【毎週更新】城北忠明の今週のトレード戦略(=先出し相場予想!)
【7月1日(月)〜】 メインシナリオ
【7/1朝追記】週明け後の追記はしない方針ですが、大事な変更点があるので書いておきます。本文では“原油下落”と書いているのですが取り消します。そのため今週の戦略は「コモディティ全般買い」となります。(株はそこまでネガティブというわけではないのですが、どちらかと言えば下目線です)(←追記ここまで)
先週を振り返ってみれば、非常に好地合いの1週間だったと言えます。しかし、正直に言いますと、私はこの上昇に十分に乗ることができず、どちらかと言えば厳しい局面もありました。前回はこのように書いていました→
『ここからすぐに下落が始まるというよりは、今の需給からして「少し上がってから下がるシナリオ」の方が可能性が高いと考えています。仮に、ここからダウが再度 高値付近まで上がることがあれば、そこが下落の起点になるということでショートを狙いたいです』
“米国発のリスクオフ” というのが当初からの想定シナリオで、先週の米国株指数は「陰線」で終わりました。しかし、“日本株は相対的に強い” ということで、日経平均は以前より『39700円に向かう需給』『不可解な買い』が存在していると言ってきました。そのため、下がっても下がりきらない・・・となると、いずれどこかのタイミングで上抜けする可能性が高く、その場合にはそれなりの急騰になると考えていました。だからこそ予測が困難で、おそらく「上がってから下がる」というような曖昧な言い方しかできませんでした。(※“不可解な買い”の正体は「年金」でしょう。大口の仕掛けを無視して買ってくるので、最終的に大口が負けてショートカバーになったことになります)
そして、このような見立てだったからこそ積極的に買いを入れることはできず、株トレードに関してはかなり慎重になっていました。なるべくポジションを取らないようにしながらも “これは確実性が高い”と思えるものだけ小さく買っていくというようなスタンス。最大時と比べれば2割くらいの感覚でいました。しかし、それでも地合いが良すぎるため、自然に買いポジションが増えていき、日経39000円を超える頃には5割くらいのポジションサイズになっていました。39000円を超えればレンジを抜けて上昇するのはわかっていたのですが、その上昇タイミングになれば 私は早めに「降りること」を考え始めました。そのため、火曜日の39200円あたりで大部分を手仕舞いし、ほぼノーポジションに近い状態になっていたと思います。ですが、その後も相場は上昇し、日中高値39788円まで上昇しました。その時には再度 買いポジションが増えていたのですが、ここまでの大きな上昇幅を十分に取れたとは言えず、不満の残るトレードでした。
ただ、昨年の私であれば、“ここまで上がったから下がるだろう”という考えで、おそらくショートポジションを増やしていたと思います。(※昨年秋の下落想定局面で、ショートにこだわって踏み上げられた経験あり) 今回はショートはほぼ入れていないので、その点に関しては成長して改善できたと思います。
(※ちなみに高値39788円だったので、『39700円に向かう需給』については正解だったことになります。この需給読みをしていたのは38000円割れの時からなのですが、だからこそ逆に、ここまでの判断が非常に難しかったです。大口の手口もテクニカルも関係なし。チャートが下を向いても上昇の可能性を持ち続ける必要があり、上がるか下がるか最後までわかりませんでした)
さて、株はこのような感じで (プラスにはなっても)満足のいかない結果だったのですが、実際のところ、先週の私は株がメインではありませんでした。株は上がるか下がるかはっきり書けませんでしたが、先週、唯一「原油買い」だけ明確に書いていました。そこで、よくわからない株よりは確度の高い原油にベットしようと考え、実質「原油にほぼフルベット」のような状況でした。そのため、先週の私は、株が上がっても下がってもポジションサイズが小さいので大した影響はなく、それよりも原油の動きで振り回されていました。(=株口座の方でも、“円建て”で原油を大きく買っていたくらいです)
その原油ですが・・・先週の動きを振り返って考えると、非常に辛かったです。何度も乱高下を繰り返し、含み益になったと思うと翌朝には含み損になっていたり。ロットが大きいので含み損も大きくなり、それが24時間続くのを耐えるしかありませんでした。(=完全に下抜けすればあきらめるのですが、大きなレンジ継続だったため) その原油に加えてビットコインも下がっていましたし(※それは想定していましたが)、さらに、円安でゴールドが下がったタイミングでゴールドも大きく買ったのでした。この原油とゴールドで含み損を抱える時間が長く、これがかなり辛かったです。ゴールドに関しては、含み損から少しプラスに転じたところで我慢ができずに微益撤退。すると、その後に上抜けして急騰することになり、もう少し待っていれば何百万円も違ったのに・・・と悔やみながらも、とりあえず損失を免れただけでもありがたいと思うことにしました。
そして、メインの原油に関しては、金曜になってようやくレンジを完全に抜けることになり、無事に大きな利益になりました。(=大半は金曜に手仕舞い。残した一部も週明けには手仕舞いします) 株のことはこの後書きますが、先週の私のトレードは “原油次第”だったので、金曜の上昇で本当に助かりました。というわけで、この1週間を振り返ると、「株の大幅上昇に乗れず、金・原油の乱高下で苦しんだ1週間」というのが感想です。(結果的にはプラスでしたが)
大半の投資家にとって、先週の相場と言えば、株の大幅上昇に加えて「ドル円161円超え」が大きな出来事だったと思います。為替に関しては、私は週明け最初の軌道から “161円までは上がる”と見ていました。そのため、ドル円と豪ドル円をロングして、ドル円は161円で利確したのですが、豪ドルはまだ残っています。それ以外に、なんとなく南アフリカランド(ZAR)のロングをして、それも利益になったので利確しました。(※現在は豪ドル円ロングのみ。今買うなら「豪ドルかカナダドル」で考えていました)
それでは、株のことを細かく書いていきますが・・・ 確かに今の値動きだけ見れば強く見えるのですが、私の感覚としては「強いけれども本当は強くない」というような印象を受けます。(=オーバーシュート気味に無理に上げた感じ) 以前からの『39700円に向かう需給』で ここまでの上昇は想定できたのですが、逆に言うと、これ以上上げるためには “それ以外の需給要因”が必要になってきます。(=トリガーに達しても、これ以上のターゲット値にならない) ここから「売り手があきらめるほどの強い買い」が入るのかどうか?ちょうど7月月初ということで「ETFの換金売り」もあります。その押し目でどれだけ買いが入るのかが重要なのですが、現時点ではどうなるかわかりません。基本的には「個人が買いたくなれば下がり、売りたくなれば上がる」というように、“個人の考えの逆” で考えたいと思います。
(=目先の下落目標は39200-300円あたりです。本来なら金曜のザラ場最高値で指値が約定して先物ショートしていたのですが、ナイトで高値更新したためにカットしました。もしかすると、またショートを狙っていくかもしれません。そして、目標値まで下がれば買いたいです)
