見出し画像

【毎週更新】城北忠明の今週のトレード戦略(=先出し相場予想!)

これは私が実際に行なっているトレード戦略です。(※取引を推奨するものではありません)大口の機関投資家の手口、テクニカル、ファンダメンタルズなど総合的に見て考察。最終的には私の相場観による需給判断です。一般的なニュースや情報はほとんど参考にしません(参考になりません)。始めた目的・理由については、最後に書いています。(その他、コラムも掲載)

(※先出しすることに意味があります。後出しで都合良く変更したくないので想定が外れてもそのまま残すようにしますが、単純に、考えが変わったり書き間違い・補足に関しては修正して書き直すことがあります)
・・・というわけで、“毎週日曜” に更新する形で、私の実際のトレードを履歴に残しておきます。
「投資の基本的な考え方(投資の結論)」についてはこちらにまとめました→
さらに具体的な手法を知りたい方には有料マニュアルあり→

ツイッター  メルマガ  自己紹介


【5月6日(月)〜】 メインシナリオ


GWの連休と連休の間、3営業日だけの週が終わりました。さすがに連休の合間となると閑散としているわけですが、それでも『日本人が休んでいるGW中の動きは特に油断できません』と書いていたように、為替介入と指標発表で “波乱の相場”だったと言えます。ただ、最終営業日の5/2(木)の売買代金は4兆円を超えましたので、おそらく「連休前で個人が投げた株を海外が買った」という構図ではないでしょうか。だとすれば、連休明けは期待できます。
・・・という文章を、木曜のザラ場終了後に書いていました。その時点で、私の先週は大した利益にはなっておらず(もしかすると微損)“ここからの上昇を期待したい”という状況だったのですが、金曜の雇用統計後にようやく上昇。最後の最後でまともな利益で終えることができて、一安心しているところです。

とは言え、先週の戦略では「ドル買い」と言っていたので、これに関して説明する必要があります。私は勝っても負けても “正確に書き残したいだけ” なので、考えが変わったことでも後出しになっても正直に書くことにします。
まずは実際の私のドル円のトレードを書きますが、前々から「ドル円は160円に向かう軌道になる」と書いていたように、為替介入があろうとなかろうと“160円が目先の目標” でしたので、ここで持ち越しのロングは利確となります。その後、最初の介入で下がったところで再度ロングしたので、5/1配信のメルマガではロング保有していることを言いました。(=『ドル円ロング、金・原油・BTCショート中』と書きました) しかし、二度目の介入でこれはロスカット。この時点では「何兆円も使って為替介入は効果ない」という意見が溢れていましたが、私はそれまでの動きを見て「確実に効果がある」と判断していました。というのも、少なくとも私は、この激しいチャートの形を見て手が出せない状況になっていたからです。
そして、ここからどう考えたのかというと、途中段階ではもう手を出せないので改めて軌道分析して、上値と下値を設定し直すことにしました。それが「160円→152円→156円」という軌道です。(=円高円安の理由に関係なく、テクニカルで想定できることです) まずは152.5円で買い指値を入れておいたところ、金曜の雇用統計で下がることになり約定。さらに152円まで下がったことで、ここはさすがに“絶好の買いポイント”という判断で残りのロットでも追加ロング。そして現在に至ります。「安値割れにストップを入れ、156円が利確目標」であれば、リスクリワードでかなり期待値の高いトレードになります。
(注※ ここで“介入”という言い方をしましたが、私は今回の下落すべてが為替介入だと思っていません。もちろんきっかけは為替介入ですが、“介入に見せかけた超大口の売り” も入っていると思います。特に日本時間深夜の動きはそうで、あの時間帯は値が飛びやすいのであり得ます。ただ、それは陰謀論の範疇なので 事実が明らかにされることはないでしょう)

今回のこの為替介入というのが 実は非常にやっかいで、私にとってのファンダメンタルを無視した動きになっています。そのため、確かにドル円だけを見れば間違った判断をしていたように思われるかもしれませんが、実際はそうではないということを説明したいと思います。(※私は間違っていれば素直にそう書くのですが、今回はそうではないのです)
そもそも、なぜ私が前回更新時点で「ドル」と書いていたのかというと、その判断理由が「株もゴールドもコモディティも下落ならドルに向かうのでは?」ということでした。これが本来の相関であるはずで、この考え方は間違ってはいないと思います。そして、実際の動きを見ても「株もゴールドもコモディティも下落」は合っており、間違っていたのは「ドル(為替)」の方です。そして、そのドルが下落した理由は為替介入・・・だとすれば、ファンダを無視しているのはドルなのであって、私の相場判断自体は合っていることになります。(=本来ならドルは上がる方が自然)
そこで、5/1時点の『ドル円ロング、金・原油・BTCショート中』という実際のポジションの行方も書いておきたいのですが、この中で損失に終わったのはドル円だけです。先週は金も原油もビットコインも下落が続いており、それらすべてを利確で終えています。(※雇用統計の後、金・ビットコインは少し反発。原油は下落継続)
それでは、これらのポジションについて、現時点までの経過も書いておきます。「ドル円を152円付近でロング」については先ほど書きました。ゴールドについてはまだショート保有(一部ロスカット)。ビットコインに関しては、複数回の取引でうまくトレードできました。まず最初に、前回更新時でのビットコイン買いですが、その後(4/28夜)「利確→ドテン売り」したことはあらかじめ追記していました。(ですので、5/1のメルマガ配信時ではビットコイン売りということです)このショートは900万円割れ(=3/5の安値)で指値を入れておいたところ、約定したので利確。その後、雇用統計で反発したのを見てロングです。ただし、このロングに関しては “短期の戻り”を想定したものなので、この戻りが終われば次はショートを入れる予定です。今の反発は指標後の一時的な勢いと考えているだけで、ビットコイン自体はしばらく下目線。狙いたいのはロングよりもショートです。(=市場全体が弱くなれば資金が向かわなくなると思うからです)

さて、ここまでの説明で、先週の相場判断に関してはだいたい伝わると思います。為替は不自然なので除外すれば、「株もゴールドもコモディティも下落」というのが想定でした。為替を見ていては今の相場の本質がわからず、間違えた判断になってしまいます。それを踏まえて、引き続き “円の価値が下がる可能性”を考えるのであれば、(キャッシュのまま残すのではなく)それ以外の何かを買わなければいけません。つまり、ここで買うとすれば、「株・ゴールド・コモディティが下落しても上がるもの」という厳しい条件になってきます。(そして、先に言いますと、この選定基準は今週も続きます。雇用統計後の反発は一時的だと考えるためです)
それでは、ここから先週の “日本株トレード”の話に移ります。上記のような条件下で、それでも上がるものは何か?と考えるわけですが、実際の選定方法は実は意外とシンプルです。「為替介入があってもなくても関係なく上がっているもの」・・・これで問題ありません。為替が激しく動いていても上がり続ける銘柄は、それだけ相対的に強いということ。基本的に、相場が不安定な時はこのような銘柄を探せば良いです。
ただ、ある程度はそれで良かったとしても、実際のトレードがこれでうまくいくとは限りません。為替も指数もあれだけ激しく動いて、“まったく影響なし”とはいかないのです。細かい損切りも多くなり、余計な損失が重なって、先週の日本株では満足な利益になりませんでした。特に、板の薄い銘柄がストップにかかった場合、自分の売りで大きく下げて不利な値で約定してしまうことがあり、それがもったいないと思いました。(※今後の対策が必要だと感じたのでやり方を変えます)

「為替介入があってもなくても関係なく上がっているもの」という選定基準ですが、その1つに「商社」があり、実際に一通りの商社株は買っていました。そして、先週はその商社の決算が続いたのですが、この強さであれば大丈夫だと思っていた「三菱商事」の決算が悪く、その時点で一番大きな含み益があったのになくなってしまいました。(※この銘柄だけで数千万円は買っていました) 一方、「住友商事」は増配&自社株買い発表で急騰し、それは利確しました。(丸紅も良かったようですが持っていませんでした)
このように銘柄ごとの差はありますが、「商社」自体は強いということで、引き続きメインでの保有を考えています。ただ、決算後に一部売却したことでポートフォリオ全体から見た保有割合は少し減り、今現在一番大きく持っているのは「不動産セクター(REIT含む)」になると思います。先週下げる度に追加買いしていきました。(=“日本円で置きたくない” とすれば、買うしかありませんでした)

全体としてはこのように大型株メインのトレードだったのですが、最終営業日の木曜引け直前に、久しぶりにグロースもいくつか拾いました。ここでの考え方としては、(基本的に買っているのは個人なので)「連休前には売られて連休明けにまた買われるだろう」という判断理由です。つまり、“連休限定の買い”のつもりなので、連休明けに上がれば手仕舞いします。(=雇用統計後の雰囲気を見るとグロースが上がりそうなので、結果的に良い判断だったと思います)
現在のポジション全体をまとめると、引き続き “ほぼ全力買い”なのですが、数銘柄だけショートも残っています。(=下がり続けているテック系)
個別銘柄に関して、個人的に1つ書いておきたいのがスクウェア。「約221億円の特別損失」というのが一般ニュースでも取り上げられていましたが、その悪い決算が出た後に上がりそうなので買ったところ、急騰しています。「悪材料出尽くし」とのことですが、これは「織り込み済み」と同様に便利な言葉だと思います。決算が良くても悪くても買われたり売られたりするわけで、いつでも “理由は後付け”ということです。(※なので、よほど自信のある場合を除いて、決算はまたがず、決算後に売買する方が失敗しません。なお、スクウェアの決算内容については未確認なので知りません。需給判断のみの買いです)

上下激しい相場で、先週の日本株トレードでは大した利益を出せませんでした。もしかすると損失の方が大きいかもしれませんし、利益を得るとしても “ショートによる利益”の方が大きかったかもしれません。それくらい、買いポジションのトレードは難しかったです。(=こんな相場では誰も勝てないのではないでしょうか)
ただ、雇用統計後から大きく状況が変わりました。前述のように目標下値として設定していたドル円152円に達したのであれば、「あとは買うだけ」という判断で日経先物を強気でロング。これで完全に底打ちと考えて通常より大きなロットにしたこともあり、ようやく十分な利益になりました。
あと、ここまでで書いていないことで、大きな利益となり現在も保有を継続中なのが「中国株(上海A50)」です。前回更新時にも “買って利確した”と言いましたが、先週の相場で買える銘柄が少なかったこともあって、再度大きなロットで買いました。為替の影響を受けることなく強いからです。(※少なくとも日米株よりは確実に強いです)

・・・ここまでが、先週の振り返りとなります。非常に波乱の相場だったので説明が長くなりました。それでは、ここから「今週の戦略」について書きたいと思うのですが、日経平均はSQ週になるので、それを考える必要があります。現実的な目標とする値は39500円でしょうか。(41750円はさすがに無理でしょう) ここからのドル円上昇とともに、日経平均の上昇を期待しています。ただ、先週の動きでかなり軌道が変わってしまい、実際に“最後の相場”と言えるような急騰になるのは「SQ明けの来週」かもしれません。いずれにしても、「ここから来週までは日経上昇」というシナリオで考えています。
前回更新時よりも前から上目線(=大底は4/26という見立て)が続いているのですが、それでも、ここから簡単に上昇していくとは思っていません。というのも、雇用統計後の強い反発(利下げ期待)に関しては一時的だと考えているためです。連休明けには買い戻しされたとしても、グロース自体はまだ厳しいと思っています。(※木曜にグロースを買ったのは、あくまで “GW限定”の戦略です)

日本株を考えた場合に、私が注目して見ているのは「TOPIX」です。今の相場は何でも上がるような局面ではなく、上がるものを選んで買わなければいけません。(=米国市場は基本的に下目線のため) そのため、今の私の銘柄選定の条件は「この数ヶ月の地合いでも上昇が続いているもの」 ・・・もう少し具体的に言うと「3月安値と4月安値を比較して、切り上げてるもの」を買いたいと考えています。この観点でグロース指数を見てみると、完全に切り下げているので 私の判断では “小型株は手を出せない”ことになります。(=安値更新を続ける銘柄も多いです) それでは日経平均はどうかと言うと、日経も切り下げている・・・そこで見て頂きたいのが「TOPIX」です。TOPIXはそこまで切り下がっていない上に、チャートを見れば「今まさに買い場」という形をしています。
以上のことから、日経平均だけ見ていてもわからないのですが、TOPIXを見れば「日本株(大型株)は買い」というのがわかります。日経とTOPIXの違いは “一部の値嵩株の影響が大きいかどうか”・・・これは要するに “半導体”と言って良いでしょう。つまり、実際のところ、ここまでの相場はほぼ半導体で振り回されているだけで、「それ以外の大型株では買い継続」なのです。
そして、これでご理解頂けると思うのです・・・これまで「米国がリスク。買うなら日本株」というスタンスを続けていましたが、その真意は日経平均と米国株指数を比較してもわからなかったと思います。しかし、“TOPIXと比較すれば” 日本株(大型株)の相対的な強さが伝わるはずです。

ですので、ここまでの私の買い銘柄はずっと大型株ばかりでしたし、「高配当」や「PBR1倍割れ」が日経平均にアウトパフォームしていると書いたこともあります。また、私は「半導体は天井をつけた可能性があるので無理に手を出す必要はない」と書いてきたように、半導体に関してはショートばかりしていました。
そして、今ここから買いたい銘柄を「3月安値と4月安値を比較して、切り上げてるもの」という条件でスクリーニングしてみると、結局これまで言ってきたようなセクターばかりです。(=商社・不動産・電力・資源等。一方で、その条件からすれば半導体やテック系は売り候補に入ります)
私が1週間以上継続して持ち続けている銘柄を見ても、日本を代表するような大企業ばかりです。もちろん一時的な反発はあるので、私も短期ではそれ以外の銘柄に入ることはあるかもしれませんが、ここからの “最後の上昇相場”という局面で期待しているのは、あくまで「日本の大型株」です。(※それ以外ではゴールドにも期待。要するに、為替の動きに関係なく “インフレ継続”ということです)
米国リスクと言えば、“バフェット氏がアップル株を追加売却した” とのことで、やはり何かあるのかもしれません。もともと米国株は買いたくなかったこともあり、米国株の口座は「ゴールド買い」でもしておきます。むしろ下がりそうであれば「米国株指数をショート」で狙いたいです。
あとは、上記で書いたように「ビットコインの戻りでドテン売り(※明日にでも)」。日経先物と中国株はロング継続。ゴールドはドテン買い。ドル円は156円が利確目標となります。

