【毎週更新】城北忠明の今週のトレード戦略(=先出し相場予想!)
【5月6日(月)〜】 メインシナリオ
GWの連休と連休の間、3営業日だけの週が終わりました。さすがに連休の合間となると閑散としているわけですが、それでも『日本人が休んでいるGW中の動きは特に油断できません』と書いていたように、為替介入と指標発表で “波乱の相場”だったと言えます。ただ、最終営業日の5/2(木)の売買代金は4兆円を超えましたので、おそらく「連休前で個人が投げた株を海外が買った」という構図ではないでしょうか。だとすれば、連休明けは期待できます。
・・・という文章を、木曜のザラ場終了後に書いていました。その時点で、私の先週は大した利益にはなっておらず(もしかすると微損)“ここからの上昇を期待したい”という状況だったのですが、金曜の雇用統計後にようやく上昇。最後の最後でまともな利益で終えることができて、一安心しているところです。
とは言え、先週の戦略では「ドル買い」と言っていたので、これに関して説明する必要があります。私は勝っても負けても “正確に書き残したいだけ” なので、考えが変わったことでも後出しになっても正直に書くことにします。
まずは実際の私のドル円のトレードを書きますが、前々から「ドル円は160円に向かう軌道になる」と書いていたように、為替介入があろうとなかろうと“160円が目先の目標” でしたので、ここで持ち越しのロングは利確となります。その後、最初の介入で下がったところで再度ロングしたので、5/1配信のメルマガではロング保有していることを言いました。(=『ドル円ロング、金・原油・BTCショート中』と書きました) しかし、二度目の介入でこれはロスカット。この時点では「何兆円も使って為替介入は効果ない」という意見が溢れていましたが、私はそれまでの動きを見て「確実に効果がある」と判断していました。というのも、少なくとも私は、この激しいチャートの形を見て手が出せない状況になっていたからです。
そして、ここからどう考えたのかというと、途中段階ではもう手を出せないので改めて軌道分析して、上値と下値を設定し直すことにしました。それが「160円→152円→156円」という軌道です。(=円高円安の理由に関係なく、テクニカルで想定できることです) まずは152.5円で買い指値を入れておいたところ、金曜の雇用統計で下がることになり約定。さらに152円まで下がったことで、ここはさすがに“絶好の買いポイント”という判断で残りのロットでも追加ロング。そして現在に至ります。「安値割れにストップを入れ、156円が利確目標」であれば、リスクリワードでかなり期待値の高いトレードになります。
(注※ ここで“介入”という言い方をしましたが、私は今回の下落すべてが為替介入だと思っていません。もちろんきっかけは為替介入ですが、“介入に見せかけた超大口の売り” も入っていると思います。特に日本時間深夜の動きはそうで、あの時間帯は値が飛びやすいのであり得ます。ただ、それは陰謀論の範疇なので 事実が明らかにされることはないでしょう)
今回のこの為替介入というのが 実は非常にやっかいで、私にとってのファンダメンタルを無視した動きになっています。そのため、確かにドル円だけを見れば間違った判断をしていたように思われるかもしれませんが、実際はそうではないということを説明したいと思います。(※私は間違っていれば素直にそう書くのですが、今回はそうではないのです)
そもそも、なぜ私が前回更新時点で「ドル」と書いていたのかというと、その判断理由が「株もゴールドもコモディティも下落ならドルに向かうのでは?」ということでした。これが本来の相関であるはずで、この考え方は間違ってはいないと思います。そして、実際の動きを見ても「株もゴールドもコモディティも下落」は合っており、間違っていたのは「ドル(為替)」の方です。そして、そのドルが下落した理由は為替介入・・・だとすれば、ファンダを無視しているのはドルなのであって、私の相場判断自体は合っていることになります。(=本来ならドルは上がる方が自然)
そこで、5/1時点の『ドル円ロング、金・原油・BTCショート中』という実際のポジションの行方も書いておきたいのですが、この中で損失に終わったのはドル円だけです。先週は金も原油もビットコインも下落が続いており、それらすべてを利確で終えています。(※雇用統計の後、金・ビットコインは少し反発。原油は下落継続)
それでは、これらのポジションについて、現時点までの経過も書いておきます。「ドル円を152円付近でロング」については先ほど書きました。ゴールドについてはまだショート保有(一部ロスカット)。ビットコインに関しては、複数回の取引でうまくトレードできました。まず最初に、前回更新時でのビットコイン買いですが、その後(4/28夜)「利確→ドテン売り」したことはあらかじめ追記していました。(ですので、5/1のメルマガ配信時ではビットコイン売りということです)このショートは900万円割れ(=3/5の安値)で指値を入れておいたところ、約定したので利確。その後、雇用統計で反発したのを見てロングです。ただし、このロングに関しては “短期の戻り”を想定したものなので、この戻りが終われば次はショートを入れる予定です。今の反発は指標後の一時的な勢いと考えているだけで、ビットコイン自体はしばらく下目線。狙いたいのはロングよりもショートです。(=市場全体が弱くなれば資金が向かわなくなると思うからです)