先週の相場を振り返ると、権利日特有の動きやリバランス、「半導体が強くて他が弱い」「半導体が弱くて他が強い」という日ごとの入れ替わりもありながら、それでも 小型株を買える場面は多かったかもしれません。私は再度、伊勢化学を買った場面があったり、電力はずっと空売りしていたり、半導体はあまり触りませんでしたが、三菱重工は相変わらず強く、主力の1つでした。あとは円安進行のため「インド株やオルカン」を “円建て”で保有したりもしていました。(※先ほど書いたように “円建て”で原油も) 1つ残念だったのは、前の週から持ち越していた「ELEMENTS」を大きめのロットで持っていたのですが、なかなか上がらなさそうだったので早めに手仕舞いしたところ、その後に材料が出て最終的には数十%も上昇することになりました。この大きな利益を取り逃したのは残念です。
あと、前回「商社を空売り」と書いていたのですが、その銘柄は「三井物産」でした。すると、月曜だったと思うのですが悪材料が出てきました。やはり 商社の中でも三井物産が特に下がっていたのには理由があるということです。いつも例に出すように、ここでも「チャートが先、材料が後」になります。
同様の話で、「ブックオフ」が悪材料で下げていましたので、そちらは下がった後に買いました。トレードの基本は、“悪材料で下げれば (止まったところで)逆張り買い” です。過去にも私はスシローの事件で下げた時には買いましたし、小林製薬の紅麹の時にも買いました。“大きく下がった安値を割ればロスカットすればいいだけ” なので、突発的な急落後はストップ位置が明確でエントリーがしやすいです。
(=ニュース(材料)で利益を出すには、その前からエントリーしておく必要があります。そのため、ニュースが出た後にエントリーするなら逆張りが基本。すべての材料は「知られたら (織り込めば)終わり」。ニュースや情報を元にトレードしていては遅いのです)
(※この内容とは関係ないですが、今現在スシローを空売りしています。商社に関しては今は買い転換という考えで、伊藤忠を買い保有。そう言えば、エネチェンジを空売りしたいと思っていたところ、気付いた時にはストップ安になっていました。下落の先読みはしていたのですが)
さて、先週は株に関してはそこまで積極的ではなかったわけですが、それでも金曜に大きく銘柄を入れ替えることにはなりました。具体的には、それまでは小型株も多かったのが、ここで小型株を手仕舞いして、金融セクター(銀行・証券・保険)が買いのメインに。インド株・オルカンも継続保有。(その他、個別でメタプラネット。理由は後述します) そして、飲食やテックを少しショートしました。(※買いが大半ですが、ポジション規模はかなり縮小) そして、この金曜の入れ替えが、今週の想定シナリオにも繋がるのですが・・・
今週の相場は、ここまでと違って「グロースは(どちらかと言えば)売り」と考えます。前回、「海外がグロースを買ってきているのでグロースが強い」と説明しました。それが2週連続で続いたことが確認できましたが、おそらく先週(3週目)もそうなのでしょう。(※投資主体別売買動向がわかるのは翌週になってから) ですが、この動きも3週間で一旦終わって「グロース買いのターンはここまで」と考えています。(=チャートを見ても 25日線タッチでちょうど良いタイミングです)
それでは、ここから今週の相場予想になるのですが・・・前回『今買うなら金よりも原油』と書いていて、それは正解でした。今回はこれが逆転することを想定し、今週に関しては「原油下落」で「金(ゴールド)買い」に入れ替えるつもりです。と同時に、ようやくここから「仮想通貨上昇」を考えます。前々から「仮想通貨は月末-月初に上昇」と言い続けており、だからこそ、ここまで含み損でも持ち続けてきました。(=もし今週上がらなければシナリオ破綻なので手仕舞いします)
つまり、今週に関しては「金と仮想通貨狙い」という戦略になります。株は引き続き、相場の転換点でリスクオフ警戒しているので、積極的には買いません。買うとしてもグロースよりはバリュー。イメージ的には「5月同様の相場を想定」です。(=TOPIX・半導体↑ グロース↓) なので “5月に上昇している銘柄を買って、下がってる銘柄を売るつもり” ですが、おそらく、また「ゴールド次第」という一週間になりそうです。(=先週が原油次第だったように。なお、5月相場では原油が下落する一方で、金以外の貴金属も上昇していたので「銀・プラチナ等」も買い検討します)
仮想通貨についてですが、前々からビットコインよりもイーサリアムの方が期待値が高いことはわかっていたのですが、コストを考慮してビットコインにしていました。そして、先週、個別株で「メタプラネット」を100円割れで買っています。詳細は調べて頂ければと思うのですが、この会社はビットコインを大量買いしており、“実質ビットコインと同じ動き” になります。そのため、ビットコインを買いたいけれども取引口座がないとか税金等が面倒と思われる人は、“メタプラネット買い” を検討しても良いと思います。(=こちらは株なので税金が安い) ただ、当たり前ですがビットコインが下がれば下がりますので、私も一時的に買っているだけです。(来週には売ります)
そして、この「金・仮想通貨買い」という戦略を考えた後に気づいたのですが・・・よく考えてみると、今週7/3はいよいよ “新紙幣の発行”があります。もしかすると、このあたりで金融(通貨)に関する何らかの動きがあるのかもしれません。ただ、先に言っておきますが、今週は金・仮想通貨買いでも、来週からは “売り”で考えています。何らかの要因で急騰すれば終わりということで、そのような局面が来れば早めに撤退するかもしれません。(=7/3の動きは重要)
この先、7月の相場に関しては、以前から繰り返してきたように「日本株が強く米国が弱い」という展開を想定します。今週はそこまで差が出ないと思いますが、来週以降、ダウが下落に転じれば強弱が出てきて、米国やコモディティから抜けた資金が日本株に向かうと考えています。
(※ダウの下落というのは、「最高値圏で上ヒゲをつけるか 完全に下抜け」が開始のサインです。ただ、ここから下落波動になったとしても、ジグザグで下げる形になりそうで、ショートで利益を取るのは難しいかもしれません。
為替に関しては、現在の上昇波では162円までを見ていて、その後に数円下がってから、次の上昇波で165円を目指すというイメージです)
ここまでの内容をまとめますと、現在は全体的にポジション縮小した上で金融セクターなど買い。為替は豪ドル円ロング中。(CFDで少し原油買いが残っていますが週明けに手仕舞い) 今週は “バリュー半導体買い・グロース売り”で5月同様の相場を想定。株は銘柄次第なので、それよりも「金(貴金属)・仮想通貨買い」をメインで狙うつもりです。
最後に・・・今回の内容は以上で、ここからは追加しておきたいことを書いておきます。