・・・以上が、今週~来週にかけての戦略となります。これから決算ラッシュなので忙しくなりますが、それよりも為替介入がなく為替さえ安定してくれればトレードしやすいので、このまま全力買いで “最後の相場”で利益を出したいと思います。そして、その後の展開に関しては「ここまでのすべてが逆転するような急転換になる」と考えます。
(=これまで暴落というのは一切言ってきませんでしたが、もし下落トレンドに転じるほどの暴落があるとすればこれからです。5月中旬以降は非常に難しい相場で、予測も困難になると思います)
マーケットから資金が抜かれて動かなくなる可能性もあるので「セルインメイ」で良いような気がしますし、逆に言えば「今週~来週が勝負」だと言えます。長々と“最後の相場”というシナリオを繰り返し延長してきましたが、来週で本当に「年初から続く上昇相場が終了」ということで考えています。何でも上がると言うつもりはないので、銘柄選定だけは間違えないようにしましょう。(とは言え、あくまで現時点での私の考察・投資戦略でしかないので、判断するのは個々人です)


【4月29日(月)〜】 メインシナリオ


これから起きようとしていることを考えると、怖さも感じます・・・私は、相場を考える上で、自分の主観・バイアスというのは取り除いて考えます。期待や願望は抜きにして、各市場の軌道分析から今後を予測するのですが、本当にこんなことが起こるのでしょうか?このままいくと「5月中旬」がターゲットになり、その先の夏に予定されるのが「新円切替」というタイミング・・・
私は、4月月初のメルマガでこう書きました→『4月で大相場が終われば、世の中は急転換すると考えています。今年に入って大きく動いているのは株価だけではないのです』
私は相場を考える上で陰謀論の類は無視しますが、それでも、今年になってから動いていることはわかっていました。ここでの “大相場”という表現に関しては、(中東リスク等で)4月に入ってからタイミングがずれていることや、大相場ではなく“普通の相場”かもしれない、ということをこのnoteで書いていましたが、もしかすると、世界の構造を一変させるようなことが起こり得るのかもしれないと、改めて思い始めています。詳しいことは次の月初メルマガで書こうと思いますが、ここでは一言だけ書いておきます。「絶対に流れに逆らわないこと。そして、同時に “真逆の急転換”を想定すること」。
5月は超重要な一ヶ月になるでしょう。ストップを入れておかないと大変なことになります(こちらも参考に→)。非常に重要な話になるので、詳しくはメルマガの方でお伝えすることにします。

もし私の想定通りになるとすれば、やはりここからは「大相場=最後の打ち上げ花火」ということになり、今のこの動きは「初動」ということになります。そして、その後には「急転換」することになるのですが、何をすれば良いかはその時のタイミングによって異なります。長期的に “これをすれば正解”というのは存在せず、金や仮想通貨も上がったり下がったりして “その時々で強いものに乗る”しかなく、非常に難しい相場になりそうです。ここで予測を書いたところで、すぐ変わるので意味がないでしょう。(※最近は毎日のように想定が変わってしまいます)

何をどう書けば良いかわからないのですが、とりあえず先週の振り返りからしていきます。
まずは週が明けて、即座に判断したことがあります。それが「円安」。そのため、寄り直後にゴールド等は手仕舞いして、“ドル円もドテン買い” しました。1ヶ月前(3月)の時点で「今後ドル円は160円に向かう軌道になる」と書いており、だからこそ “今は日本円で持ちたくない”と何度も言っていましたが、ここでその軌道に入ったという判定に。そのため、私の先週の戦略は基本的に「円安にベット」でした。(=円安で上がる銘柄を買って、下がる銘柄を売る)
しかし、実を言うと、それでもうまくいったわけではありません。例えば、半導体に関しては、週明け以降も売りを継続していました。(※レーザーテックは年初来安値まで下落) 水曜には反発したので、その時点で一度手仕舞いしましたが、それは一時的な「ショートカバー」と考えて 再度売りを入れ、基本的には “ずっと半導体売り” ということです(金曜まで)。そして、買い銘柄は、銀行等の円安銘柄が中心だったのですが・・・まさか「円安なのに円安銘柄が売られる」とは思いませんでした。それだけ日本経済にとって “良くない円安” なのでしょうが、しかし、そうなってしまうと取れる手段がなくなります。円安だから円を別の資産に変えないといけないのに、それでも下がるなら、どうすれば良いのでしょうか・・・
ということで、“円安を想定したポジションなのに負け” ということで、相場を読んで正しい戦略を取っているにも関わらず、私の先週の株トレードは損失になってしまいました。(もちろん、ドル円ロング等でカバーはしていますが、それくらいしかできないことになります。ドル円に関しては156円が当初の目標値だったため、そこで一度利確しています。しかし、その後も需給が上向きだったので、再度ロングを入れました)

今回の相場がきっかけとして何が言いたいのかというと、「株・通貨・債券のトリプル安もあり得る」ということです。もう金融の常識で考えても意味がないのでしょう。ここから考えるのは、ただ「資金が向かう方向にベットする」のみ。しかも、逆方向に大きく動く可能性も高いため、タイミング悪く乗り遅れると、振るい落とされる側になるでしょう。“いつまでこのトレンドが続くのか?次はどこに向かうのか?” これを的確なタイミングで切り替える必要があり、非常に高いトレードスキルが要求されます。果たして、私も無事に乗り切れるのかわかりませんが、普段以上にマーケットの動きに注意を払わなければいけないと思ってます。日本人が休んでいる、GW中の動きは特に油断できません。

それでは、ここで今考えていることについて書こうと思ったのですが・・・ おそらく、今は理屈で説明しても意味がない(すぐ変わる可能性がある)と思うので、すべて割愛することにして、私の現在のポジションと「今週の戦略」だけを書くことにします。
現在、日本株に関しては「買8売2」という感じで、円安を想定したポートフォリオです。セクターでは銀行等が多いですが、実は、先ほどのような展開(=円安株安)の後、どこに資金を移すべきか?と考えた結果、私がたどり着いた答えが・・・「円建てのS&P500(とインド株)」に一番大きく資金を入れるということです。というのも、“円安なのに円安銘柄(日本株)が売られる” のであれば、「円建てで外国株を買う」方が確実だろうと考えたのです。中でもS&P500とインド株が堅調に思えたので、そちらを買いました。(ちなみに、先週は中国株も強かったのでCFDで「上海A50」も買っていたのですが、目標値に達したので利確。その後は「銅」を買おうと思っていたのですが、タイミングが合わず、まだ買えていません。あとは「イギリス株」も買いたいです)
保有の個別銘柄では、ニデックや第一三共なども好調ですが、1つ気になるのが「ケンタッキー(日本KFC)」です。株売却で買収されるというニュースがありましたが、上がるのでしょうか? 一方で、売りで保有しているのが、先週まで主力買いの銘柄だった「電力」。これを現在はドテン売りしているのですが、PTSを見ると北海道電力も大きく下げています。あとは、円安で下がり続けているテック系などですが、以前より何度も空売りしている「SHIFT」はどこまで下がるのでしょうか…
それ以外では、金曜に日経先物を大きく買いました。(日経平均は)「先週が買い場で、5月から急騰」というシナリオが継続なので、ここで “底打ち”となれば、5月SQに向けて「41750円を目指す」と見ています。オプションの手口からは、41750円以外に「36000円を目指す下落」もあり得るので判断に迷いましたが、ここからは、どちらかと言えば「“悪い意味で” 円安で上がる」と見ており、それが「大相場=最後の打ち上げ花火」に至ると考えています。(=金曜終値の38000円付近は、上下どちらに向かうかが分かれる “分水嶺”です)
その他、「ドル円買い」「ビットコイン買い」は継続。米国個別株では、アルファベットは利確してゴールドマン(GS)などを買い。(→ビットコインは日曜夜に利確。その後ドテン売り)

さて、今回は、なぜそう考えているのかの説明は割愛して書かせて頂きました。そして、ここから 今週の想定はというと・・・「ドル一強」です。(=米国株は下落) この週末時点での円安では まだコモディティは下がっていないのですが、ここからコモディティも下がることになればドルに向かうと考えています。(=ビットコインも下がりそうなので一度利確するつもりです。(→日曜夜に利確済) さらに、米国株指数・コモディティのショートを狙うかもしれません)
これに関しては、前回書いた内容が参考になるので、そのまま引用します→
『株だけでなく「ゴールドの上昇も今月まで」と考えており、もしそうなれば、すべての市場が下がって最終的に向かうのは「ドルしかない」という結論になってきます。株もゴールドもコモディティも下落するシナリオを考えれば、それは「金利上昇=ドルに向かう」と思っているのですが、この考え方は間違っているでしょうか? そして、そうなれば5月相場は「円安株安」で市場は停滞・・・円安で上がる日本株に関しては 最後に上がる可能性が残りますが、それでも 市場全体の影響を受けないわけにはいかないので、いずれは下がるでしょう』

先週は円安で日本株が売られたのですが、円安(ドル高)が大きく進むとPBRにも変化が出て、さすがに “割安すぎて” 買われることになる・・・ それが5月の日本株の急騰シナリオの理由なので、まったく良い意味では言っていません。しかし、それでも “乗るしかない”ということで、今は日経先物を普段より大きく買っています。もしかすると、このタイミングに合わせて選挙相場もあり得るかもしれませんし、それだけ、ここが “最後の相場”と考えているのです。
ここからの銘柄選定の基準は、「4月に上がっている株を買う」という考えでいます。4月は、日経平均もグロース指数も下げ相場だったので上昇していた銘柄は少ないかもしれませんが、例えば「銀行等」が当てはまります。あとは現時点では「商社」も買っていますが、それ以外に、私が今月ずっと買い保有してきたのが “一部のREIT” です。先週は三井不動産を空売りしていたくらいなので、必ずしも不動産セクターが良いと言うつもりはないのですが、上がり続けている銘柄は買っているということです。このように、「4月に上がっているものを買って、下がっているものを売る」ようにすれば、円安トレンド時に長めの保有ができる気がします。(※先ほど「円建てS&P500」を買っていると言いましたが、S&P500自体が下がりそうであれば、手仕舞いして「短期米国債」にするかもしれません) 為替に関しては、素直に「ドル円ロング」を継続。為替介入のことは気にしていません。

以上がとりあえず「GW明けまでの戦略」となり、その後は難しくなりそうなので その時の判断になります。通常であれば、“わからなければ何もしない” で良いのですが、今は何もしなければ円の価値が下がるので “何かをしなければいけない”ことになり、それが相場の難易度を上げています。実際のところ、私も先週の相場にはお手上げで、何をすれば良いかわからなくなった瞬間もありました。
(・・・ただ、先週水曜の半導体の上昇が「一時的なショートカバー」でしかないことはわかりました。多くのファンドが一斉に売っていたからです。ここからまた半導体は一旦反発するでしょうが、無理に手を出す必要はありません。このようなボラティリティの高い市場で上下振り回されるよりも、今の明確なトレンドを見極めた方が良いです。先週は、決算続きの高ボラティリティで「売買代金は今年最低」にもなりましたが、“閑散に売りなし” ということもあり、ちょうどここが底だと考えます)

・・・それでは、このnoteはここまでにして、ここからは「月初のメルマガ」の文章を考えることにします。
コロナ以降、何度か書いてきましたが、日本という国は いつでも「世界の金融を支える立場」にあります。これは近代に始まったことではなく、これが常に日本の立場・役割です。もちろん、おとなしい日本人もいつまでも黙ったままではなく、先日には池袋で最大規模のデモ(P条約反対)がありました。しかし、そのことをメディアで一切報道しない(記事が消されたりする)ことからわかるように、これで何かが変わることはありません。
金融リセットとは「通貨価値を下げるだけではない」ということや、「これから社会主義に向かう」ということの意味も、当初は極端な言い方だったと思うのですが、そろそろ理解して頂けるのではないでしょうか。これであらゆる仕事やビジネスは縮小することになり、“トレードスキル”がなければ乗り越えることはできません。これは別に、私が投資を伝えている立場だから言っているのではないのです。誰から見てもわかる形で、今後の世界は本格的に変わろうとしています。
その後、メルマガ配信した内容は、大事なことなのでこちらにアップしました→


【4月22日(月)〜】 メインシナリオ


大変な1週間でした・・・ヘッドラインで動くので予測しても意味がなく、「できることが限られていた」という感じです。結果的にはうまくやれた(若干マイナス程度)とは思うのですが、想定シナリオ通りにはなっていませんので、説明する必要があります。
まず、想定シナリオ通りにならない場合は、2つのケースが考えられます。1つ目は、シンプルに “上がるはずだったのが下がった”というように、完全に間違っていたという場合。その場合はどうにもならず、逆のポジションを取っているのでそのまま損することになります。ちょうど昨年の秋頃が私にとってはそのケースで、下落シナリオのはずが “半導体バブル”によって逆に上昇することになりました。(※実際には半導体を買っていたので損したわけではありませんが、予測自体は間違い) この場合は、想定シナリオが外れたという結果となり「そのシナリオは破綻」となります。
それに対して、2つ目のケースはどうなのかというと、その時期にはシナリオ通りにならなかったとしても、シナリオ自体はなくなっておらず、まだ継続している。軌道がずれたことで、シナリオ通りに動くタイミングが “遅れている”というケースです。今回(前回もかもしれませんが)の場合はそれに当てはまっており、上昇シナリオが先延ばしになっていて、買いタイミングが後ろにずれ込んでいます。一番最初の予定では “早ければ”今月初旬から上昇開始の予定だったのが、中東などの要因で買い場が訪れず、逆に調整が長引いて下落が拡大してしまいました。前回、日経39000円を割った時点でようやく買っていけると思い、そのように書いていたのですが、実際には買えませんでした。一度「75日線が買いポイントになる」と判断して日米ともに買いを入れたのですが、その日のうちにロスカットとなり、その後は買いたくても買えない形に。反対に、増えるのがショートポジションばかりで “主にショートで利益を出していた1週間”です。(ショートを保有しながらロングも増やすのですが、ロングはほとんどロスカットになりました)
つまり、目線は上でも、実際のポジションは “株売り”が中心。特に「グロース売り」はわかりやすいと思います。長期安値を更新したものは売れば良いので(※貸借銘柄の場合)、安値割れしそうな銘柄があれば、アラート設定しておけば見逃さないでしょう。そんな感じでグロースを売りながら、メインのポジションはどうなっていたのかというと・・・結局「ゴールド買い」です。

前回、「ゴールド→株・原油」というのが戦略だと書いており、実際にそのつもりだったのですが、株も原油も下落トレンドで買えないため、消去法で考えるとゴールドしかない。(=ゴールドが良いというより、他が良くないために仕方なく) もしくは “日本円”という選択肢もあり得るのですが、そうなるとキャッシュポジションのままで地合いが変わるのを待つしかありません。
(※株を買うとしても、「電力・ガス」のように指数と逆行するような銘柄ばかりでした。また、米国株口座ではアルファベットがストップにかかってから買えるものがまったく見当たらないので、仕方なくシルバーを買って放置。CFDでは「銅」を買ったりして利益にはなりました)
そして、ようやく「買い判断」になったのが金曜の後場。「イスラエルへのミサイル攻撃は誤報だった」ということで長い下ヒゲをつけたのを確認して、初めて買いの方を多くすることになりました。(注:ニュース報道は茶番だと考えて、マーケットだけを見るべきです)
ただし、まだこの週末時点では (どちらかと言えば)円高という想定をしていたため、指数連動の銘柄は買っていませんし、売りポジションもそのままホールドしています。つまり、“売りはそのままで買いを増やしたので 買い転換になった” というだけです。
ゴールドに関しては買い継続で、新規で原油をショートしました。そして、一時的に“円高”という想定をしていたこともあり、“日経よりは米国の方が買いやすい" と考えて、ダウをロング、ドル円ショートというポジションにしたのが金曜です。(※ナスダックもロングしていたのですが、ナイトでロスカットになりました。半導体が弱いです)