さて、ここまでの説明で、先週の相場判断に関してはだいたい伝わると思います。為替は不自然なので除外すれば、「株もゴールドもコモディティも下落」というのが想定でした。為替を見ていては今の相場の本質がわからず、間違えた判断になってしまいます。それを踏まえて、引き続き “円の価値が下がる可能性”を考えるのであれば、(キャッシュのまま残すのではなく)それ以外の何かを買わなければいけません。つまり、ここで買うとすれば、「株・ゴールド・コモディティが下落しても上がるもの」という厳しい条件になってきます。(そして、先に言いますと、この選定基準は今週も続きます。雇用統計後の反発は一時的だと考えるためです)
それでは、ここから先週の “日本株トレード”の話に移ります。上記のような条件下で、それでも上がるものは何か?と考えるわけですが、実際の選定方法は実は意外とシンプルです。「為替介入があってもなくても関係なく上がっているもの」・・・これで問題ありません。為替が激しく動いていても上がり続ける銘柄は、それだけ相対的に強いということ。基本的に、相場が不安定な時はこのような銘柄を探せば良いです。
ただ、ある程度はそれで良かったとしても、実際のトレードがこれでうまくいくとは限りません。為替も指数もあれだけ激しく動いて、“まったく影響なし”とはいかないのです。細かい損切りも多くなり、余計な損失が重なって、先週の日本株では満足な利益になりませんでした。特に、板の薄い銘柄がストップにかかった場合、自分の売りで大きく下げて不利な値で約定してしまうことがあり、それがもったいないと思いました。(※今後の対策が必要だと感じたのでやり方を変えます)
「為替介入があってもなくても関係なく上がっているもの」という選定基準ですが、その1つに「商社」があり、実際に一通りの商社株は買っていました。そして、先週はその商社の決算が続いたのですが、この強さであれば大丈夫だと思っていた「三菱商事」の決算が悪く、その時点で一番大きな含み益があったのになくなってしまいました。(※この銘柄だけで数千万円は買っていました) 一方、「住友商事」は増配&自社株買い発表で急騰し、それは利確しました。(丸紅も良かったようですが持っていませんでした)
このように銘柄ごとの差はありますが、「商社」自体は強いということで、引き続きメインでの保有を考えています。ただ、決算後に一部売却したことでポートフォリオ全体から見た保有割合は少し減り、今現在一番大きく持っているのは「不動産セクター(REIT含む)」になると思います。先週下げる度に追加買いしていきました。(=“日本円で置きたくない” とすれば、買うしかありませんでした)
全体としてはこのように大型株メインのトレードだったのですが、最終営業日の木曜引け直前に、久しぶりにグロースもいくつか拾いました。ここでの考え方としては、(基本的に買っているのは個人なので)「連休前には売られて連休明けにまた買われるだろう」という判断理由です。つまり、“連休限定の買い”のつもりなので、連休明けに上がれば手仕舞いします。(=雇用統計後の雰囲気を見るとグロースが上がりそうなので、結果的に良い判断だったと思います)
現在のポジション全体をまとめると、引き続き “ほぼ全力買い”なのですが、数銘柄だけショートも残っています。(=下がり続けているテック系)
個別銘柄に関して、個人的に1つ書いておきたいのがスクウェア。「約221億円の特別損失」というのが一般ニュースでも取り上げられていましたが、その悪い決算が出た後に上がりそうなので買ったところ、急騰しています。「悪材料出尽くし」とのことですが、これは「織り込み済み」と同様に便利な言葉だと思います。決算が良くても悪くても買われたり売られたりするわけで、いつでも “理由は後付け”ということです。(※なので、よほど自信のある場合を除いて、決算はまたがず、決算後に売買する方が失敗しません。なお、スクウェアの決算内容については未確認なので知りません。需給判断のみの買いです)
上下激しい相場で、先週の日本株トレードでは大した利益を出せませんでした。もしかすると損失の方が大きいかもしれませんし、利益を得るとしても “ショートによる利益”の方が大きかったかもしれません。それくらい、買いポジションのトレードは難しかったです。(=こんな相場では誰も勝てないのではないでしょうか)
ただ、雇用統計後から大きく状況が変わりました。前述のように目標下値として設定していたドル円152円に達したのであれば、「あとは買うだけ」という判断で日経先物を強気でロング。これで完全に底打ちと考えて通常より大きなロットにしたこともあり、ようやく十分な利益になりました。