金曜にアメリカ大統領選の討論会の内容が話題になっていましたが、これに関してあれこれ考える前に、大前提として、今の世界の大きな流れを知っておくべきです。私は以前より「社会主義に向かう」という話をしていますが、そのためには資本主義の終焉が必要になるのですが、それに付随して「民主主義の終焉」も当然のことながら関係してきます。民主主義を終わらせるためには “頼りない政府・国家” にしていく必要があり、それが今の日本やアメリカだけでなく他の国々でも行われていることです。こうして各国が弱くなって様々な出来事が起こって混乱した後に “強いリーダー”が登場すれば、その人物を中心に世界がまとまることで “ワンワールドに向かう”というシナリオです。(AIも活用されるでしょう)
正直なところ、私自身はそんな都合良く簡単にはいかないと思っているのですが、それでも、人は陰謀でも何でも簡単に信じてしまうのでわかりません。(陰謀が事実になると、その事実を疑うことをやめてしまいます) 大事なのは、どんなメッセージでも鵜呑みにしないこと。ほぼすべての事柄において、大衆が信じていることの逆が正しいです。これからは、「正しいと思っていたものがそうではなかった」というように、多くのことがひっくり返るような展開も起こると思っています。
(※このページの下の方に、「【コラム】世の中の構造について 2023.10.22」も掲載しています)
【6月24日(月)〜】 メインシナリオ
「159円までの円安想定」「中小型中心に買い」「米国株・原油買い」と書いていた一週間ですが・・・実際に ドル円は159円に達して原油も大幅上昇したので、正解だったと言えるでしょう。TOPIXが弱かったので中小型株狙いも合っていたことになりますし、金もやはり下がりました(週足は陰線)。このように想定通りの展開ということで、為替・米国株・原油のトレードでは十分な利益になったのですが、残念ながら日本株のトレードではマイナスになってしまいました。
ただ、この株のマイナス分には “前週から持ち越しの損失”も含まれています。そして、もともとその買いポジションに対するヘッジは、前週の引け時点では入れていたのですが、ナイトで欧州不安の急落があったので、そこですべて利確したのでした。こうして週明けの段階ではヘッジショートがなくなった状態になっていたため、マイナススタートになったことに関しては仕方ありません。(=もしそのままヘッジを持ち越していれば、そこまでマイナススタートにならなかったと思います)
このように、スタート時点ですでに損失があったわけですが、それでも最初の方はかなりうまくトレードできていたと思います。スタート時の損失はすぐにほぼ取り戻し、週の前半ではプラスに転じました。(=重工、SBG、TDK、太陽誘電などが強かった印象。前回書いた三越伊勢丹の空売りも (早く手仕舞いしてしまったのですが)うまくいったことになります) ナスダックロング・原油ロングも成功して非常に順調だったのですが、問題は木曜夜~金曜の相場です。この間で日経300-400円幅くらいの激しい上下があり、明らかに強い買いが入っていると見て大きく買ったタイミングで狩られることになり、手痛い損失になりました。
(※重工やSBGを、押し目判断で大きく買った直後にロスカット。SBGは孫社長の自社株買い発言でまた1万円割れになり、同じタイミングで日経先物でも失敗し、非常に難しかったです。これで、強いのか弱いのかよくわからなくなってしまいました)
後半は特に細かい値動きを繰り返した1週間。週末を迎えた現時点で振り返っても、判断が難しくなっています。前回 『週の終わりには一旦手仕舞い』と書いていたように、本来であれば、ここでポジション縮小して売り買いも同程度にして終える予定でした。しかし、(週引けの前は)全体的に「不可解な買い」が入っている状況だったため、なかなか売り目線になることができず、また、空売りに適した銘柄もほとんど見つからなかったため、結局「買7売3(もしくは買6売4)」くらいで買いの方が多く残ってしまいました。日経先物は損失を繰り返してわからなくなったので触らず。原油は明確に上目線で継続中なので、原油に大きく買いを入れました。(その他、この円安局面での目減りを防ぐために一時的に「全世界株式(オルカン)」を買ったりしました)
半導体に関しては、先週は『買い転換』と書いていたように(日米ともに)前半は半導体銘柄を強気買いして、下げ始めたところでドテン売り。そのまま現在も売り保有中。買いは円安でも上がるグロース・中小型株が多く、売りは商社・半導体など。先週は電力・不動産を空売りする場面もあったりして、このように売り買いのセクターが入れ替わったのを見ると、相場の雰囲気がかなり変わったと感じます。
(=6月2週目からは海外もグロースを買ってきていますが、もしかすると数ヶ月ぶりのことかもしれません。だからグロースが強くなったわけで、これは私が「グロース買い」と言ったタイミングとぴったり一致しています)
さて、直近のAIによる激しい値動きだけでも難しいのですが、それだけでなく、ここからの予測難易度も高くなってきています。基本的には、前々から繰り返しているように、ここからがはっきり「リスクオフが始まる」という想定シナリオ。そして、そのリスクオフは “米国発”だと言っています。(=そのため日本株は相対的に強くなるということで、7月は日本株は強く米国株が弱い想定)
ところが、その米国市場の話をする場合において、“ダウとナスダックの動きがまったく異なる” のです。そのため、もしかすると米国リスクでダウが下がったとしても、ナスダックは下がらないという可能性があります。日経平均はその中間くらいになるのでしょうか。となると、「ダウ↓ ナスダック↑ 日経→」という感じで、イメージとしては「5月中盤から現在までの相場」ということになります。(=日経平均はずっとヨコヨコ) それでは、もしこのような相場状況になったとして、それはリスクオフなのかどうか?と考えてみると、実際には “銘柄による”ということになるのではないでしょうか。これまでよりは下方向になりそうですが、完全に下というより、「この1ヶ月で上がっている銘柄は買える可能性がある。逆に下がっている銘柄は売っていく」というような銘柄選定になりそうです。(=指数に関係なく動く銘柄を選ぶ)
(半導体に関しても、銘柄によって異なる動きになっています。前回「米国ビックテックが強すぎる」ということを書きましたが、要するに、それらに関連する日本企業なら強いということになります。例えば、最近は私は「ディスコ・SBG・村田」あたりを買うことが多く、逆に、現時点で「TOWA」「野村マイクロ」を空売りしています。(ソシオも空売りしていました)
ちなみに、それなら素直に「米国ビックテックを直接買うのが早い」という考えから、先日、米国株の投資資金を増やすことにしました。日本株の値動きは難しいので…)
・・・以上。振り返りとともに、現在のポジションと今後の見通しまで書きました。ここからは、それ以外の内容を追記していきます。
まずは為替について。先週は円安想定でしたので、クロス円ロングだけを考えており、先週から持ち越しでポンド円ロングを保有。それを利確した後にはユーロ円ロング。それをドル円が159円に達したあたりのタイミングで利確しました。