ドル円は154円あたりまで押した後に160円に向かうと(今のところ)考えています。そのタイミングが想定軌道からすればGW明けあたりなので、5月に入る頃から本格的に「円安・日本株高」を考えることにします。それまでは、買い目線であっても、そこまで強い上昇にならないかもしれません。上昇シナリオ自体は継続と考えているのですが、これだけ調整が入ったことで、当初の予定よりも弱くはなっていると思います。・・・ということで、ここで多少のシナリオ修正が必要になります。
まず、こうなってしまうと日経42000円を目指すのは厳しくなりました。(一週間前は確かに可能性があったのですが…) 現在は40000円まで戻れば良いのですが、現実的にはその手前(39500円)までを目標に考えることにします。また、ずっと原油の上昇シナリオを言い続けていましたが、ここまでのタイミングで上がらないのなら シナリオ破綻で良いと思います。現在は原油をショートしていることからもわかるように、金曜の上昇を全戻しした時点で下目線になりました。そして、さらに大きな意味があるのが「グロースの安値更新」です。

私は以前より、買うなら「2月以降に上昇している銘柄」と言ってきました。最初にそのように言い始めた3月の時点では、まだグロース指数も“2月以降は上昇” していたので、グロースも買い候補に入っていたのです。しかし、今のタイミングで「2月以降に上昇している銘柄」というスクリーニングをすると “グロース指数は対象外”になるため、大半の小型株が買えないことになります。ということで、残念ながら「今後の小型株の上昇期待は難しい」という判定に。ここから上昇シナリオに入るとしても、それは金利上昇を上回ることができる大型株に限定されてしまいます。(※さらに、日経平均は半導体の影響が大きいことを考えると、日経平均よりも「高配当ETF」などの方がアウトパフォームしそうです)
以上のことから、これまで言ってきたシナリオは訂正することにします。「(グロースもコモディティも上がるという意味での)何でも上がる大相場になる」という言い方に関しては適切ではなく、当てはまらなくなります。ここから上がるとしても、(原油も除外となり)インフレに勝てる「ゴールド等&大型株だけを買い候補」として考えることにします。

そして、今週~(最大でも)今月中はそれで良いのですが・・・来月になれば、かなり相場状況が悪くなる気がしています。これまで「最後の大相場」と言っていた上昇シナリオが、当初の予定より遅れながらも まだ残っているから今は良いのですが、いざその上昇が始まって終わってしまえば、それ以降は株に期待ができなくなるのです。
そして、株だけでなく「ゴールドの上昇も今月まで」と考えており、もしそうなれば、すべての市場が下がって最終的に向かうのは「ドルしかない」という結論になってきます。株もゴールドもコモディティも下落するシナリオを考えれば、それは「金利上昇=ドルに向かう」と思っているのですが、この考え方は間違っているでしょうか? そして、そうなれば5月相場は「円安株安」で市場は停滞・・・円安で上がる日本株に関しては 最後に上がる可能性が残りますが、それでも 市場全体の影響を受けないわけにはいかないので、いずれは下がるでしょう。この4月の下落相場の場合は “ゴールド”という逃避先があるから私も損失を免れているのですが、ゴールドも下がることになれば、もはや米国債くらいしか選択肢がなく、市場も動かなくなって何もできなくなるかもしれません。(※以前から言っているように、日本よりもアメリカがリスクです。「株売り・債券買い」のポートフォリオになるかもしれません)
そう考えると、やはり今週からは 最後の大相場とまでいかなくても、「最後の相場」くらいなら言っても良いかもしれません。ここで利益を出さなければ、しばらく地合いが戻らない可能性があるからです。

ここまでで書いていないのが仮想通貨のことです。前々から言っているように、半減期のことは関係なく、マーケット全体から考察することの方が何倍も重要です。(=半減期だけで大きな資金は動きません) (他のコインはわかりませんが)ビットコインに関しては 今後はそれほど下がらないと思っており、と言っても、上がり続けると言うつもりもないのですが「買える場面はある」と思っています。現在はすでにビットコインを買い保有しています。本当は “900万円割れ”の買いタイミングを待っていたのですが、そこまで下がらなかったので あきらめて900万円台で買いました。今月中に関しては、ゴールドもビットコインも買いで継続できると思っています。そして、来月からはそれらも含めて全部下がるという想定です。(ですので、それまでに手仕舞いします)

あとは、どうでもいいことかもしれませんが、私のトレード履歴として一応書いておきたいのが・・・実は 「誤発注」で無駄な損失を出してしまいました。数百万円くらいの買い注文を、問題ないと思って成行で出したところ 一桁間違えていて、板がないために特買いになり、案の定、高いところで買ってしまった分が元値まで戻って損失になりました。(しかも、長い上ヒゲが付いたことで、なかなか上がりにくい雰囲気になってしまいました) 後でネットで見てみると「◯◯の材料で買われた」とか書かれていたのですが、単に私の発注ミスです。このようなミスもあるので、やはりなるべく指値注文にしなければいけないと改めて思いました。

(※冒頭に書いたように、先週の収支としては少しマイナスになった程度です。(ほとんど誤発注分の損失かもしれません) 結果的にですが、4月は終始「ゴールド次第」で終わることになりそうです。株で多少利益や損失があっても、ゴールドさえ上がっていればプラス収支にはなる。前回更新時にも『週明けは多少マイナスからのスタートになりそう』と書いていたのですが、実際には、週明けにゴールドが上がったことでプラススタートになっていました。
他にも、今月の1週目(4/1-)は大負けと言っていましたが、その原因は 半導体を買った直後に下がったこともありますが、ゴールドが下がったことも大きな原因です。逆に、2・3週目はゴールドが上がったので特に問題ありませんでしたし、そもそも株の方はまだ買えるような状況になっていませんでした。買い目線で考えていたとしても、実際に買える状況(=上昇トレンドや押し目)にならなければ買うことはできませんし、買ったとしても、逆に動けばロスカットしたり売りポジションを増やすこともあります。このように “優位性にベット” し続けるのが勝つためのトレードですので、必ずしもシナリオ通りのトレードになるわけでもないのですが、それでも、私の現時点の考えと結果をごまかさずに書くことだけは守ります)

現在のポジションが多くなっているので整理すると、日本株は「買6売4」くらいの割合で、買いは「電気ガス・銀行・不動産・重工・飲食など」(サイゼリヤとか買っています)。売りは、安値更新して下がり続けるグロースが中心で、SBGや半導体も空売りしています。
(※前回『もう持っていません』と言っていた半導体ですが、現在は “売り”で保有になっています。そして、金曜ナイトでは半導体が特に下がりました。もしかすると半導体が下がったから買おうと考えた人がいるかもしれませんが、一度下がったセクター・銘柄を買うよりも、次に上がりそうなものを見つける方が期待値が高いです。・・・ただし、最終的にエヌビディアが良い位置(75日線)まで下がったので、ここからは “反発を考えるタイミング” にはなります)
先物に関しては、先週はそれなりに取引して利益になっており、今現在は先物のポジションはないのですが、コールオプションだけ買っています。米国株はダウをロング、個別でシルバー(銀)買い。CFDでゴールドロング・原油ショート、FXでドル円ショートとなります。
ただ、今は一時的な「円高」を考えて週を持ち越しているだけなので、週明けからは「2~3月に上昇の銘柄」で強気買いのポジションを組んでいく予定です。(=買い場という判断) 金曜ナイトの動きを見ても だいたいイメージ通りだったので、週明けからは売りを減らして買いを増やすつもりです。ドル円ショートも終了して、円安になりそうであればメキシコペソをまた買いたいです。(長い下ヒゲをつけていて、非常に買いやすいです)

さて、個人は売っていても、海外は買ってきています。最後の大相場にはならなくても “最後の相場”だと思って、今週の相場には期待します。(※円安の本番は来月だと考えているので、日本株(大型株)が期待できるのは来週以降です。逆に、円安(ドル高)で米国株は下目線になります)
そして、このようにシナリオを考察して予測して楽しめるのも、相場が動いてくれるからこそです。多少損したとしても、相場が動くなら取り戻せるので良いのです。しかし、1ヶ月も経てばマーケット全体が崩れて、出来高がなくなって何もできなくなってしまうかもしれません。そうなる前に “最後の相場” を楽しみたいものです。
(注※ 当面は落ち着くという意味なので、本当に最後だと言うつもりはありません。日経36000円あたりまで下がればまた買っていけると思うのですが、これまでよりも難易度は高くなると思います)


【4月15日(月)〜】 メインシナリオ


(★金曜ナイトに大きな動きがありました。この文章は “金曜引け後”の時点で大部分を書いていたのですが、週明けの雰囲気次第では今後のシナリオも含めて変更する可能性もあります。それを前提としながら、“あくまで現時点での”シナリオを書いていきます。イスラエル攻撃の件は織り込んでいません。ニュース報道は気にせず、マーケット状況のみを見た上での考察になります)

前回は「今年一番の損失を出した週(4/1-)」と言っていたのですが・・・先週はなんと1週間でそれを上回って取り返すことができました。正直、すぐに取り返すのは困難だと思っており、今月後半の展開に期待して“今月中にプラ転できれば良い”(もしかするとそれでも難しいかもしれない)と考えていたのですが、これは嬉しい誤算でした。
ただ、実際のところ、その中身は良いこととは思えません。それは単に“インフレ”だからです。しかし、2020年に未来シナリオをお伝えした時から私の考えは一貫しており、「インフレになるのであれば、それ以上に資産を増やせば良いだけ」と考えています。(そして、インフレの後はデフレもやってきます)
“これから将来に向けてどんな投資をすれば良いか?” 以前そんな質問をされたこともあるのですが、難しいことは考えず、シンプルに“資産の数字”を増やすことを意識すれば良いのです。日本人なら日本円でいいので、その総額を増やす。もちろん、それが本当に意味があることなのかどうか、また、その行為自体が良いことかどうかはわかりません。いずれは お金があってもなくてもあまり関係ない世界になるとは思います。それでも “今はまだ資本主義が続いている” わけなので、今できることとして、資産の数字を増やしておいて損はないはずです。そのためにも、「上昇相場でも下落相場でも勝ち続けられるトレードスキル」を一刻も早く身につけるべきなのです。(=これは仕事よりも重要なことであり、「普通に働くだけでは相対的に貧しくなる」という話は何度もしてきました)

さて、それでは、なぜ大きな損失を一気に取り戻せたのかという話ですが・・・当然のことながら、通常以上のリスクを取りました。さすがに、そうしなければ不可能でした。
前回解説した相場(4/1-)では、「原油にフルベット→金にフルベット」に変えて失敗したのですが、今回もまた同様のこと(原油→金に変更)をすることになり、今回の場合はそれが正解になりました。
週が明けて、寄り時点で原油が弱かったので、持ち越した原油は全部カットして、そのまま “金にフルベット”に変更ということですが・・・正確には、フルベットという表現では足りないかもしれません。これまでと同等のロットではなく、資金管理のルールを破って大きなレバレッジをかけて金に張りました。(銀プラチナも少し) そのような状況下で株のトレードもしていたわけですが、株でうまく含み益が出ていたとしても、金が少し下げただけでその利益を帳消しにするくらい「ゴールド次第」のポートフォリオになっていました。(=先物CFDも含めて数億円規模の買いポジションになっていたと思います)

“ルールを破って”とは言いましたが、もちろんそれだけ確信があったからですし、また、対象がゴールドなので変動幅は知れています。株であればそこまでのリスクは取れないのですが、先週の相場は「SQまでは不安定。SQ後から買い」という想定だったこともあり、株には手を出せないからこそ余計に “すべてゴールドに張った”ということです。
また、前々から「今は日本円で置いておきたくない」と書いてきましたが、やはりドル円152円を抜けてきました。(=そうなると思っていました) 今回のゴールド買いは “円建て”がメインだったので円安でもプラスになり、結局、この急激なインフレのおかげで(額面上は)大きなプラスにできたということです。

(※少し説明しておきます。前回の持ち越しは原油エネルギーメインだったわけですが、それはその時点で“金より原油の方が良い”と思っていただけで、“金が良くない”と思っていたわけではありません。(コモディティ全体が上昇という想定です) そのため、週が明けて「原油が弱い」とわかった時点で、すぐに考えを変えて金に入れ替える判断ができました。
ただ、『来週以降から“ゴールドよりも原油”になっていくと想定』と前回書いていたように、前回更新時の来週=つまり今週(4/15-)からは、本格的に “ゴールドよりも原油”になってくると考えています。そして、株に関しても「SQが終われば買い」という判断でしたので、ここからは買うことができます。以上のことからまとめると、今週の戦略は「ゴールドを利確して、株・原油に資金を移す」ということになります)

先に大まかな流れを書きましたが、「ゴールド次第」だった1週間を、なんとか大きなプラスで乗り越えることができて一安心しています。(※このようなトレードは決して真似しないで下さい)
もともと「SQが終わるまでは不安定」という想定でしたので、株の方は、買うとしても「電気・ガス、資源、一部半導体」くらいでした。(※電力会社は一通り買っていました) それらを選んだ理由は、指数が下がる局面でも強かったからです。“指数の方は上がってもまた下がる” と考えていて、実際にその通りの動きでした。(=↑↓↑↓) オプションの手口を見ていると、「ゴールドマンが日経39000円割れ」を狙っていたのでSQ値でそこまで下がる可能性がありました。しかし、大口全体では上目線だったこともあり、結果的にはそこまで下がらずに終わりました。
SQさえ終われば、あとは「最後の大相場に突入」というのが4月の想定シナリオです。日経42000円を目指す上昇軌道に入り、これで「年始から続く上昇相場がクライマックスを迎える」という想定です。(=最後の打ち上げ花火)

当初、この上昇軌道は“GW前”に終わると見ていたのですが、4月序盤の展開が弱かったこともあって軌道にずれが生じています。そのため、上昇が終わるタイミングが“GW後”になるかもしれません。
実際どうなるのかは、ここからの展開を見て判断することにして、とにかく今週以降考えるのは「上方向」。銘柄選定としては「2~3月上がった株なら上がる」という考えです。(=以前説明した通り) また、これは同時に、「2~3月上がっていない銘柄は厳しい」ということを意味します。そのため、“2月以降に下がっている銘柄は売り対象” になります。
実際、私もここからは“買い”と言いつつも、ショートポジションをいくつも持っています。例えば「SHIFT」は以前から頻繁にショートしていました。金曜の大きな下げに関しては、残念ながらストップにかかった後の急落だったので取れていないのですが、目線自体は合っているということです。

