疇でしかありません。(2段目であっても通常は受け入れられません) ですが、それらすべての解釈と定義を丸ごと入れ替えることができれば、ステップ2となります。(ユダヤの本当の歴史やイスラエルの正体はその初歩です)
だからこそ、自身がどの段階であっても「今の認識とは異なる考え・逆の意見」を求め続けることです。そうすることが “抽象度を高める”ということで、それを繰り返すことで “本当のこと”に近づいていきます。注意しなければいけないのは、“自分はこれでわかった”と思って立ち止まると、そこまでだということです。“何かを信じたり何かを正しい” と考えた時点で そこから先に進めないからこそ、何かが正しい間違いという二元論にとらわれている限りはそこまでなのです。
正解というのはそれぞれの段階で異なるので、“その段階での正しさを否定すること” で次に進みます。正解が異なる以上、異なる段階同士の議論は意味がありません。最終的には、その人の人生の成熟次第でしょうが、そこに年齢も関係ありません。どれだけ「今の自分から離れようとする意識」があるかです。それは一般的な成長の定義とも異なります。他者が成長というものを定義している時点で、それは自分の尺度ではないからです。

これからの世界は、誰かが考えるような方向には進みません。陰謀論もその通りにはなりませんし、陰謀論者やスピリチュアルが期待する方向にもなりません。すべてが混在しながら、まったく別の世界になっていく・・・どこまでそれを自分が知覚できるか?その範囲を広げるのが、これからの人間が向かっていく方向だと思います。
もちろんそれにはお金も何も関係ありませんし、いつまでも捉われて変わらない人は留まり続けるだけです。世界は間違いなく “良くなる” しかありませんが、それが、これまで良かった人にとっての良いものとは限りません。これまでの延長線上ではないので、今後の世界に合わせられる人にとっては良い世界で、合わせられない人にとっては良くない世界なのでしょう。
ですので、結論だけを言えば、本当は、何かの情報を求める必要もありません。それよりも、それらから離れて “純粋に” 自分の生き方を考えることの方が大切になってきます。(※おそらく何も伝わらないとは思いますが、とりあえず現時点で書き残しておくことにしました)



「毎週更新」を始めた理由・目的


私はメルマガ等でたまに相場予測などを書いていたのですが、どうしてもリアルタイムでお伝えすることができません。
かと言って、必要とする人がいるかどうかわからないのに頻繁にお送りすることもできませんし、何か良い方法がないものか・・・と考えて思いついたのが、note上で「随時更新」するという方法です。

どれだけの人が見ることになるのかわかりませんが、私としてはなるべく後出しをしたくないので、どこかで「証拠」として先出ししておきたいと思って開設したのが、始めた理由になります。
もともとは私の「トレード履歴メモ」のような位置づけで始めたものですので、あまり期待せず、気になる方はたまに覗いて下さい。(→現在は毎週日曜に更新する形にしました)

なお、私のトレードの考え方などは、こちらをご覧頂ければおわかり頂けると思います。
このnoteでは「想定シナリオ」を書いていますが、想定通りになれば、それに合ったトレードをするのですが、もし想定通りにならなければ何もしませんし、特に気にもしません。皆さんも、シナリオが合致した時だけ参考する形で良いかと思います。
(※長らくお読みになっている方ならわかると思いますが、だいたいは想定通りになっていると思います。トレード成績としては、シナリオ通りに動いていれば利益ですし、シナリオ通りにならなければ (参加しないので)基本的に利益も損失もありません。なるべく間違ったことも書き残すようにして、失敗をごまかすことはしません)

トレード資金は1億円程度にしていますが、最近は全額使うことは少ないです。今のメインは日本株。それ以外にFX・先物・CFD・米国株、たまに仮想通貨。(※長期運用資金は別) お金を増やすこと自体には興味はなく、純粋に相場を考察してトレードを楽しむために市場に参加しています。ですので、ほったらかしや運で大きな利益を得ることよりも、想定シナリオ通りになることの方が(利益が小さくても)嬉しいです。
一般のニュースや情報は参考にしません。あくまでマーケットに答えがあり、「いつでもマーケットが正しい」というのがトレードの大原則です。自分の考えを変えることに迷いはありませんし、むしろ思い込みやこだわりこそがトレーダーの最大の敵です。少しでもお役に立てればという気持ちで始めたnoteですが、ご参考になれば幸いです。(※売買指示や取引推奨するものではありませんので、くれぐれも最終判断はご自身でお願いします)
このnoteをきっかけにして他のnoteも読んで頂き、何らかのご縁ができれば嬉しく思います。

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まだご覧になっていなければ、「自己紹介」をぜひ一度お読み下さい。(初心者が簡単に資産を増やせる方法もお知らせしています)