前回更新時点では「ドル円159円」と書いていたのを、途中で “159.5円が目標”に変更していたのですが、現時点ではその値も超えてしまったこともあり、新規ポジションは取っていません。今週以降、米国がリスクオフになればドルも下落するような気がしています。(※ただ、そうなるとナスダックが上がる可能性もあるので予測が難しくなっています。SOX指数も連動して下がれば、もう少し予測しやすいと思うのですが)
CFDでは、原油を大きく買い。今はそれくらいしか想定通りに動くものがなさそうだからです。ビットコインに関しては、先週下がりそうだったので一度ロスカットし、下げたところで再度買い直しています。(=買い自体は変更ありません。「月末-月初に上昇する」と考えて保有しているのですが、もしそのタイミングで上がらない場合はあきらめて撤退します。7月以降は下落想定だからです)
米国株は、先週前半は半導体上昇想定だったのでエヌビディア・アームなどを買って結構な利益が出たのですが、天井をつけたところで利確撤退しました。その後はテック系以外の銘柄をいくつか買っています。(=指数に影響せず上昇している銘柄ですが、米国も多くの銘柄が下がっているので (半導体テック以外だと)条件に合って買える銘柄が少ないです)
それでは、まとめますと・・・本来であれば今週からリスクオフで下落想定なのですが、まだ「買7売3」くらいで買い多め。「ダウ↓ ナスダック↑ 日経→」だとすれば、指数の予測は難しく “銘柄次第”としか言えません。「5月中盤から現在までの相場」をイメージして、「この1ヶ月で上がっている銘柄は買う・下がっている銘柄は売る」というような銘柄選定になりそうです。(=日米ともに、今は一部の銘柄が強いだけなので)
原油は買い継続。今買うなら、金よりも原油でしょう。(※金(ゴールド)は月末まで買いは待つつもりです。月末月初でビットコイン→金に乗り換えます)
どちらかと言えば、ここからすぐに下落が始まるというよりは、今の需給からして「少し上がってから下がるシナリオ」の方が可能性が高いと考えています。仮に、ここからダウが再度 高値付近まで上がることがあれば、そこが下落の起点になるということでショートを狙いたいです。(もしくは完全に下抜けしたタイミングです。SOX指数(半導体)・日経も同様の展開を考えます)
今回は、細かい予測が難しいので以上となります。米国が下がれば「市場全体がリスクオフ」になるのでしょうが、何度も言うように “日本株は相対的に強い”と思います。それでも、ここからは積極買いしていくよりは「降りていく(売っていく)」タイミングであり、日経平均の下落目標は36000円で考えています。
ドル円に関しては、ここから7月に向けて155円あたりまで下がった後、次は165円を目指す軌道を想定。そのタイミングでは再度リスクオンということで強気買い。結局、リスクオフも夏の間だけで、また株も上がることになるので、「夏枯れが良い押し目」になるのではないでしょうか。円安が進むので “買わなければいけない相場”ということです。(=ドル円の軌道を考えると8月には上がりそうなので、買い場は7月下旬でしょうか)
最後に・・・補足として追記しておきたいことを書きます。
前回書いた「伊勢化学」は、完全に大相場が終わった形になりました。(※先週はサンバイオも、バイオ株らしい急騰→急落で終わっています) どの銘柄でもそうですが、基本的に「初動」の上昇は狙うべきですが、一度大きな上昇が終わったのであれば、これ以上期待しても仕方がないので別の銘柄に目を向けるべきです。そして、このように大きく急騰する銘柄というのは “その後の急落とセット”なので、必ずストップ(逆指値)は入れておくことです。
すべてのトレードにおいて、「エントリーすればすぐにストップを入れること」をルール徹底しておけば大きな損失はないはずです。(私は1日1回確認してストップ変更しています) 本当に長期にわたって安定した結果を出したいのであれば、“トレードの鉄則”として必ず守るようにしましょう。(※「本当の投資」で書いた通りです)
【6月17日(月)〜】 メインシナリオ
メジャーSQも日銀も無事に通過・・・ということで、私自身のトレードも “久しぶりに”何の問題もなく非常にうまくいった週になりました。(※金曜引け後に欧州発の下落がありましたが、そこは “押し目”という判断で、その時点で持っていたショートポジションを手仕舞いするタイミングになりました。今は米国市場が崩れない限り大丈夫だという認識です。詳しくは後述します)
先週、週明けの動きを見てすぐに感じたことが2つあり、それが「日経は39000円を超える」「米国指数は高値更新する」ということでした。もともと、先週の戦略で書いていたのが「金・仮想通貨・原油買い狙い」だったのですが、これはなぜかというと “金利が下がる”ということを想定したからです。また、先週は『グロースが買えるかもしれません』と書いていたのですが、その理由も 「金利が下がって米国株指数が上がる」という可能性を考えていたからでした。(=週末の段階では確信には至りませんでしたが、週明け直後の雰囲気を見て確信に変わりました)
そのため、私の先週の実際の戦略は、「基本的に “地合いは良い”という判断。ただし “SQ週ならではの動き(下落)”には警戒」という感じでした。地合いが良くてグロース(中小型株)が買えるのであれば、それは “実質リスクオン”です。三菱重工など 調子が良かった銘柄はたくさんありますが、一番は何と言っても「伊勢化学」。この銘柄は今の半値以下のところから何度も入っています。途中でストップにかかったりしているのでずっと保有ではありませんが、それでも一時期、一番大きい保有銘柄になっていた時もあります。(=値嵩株なので資金を入れやすいため) 最終的には300株しか残っていませんでしたが、それでもこの1週間だけでも50%近い急騰となり十分な利益になりました。これが週の前半のメインで、週の中盤では半導体・・というより、ほぼすべて「ディスコ」に集中させていました。(=こちらも単価が高いので大きな資金を入れることができます)
とりあえず日経平均の動きを振り返ってみると、週明けの月曜から上昇を開始して、翌朝には39000円を超えました。この動きは想定できたので日経先物も大きく買っており、目標値だった39300円付近で利確。これで完璧に天井を捉えることができ、次は「SQ値は39000円以下になる」のが明確だったのでプットオプションを買いました。(※同時期に米国指数も上がると考えており、中でも「ナスダック」が一番期待値が高いという判断で、週明けすぐに大きく買っていました) その天井をつけた後には “SQに向けて下落”ということでポジションを軽くし、実際にSQで安値をつければ、再び積極的に買い。上昇も下落もイメージ通りの展開になり、本当に久しぶりにうまく噛み合った週でした。(※金曜ナイトの展開については後ほど書きます)
そして、先週の相場で重要なのが、先ほど書いたように「グロースが買える」ということです。この数ヶ月間、下がり続けて手が出せなかったような銘柄を買うことができたわけですが、実際に「バリューが弱く↓ グロースが強い↑」というのが明確な週でした。(=前回に続いて「グロース上昇」は的中でしょうか?) そのため、最近までの相場とは真逆で「バリュー売り・グロース買い」というポートフォリオになったりしました。(=例えば、「NTT」は安値を割って下落推移しているのだから空売り継続。信用買い残も大きく、わかりやすいです。さすがに143円では止まると思いますが)