現在の保有銘柄については、やはり前回書いたように「長期の底打ち」したような中小型株が多くなっています。これまで下がり続けていた銘柄が (週足・月足という)中長期レベルでの反発が見られるということで、今まで買わなかった(買えなかった)ような銘柄ばかりが保有で並んでいます。大型株は銀行・証券くらいで、半導体はもう持っていません。
ただ、これはこの週末時点で一時的に「円高」を考えているからです。このポジションで週をまたいでいるのは “円安が落ち着く”と見てのことで、実際に円高方向に動いた後は、より幅広い銘柄を買っていけると思います。(=インフレ銘柄以外も買えることになるので、それなら中小型株の方が上昇幅を取れると思います。長くかかりましたが、ここに来てようやくトリクルダウンということでしょうか)
個別のことを少し書いておくと、「小林製薬」は再度買っていました。このように何らかの悪材料で下げて底打ちした銘柄は、あとは上がるだけなので買いやすいです。ストップ高になる銘柄もありました。その他、金曜に2つ決算をまたいでいて、PTSを見る限りでは1つはプラス、1つ少しマイナスになっています。

現時点では、まだゴールドのポジションが大きすぎて株の全力買いにはなっていないのですが、今週から「ゴールドを利確して株と原油にシフト」していきます。前回も書いたことですが、原油の上昇はまだ初動段階で、ここから上抜けすれば大きな期待値が取れます。(それが経済にとって良いこととは言いませんが…)
その他、仮想通貨に関しては、前回持ち越しのビットコインは一度利確しており、再度レンジ下限まで下がるのを待っています。今週下がればまた買うつもりですが、これは “仮想通貨が買い”というよりも、今週以降は“何でも上がる相場”だと考えているからです。(※ちなみに半減期のことは一切考慮しません。トレードにおいて、誰もが知っていることは判断材料になりません)
為替の方は「メキシコペソ買い」を継続していましたが、先週急騰したので大きな利益になりました。そして、このあたりで一旦円安が落ち着くと考えて金曜に利確済み。円安局面になればまた買います。

・・・と、ここまでが「金曜引け後」に書いていた内容になります。(途中で書き直すのが難しかったので、そのままの形で公開しました)

上記を書いた後、金曜ナイトに入ると、地政学リスクでマーケット全体が下落に転じました。その時点で(一時的な円高を考えていたので)日経先物のショートポジションがあったのですが、これはプラス。米国株をいくつか買っていたのですが、次々とストップにかかり、今は「アルファベット」だけ残っています。
そして、私にとって一番大きい動きが、この時点で “ゴールドの大半を手仕舞いした” ということです。まだ少し残っているので、残りは週明けに手仕舞いしますが、一度このような形になると、しばらくはゴールドは触れません。(※一回目の上昇なら入るべきですが、二回目の上昇を狙うとなると確度が下がります) 今後1ヶ月くらい様子見になるかもしれませんし、本格的に下抜けするのであればショートを狙うかもしれません。どちらにしても 今週でゴールドは利確していく予定だったので、“これは予定通り”ということにします。(※当面は、上でも下でもない想定で考えます)

ここから先のことは週明けの動きを見なければわかりませんが、大局観は変わらないと思っています。というのも、金曜引け後、上記を書いた段階で唯一気になっていたのが「ゴールドマンが日経39000円割れを狙っている」という点でした。SQ結果が上方向だったので、このゴールドマンの売りが本当になくなったのかどうか判断できませんでした。しかし、ナイトで実際に39000円割れを達成したので、この事実は(今後の展開にとっては)プラス要因と捉えることにします。ここで39000円の目標がなくなれば、あとは上を見れば良いからです。(※このように、ゴールドマンの場合は “何かを知っている”ケースがよくあるので無視できません) ここから実際に上への仕掛けが入ってくれば、「ここが絶好の買い場」であると同時に、シナリオ通りの展開になると言えるのではないでしょうか。
米国株に関しては、S&P500ロングを狙って逆指値買いを入れていたのですが、約定せず下がってしまいました。三角持ち合いを完全に下抜けしてしまうと厳しいのですが、現時点で見ると、S&P500よりもナスダックの方が良さそうなのでナスダックを買うかもしれません。ナスダックはまだ崩れていませんし、ナスダックが上がるのであれば日経平均も上がることでしょう。もともと「ゴールド→株・原油」というのが今週の戦略でしたので、月曜からの展開が楽しみです。ここで上昇するのであれば、今後の決算期待もあって今週~来週は積極買いの戦略で良いと思っています。
(※一点、わかりにくいのが為替です。金曜の引けでは一時的な円高を想定したポートフォリオにしたつもりです。その円高というのが “152.5円あたりまで押す”と見ていたのですが、22時頃に一瞬で達成した後に反発してしまいました。私としては、週明けまでその水準が続くと思っていたのですが、これで一時的な円高が終わったのかどうか?判断が難しいです。今の為替はドル円だけ考えても難しく、実際には「円高・ドル高」という状態なので、為替のことはあまり予測しないことにします)

もしここから上昇局面に入る場合・・・その後(GW前後)の展開に関しては、為替次第でどうなるか変わってきます。ここでまた円安(金利上昇)に動くと思っているのですが、そうなれば米国は下げても日経は上がるということになりますし、(今度は)コモディティも弱くなると思います。(=2月以降続いたコモディティ相場はそこで終了)
そして、その時点で「年始から続いた大相場は終わり」ということで、いろいろ逆転すると考えているのですが・・・いずれにせよ、それは来月の話です。まずは今週~来週が強気相場になるかどうかがポイントです。私自身は週明けは多少マイナスからのスタートになりそうですが、先々週の大負けを取り戻しただけで、十二分に満足しています。ここからさらに利益を伸ばして、GW以降は無理せずトレードを休む感じでも良いと思っています。
月曜の雰囲気はかなり重要です。ニュースよりもマーケットを見るようにしましょう。いつでもマーケットが正しいです。


【4月8日(月)〜】 メインシナリオ


木曜まではうまくいっていたのに金曜で大負け。今年一番の損失を出した週になってしまいました・・・前週からの持ち越しは『半導体・不動産・原油が全体の7-8割』と書いていました。『日経4万円を割らない限りは上がり続けそう』と書いていたのですが、これは逆に言うと、4万円を割ったことで週明けから “下目線”となりました。4/1(月)に配信したメルマガでも『朝から売り転換』とお伝えしたのですが、一時的に売りポジションの方が多くなりました。(※不動産株はその時点で手仕舞いとなり、不動産上昇は一旦終了という判断。そして、実はこのタイミングで原油も手仕舞いしてしまいました。そのまま持っていれば良かったのですが…)
月曜はマイナスでしたが、その後のトレードはうまくいっていたのです。原油にベットにしていた分をゴールドに切り替えて「週の中盤のポジションは、ほぼゴールド」となっていました。この判断は正解で、株の損失分をゴールドの上昇でカバーしてプラス維持できていました。木曜まではこのようにうまく乗り切っていたのですが、木曜に増やした買いポジションが金曜には大きなマイナス。特に半導体が下落して大損となりました。月曜がマイナスでも、木曜にはソシオネクストがストップ高するなどして取り返していたはずなのに、それが台無しになった金曜日でした。(中東情勢が原因)

さて、前回、中期的な目線として「株もコモディティもビットコインも上昇」と書いていました。少し前は「“円安”インフレ」と書いていたわけですが、為替に関係なく“株もコモディティも上がる状況”というのはつまり、(シンプルな意味での)「インフレ」になります。
この“インフレ”というマーケットの雰囲気を理解した上で、いずれ書こうと思っていたのが「戦争シナリオ」です。台湾で地震があった後も防衛関連株が上がっていたりしましたが、それでも、まだ考えなくても良いと思っていました。(※株価上昇の後で良いと思っていました)
しかし、突然の中東リスクから戦争を意識する雰囲気になってきました。そこで、今の私のポジションを先に言っておきますと、「原油にフルベット」です。株に関しても “エネルギー関連株”がメイン。そして、あとはビットコインです。
(=仮想通貨は前回更新時点でイーサリアムを持っていて、それを “明日にでも売る予定”と書いていましたが、実際に月曜の朝一で利確しました。その後、仮想通貨が下がったので、水曜にビットコインを買いました)

原油にフルベットということですが・・・なぜこのようにしたのかというと、金曜の下落後に株を買っていこうとしたのですが、買える銘柄がほとんどありませんでした(※買いポイントよりも下がってしまっているため)。だからといって日本円のまま置いておくのが正解とは思えないので、思い切ってすべて原油に張ったという感じです。(ですので円建てです)
エネルギー関連以外では半導体銘柄が1つ。そして、なぜか強かったのでケンタッキー等の飲食、中小型株もいくつか買いました。あとは、インフレに弱い銘柄を空売りしています。
インフレに強い・弱いというのは、2-3月に上がっているかどうかで判断しています。(※だから前回 “2-3月に上昇していない銘柄は厳しい”と言いました) その点で考えると、やはり前回説明したように「エネルギー関連」になるのです。(それ以外には「半導体」も強いはずだったのですが、金曜で大きくロスカットとなり、1銘柄しか残りませんでした。後場にソシオネクストが上がっていたようですが、気づかなかったので買い戻すこともできませんでした。なお、電力株もいくつか持っていたのですが、金曜引けで手仕舞いしたので持ち越していません)
そして、為替では「メキシコペソ買い」になります。一部ストップにかかったのですが、再度ロングしています。(これに関しては、円高になれば終了となります)

このように、今回も先週の見立てと同じことを書いていますので、もし先週の時点から「原油買い」を続けていれば そこまで損失もなかったはずなのですが、残念です。ごまかさずに正直に言いますが、今回に関しては見立ては合っていたにも関わらず大きく負けた週になりました。
(※現在は再び原油にフルベットなので、ここから上抜けするような上昇があればすぐに取り戻せるのですが…。ここまではゴールドが強いですが、来週以降から “ゴールドよりも原油”になっていくと想定します。ゴールドは先週すでに十分なところまで上がりましたが、原油に関しては長期波動から見て “まだ初動”に思えるからです。ただし、逆に動けば確実にロスカットします)

さて、前回、4月相場のシナリオとして「最後の大相場」ということを書きました。“株もコモディティも仮想通貨も何でも上がる相場” ということです。今回、日経4万円を割る下落となり、もうそのシナリオはなくなったと思われるかもしれませんが、私の中では変わらずに進行中です。というのも、事実として、少なくとも金・原油・仮想通貨は上昇しているので、その部分ではシナリオと合致しています。となると、あとは株の調整終了を待つだけです。
私の今の株ポジションは “買い”が多めですが、これは “下げすぎた分のリバウンド”を狙った買いのつもりです。そのため、週明けからは再度売り目線にするつもりで、日経先物で金曜ナイトの引け成りでショートを入れました。
まだ数日くらいは不安定だと思うので すぐには手を出さず、一通り買いポジションを投げるような展開になってから買い出動するつもりです。(=今はまだ個人が買っています。もう一回くらい下に仕掛けて個人の買いを投げさせて、海外が買い始めれば上昇ではないでしょうか) “SQが終われば海外の買いが入る” と考えて、急いで買わなくても「週が終わるまでに買いポジションを持てば良い」くらいで考えています。そして、来週以降から本格上昇となって「最後の大相場」に向かうイメージです。

もともと前回も “すぐに強い上昇にはならないかもしれません”と書いていたように、すぐに上がるとは思っていませんでしたし、実際のところ、毎日のように想定シナリオが変わる週でした。というのも、なぜ上がっているかわからない・誰が買っているのか見えてこない、不可解な動きが多かったからです。(月初要因?) だから先週は株メインでは取引せず、資金の大半をゴールドに移しておいたのです。株を買うとしても「住友鉱山」のような銘柄が中心でした。
(※なお、前回書いた「さくらKCS」は連続ストップ高が続き、最大で「1週間で2倍近く」まで上がった後に“急落”でした。その他、「小林製薬」の上昇はわかりやすかったので、再度買って利確しました)
先週は特にグロースが悲惨で、ついに “年初来安値を割る”まで下がってしまいました。ただ、グロース銘柄を空売りしていても、そろそろ利確ポイント(=底値圏)に達したことで、空売りできる銘柄が見当たらなくなってきました。そうなると、このあたりが“大底”ということで、そろそろ反発期待できる気がします。正直、直近の相場は「プライム市場だけ見れば良い」と言えるくらい、スタンダード・グロース市場には資金が入らなかったのですが、ここが起点になって雰囲気が変わりそうです。

・・・というわけで、現在は原油・エネルギーにベット(株は買いが多め。ナイト引けで日経先物ショート。その他ビットコイン買い)ということで、それ以上は今のポジション・戦略について書くことがありません。(※どちらかと言えば円安に思えるので “円建て”の原油買いです) 週明けからは一時的に下目線にして、週を終えるまでには「押し目買い」というのが今週の戦略です。何を買えばいいかわからない人には、S&P500なども良い押し目になっていると思います。(※今月の戦略に関しては前回更新を参照)
そう言えば、これでわかって頂いたと思うのですが・・・以前より「あるラインを割れば急落する相場なのでストップ必須」という言葉を繰り返していました。強い相場でありながらも下落シナリオが存在しており、先週はそのラインが4万円付近だったということです。(=だからそれを割った時点で下目線になりました。今は再び4万円を更新するかどうかを見極める必要があり、それを明確に超えれば強い上昇になるでしょう)
私自身も、もしストップを入れていなければもっと大きな損失になり、すぐには取り返せないレベルになっていたかもしれません。先週は確かに損失になりましたが、もちろん十分に取り返せる範囲なので、今月後半の相場に期待しています。
(※全体的な下落で損をしましたが、前回内容を読んで頂ければ 目線自体は合っていることがわかって頂けるはずです。ちなみに、もし今月大きく上昇する展開になれば、その上昇の最後は “打ち上げ花火”のように「金も原油も含めた全市場が天井」をつけることになり、その後の相場はすべて “逆転”すると思います。それは「インフレからデフレ」という展開なのですが、それでもいずれはどこかにマネーが向かうことになり、それが日本になる可能性がある・・ということは書いておきます。陰謀系などで金価格はどこまでも上がり続けると思っている人がいますが、そんなことはありません。暴落局面では金も売られます)

最後に。前回「フォロワー1.2万人のTwitterアカウントを失った」という話をしました。1から再スタートしてみましたが、やはり同じようにはいかず、条件が違い過ぎて厳しいと感じます。
また、このnoteが参考になっている方は「スキを押しておいて下さい」と言いましたが、特に反応がなかったので今後はもう少し簡易に書いていくことにします。再びモチベーションが上がるまではご了承下さい。(※このnoteを始めてもう少しで2年になりますが、もしかすると やめることになるかもしれません)