・・・というように、毎日の戦略がうまく噛み合ったことで連日プラス推移することができました。何度も書いていることですが、“毎日プラス推移させること” が私にとっての理想のトレードなので、これを達成できたことで大満足の1週間です。
ただ、もちろん100%想定通りというわけではありません。予定していた「金・仮想通貨・原油買い」に関しては、イメージ通りにはいかなかった部分もあります。金(ゴールド)は、1回目利確、2回目損切り、3回目大きな利益、4回目は微益という結果に。こんな細かい取引をしなくても普通に上がってくれると思っていたのですが、指標や日銀もあって簡単にはいきませんでした。仮想通貨は、ビットコインを買いましたが、まだ含み損状態。ただ、これは時間軸が他よりも長めなので、今週以降に上昇するシナリオで「今月末までに高値更新する」展開を待っています。高値更新したところが利確撤退タイミングです。(=来月はまた下がると考えているため) 原油に関しては、途中までうまくいっていたのですが、最終的にロスカットで終わりました。ただ、原油に関しても上がるのは今週以降で考えているので、再度また買うつもりです。(※金も原油も、週足はしっかり陽線だったので上昇予想は正解です)
さて、ここまでが金曜の引けまでの取引なのですが、引け後からは欧州不安による下落が始まりました。これに関しては、特に気にしていません。冒頭でも書いたように、今のマーケットは “米国が堅調であれば” 問題がないからです。(=先に言っておきますと、「今週も米国は堅調だからリスクオン。来週以降は米国が下がり始めるからリスクオフ」というのが大まかなシナリオ想定です)
ここから少し説明が難しくなるのですが・・・欧州のことは想定していなくても、金曜の引け時点で「週明けまでに(上がった分は)一旦下がる」という想定をしていたので、ショートポジションを持って終えていました。(=具体的には「日経ショート」「ダウショート」「ドル円ショート」「金ロング」) これはそのまま週明けまで持ち越すつもりだったのですが、ナイトの欧州時間に入ってすぐのタイミングで早速下がったのです。その下落で注視していたのは、「ダウがどこで止まるか」です。ダウが止まれば下落は終了という判断で、先ほど書いたショートポジションはすべて手仕舞いしました。そこが “押し目”ということでドテン買いしても良いポイントになるのですが、日本株の方で買いポジションが多かったこともあって、ここでは株指数には手を出さず「ポンド円ロング」だけしました。25日線タッチで良い買い場だったと思います。(=現在含み益)
なお、直近の欧州株の動きに関しては一切見ていなかったのですが、もし事前にチェックしていれば、今回の下落軌道は予測が可能でした。(つまり、チャートが先で、材料は後ということ) 欧州から資金が抜ければ、それが日本株に向かう可能性もあるので、この問題自体は (株トレードをする上では)そこまで気にすることではない というのが私の見解です。
以上が振り返りとなりますが、為替のことをここで追記します。
当初は「6月は円高」で考えていたこともあり、どこかでドル円ショートしようと「157.7円」を天井想定して指値だけ入れていました。週明け最初の上昇が157.4円あたりで止まったので、指値にかからず残念に思っていたのですが、日銀後に再上昇したことで約定。約定した後は「158円超え」でストップを入れていたところ、そこでロスカットにかかって終わってしまいました。(その後、下がり始めたので再度ドル円ショートしたのですが、ナイトの下落タイミングで利確撤退しました) この158円超えによって想定軌道が変わったことになるため、次のドル円は「159円が目標」となります。つまり、次は159円がショートしたいポイントです(今のところ)。そして、もともと「今週からリスクオン」の想定だったのと、ちょうど良い押し目が来たこともあって、金曜ナイトの下落時に「ポンド円ロング」しています。(先ほど記載の通り)
それでは、金曜引け時点で、どのようなポートフォリオで終えたのか?・・・ということを書く前に、今後の相場に関する全体のイメージを書いておこうと思います。前回更新の時点では、「リスクオフになるかどうかの見極め」だったり、曖昧な判断を書いていました。それでは、今週はというと、(すでに上記でも書きましたが)「SQ・日銀を終えたことでリスクオンになる」と考えています。ちょうど “先週と同様の雰囲気”を想定していることもあり、引き続き「グロース(中小型株)も買える」と見ています。しかし、全体的には前回『6月中盤から7月が下落期間』と書いていたように、この後 “7月に向けては下がる”というのが想定シナリオです。そして、この7月に下がる要因になるのはあくまで米国であって、「ダウ下落」がリスクオフに転じる起点になると考えています。ただ、半導体が強ければナスダックや日経平均はそこまで下がらない可能性もあり、その点が複雑なので、指数に関しては一概には言えないかもしれません。いずれにしても、そのリスクは来週以降の話なので、とりあえず「今週に関してはリスクオン(週の終わりには一旦手仕舞い)」とだけ書いておきます。(※来週以降の話は、今書いてもややこしくなるので次回書くことにします)
・・・さて、なぜ全体の流れを先に書いたのかというと、それを書いておかないと、上がると考えているのか下がると考えているのか混乱させてしまいそうだからです。
あくまで今週限定のことを言うなら「リスクオン」です。これを前提とした上で書くのですが、この週末の現時点でいうと、そのようなポジションにはなっていません。買いがメインなのは間違いないのですが、今買っている銘柄は “指数と逆行しているような銘柄”ばかり。ここで説明が難しくなるのですが・・先週も 「指数が下がっても、8割の銘柄が上昇」という局面があったりして、今は必ずしも指数と地合いが一致しないと考えているのです。金曜引け時点では「日銀通過後に上げた分は下がる」と考えていたので、指数に関しては「一旦 下目線」。それでも「株は買い」という、少々説明が難しい状況です。(=需給(資金の流れ)だけを見れば強いのですが、指数の方は36000円のプットが狙われるでしょう。それでも、どこかのタイミングで39500円は超えるとも考えられ、このあたりの判定が困難です)
私の現在の保有銘柄を見ると、「大型ではなく中小型株ばかり」になっており、ディフェンシブなインフレ銘柄という感じです(エネルギー等)。「買7売3」くらいの割合で、売りは一部の半導体やテック等。個別では「三越伊勢丹」が天井をつけたと判断して空売りしていたりします。(なぜか円安なのに下がっています)
(※金曜引け時点では、それ以外に「日経ショート」「ダウショート」「ドル円ショート」「金ロング」でしたが、前述した通り、ナイトの下落ですべて手仕舞い。その後は「ポンド円ロング」だけ新規で入れています)
ただし、これは “この週末限定のポジション”になる可能性があり、週明けからは再び「普通にリスクオン」と考えて、先週強かった中小型株を中心に積極的に買っていくことになると思います。(=先週同様の雰囲気を想定。半導体は買い転換) ナイトの終値の位置から見ても、ちょうど押し目買いに最適なポイントです。日本株以外でも米国株や原油を買っていきたいですが、1つ先週と異なるのは、今週は円安想定なので「金(ゴールド)は下目線」になります。
(※仮想通貨に関しては月末までの高値更新待ち。そして、前述した理由で、日経平均の動きはあまり重要視しません。日経の上下に関係なく、米国が堅調なら買い判定とします)
以上。まとめると、「今週は先週同様の雰囲気でリスクオン、来週以降はリスクオフ」というのが全体の想定。おそらく金曜には買いポジションを縮小して翌週に備えると思います。今のマーケットは米国市場次第であり、米国市場がこのように動く(7月に向けて下落)と考えているからです。(=欧州の下げは “押し目”でも、米国が下げれば “押し目”では済みません。ただ、その時には、日本株は相対で強い状態になるとは思います)
・・・ちなみに、それ以降の長期ではどのように考えているのかというと、「秋には今以上に上がる」と見ています。現時点で “大暴落”するような予兆はまったく見られないからです。まずは年始からの上昇が終わり、夏枯れ相場に入って少し調整すれば、そこはまた「中長期の買い場」になると思います。そして、もしかすると、今年の相場はそのまま堅調に推移して終わるかもしれません。それだけ米国のビッグテックが安定して強いからです。(=金利に関係なく業績期待による買い) そう言えば、「エヌビディアがダウに採用される?」というような話が出ていますが、もしそうなれば、ますます米国株指数は崩れにくくなり、もはやインデックス買いだけしておけば安定的に資産を増やせるのかもしれません。
(※一方で、日本の指数では「高配当50」の変更が気になります。メガバンクが外れてアステラスなどが入るのはどうなのでしょうか。このように、同じ指数でも、構成銘柄が変わると性質が変わるので注意が必要です)
【6月10日(月)〜】 メインシナリオ
前回は「コモディティの終わり(5/20)」+「株の終わり(5/29)」=「年始からの上昇相場が終わり」ということで、“実際にリスクオフになるかどうかを見極める”と言っていましたが・・・ それでは、実際どうだったのかというと、やはり日経39000円は超えないので強くはない。しかし、それなら下がるのか?と言うと、大きく下げるほど弱くもない。そして、最終日となる金曜は「日中値幅186円=今年最小」「プライム売買代金は今年2番目の低水準」とのことで、この事実が示すように “動きがなく特徴のない相場”でした。(※金曜夜に雇用統計がありましたので、その警戒もあります)
私の1週間のトレードを振り返っても、買いが多くなる日もあれば売りが多くなる日もあり、日経を買う日もあれば売る日もあり、金融・半導体・グロース、それぞれを買う日もあれば売る日もあり・・・“1週間のトレード”の内容を一言でまとめることもできません。日によっては、注目して大きく買っていた銘柄もあるのですが、もう手放したりして、それも今書いたところで意味がありません。
それでも、一応印象に残ったトレードとして書いておくとすれば、以前より半導体をショートし続けていた中に「レーザーテック」は含まれていたので、それは大きな利益になりました。(=スコーピオンキャピタルの空売りレポートによる急落。ただ、私はその内容自体は確認しておらず、チャート判断で200日線タッチではさすがに手仕舞いしました。ちなみにレーザーテックは私が今までで一番累計利益を出している銘柄で、相性が良いと思っています) また、逆にファンドによる買い(エリオット)で上昇した「ソフトバンクG」。これは突然の急騰に気がついたので、上昇理由を調べるよりも先にとりあえず大きく買って、その後決済しました。
微益・微損を繰り返す中でも、たまにこのように大きなプラスになるものもあったので、先週の株トレードは多少プラス収支だったのですが・・・実は、株以外では失敗。特に、金を最大限に大きく買ったのが下落して大損失になり、トータルでは損失の方が上回る週になりました。
他には、「インド株」を少し買いました。これは「急落をほぼ全戻ししたところからの買い」なのですが、実は、それが確度の高いタイミングだったりします。(=途中で折り返す場合は、まだ再下落の可能性が高いです。しかし、大きく戻したということは、通常の上昇よりも “それだけ強い”という証拠なので、そこはエントリーすべきポイントです。“強い急流を押し返すためには通常以上の力が必要になる” と考えれば、反発の強さがイメージできると思います。株でもFXでも、全戻ししそうなタイミングは積極的に狙うと良いでしょう)
この流れで他のCFDのことも書いておくと、雇用統計前後で「ダウショート」「原油ロング」しました。(※“金ロング”はこのタイミングでロスカットになりました) ただ、どちらも伸びなさそうなので、週明けには撤退すると思います。
・・・一週間を通しても全般的に一貫性のない相場だったので、特に書くことがありません。ただ、前回書いた内容に対して正しく修正しておかないといけないことがあるのですが、それは何かというと、「リスクオフにもならなさそう」ということです。
というのも、これだけ雰囲気が悪くなっても下方向への仕掛けがまったく入ってこないのです。ここで大口が下落を狙わないのであれば、日経35000円までの調整シナリオはあり得ません。5月相場では「上昇を期待したのに上がらない結果」だったわけですが、このままいくと、6月相場は「下落を期待しても下がらない結果」で終わるかもしれません。上昇想定局面で上がらず、下落想定局面で下がらないのだとすれば、それは「結局レンジ」という一番つまらないことになりそうです。
当初の予定では、各市場の相関と想定軌道から考えて「下落相場が始まる」と考えていたのですが、不思議なくらい、そんな雰囲気になりません。上がれば下がるを繰り返すだけで、ほとんど動かない掴みどころのない相場が続きます。この週末の現時点で言えば、「雇用統計を終えたこともあり、一旦上がるのでは?」と思うほどです。(※今週はメジャーSQですが、上も下も可能性があるのでよくわかりません)
このような相場状況なので、私自身も本来なら売りを増やしていく予定なのに買いをやめるわけにはいかず、強い銘柄はしっかり買いを入れることになりました。今の私のポジションを見ると、別に調整したつもりはないのですが “売り買い同程度”で終わっています。特に金曜はグロースが上がった日だったこともあり、“グロースの売りを増やして終わった”という感じです。
(※全体としては「インフレ想定」のポートフォリオなので、雇用統計の結果的にはおそらく正解になりそうです。先週はグロースが上がる場面もあったので買いで入った個人も多いかもしれませんが、私は一時的な上昇でしかないと思ったので手を出さず、売りを増やしたということです。ただ、今週はまたグロースが買えるかもしれません)
さて、これ以上 振り返って説明することもないので、「今週の戦略」を書きたいと思います。