【4月1日(月)〜】 メインシナリオ


3月相場が終わりましたが、振り返ってみると “すべて想定通り”と言って良いくらい大局観と噛み合った1ヶ月になりました。3月に入った段階で「最初は強いけれどもSQに向けて下落。米国SQを終えれば上昇」というのが、前回更新時までのシナリオ。その後、先週に関しては「週明けから逆方向に動いて、押し目を拾う」という戦略でしたが、その通りに当てはまりました。(=特にグロース指数がわかりやすいですが、週明け直後から下落し続け、最終の金曜日に上昇して終わりました。前回 “グロースが強いのは予想外” と言いましたが、やはりグロースは弱かったということです)
銘柄選定に関しても、銀行・不動産・エネルギーなど、事前に書いていた内容がそのまま当てはまっていたと思います。あまり動かなかったり下落もあったのでマイナスとなる週もありましたが、売り買いのタイミング判断はほぼ完璧で、最終的には満足のいく結果になりました。

このように3月のトレード自体はうまくいったのですが、実は先週、大きなショックとなる出来事がありました。トレードとはまったく関係ないことなのですが、先に触れておかないと書き進めることができないため、先に書いておきます。何があったのかというと、「これまでメインにしていたTwitter(X)のアカウント(フォロワー1.2万人)を失った」ということです。最初は特に大きな問題があったわけでもないのですが、その後の手続きの方でミスしてしまい、そのままログインできなくなってしまいました(復旧不能)。“お金を失った” ということであれば後で取り戻せばいいのですが、“1万人のフォロワー”というのは取り戻すことができません。正直、始めたタイミングが良かっただけで、今から頑張っても再達成は無理です。お金だけではどうしようもないこともあります。大切にしていたアカウントなのにショックで、私の情報発信に対するモチベーションはかなり下がってしまいました・・・
このような話を最初にさせて頂きましたが、もし助けて頂けるのであれば、こちらのアカウントをフォローして頂ければ嬉しいです。“1から始めるのは辛い” というのが本音ですが、とりあえず明日4/1から投稿を開始します。

さて、なかなか気持ちを切り替えることはできませんが、話を切り替えることにします。前々回・前回と続いていた想定は「円安インフレ」というものでした。そのため、前週からの持ち越しに関してはこのように書いていました→
『保有銘柄は「銀行」「不動産」「エネルギー」など、インフレで上がる銘柄ばかりを全力買いしています。別の言い方をすれば、“高値更新した銘柄” を片っ端から買ったような感じです。個別銘柄ではディスコも。(※前回書いたように、やはり銀行は買うことになりました。メガバンクではなく地銀ですが) その他、“円建て”でS&P500も大きく買いました。』
そして、その後の戦略がこちら→
『ストップを浅めに設定しておくことで、寄り時点で自動的にポジションを落とすようにします。「キャッシュポジションを増やしておいて今週の押し目を拾っていく」というのが現時点での私の戦略となります。“今週が再度の買い場”という判断で、週末までには大きな買いポジションになるようにしたいです。』

・・と書いていたように、実際に週明けの寄り時点でほとんどのポジションを手仕舞いしました。そして、初日の月曜の相場は、売りも買いもほとんどできなかったように記憶しています。買いたい銘柄は上がりきって、売りたい銘柄は下がりきって、新規ポジションを取るタイミングが見つからない。しかし、火曜日になると権利日に向けて高配当銘柄などが上がってきた感じです。「銀行」「電力」「不動産」あたりはずっと持っていました。ですが、権利日を過ぎると、そこから次の相場に。かなり久しぶりにIPOを触ったタイミングもありました(※利益にはなっていませんが)。グロースを買って銀行・自動車などドテン売りしたりして、売りポジションの方が多くなる時もありました。その時には、買いよりも売りによる利益の方が大きかったかもしれません。そして、最終の金曜日には4月相場に向けて大きく買い。現在のポジションとしては「半導体」「不動産」「原油」が中心で、小型株もそれなりに買っています。(金曜ナイトは海外が休場のため、アルゴも含めてほとんど動きませんでした)

先に大きな流れを書いてみましたが、実際には、最終の金曜以外はあまり日本株の取引をしていませんでした。(=権利日や年度末要因で、上げたとしても下がるのがわかっていたため。優待クロスはしましたが) それでも、日本株以外で何かできることはないかと考えた結果、「ゴールド」「S&P500」に円建てで資金を入れることにしました。特にゴールドが急騰しましたが、このタイミングは事前にわかったので十分に利益を取れました。そして、現在は「原油」に大きく資金を入れています。

実際の収支では、初日が少しマイナススタートで、途中は微益や微損、最終日で大きくプラスで取り返して終わったような感じです。(※配当は入るので、そちらもプラスです)
途中でストップ高もあったと思うのですが、売ったり買ったりのタイミングだったのでストップ高も間違えて売ってしまいました。それでも1つ久しぶりに大きく取れたのが「さくらKCS」。これは2日連続ストップ高となり、今現在も保有しています。最初のストップ高(1148円)で1000株打診で買っただけなのですが、PTSも含めると「数日で35%の上昇」となっています。週明けの寄り後の勢いを見て、利確か追加買いか判断したいと思います。他には不動産セクターはずっと強く、住友不動産や霞ヶ関キャピタルなど多数の銘柄保有(※“何の企業かわからず買っていると不動産関連だった”というケースが多々あり)、あとは「三菱重工」も比較的長く持ち続けて好調な銘柄です。(※分割で誰にでも買いやすくなり、配当落ちでも高値更新しました)
そして、権利日の後からは「半導体」を増やしています。4/1からディスコとソシオネクストが日経平均に採用されるということで どちらも持っていたのですが、ソシオの方は金曜引けで手仕舞いしました。(※ディスコは売買代金1位でした。他に半導体では日本マイクロニクスなど保有) その他、珍しいところでは「日本テレビ」を上抜けで買いました。

・・・というわけで、先ほども書きましたが、「半導体」「不動産」「原油」が全体の7-8割を占めているようなポートフォリオになっています。(ほぼ買いのみで、一部地銀も買い直しました)
あと、一応書いておきますが、例の問題で急落していた「小林製薬」も底打ち判断して買っていたのを、金曜引けで利確しました。需給から見ても短期の戻りはあると思うのですが、今日明日の話ではないので一旦ポジション整理のために撤退。また改めて入るかもしれません。
日本株以外では、CFDの方で「ダウ」「原油」をロング・・というより、金曜が休場ということに気づいておらず、そのまま動かせず週を終えました。(S&P500は為替ヘッジなしで保有)
日経先物はロング。米国株は、前回エヌビディアを買ったと書いていましたが、途中で利確したので現在はノーポジション。月曜からまた大きく買っていきます。仮想通貨はイーサリアムをまだ持っていますが、明日にでも上がれば売るつもりです。(※その後、ビットコインを買うかもしれません。今月の地合いが良い間なら仮想通貨も上がると見ているため)

さて、前回更新までずっと「円安インフレ」ということで “金利上昇”をテーマに高配当銘柄など中心に手を出していましたが、権利日を過ぎた時点で次の相場に移ったと考えています。それでは、次はどう考えているのかというと・・・「最後の大相場」です。基本的に株もコモディティも上がる。中小型株も上がりやすく、地合い全体が良くなると考えます。
(注: “最後の”というのは、年始からの大きな上昇波動が終わるという意味での“最後”です。今年最初の上昇が1~4月で終わるということで、その先の相場のことはまだ何も考えていません。誤解のないようにお願いします)
以前より「4月からが本格的な上昇」と言い続けてきたように、4月になれば新規マネーが入って何でも上がっていくと考えます。マーケットを見ていない人からすれば、年始からずっとインフレで株価が上がっているように思うかもしれませんが、“そうではない” ということを以前より説明してきました。
最初は「半導体バブル」であって、インフレではありません。その証拠に、不動産もコモディティも下がり続けていました。しかし、何週間か前に “不動産が底打ち”ということを書きましたが、そのタイミングからは不動産が上昇し「円安インフレ」となります。底打ち判定から反発した不動産は なんと今年の最高値まで一気に上がりましたので、絶好の買いチャンスだったということです。このように「半導体バブル」→「円安インフレ」という流れを事前にお伝えすることができましたが、この両方に共通して言えるのは、“何でも上がるわけではない” ということです。(=半導体バブルであれば半導体、円安インフレであればインフレ銘柄を買わなければ勝てない相場です)
これは、グロース指数の推移を見ればわかりやすいです。「半導体バブル」に関しては昨年の秋から言ってきたことなのですが、それでは、この半年間のグロース指数はどうだったのかというと・・・実は、まったく上昇していません。今年になって少し上がったと言っても、それは昨年後半に下がった分が戻っただけ。これだけ強い相場なのに、小型株メインの投資家は利益を出せていないのです。しかし、そんなグロースもようやく “上昇”と言える段階に入るのが、この4月だと考えます。

この毎週更新noteの中でも、私が “グロース買い”と書いたことはほとんどなかったと思います。買ったとしても短期のみで、1週間も継続保有できていません。しかし、この4月はようやく中期的に(数週間~1ヶ月)買える期間だと考えています。業績の良いもの、好材料を控えているものなどを素直に買っていけるのではないでしょうか。大幅に利益を出せるタイミングです。
基本的には「この2~3月で上昇した銘柄」なら買って大丈夫だと思っています。(※指数が上がっても上昇しないものはさすがに厳しいです) 中小型株でなくても、「重工」「ディスコ」はまだまだ強そうなのでホールドするつもりですし、指数で言えばS&P500も堅調でしょうし、ドイツ株も引き続き注目しています。金・原油などのコモディティも含め、とにかく全力で買うべき局面だということです。セクターでは「半導体」「エネルギー」が良いと考えます。(=2~3月に継続して上がり続けたため)
為替に関しては、ドルに対しての円安円高というのは言い難く、一番明確でわかりやすく動くとすれば、少し前から流行っている「メキシコペソ買い」でしょうか。(注:今週の話ではなく今月の話をしています。今週すぐに強い上昇にはならないかもしれません)

まとめると、「強気で何でも買っていく」というのが私の今月の投資戦略となります。(=手口から見ても、日経4万円を割らない限りは上がり続けそう) 前々から言ってきた「非常に良い地合い」になるということですが・・・これが、今年1月から続いた大きな上昇相場のクライマックス、総仕上げになると考えます。ジェットコースターと同じで、大きく下がる前には一番大きく上がる必要があります。この4月で株価指数もコモディティも “最後の大相場になる”というイメージなので、大きく急騰して上ヒゲをつける場面が来ればすべての投資は終了。それまでの相場で増やした利益を確定して、すっきりした気持ちでGWを迎えたいところです。(その後しばらくは地合いが落ち着きそうです)

最後に、前回少し書いたので「優待クロス(つなぎ売り)」についても触れておきます。こちらのサイトを見ると、3月の逆日歩の結果が書かれています。(※制度信用で空売りすると “逆日歩”が発生するリスクがあるのですが、それでも私は制度信用で優待クロスしています) 前回、一般的に馴染みがありそうな優待銘柄をいくつか挙げましたが、その中ではアトムが2400円・上新が1170円かかっていることになります。この逆日歩が損失リスクということなのですが、それ以外は大きな逆日歩はないので十分プラスになっていることがわかります。(※ただ、アトムの優待金額は2000円なので、そこまでの損失でもありませんし、上新の優待金額は2200円なので、これは逆日歩でも差し引きプラスです。ただし、中には何千円と逆日歩が発生するケースもありますので、知りたい場合はこのサイトで過去事例を見てみて下さい。クオカードの優待だと損することが多い気がするので、制度信用では避けた方が良いかもしれません)

・・・以上、Twitter(X)の件でモチベーションが下がっているのですが、とりあえず書き終えることができました。もしよろしければ、こちらのTwitter(X)をフォローして頂けると助かります。
また、最近、この毎週更新のnoteに関しても、どのようなスタンスで続けるのが良いか悩むことがありました。読んでいる人にとって役立つ情報源として書くのが良いのか?それとも、私個人のトレード履歴と戦略だけを淡々と書くのが良いのか?もし、これを見て少しでも参考になっていることがあれば、ハートマークの「スキ」だけ押して頂けると嬉しいです。とりあえずこの1週間、桜でも見ながら気持ちを切り替えたいと思います。お金では手に入らないものがあります…




(以前の記事)

※2022年7月より開始しましたが、記事が長くなりましたので、以前の分は別途こちらで保存することにします→



過去のコラム

コラム的な内容も(思いつけば)書いていこうと考えています。以下は、これまでに書いたコラムです。

【コラム】 金利と金(ゴールド)について 2022.12.5

まだまだ初心者の方も多いようなので基本的なことから書きますが、相場において一番重要なのが金利です。これは絶対に理解しておいて下さい。どんな材料やストーリー、そして、業績よりも金利の方が重要です。金利がマーケットを動かして景気を生み出すからです。(※ちなみに金利の次に大事なのが業績です。材料や将来性などのストーリーはその次ですので、そのような方向に資金が向かうのはお金が余っている時のみです。ストーリーで押し上げる仮想通貨やハイグロースなどは、低金利でお金が余っていなければ資金が向かいません。また、一度バブルとなった市場(銘柄)には当分資金が向かわないことも知っておいて下さい)
ここで言う金利というのは基本的に「米長期金利(米国債10年利回り)」のことを指しますが、金利自体を見ていなくてもドルの動きでもわかるとは思います。(=米金利が上がればドルが上がる) ただ、私個人的には、最近はゴールドの動きで市場の金利を判断していたりします。(=金利が上がればゴールドが下がる) 仮想通貨が人気の時は仮想通貨にも資金分散されてわかりにくかったのですが、今はそうではないので、それならゴールドを見る方が為替よりノイズが少ないと感じるからです。(※最近は為替介入などで為替の動きがおかしなこともあり)
あとは “コラム”ということで参考までに書いておきますが、金価格というのはロンドンで決められるものです。つまり、世界中の人が価値を信じる金価格を支配しているからこそ、シティ・オブ・ロンドンが本当の金融の中心なのです。(表向きはウォール街でも) また、世界のマネーのほとんどがオフショア資金だと言われていますが、そんなタックスヘイブンを植民地に作っていったのもイギリス。王族が世界の表舞台から消えると同時に、これをすることが世界大戦を起こす目的の1つでした。(それ以外の目的はユダヤ人のための国家を作ること)
金に対する安全資産神話もありますが、私はそういう話も(歴史と同様)作られたものだと思っています。私は何も信じることなく、上がるなら買って下がるなら売るだけですが、何が安全資産かを考えるよりも円ベースで良いので“資産額を増やすことだけ”にフォーカスすれば良いのではないでしょうか。上がる資産は状況によって変わります。金が上がるとすればリセッション(景気後退)になった後です。(でも、リセッション入りした時は株の長期投資タイミングでもあります。金が先に上がってから株が上がります)