基本的には先週のような相場が続きそうで、株に関しては引き続きニュートラルで考えています。(どこかで上昇もすると思いますが)指数は非常に手を出しにくい形なので、「個別の方で明確な上昇銘柄を買って、下落銘柄を売る」。もし可能性があるとすれば「金と仮想通貨」で、そろそろ良い買い場なので大きく買いたいと思っています。(=株よりはわかりやすいです) 原油は今週は弱いと見ているのですが、来週以降上がると考えているので、もしかすると今週末までに買いを入れるかもしれません。まとめると、「株はニュートラルでも、金・仮想通貨(下がれば原油)の買いを狙う」ということです。少なくとも、前回更新時(1週間前)よりは上目線になっています。
前回、『今年初めてのリスクオフ局面が始まる』と大げさなことを書いてしまったのですが、一番想定外なのは、米国が意外と強いということです。何度も言ってきたように、リスクオフというのは“米国発”の話なので 米国市場が崩れるのを待っているのですが、崩れません。ただ、今週はそこまで動かなかったとしても「6月中盤から7月が下落期間」で考えているので、“来週からが本番”と考えるようにします。ですので、前回も書いたように 夏にかけて「降りていく(売っていく)」という予定です。
最後に、為替に関しては、以前「6月は円高(150円目標)」と書いていました。しかし、一方的に円高になるのではなく適度にリバウンドしながら切り下げるような軌道になると思うので、トレードは簡単ではないと思います。(※2-3円下がれば1-2円上がるようなイメージ) 私も先週はクロス円では取引しておらず、クロス円以外の通貨ペアでいくつか取引していました。(若干プラス)
以上。あまり面白味のない相場で書くこともないのですが、大きな上げも下げもなく、このまま夏枯れになっていきそうです。ただ、自動車業界・レーザーテック・UFJ銀行と、事実がどうであれ “不正”のようなニュースが続くのは雰囲気が良くありません。ただでさえチャンスが少ない時期に、無理なトレードをして損失を膨らませることだけはしないようにしましょう。(私自身も先週は損したので気をつけます) 明確に下抜け判断できた場合に限り、積極的に売りを狙っていこうと思います。(それまではニュートラルで買いも入れます)
【6月3日(月)〜】 メインシナリオ
「最後の上昇になる」と言っていた1週間が終わりましたが・・・日経平均は「1500円垂直下げの後に1000円以上リバウンド」という恐ろしい相場でした。この相場を私は全力で買い向かっており、先物の口座は飛ばしてもいい覚悟で最大限の買いを建てていたところ、なんと一時 “追証”にまでなりました。それを最終日の上昇のおかげで何とか首の皮一枚で助かったという感じです。(※もちろん先物口座は資金の一部でしかないのですが、過去最大級の危機でした) そして、“全力買い”と考えていたのはあくまで先週の間だけのことなので、週の終わり(金曜引け)で大半のポジションを清算し、今は落ち着いた気持ちで週末を迎えています。私はどんな失敗であっても正直に書くつもりですが、ただただ一安心しているのが本音です。
それでは、なぜ私がここまで買いにこだわっていたのかなど、詳しく書いていきたいのですが、その前に1つ確認しておきたいのが、日経平均はそのような状況でも、「TOPIXとグロースは強く、週足は陽線で終わった」という事実です。(※日経平均も、金曜ナイトを含めると陽線です) 前回書いていたのは、『“グロースも含めた”マーケット全体の上昇』ということでした。これまでは一貫して “グロースは買えない(下がる)”と言い続けていた中で、先週だけが例外的に「グロース上昇」とはっきり書いたことに関しては大正解で、この相場観は合っていたことになります。(=この2ヶ月間でグロースが明確に上がったのは “先週だけ”なので、かなり的確な予測だと言えるでしょう。要するに “半導体が弱かっただけ”ということで、実際、私は全体で強気買いポジションであっても、個別で半導体は空売り継続していました) 日本株自体の強さはTOPIXを見た方が正確なので、週単位で見れば先週の地合いは良かったということになり、私の株のトレードも十分にプラスで終わっています。
私自身はそこまでグロース株には手を出してなかったのですが(途中でストップ高はあった気がしますが)、メインの電力株は強かった印象です。また、以前、一番大きく買っている銘柄として書いた「三井住友」も好調で、大幅上昇してくれました。(※大型株は資金を入れることができるので、大型が上昇してくれるのはありがたいです。三井住友は他のメガバンクと比べて明らかに強かったので、他の銀行を買うくらいなら三井住友に集中させるのが良いという考えで大きく買っていました。あとは千葉銀行などの地銀もそれなりに買っていました)
先々週が「コモディティの終わり(=ピークになる)」だとすれば、先週が「株の終わり(=ピークになる)」というのが、当初からの見立てになります。それでは、私が先週の相場をどう考えていたのかを振り返っていきたいのですが、実は私が一番期待していたのは、金利差からの「円キャリートレードの巻き戻し」です。これは為替(特に豪ドル)との相関を見ながら感じており、この資金が日本株に向かうことで日経は最低でも1000円幅、最大なら2000円幅急騰の可能性があると考えていました。(※水曜に大幅下落した後でも、目先の目標では38600円が狙えると思っていましたし、最終的には39700円も可能な需給判断だったので、この期待値を考えれば、数百円下がったとしても強気買いを止めることはできませんでした) だからこそ、先週は他のどのマーケットよりも日本市場だけ集中して見ており、米国市場の動きはほぼ見ていませんでした。CFDのポジションもすべて「日経225ロング」のみに張っていたのですが、それでもなかなか上値が重い印象が続いていました。抵抗ライン付近になると明らかにAIアルゴの売りが出てくるのがわかります。ですので、まずは「個人の買いを投げさせる展開になるだろう」というところまでは読んでいました。それでも、その仕掛けがどこまで続くのかは売りの総量を見なければわからないので、「下がればロスカットして再度買い」を繰り返しながら買い下がっていくしかありません。しかし、思ったよりもこれが厳しい展開になってしまい、まさか1500円幅も一直線に下がるとは思いませんでした。「底だと思って買っても、底ではない」ということを3回は繰り返し、その時点でかなりの損失になっていました。たった1日の大負けで “1ヶ月分の大損失(今月マイ転)” も覚悟していたのですが・・・金曜の上昇である程度取り戻すことができ、個別株の強い上昇のおかげもあって、なんとか助かったという感じです。
さて、私がこのように買いにこだわる際に意識していたポイントは、「売りの総量と個人の雰囲気」です。どれだけ個人が買おうとしているか?個人が買い続ける限りは、アルゴによる売りが発生します。この個人の投げが一通り終わるタイミング=売りが減るタイミングを待つことで、確信を持って買うことができます。これはテクニカルだけでは判断できないことで、むしろテクニカル(チャート)だけを見れば、明らかに下がりそうな形を作り出すのがAIです。そうすることで、個人(=買い手)がいなくなるまで投げさせます。だからこそ、いつも言うように結局は「個人のポジションと逆を取る」というのが正しいトレードになります。
(=トレードにおいて一番確実性が高いのが、「多くの人が損切りするポイントを狙うこと」です。(本当の投資も参考→) もちろん自分自身がそのポイントでストップにかかることもあるのですが、それがダマシで反発が確認できるのであれば、再度エントリーすればいいだけです)
金曜の相場はグロースが大きく上昇したことからわかるように、個人が一斉に買い出動したような雰囲気です。MSCIリバランスという月末特有の需給もあるでしょう。(=引け1分で1日分の売買代金が発生) どちらにせよ “個人が買えば終わり”ということで、金曜引けで大半のポジションは清算しました。今のところ「先週が株の終わり(=ピークになる)」と考えているので、あとは下落相場に突入していくと見ています。本来であれば、39700円までの上昇を期待していて、需給を見てもその可能性があったのですが、米国市場の低迷も影響したと思っています。セールスフォースの決算(20%下落)でダウが急落したのはタイミングが悪かったです。もし米国市場が堅調であれば、日経もあれほど崩れることがなかったと思うのですが、これも相場なので仕方ありません。39700円に向かう需給が今後どのように変化するのかわかりませんが(どこかで上昇するのかもしれませんが)、とりあえず私の想定としては、これで「年始から続いた上昇相場は終了」という見立てです。そして、日経平均35000円への下落を想定。おそらく、そのまま夏枯れ相場に入るので、しばらくは積極的な買いはしないつもりです。
「コモディティの終わり」+「株の終わり」=「年始からの上昇相場が終わり」ということで、想定通りに進むのであれば、ここから完全に「リスクオフ」になります。新NISAなどで利益が出たという人も、その利益を減らしていくフェーズに入るのではないでしょうか。金利は上昇、S&P500やオルカンも下落トレンドに入ると思います。年始からの上昇が長く強く続いた分、調整はしばらく続くということで、“株は当分買えない”と考えた方が良いでしょう。もし買うとすればコモディティになってくると思うのですが、“今週” に関して言えば、まだ実際にリスクオフになるかどうかの見極めが必要になります。(金曜ナイトの強さを見ると、まだ需給は上向きなので上昇するかもしれません) 明確に下がり始めてから株は売りで入るとして、コモディティの買いを考えるのは、“実際に株が下がった後”で良いと思っています。(それまでは一時的(短期)には上がったとしても、株が下がる場面ではコモディティも釣られて下がると思います) タイミングとしては6月中旬頃になるかもしれませんが、株が下げ止まった後は、前回解説したように「原油・仮想通貨買い」をメインに考えています。(あとは食料関連も) 特に原油に関しては、ここまで上がらなかった分、上昇余地は非常に大きくなると思います。(=まさにスタグフレーションシナリオです)
さて、ある程度、ここまでで書いてしまいました。あとは細かいことをメモ代わりに書いておきますが、先週の月曜で覚えているのが、銀をロングして、その後ドテンショートして、どちらも大きな利益になりました。(=先々週で “コモディティの天井はつけた”という考えなのですが、大きく下げた分の戻りは大きくなるということで、銀の反発の戻りを狙って短期ロングしました。そして、上値に達したのでまたショートということです) CFDでは金ショートもしており、それを利確した後はまた日経225をロング。このように、先物でもCFDでも とにかく “日経買いにフルベットしていた”という感じです。(他の指数は見てもいませんでした)
為替に関しては 注文は入れたと思うのですが、約定せずに終わったので、結果的にノートレードでした。(ポンドなど狙いでした) 仮想通貨も、イーサリアムの買い検討くらいはしたのですが、結局取引せず。まとめると、やはりそれだけ “日本株に集中”していたということになります。そんな日経買いは、目先の目標値だった38600円に指値を入れておいてすべて撤退しました。ポジションがなくなったその後の金曜ナイトでは、もう一度日経ロング、他にはダウロング・原油ショートを入れて、すべて利確で終わることができました。
この1週間の推移をまとめると、大勝ちの後に大損し、その後にまた取り戻して、なんとかプラスで終われて助かったという感じです。また、これで5月相場が終わったので1ヶ月単位でも振り返ってみると、信用枠・先物含めてポジションが最大限に大きかったのでボラが大きくなり、下手すると1日でマイ転するくらい激くて疲れました。この後の6月以降はポジションを落として、「ただ売っていく(降りていく)だけでいい」と考えているので比較的楽だと思っています。(そして、下げ止まればコモディティ買い)
現時点のポジションに関して改めて書いておくと、全体的には大幅に縮小。週明け以降の指数は下目線なのですが、まだ完全に需給が弱いわけではないので、“5月に上昇が続いた銘柄” だけ買いで残しています。指数の下げに関係なく上昇してきた銘柄になるからです。(※基本は金利上昇なので「高配当ETF」が指数をアウトパフォームしていたりします) そして、その買いを相殺するような感じで空売りも入れて、売り買い比率はやや買いが多い程度に調整しています。(=売りは半導体・テック系。買いは金融・電力など。電力は関西・東北のみ残りました) CFD・FX・米国株はノーポジションで非常に身軽な状態です。
そして、この週明けからは6月相場ということで、下落トレンドに入ったものから順番に売りを増やしていく予定です。(=日経38000円を割れば本格的に売りがメインに。米国株指数も5/31の安値を割ればショート。短期であれば金を買う場面があるかもしれません) 今後のイメージとしては「3月中旬から4月の下落相場」のような雰囲気を想定しています。(=その期間に上がっている銘柄を買って、下がっている銘柄を売る予定) その間、日経平均は4200円幅の下落でした。もし5月の高値からそれくらい調整することを考えてみると、当初予定していた35000円あたりが目標値になるので、ターゲットとしてちょうど良いのではないでしょうか。(※あくまで大まかなイメージです)
その時が来るまでは大きなポジションを取るのは控え、資金量を抑えながら参加することにします。ここからは “増やすよりも減らさないための戦略”が大事です。そして、このような想定シナリオから、今後の世の中がどうなるのか推測できるのではないでしょうか。年始から続いたような強いバブル相場の雰囲気は、一旦忘れた方が良いでしょう。“今年初めてのリスクオフ局面” が始まるということです。
(以前の記事)
※2022年7月より開始しましたが、記事が長くなりましたので、以前の分は別途こちらで保存することにします→
過去のコラム
コラム的な内容も(思いつけば)書いていこうと考えています。以下は、これまでに書いたコラムです。
「毎週更新」を始めた理由・目的
まだご覧になっていなければ、「自己紹介」をぜひ一度お読み下さい。(初心者が簡単に資産を増やせる方法もお知らせしています)