【コラム】 食糧危機について 2022.12.12

前回より、たまに“コラム”を書いていくことをお伝えしました。今週のコラムとしては、「食糧危機」について書いておきたいと思います。
私は陰謀系の内容はすべて“話半分”でしか聞きませんが、その中でも食糧危機はよく聞く話の1つです。(経済雑誌の表紙になっているのも見かけました) しかし、私は、食糧危機のことは皆さんに一度も言ったことがありません。というのも、このようなセンセーショナルな情報が、間違った投資を誘発することになるからです。(※ちなみに今年に限ったことではなく、昨年や一昨年にも食糧危機の話はありました)
投資家の考え方としては、このような話を聞いた場合には “これからその市場を盛り上げたいのだろう”と考えるだけで、入るタイミングと出るタイミングを同時に考えることにします。(つまり、いつからいつまでそのシナリオが続くのか?です) そして、夏前の段階で私が考えた結果、「コモディティを買うなら8月中旬から10月」と言ったわけです。今チャートを見てみると、ほぼ完璧に合っていたのではないでしょうか。(そして、最近は私はインフレ関連銘柄をショートする場面が多かったりします)
誤解して頂きたくないのですが、私は別に食糧危機(食糧不足)にならないと言っているのではありません。可能性はあるかもしれません。しかし、そのような事実とマーケットは切り分けて考えなければいけないのです。このあたりが、マーケットを見ている人と見ていない人で違ってくることです。(=ニュースや情報を見て投資をしてはいけないということ)
そもそもマーケットというのは、需給で決まります。そして、この需給というのは、“ものの値段(物価)だけではない”のです。例えば、今年はエネルギー価格高騰というのがあり、アメリカなどでもガソリン価格が高騰していました。するとどうなるのかというと、値段が高いから買い控えが起こるのです。そうなると、需給としてはマイナスになるため、マーケットでは上昇に反応しなくなるどころか (物価上昇で)逆に相場下落に繋がるのです。(※実際下落しました) このように、物価と市場は必ずしもイコールではないことを理解しておいて下さい。
そして、何度かお話していることですが、これからやってくる不況やグレートリセットというのも基本的には「経済規模の縮小」です。それはつまり、経済としてはデフレ方向になります。だから私は、インフレを煽る人が多くなった頃に「これからはインフレよりデフレ」と言ってきたのです。物価が上がるから何でもインフレだと考えるのではなく、仮に物価が上がっても経済全体はデフレになることを知って下さい。そして、そうなると、景気後退(=市場規模縮小)で「コモディティが下がる」ということになりかねません。(※もし飲食店の廃業が続けば、それは需給減です) これがマーケットに基づいた投資家の考え方ですので、くれぐれもニュースや情報を参考にして投資しないようにしましょう。誰もが知れる情報で投資しても、うまくいくはずがないのです。

【コラム】 確実な利益!?「株主優待のタダ取り」について 2022.12.19

これは何度か書いたことなので、別のnoteにもまとめようと思うのですが・・・「(通称)株主優待のタダ取り」について、今回のコラムとして書いておきます。
先日のアンケートの結果を見ていると、実際には、投資をするという以前に“投資をするための資金が少ない人”がかなり多いです。例えば、投資資金100万円以下であれば、株式投資を考えるよりもFXメインで考えた方が良いかもしれませんが、それでも“確実にプラスになる”という意味で、(通称)株主優待のタダ取りは役に立つかもしれません。

基本的には数百円の手数料だけで「イオンモール3000円分」「吉野家2000円分」「丸亀製麺3000円分」などをもらうことができます。「1000円分のクオカード」というのも多かったりしますが、これらを活用すれば、かなり生活の足しになるのではないでしょうか。
実際にどれくらいのリターンになるのか?ネット検索して調べてみたところ、こちらのブログの方の場合、1年で40件の優待を受け取って「7,692円のコスト(手数料)で優待総額83,000円分」とのことです。ただ、おそらく年間40件以上受け取ることも十分に可能だと思いますし、自分だけでなく家族の口座名義でも受け取るようにすれば、その2倍、3倍の数字になります。少額ではありますが、“確実なリターンが得られる”という意味では魅力的な情報でしょう。
具体的なやり方に関しては、私が説明するよりもネット上やYoutubeでわかりやすく出回っていると思いますので、「優待クロス」などのワードで調べてみて下さい。お使いの証券会社に沿った説明も見つかるかもしれません。

簡単に言えば、株価変動リスクなく(取引手数料のみで)株主優待を受け取る方法になります。昔とは違い、最近は証券会社の手数料が安くなったために実践できるようになりました。(※株の信用取引の口座が必要になります。お持ちでない場合は楽天証券1つあれば何かと便利でしょう)
株主優待を得たい株を、権利付最終日(今月は12/28)に現物買いと信用の空売りを100株ずつ入れて、権利落ち日(今月は12/29)に「現渡し」します。これで、売買手数料のみで株主優待を受け取ることができます。(権利確定日はこちらを参照

利回りを高くするために、100株のみで行います。(=2日間の売買のために口座に資金を入れておく必要があるのですが、100株の取引なのでそこまで多くは必要ないでしょう)
1つ注意点があるとすれば、ここでの信用の空売りに関しては「一般信用」を使うのが基本です。そうすれば損することはありません。少し説明しますと、一般信用ではなく「制度信用」であれば、一般信用よりは手数料が安いのですが、空売りする人が多くなったりすると場合によっては“逆日歩”が発生して手数料が大きくなるリスクがあります。(=1000円分の優待をもらうために何千円の手数料が発生するなど)
多くの場合は制度信用でも損しないと思いますが、絶対に損したくない場合は「一般信用のみ」を使うようにして下さい。(※利回りが高すぎる優待・人気が高い優待・売買代金が小さい会社の優待などの場合には、“制度信用での逆日歩リスク”が高くなるかもしれません)

優待が多いのは3月・6月・9月・12月ですが、空売り自体ができない株もあり、そのような銘柄は対象からは除外します。あと、決算の時に株の現物買いをしているために配当金も入るのですが、それに関しては空売り時に逆に配当分を支払わされていることになるので、実際には相殺されることになります。あくまで利益になるのは“株主優待の分だけ”で、それを得るために支払うコストが“売買の取引手数料のみ”ということです。(※また、家族名義の口座などを使えば2人分以上での実践はできますが、自分名義で複数口座を使うことはできません。1名義につき1つの口座を使って100株で行なって下さい)
・・・以上。簡単な説明になりましたが、「トータルではプラスにしかならない話」ですので、興味があれば調べて実践してみて下さい。物価上昇が続く昨今ではありますが、これで生活費も抑えられるのではないでしょうか?

(※さらにもう1つプラスになる確率が高い情報としては、「IPOの抽選を申し込む」のも良いでしょう。100%ではありませんが、8割方プラスになるので宝くじ気分でやる価値はあります。これは複数口座でも可能なので、口座数が多いほど有利です。そのためにたくさん口座開設する人もいます)

(前回コラムの追記・訂正) 2022.12.26

優待タダ取り(優待クロス・つなぎ売り)に関しては、基本的には「一般信用を使えば損しない」ということがネット上でも解説されている内容なのですが、実は私は数ヶ月間、すべて制度信用で試してみました。損しても良いのでテストのつもりでやってみたのですが、「1000円クオカード」の受け取りでコストが2500円・1300円かかったものがありました。優待額以上の手数料になって損したのは、この2つだけです。前回例に挙げた吉野家2000円分、丸亀製麺(トリドール)3000円分に関しては数百円のコストで受け取ることができています。私は面倒な作業は妻に任せているので、1年ほど継続して試してみようと思います。
一応ここまでの結果から、今後は“小さい会社の1000円クオカード”は制度信用では避けることにします。それ以外は、仮に損するものがあったとしても“トータルでは損しないだろう”という考えで試してみます。なお、もちろんすべての優待で実行しているわけではなく、私の身内や誰かに手渡して使うことができるものだけです。(※それでもかなりの分量になりますが)実践される方は、他の情報も調べて確認して頂いた上で、ご自身の判断でよろしくお願いします。

【コラム】 金など、コモディティ買いはCFDで 2023.1.23

ダウ・ナスダック指数、ゴールド・原油・その他コモディティなどを取引する際に注意があります。それは為替です。例えば、金価格が上がってる・・・と思っても、実際にはその理由は “為替が円安で上がったから”というだけのことがあります。(ドル建てのゴールド価格はそれほど変わることなく) そのような場合、本当は金を買うよりも株を買っていた方が上昇のリターンは大きかったりします。反対に、ドル建てでゴールドが上がってるからと言って日本で金を買っても、円建てで見ればさほど上がっていないことがあります。ですので、私からすればリスク回避で日本円で金を買うというのは、資産運用の面で言えば “もったいない選択”だと考えています。(=円安で金価格が上がるのであれば、円安メリットのある株銘柄はもっと上昇しているはずです)
トレードというのは、できるだけ優位性の高いところにベットしていくからこそ効率良く資産を増やすことができます。先ほど挙げたダウ・ナスダック指数、ゴールド・原油・その他コモディティなどはすべてドル建ての価格であり、基本的には「ドルと逆相関」です。そして、日本円もドルと逆相関であれば、それらが上昇しても、円建てで見た場合に“上昇を相殺”してしまうことになります。それはもったいないので、それらを取引する際には「ドル建てである方が望ましい」です。
もちろん、円安が続いている時代なら、そのまま買っても上昇して良かったのですが、円高もしくは為替の方向がわかりにくくなれば、結局 “為替次第”の動きになってしまって、投資するメリットが下がります。ですので、できるだけ為替の影響を受けないようにするために、ダウやナスダック等の指数を取引する場合には“ヘッジあり”を選択した方が良いと思います。そうすれば、為替変動は無視して指数の値動きだけ考えることができます。

ただ、ダウやナスダックなら“ヘッジあり”のETFがあるのですが、それ以外は基本的にありません。そこでおすすめなのが、「CFD取引」です。CFDであれば、指数の値動きによる取引なので、指数価格の上下だけ考えれば良く、金(ゴールド)が上昇しているという時にそのままゴールド上昇の差益を取ることができます。特に「GMOクリック証券」は取扱銘柄も豊富で便利だと思います。ダウ・ナスダックだけでなく、ドイツ・イギリス・上海・インドETFなど。コモディティに関しても、金や原油だけでなく天然ガス、大豆、コーンもあります。レバレッジもかけられるので、小さい資金で取引できます。そして、レバレッジをかけられるのだから、仮想通貨を取引するより資金効率でも良いはずです。

リセッション入りした後には「ゴールドが買い」というような状況になるかもしれません。しかしながら、そのような話はすべて「ドル建ての話」ということを理解しておいて下さい。海外投資家が“金が買い!”と言っていても、日本円ベースではそこまで魅力的ではない可能性もあるのです。ですので、日本円で金を買うのが悪いとまでは言いませんが(※私も昔から長期現物保有していますが)、投資効率は良くないので、それならCFD取引を1つの手段としておすすめしておきます。

(※「米国株投資」に関しても同様で、投資に詳しくない人が海外投資をする場合は、ドルに両替して米国株の銘柄を買っていくよりも「CFDで指数ETF」を買う方が手軽で良いと思います。昨年の米国株投資ブームも、実際には円安メリットがあったからこその話です。今は逆に、ドルに両替した資金で米国株を買っても、円ベースにすれば下がっているというパターンになりかねません)
いつも言うことですが、最終的にはドル換算・円換算とか余計なことを考えずに、とりあえず「日本円ベースで良いので資産総額を増やす」ということを考えるべきです。円換算でプラスならプラス、マイナスならマイナスと考えて、シンプルに“円資産を増やすことにフォーカス”すればそれで良いのです。マーケット全体を見ながら、優位性のあるところにベットすることだけ意識して正しい資産運用をしていきましょう。

【コラム】 配当狙いの投資戦略について 2023.1.30

(※前々回に予告していた内容です)
最近、「配当株投資」という言葉を見かけるようになったので、これに関して私の考え方をまとめておきたいと思います。
まず最初に大前提なのですが、投資というのは、あらゆる事態を想定した上で “それでもトータルで勝てるように”しなければいけません。そのためには必ず「入口だけでなく出口まで」を考える必要があり、どのようにすれば最終的にプラスで残せるのか?それが本当に優位性のある選択なのか?その期待値との比較で考えなければいけません。
何が言いたいのかというと、「配当」と言うと、それがずっと続くことだけ考える人が多いのですが、その原資を考える必要があるということです。当然のことながら、利益なくして配当はできませんので、同額の配当を続けるためにはその企業が“安定した収益”を出し続ける必要があるわけです。(業績次第で配当が変わることもあります) ですので、単に高利回りだから選ぶのではなく、長期チャートも確認して「少なくとも下落基調ではない銘柄」を選ぶべきです。そうしなければ、配当を受け取ったとしても評価額では下がっていき、最終的にその投資で損してしまうことになりかねません。(※保有する期間によっては “何十年に一度”の不況も織り込んで考えるべきでしょう。高利回りの銘柄は「配当利回りランキング」などで検索すれば出てきます)

それでは、この配当株投資でトータルで利益を残すために、どんな戦略を取るのが最適なのか?私の答えとしては、まずは「配当自体に期待しない」ということ。あくまで“長期的なキャピタルゲイン”に加えた「プレミアム」としての配当(インカム)という考えにするということです。というのも、実際にその株を手放すかどうかは別にしても、このような考えを持っておかなければプラスで終われない可能性があるからです。(そして、このような考え方さえ持っていれば、「有効な出口戦略」も考えることができます)

ここまでが大前提となる考え方です。それでは、ここから私なりの戦略を書いていきます。
そもそもの話になりますが、投資する上でもっとも重要なファクターは「金利」だと繰り返しています。金利以上に重要なものはなく、金利次第で “今どんな戦略でどんな投資をすべきか”が決まります。それでは、そんな金利自体が低ければ?・・・はっきり言って、配当なんて考える必要はなく、普通に上がる株を買って値上がり益を狙えばいいのです。グロース株なら5%10%どころではなく何倍にもなったりしますし、グロース株でなくても、金利さえ低ければどんな金融商品でも上がりやすいはずです。仮想通貨でも上がるような“低金利時代”なのに配当を狙った投資を考えていると、それは逆に機会損失で損することになります。

しかし、私は次に暴落が来れば「配当を意識した投資を考える」と言いました。その理由は、今が“高金利時代”であり、一度暴落すれば すぐにはマーケットに資金が戻らないと考えているからです。(世界的な不況になればなおさらです)
つまり、今後再びコロナショックと同じような暴落があったとしても、“2020年当時と今では状況が違う”ということなのです。もちろん、もっとも簡単・確実な投資パターンというのは「暴落すれば買う」ということです。正直、それをするだけで誰もが投資で勝つことができます。しかし、“2020年と今では状況が違う”のはどういうことかというと、「その時に何を買うべきかが違う」ということです。
2020年当時であれば、GAFAMTや仮想通貨などの成長市場に投資することで、すぐにマーケットが回復してバブルの恩恵を受けることができました。仮想通貨による億り人も続出し、“素人でも簡単に儲かる時代”でした。しかし、その理由は「低金利だった」ということがすべてです。ですので、もしまた同じような暴落が起きたとしても以前とは状況(金利)が違うわけで、高金利の状況下では暴落してからマーケットが回復するまで時間がかかる可能性がある・・・だから、その停滞期を“配当でしのぐ”という考えです。(※というより、実際にそのような状況になれば高配当銘柄が選ばれる傾向になるため、必然的にディフェンシブ銘柄が優位になると思います。そのため、“値上がり期待”で考えてもグロース株より有利になるかもしれません)
・・・以上のような理由から、次に暴落した時には「配当を意識した投資を考える」と言ったのです。これは、その先に訪れるであろう状況も想定した上での“最適解になる”と思うのですが、“最初から配当に期待したものではない” ということをご理解下さい。結局のところ、いつの時代も安易な考え方をする人は失敗するようにできています。高配当株を買えば配当だけで生活ができる、インデックスや毎月積み立てをすれば資産は増え続けるなど・・・ 世の中には都合のいい話が出回っていますが、どんなものでも「その結果が成立するための必要条件は何か?」というところから考えなければいけません。そして、もしその条件に合わない事象が起こり得る場合、その前提から変わってしまうため、そもそも成立しなくなります。
だからこそ、最初に言ったように「配当自体に期待しない」「あくまでプレミアムだと考える」という考えを持っておくということです。そして、その考えを持った上で “暴落時に高配当株を買う”ということです。株価が下がっているということは、通常時と比べて“利回りが大きく”なっているはずなので、こんな美味しいタイミングはありません。そのタイミングで買える資金を残しているかどうかで、今後の人生がまったく変わるかもしれません。何度も言ってきたことですが、「バブル崩壊で買った人がその後の億万長者」なのです・・・

なお、当然のことながら、(本当に利益を残したいなら)どんな投資でも「出口」を考えなければいけません。それは配当株投資でも同様で、買えば終わりという話にはなりません。というのも、最初に話したように 「低金利時代には普通に株を買うべき」だからです。金利が下がっているにも関わらず、いつまでも小さい配当で満足していては運用効率が悪いことになります。だからこそ、この配当株投資の出口戦略は、「金利が下がれば手仕舞いする」ということ。金利が下がって株価が上がったところでは、しっかり利益確定すべきなのです。
まとめると、「金利が上がっている不況時(不景気)に買って、金利が下がってバブル(好景気)になっている時に利確する」ということで、すべての投資は 金利に始まり金利に終わるということです。(=金利を動かすことで景気は作られます)

「不景気の大底で買って、バブルの天井で売る」というのを基本としながらも、そこにプレミアムとしての“配当”も加われば、この長期投資戦略の有効性がより高まるのではないでしょうか。“配当も入ればラッキー”くらいに思うようにすれば、失敗しなくて済むと思います。配当株狙いであっても、間違ったタイミングでは手を出さないようにご注意ください。どんな投資でも“タイミングがすべて”なのです。

(※最後にもう1つ 暴落時に有効な投資としては、「一番回復が早い市場を見つける」という方法もあります。マーケット全体がすぐには回復しないとしても、どこかの一部マーケットには資金が向かうはずです。その場合はそれまで見向きされなかった市場が選ばれることが多く、例えば “新興国など”が考えられます。それまで投資先として選ばれていなかった分、全体からすれば市場崩壊のダメージが小さかったりするのです。このようにして、バブルが崩壊すればまた次のバブルを生み出すために資金が向かう・・・これが景気(バブル)の創造→破壊サイクルの正体です)

【コラム】 ニュースの急騰・急落は逆張り狙い 2023.2.6

先日スシローの件が問題になっていましたが、トレーダー目線で簡単に解説しておきますと、実際にはスシローの株価は“もともと下がるタイミングだった”と思います。(株を持っていた場合は)その前段階で手仕舞いしておくべきタイミングなので、もしこの一件で損したという人がいたとすれば、その人は(短期では)遅かれ早かれ損していた気がします。
また、これはトレードの基本ですが、何らかの突発的なニュースによる急騰・急落に関しては、その戻りを「逆張り」で狙います。不祥事などで下がったのであれば買い。テレビ等で紹介されて短期的に急騰したのであれば売り。「事故は買い、事件は売り」と言われたりもしますが、(※今回は業績に関係する可能性もあるので当てはまらないかもしれませんが)特に難しく考える必要はありません。どのように考えれば良いのかというと、「移動平均線からの乖離」で考えれば良いです。大きく乖離したのであれば、“その乖離を埋める”というのはどんな銘柄でもあることです。それが、テレビやニュースであればより“突発的”な要素が強いので確実性が高まるということで、このような逆張りトレードが有効だということです。今回のスシローは私は見ていませんが、少し前に不祥事か何かで急落した銘柄を買っていったことがあります。(※出来高急増で見つけただけなので銘柄名は忘れてしまいました)
昔であれば、トランプ大統領のツイートでの下げは確実な買いタイミングでしたし、北朝鮮のミサイルが同様のタイミングだった時期もありました。このような「突発的なニュース後の逆張りトレード」で、どこで買って売ればいいかわからない人は “大きな乖離を埋める”ということだけ考えれば良いでしょう。(※もちろん超短期にするのが基本です。乖離を埋めれば、再び元通りの動きになります。わかりにくい場合は短い時間足も確認して下さい)
・・・そして、今回のスシローのような問題が取り上げられることで「管理監視が進む」というのは当然の展開です。世の中はその方向に進んでいるので、また同様の問題があれば注目されることになるでしょう。

【コラム】指標発表時に最適なトレード方法 2023.2.20

「CPIショック」があったりするように、指標発表時には為替も株も大きく動きます。この場合にあらかじめ注意して理解しておかなければいけないことは、“AIが上下の動きを狩ってくる”ということです。上に抜けると思ってロングすれば下がり、下に抜けると思ってショートすれば上がるというように、“ダウ理論を否定する動き”が短時間で瞬間的に起こります。これは人間には勝てない動きですので、指標発表直後は手を出してはいけません。それでは、どのようなトレードが有効なのか?もっとも確実性の高いトレード方法をお伝えします。
なお、これは別に指標発表時だけに限らず、値動きの激しい他のトレードでも有効な考え方です。(※例えば、決算後やIPOセカンダリーでも) ある意味、教科書的な手法でもあるので、ぜひ知っておいて下さい。

まず最初に初心者の方に伝えたいのが、「高値づかみは厳禁」ということです。急に上がったからといって焦って遅れて買うのは、勝てないトレーダーがやることです。このような “高値づかみをしない”を守るだけで、相場で生き残れる確率が格段に上がります。(=利益を出すことより、損失を出さないことの方が優先です)
すべてのトレードというのは、“期待値”で考えなければいけません。どこで買ってどこで売るか?を考えた場合に、遅れて買っている時点ですでにそのトレードの期待値は下がっており、適切なエントリーポイントを逃していることになります。だからこそ、「正しいエントリーができないのなら、エントリーしない方が良い(=期待値が高い)」ということを理解して下さい。(トレードは、エントリーポイントが重要です)

・・・以上が前提となる前知識です。それでは、“指標発表時のトレード”の中で、確実性の高い方法を1つご紹介します。

まずは、発表直後の上下の動きを見て、上値と下値を見極めます。具体的な数値を例に挙げた方が伝えやすいので、仮に「最初100から始まって、上値110~下値90まで上下に動いた」と仮定します。そして、その場合には上値110~下値90のレンジを抜けた方向を狙うことにします。
(=110を上抜けすればロング、90を下抜けすればショートということ。ここでは、110を上抜けした場合のロング狙いで説明します→)

では、110の上抜けでロングで入る・・・と言いたいところですが、実はこれではまだ確実性が低いトレードになります。というのも、本当に抜けたのかどうか、その時点ではまだ判別できないのでギャンブルになってしまうのです。
そのため、もうしばらく動きを見るようにすると、ようやくどちらか一方に大きく急上昇・急下落することになります。(注:この段階で入ると高値づかみになります)それでは、どうすればいいかと言うと・・・

「110を上抜けして、一気に200まで急騰した」とすれば、それが再び 「110まで戻る」のを待ちます。そうすれば、これまで上値抵抗線だった110が、次は下値支持線になるからです。
そして、「110付近まで下がるのを待ってから、買いエントリー」。これがもっとも確実性の高いトレードになります。ちなみに、その場合の利確ポイントは、最大上昇値だった200です。それより先はリスクが高くなるので狙いません。まだ大きな値幅の上下レンジは続く可能性があるので、無理は禁物です。
(=110まで下がらなくても、その付近で大丈夫です。知識があればフィボナッチで考えても良いでしょう) ちなみに、ロスカットするのは、110を下回ったところです。

以上をまとめますと、「110から90までのレンジの上抜け」を狙う場合・・・
200を天井として反落すれば、「110付近まで下がって、再度折り返し上昇するところで買いエントリー」→「200で利確」となります。(110を割ればロスカット)

これがもっとも確実性・期待値ともに高いトレードですので、トレードの基本として知っておいて下さい。初心者の人は特に、「高値づかみをやめて、戻ったところでエントリー」を意識して守るだけでも、かなり勝率・利益率が高くなるはずです。
このトレードの考え方は、すべてのトレードに応用してお使い下さい。“遅れて参加するくらいなら、次のチャンスを待つ”ということで、くれぐれも無理なトレードをしないようにしましょう。鉄板の手法をいくつか持っておくだけで、確実にトレードで勝てるようになります。

【コラム】投資とトレードの違い 2023.2.27

「投資とトレードの違い」について、どこかの機会にまとめてお伝えしておきたいと思っていました。
私自身は、「投資」と「トレード」は別物だと定義しています。きれいごとを言うつもりは一切ありません。私は投資家ではなくトレーダーであり、私がしているのは単なる「トレード」です。数字上のお金を増やしているだけで、(税金は支払っても)何かを生み出しているわけでもなく、ある種のゲームのようなものだと思います。
本来なら「投資」というのは、その企業に資金を投じることで企業の成長発展や社会への還元につながる行為であって、それがあるべき投資家の姿なのだと思います。しかし、私はその会社がどんな会社なのか知らずに売買していることもあるくらいなので、私の行為が何も役に立っていないことは自覚しています。(※だからこそ私は、少しは人の役に立つことをしたいと思って、このような情報発信をしている部分があります)

投資家の中には、たまに“投資”というものを正当化して立派な行為のように言う人がいますが、私自身はその認識は正しいとは思いません。自分がどう思うにせよ、現実的には “資本主義のルール下でのマネーゲーム” になっているのが投資の実態だと思います。嘘ばかりで騙し合う世界の中で、知識のない素人を大口が食い合うような構図が多々見られます。
そんなフェイクにまみれた世界で、あなたは勝ち抜きたいかどうか? もし、自分は“投資”ができれば良い。好きな企業に資金を投じて応援がしたい。それによって資金が増えようが減ろうが一切気にしない・・というのであれば、本当に何でも自由に好きな株を買えば良いでしょう。それでこの話は終わりで解決するわけですが、実際のところ、そんな人は私のnoteなんて読んでいないはずです。
これを読んでいるということはつまり、あなたは「自分が利益を得たい」と思っている。「利益を得なければ意味がない」と思っている・・・だとすれば、あなたは“投資”ではなく“トレード”を選択しなければいけません。「マネーゲームで勝つこと」を考えなければいけないのです。
そのためには、多数派である他者と同じことをしていては勝てません。多数の損失を少数の人間が得るからこそ、大きな利益につながるからです。「多数派と逆のことをする」というのが、トレードで勝つための大原則です。(こちらにも書きました→

以上のようなことは、私が初期から一貫して言い続けていることですが・・・ だからこそ経済ニュースのようなものは無意味ですし、投資の教科書のようなやり方だけでは勝てませんし、当然、評論家やアナリストが言うような“もっともらしい意見”も不要なのです。
それでは、トレードで勝つために一番大切なことは何か?それは、「マーケットを見る」ということです。理屈なんて関係なく、マーケットを見て、今どこに資金が向かっているのか?どこまで上がってどこまで下がっているのか?その傾向を見て対策を考える。マーケットがすべてであり、マーケットにしか答えがないのです。だから、トレードが勝てないという人は、もっとたくさんのチャートを見るべきです。それこそが最大の勉強法になります。
ちなみに、もう少し詳しく言うと、これからは“一般的な投資”ではお金は増やせない時代になると考えています。金融の世界では、いつの時代も日本人は最大のカモにされます。今、世界的に見て “日本が貧しくなった”と言われたりしますが、それは日本人が悪いというより、“日本が世界の金融システムを支える構図”になっているからです。(=世界経済がリーマンショックから立ち直ることができたのは、日本がその犠牲になったからで、それが日本の失われた30年の真相です)
これからの日本は、バブルを起こして崩壊するというように、世界の潮流とは逆のことをさせられるのではないでしょうか。実際、近年ではそんな日本で投資教育が始まり、iDeCoやNISAなどが推進されることになりました。かつて貯蓄礼賛だった日本がなぜ急に方針転換したのかというと、もう「投資で儲かる時代は終わり」だからです。(=ババ抜きのババを、最後に日本に押し付けたい) これまでの投資の正解と言えば、“インデックスを買っておけばお金が増えていく”というようなものでした。しかし、それはあくまで経済が拡大していた時代の話で、近代の投資というのはそれが前提となっていたのです。これからはお金の量が減っていく時代=経済縮小するのだから、一般的な投資では資産は増やせなくなります。もしそんな時代にお金を増やしたいのであれば、買いだけでなく、売り(ショート)やロスカットも組み合わせた“トレード”をするしか方法がありません。だから、もしあなたがこれからお金を増やしたいと思うのであれば、一般的に正しいとされている「投資」ではなく「トレード」をする必要があるのです。

さて、このような話は過去に何度もしてきたので、もう十分だと思います。せっかくですので、今回はもう少し書き足しておきましょう。
トレードで勝つためには「たくさんのチャートを見ること」と言いました。理由は、チャート上にマーケット(相場)が現れるからです。では、テクニカルだけで良いのか?というと、短期であればテクニカルだけで勝つことも可能だと思います。逆に、ファンダメンタルズの知識だけでは勝てないと思います。絶対不可能だとは言いませんが、ファンダで勝てるレベルに到達するには、大半の時間を投資に向けるくらいの努力は必要だと思います。知識・情報というフィールドの勝負では、上には上がいるためです。
ただ、そんなことを言うと、テクニカルだけで良いのか?というと、そういうつもりはありません。短時間のデイトレ・スキャルピングならテクニカルオンリーで良いでしょうが、もしより効率良く勝ち続けたいのであれば、ファンダメンタルズの知識もあった方が良いでしょう。

それでは、どのような場面であった方が良いのかというと、「銘柄選定」です。株であれば、そもそもそれは“買っても良い銘柄”なのかどうか? やはり、決算で業績が悪かった場合はどれだけチャートが良さそうに見えても手を出すべきではありません。まずはファンダメンタルズで分析して、“この株を買っても良い”と言える何らかの根拠があるかどうかを調べて候補を絞ります。(※私が初期段階で銀行や鉄鋼に注目できたのはファンダメンタルです) つまり、「ファンダで銘柄を選んで、テクニカルでイン・アウト判断をする」というのが、投資で勝つための方法になります。
(=私の場合は毎週200くらいの銘柄候補から30-40くらいをスクリーニングしてリスト化し、そこからチャートを見てイン・アウトするという感じです。保有銘柄数は地合いによって変わりますが、上昇時にはロングが多く、下落時にはショートが多く、持ち合いだと保有は少なくなります。詳細はこちら
トレードで勝てないという人は、自分に何が足りないのかを考えてみて下さい。経済ニュースや評論家の意見を参考にしたり、“これを買えば良い”というような根拠のない情報を参考にしていないか?エントリータイミングは適切か?ロスカットを決めてから入っているか? ぜひご自身の判断で “勝てる選択”ができるようになって下さい。

【コラム】投資で大事なのはメンタルではなく◯◯◯ 2023.8.13

「投資ではメンタルが大事」という意見をたまに見かけます。しかし、私は10年以上の投資経験の中で、“投資でメンタルが大事”とは思ったことがありません。それどころか「メンタルに頼ることは非常に危険」と考えていますので、そのことを書いておきたいと思います。

ここでいう“メンタル”というのは、「損失が続いてうまくいかなくてもあきらめないこと」や「含み損を抱えて辛くても耐え抜くこと」などを言っているのだと思います。メンタルが大事と言っている人は、そのように乗り越えた結果、うまくいった経験があるからそう言っているのでしょう。
しかし、それこそまさに “生存者バイアス”の典型ではないでしょうか?その人がメンタルで乗り切った一方で、どれだけの人が同じようにして退場していったでしょう。その人は、何度同じ状況に陥っても、毎回メンタルで乗り切れると言えるのでしょうか。

私が最初に投資(FX)を始めたのは十何年も前のことですが、その一番最初の時から意識していたのは「必然的に勝つこと」でした。投資で資産を増やすためには、運や偶然などではなく、必然的に勝たなければいけない。そして、そのためには “こうなってしまうとうまくいかない” というような例外を作ってはいけないのです。
例えば、金や仮想通貨・インデックス投資など、“これをすれば資産が増え続ける”と考えて投資している人は多いです。しかし、世の中にずっと上がり続けるものはありません。何十年に一度、何百年に一度であっても、わずかでも起こり得る可能性があることは避けなければいけないのです。1929年の大恐慌では、株価が89%も下がりました。それなのに、“メンタル”という一言でどんな相場でも耐え抜こうとするのは、大きな間違いでしょう。
だからこそ、私は「買いっぱなし・売りっぱなしは一番下手な投資(?)」と言っており、それはもはや投資ではなく “丁半博打のギャンブル”だと言っているのです。「損切りせずに投資で勝ち続けることは不可能」だと断言します。

それでは、投資で大事なのはメンタルではなく何なのかと言うと・・・ 私の答えは、「スキル」です。あらゆるすべての投資において、“勝つためのトレードスキル” が必要不可欠なのです。もう少し具体的な言い方をすると、「リスクリワードの高い取引ルール」ということになります。リスクとリターンを比較して、プラスになる取引を繰り返せば “必然的に”資産は増えることになります。(※そして、個人投資家の場合、リスクリワードの高い取引ができない場面では「何もしない」を選択することができます。ノーポジションであれば、資産を減らすことはありません)
今後インフレだから、不況だから、円高だから、円安だから・・・いろいろ言われたりしますが、実際そうなってもならなくても、「勝てるトレード」さえあれば何も問題ありませんし、逆に、それがなければいつか必ず失敗して退場が待っています。どんな状況になっても生き残ること。そして、生き残ってさえいれば、いずれ勝てる場面がやってきます。

さて、今回この話をすることにしたのは、先日「投資にはメンタルが大事ですね」というメールを頂戴したからです。正直、私はこれまでメンタルなんて考えたことがなかったので、これを見て驚いたのです。そして、少し考えて、なるほどと理解したことがあるのですが・・・
メンタルが大事と言っている人は、そもそも「投資で勝てていない人」なのです。というのも、投資で勝つことができていれば(勝てるトレードさえできれば)、メンタルなんて考える必要すらないはずです。
ですので、これは順番が逆で、メンタルとか考える以前に「投資で勝てるようにならなければいけないわけで、勝てるようになってから本格的な投資をスタートする」。つまり、私が一番初期から言い続けていることで、「最初は必ずデモトレードや最小ロットで始めること」という約束事があるのですが、これが大事なのです。
資金が100万あっても1000万あっても関係なく、最初は誰でも失敗します。だからこそ、失敗しても問題のない額やデモトレードで始めることにして、“確実に勝てるようになってから、少しずつ投資資金を上げていくべき” なのです。下手な投資をすればするほど資産を失うだけですので、これは必ず守るようにして下さい。
(※地合いの良い時は、誰でもどんな投資でもうまくいきます。特に仮想通貨で資産を築いた人はそんなケースばかりですが、“たまたまその時うまくいっただけの話” には再現性がなく、知っても意味がありません)

私がよくアドバイスしている方法は、慣れない間は「資金の10分の1だけを口座に入れてトレードすること」です。まずは、その小資金を着実に増やせるようにする。おそらく最初は失ったりもするでしょうが、10分の1の資金であれば、10回チャレンジできるということです。その間に勝てるトレードを身につければいいのです。
(※ちなみに、資金額が小さい人は株よりもFXがおすすめです。さらに、長期売買より短期売買の方が資金効率が良いです)

・・・以上。「投資はメンタルではなくスキル」「勝てるスキルがあればメンタルは不要」ということで、ご理解頂けたでしょうか?
勝つためのトレードスキルというのは、“リスクリワードの高いトレード” であり、そのためには当然「ロスカット位置(=リスク)を決めてからエントリーすること」が必須になります。「リスク1に対して、2以上のリターン」を目指すように意識すれば、毎回のトレードも慎重になると思います。
(=トレードで勝てない人は、確実性の低い無駄なエントリーが多すぎるのです。実際、“取引回数を絞るように” とアドバイスすると、ほぼ全員がうまくいくようになります)

これからは、私たちが経験したことがない相場状況になっていくと考えています。どんな相場でも勝つためには、どんな想定外があっても乗り越えなければいけません。もしかすると、買いだけでは資産を増やすのが難しくなるかもしれませんが、最低限「ロスカット位置を決めてからエントリー」だけでも徹底しましょう。
そして、普段から私がやっているように、「常にストップを入れる」というのもおすすめです。どうすれば良いかわからなければ、“どこかの安値を割ればロスカット” でもいいので、それをするだけで退場リスクはなくなると思います。(=安値を割ると、それまでのトレンドが転換する可能性があるため)
そして、私のトレードはそもそも「含み損を持たない」という考え方です。含み損になったということは “そのトレードが間違っていた”ということなので、速やかにカットする。「相場に合ったポジションだけを残して含み益を伸ばす」というのが、資産を増やすための正しい方法になります。
(※さらに、ロスカット(損切り)ができないという人もたまにいますが、その人は最初からロットが大きすぎるのです。まずは最小ロットで始めて、少しづつ引き上げていくのが正解。“躊躇なく損切りできるロットにする” というのが、適正な基準になるでしょう)

【コラム】 世の中の構造について 2023.10.22

そもそもの大前提ですが、テレビなどのメディアは真実を伝える媒体ではありません。だからこそ、ニュース等の内容をそのまま鵜呑みにしている限り、投資でも何でもうまくいくはずがありません。メディアというのは、大衆に対して“そう思わせたいこと”を流して思想をコントロールする媒体です。私自身は、メディアの影響を受けることは自分の判断・感覚の妨げになるので、常に距離を置いて影響されないように心がけています。(テレビ自体持っていないので見ません)
多くの人は、世の中で引き起こされる様々なイベントで感情を刺激され、喜怒哀楽を揺さぶられます。私が昔から伝えているメッセージで「すべてを相対化する」というものがありますが、何かを信じたり感情を動かされている限り、自分自身を確立することができません。そして、私が言いたいのは、それはあらゆる物事において当てはまることなのです。

一般メディアに対するアンチテーゼとなる意見を流す人はいます。陰謀論のようなものもそうでしょう。私は10年以上前になりますが、投資情報の延長でそのような分野も関連して知るようになりました。ですので、世の中の陰謀論で言われることはほぼ全部知っていて、大抵の“陰謀論者”より詳しいくらいです。ですが、それらに対して特に何も思っていません。神話や有史以来、当たり前に続いていることだからです。 (※陰謀論者は頭が悪いという意見がありますが、私もそれは否定しません。しかし、その観点で言うならば、与えられた情報をそのまま信じることの方がもっと頭が悪いと言えるかもしれません)
仮に、この世の中の構造が5段階あるとすれば、1段目は普通一般の人たちの認識レベルです。学校の教科書に書いてあることや社会で言われていることが正しいと教えられてきて、その方が一般社会では成功できます。ですが、それに違和感を感じた人が、1段目を疑うことで2段目の考えに至ります。ステップ1を否定することでステップ2に至る。最初のそれが陰謀論のようなものかもしれません。しかし、それらを信じていると、ずっと2段目の思考に留まることになります。ステップ1を否定するからステップ2に至り、ステップ2を否定するからステップ3に至る。これが弁証法で言うアウフヘーベンというものですし、抽象度を上げるためには今の考えを否定しなければいけません。1を否定して2、2を否定して3ということですが、大事なことは、ステップ1を理解できなければ2もわからないし、2を理解しなければ3もわからないということ。
今、仮に5段階という言い方をしましたが、それは別に5で終わる話ではなく、まだ先があるのかもしれませんし、誰もが同じように知覚できるのかという問題もあります。知覚できないことは共有できないので、一定より先は“人それぞれの答え”にしかなり得ないかもしれません。いずれにせよ、個々が理解できるのはあくまで今のステップの次までなので、ステップ1の人が段飛ばしで3や4は理解できません。

一般の人にとっての歴史認識などはあくまでステップ1です。だから世の中のほぼすべての議論は、その範疇でしかありません。(2段目も通常受け入れられません) ですが、それらすべての解釈と定義を丸ごと入れ替えることでステップ2となります。(ユダヤの本当の歴史やイスラエルの正体はその初歩)
だからこそ、自身がどの段階であっても、“今の認識とは異なる考え・逆の意見”を求め続けることです。そうすることが抽象度を高めるということで、それを繰り返すことで“本当のこと”に近づいていきます。注意しなければいけないのは、自分はこれでわかったと思って止まると、そこまでだということです。何かを信じたり何かを正しいと考えた時点でそこから先に進めないからこそ、何かが正しい間違いという二元論にとらわれている限りはそこまでなのです。
正解はそれぞれの段階で異なるので、その段階での正しさを否定することで次に進みます。正解が異なる以上、別々の段階同士の議論は意味がありません。最終的には、その人の人生の成熟次第でしょうが、そこに年齢は関係ありません。どれだけ今の自分から離れようとする意識があるかです。それは一般的な成長の定義とも異なります。他者が成長を定義している時点で、それは自分の尺度ではないからです。

これからの世界は、誰かが考えるような方向には進みません。陰謀論もその通りにはなりませんし、陰謀論者やスピリチュアルが期待する方向にもなりません。すべてが混在しながらまったく別の世界になっていく。どこまでそれを自分が知覚できるか?その範囲を広げるのが、これからの人間が向かっていく方向だと思います。
それにはお金も何も関係ありませんし、いつまでも捉われて変わらない人は留まり続けるだけです。世界は間違いなく“良くなる”しかありませんが、それが、これまで良かった人にとっての良いものとは限りません。これまでの延長線上ではないので、今後の世界に合わせられる人にとっては良い世界で、合わせられない人にとっては良くない世界なのでしょう。
ですので、結論だけを言えば、本当は、何かの情報を求める必要もありません。それよりも、それらから離れて“純粋に”自分の生き方を考える方が大切になっていきます。(※おそらく伝わらないとは思いますが、とりあえず現時点で書き残しておくことにしました)



「毎週更新」を始めた理由・目的


私はメルマガ等でたまに相場予測などを書いていたのですが、どうしてもリアルタイムでお伝えすることができません。
かと言って、必要とする人がいるかどうかわからないのに頻繁にお送りすることもできませんし、何か良い方法がないものか・・・と考えて思いついたのが、note上で「随時更新」するという方法です。

どれだけの人が見ることになるのかわかりませんが、私としてはなるべく後出しをしたくないので、どこかで「証拠」として先出ししておきたいと思って開設したのが、始めた理由になります。
もともとは私の「トレード履歴メモ」のような位置づけで始めたものですので、あまり期待せず、気になる方はたまに覗いて下さい。(→現在は毎週日曜に更新する形にしました)

なお、私のトレードの考え方などは、こちらをご覧頂ければおわかり頂けると思います。
このnoteでは「想定シナリオ」を書いていますが、想定通りになれば、それに合ったトレードをするのですが、もし想定通りにならなければ何もしませんし、特に気にもしません。皆さんも、シナリオが合致した時だけ参考する形で良いかと思います。
(※長らくお読みになっている方ならわかると思いますが、だいたいは想定通りになっていると思います。トレード成績としては、シナリオ通りに動いていれば利益ですし、シナリオ通りにならなければ (参加しないので)基本的に利益も損失もありません。なるべく間違ったことも書き残すようにして、失敗をごまかすことはしません)

トレード資金は1億円程度にしていますが、最近は全額使うことは少ないです。今のメインは日本株。それ以外にFX・先物・CFD・米国株、たまに仮想通貨。(※長期運用資金は別) お金を増やすこと自体には興味はなく、純粋に相場を考察してトレードを楽しむために市場に参加しています。ですので、ほったらかしや運で大きな利益を得ることよりも、想定シナリオ通りになることの方が(利益が小さくても)嬉しいです。
一般のニュースや情報は参考にしません。あくまでマーケットに答えがあり、「いつでもマーケットが正しい」というのがトレードの大原則です。自分の考えを変えることに迷いはありませんし、むしろ思い込みやこだわりこそがトレーダーの最大の敵です。少しでもお役に立てればという気持ちで始めたnoteですが、ご参考になれば幸いです。(※売買指示や取引推奨するものではありませんので、くれぐれも最終判断はご自身でお願いします)
このnoteをきっかけにして他のnoteも読んで頂き、何らかのご縁ができれば嬉しく思います。

★具体的な手法を知りたい方のために、有料note(マニュアル)を作成しました。資金管理、銘柄選定、具体的な売買ルールまで “すべて”まとめています。これで儲けようとは思いませんが、内容の割に安すぎるため「値上げ」していくことにしました。購入された皆様からは、非常に高く評価して頂いています→

★私の投資手法(FX成功法則)はこちら→

まだご覧になっていなければ、「自己紹介」をぜひ一度お読み下さい。(初心者が簡単に資産を増やせる方法もお知らせしています)