あと、ここまでで書いていないことで、大きな利益となり現在も保有を継続中なのが「中国株(上海A50)」です。前回更新時にも “買って利確した”と言いましたが、先週の相場で買える銘柄が少なかったこともあって、再度大きなロットで買いました。為替の影響を受けることなく強いからです。(※少なくとも日米株よりは確実に強いです)
・・・ここまでが、先週の振り返りとなります。非常に波乱の相場だったので説明が長くなりました。それでは、ここから「今週の戦略」について書きたいと思うのですが、日経平均はSQ週になるので、それを考える必要があります。現実的な目標とする値は39500円でしょうか。(41750円はさすがに無理でしょう) ここからのドル円上昇とともに、日経平均の上昇を期待しています。ただ、先週の動きでかなり軌道が変わってしまい、実際に“最後の相場”と言えるような急騰になるのは「SQ明けの来週」かもしれません。いずれにしても、「ここから来週までは日経上昇」というシナリオで考えています。
前回更新時よりも前から上目線(=大底は4/26という見立て)が続いているのですが、それでも、ここから簡単に上昇していくとは思っていません。というのも、雇用統計後の強い反発(利下げ期待)に関しては一時的だと考えているためです。連休明けには買い戻しされたとしても、グロース自体はまだ厳しいと思っています。(※木曜にグロースを買ったのは、あくまで “GW限定”の戦略です)
日本株を考えた場合に、私が注目して見ているのは「TOPIX」です。今の相場は何でも上がるような局面ではなく、上がるものを選んで買わなければいけません。(=米国市場は基本的に下目線のため) そのため、今の私の銘柄選定の条件は「この数ヶ月の地合いでも上昇が続いているもの」 ・・・もう少し具体的に言うと「3月安値と4月安値を比較して、切り上げてるもの」を買いたいと考えています。この観点でグロース指数を見てみると、完全に切り下げているので 私の判断では “小型株は手を出せない”ことになります。(=安値更新を続ける銘柄も多いです) それでは日経平均はどうかと言うと、日経も切り下げている・・・そこで見て頂きたいのが「TOPIX」です。TOPIXはそこまで切り下がっていない上に、チャートを見れば「今まさに買い場」という形をしています。
以上のことから、日経平均だけ見ていてもわからないのですが、TOPIXを見れば「日本株(大型株)は買い」というのがわかります。日経とTOPIXの違いは “一部の値嵩株の影響が大きいかどうか”・・・これは要するに “半導体”と言って良いでしょう。つまり、実際のところ、ここまでの相場はほぼ半導体で振り回されているだけで、「それ以外の大型株では買い継続」なのです。
そして、これでご理解頂けると思うのです・・・これまで「米国がリスク。買うなら日本株」というスタンスを続けていましたが、その真意は日経平均と米国株指数を比較してもわからなかったと思います。しかし、“TOPIXと比較すれば” 日本株(大型株)の相対的な強さが伝わるはずです。
ですので、ここまでの私の買い銘柄はずっと大型株ばかりでしたし、「高配当」や「PBR1倍割れ」が日経平均にアウトパフォームしていると書いたこともあります。また、私は「半導体は天井をつけた可能性があるので無理に手を出す必要はない」と書いてきたように、半導体に関してはショートばかりしていました。
そして、今ここから買いたい銘柄を「3月安値と4月安値を比較して、切り上げてるもの」という条件でスクリーニングしてみると、結局これまで言ってきたようなセクターばかりです。(=商社・不動産・電力・資源等。一方で、その条件からすれば半導体やテック系は売り候補に入ります)
私が1週間以上継続して持ち続けている銘柄を見ても、日本を代表するような大企業ばかりです。もちろん一時的な反発はあるので、私も短期ではそれ以外の銘柄に入ることはあるかもしれませんが、ここからの “最後の上昇相場”という局面で期待しているのは、あくまで「日本の大型株」です。(※それ以外ではゴールドにも期待。要するに、為替の動きに関係なく “インフレ継続”ということです)
米国リスクと言えば、“バフェット氏がアップル株を追加売却した” とのことで、やはり何かあるのかもしれません。もともと米国株は買いたくなかったこともあり、米国株の口座は「ゴールド買い」でもしておきます。むしろ下がりそうであれば「米国株指数をショート」で狙いたいです。
あとは、上記で書いたように「ビットコインの戻りでドテン売り(※明日にでも)」。日経先物と中国株はロング継続。ゴールドはドテン買い。ドル円は156円が利確目標となります。
・・・以上が、今週~来週にかけての戦略となります。これから決算ラッシュなので忙しくなりますが、それよりも為替介入がなく為替さえ安定してくれればトレードしやすいので、このまま全力買いで “最後の相場”で利益を出したいと思います。そして、その後の展開に関しては「ここまでのすべてが逆転するような急転換になる」と考えます。
(=これまで暴落というのは一切言ってきませんでしたが、もし下落トレンドに転じるほどの暴落があるとすればこれからです。5月中旬以降は非常に難しい相場で、予測も困難になると思います)
マーケットから資金が抜かれて動かなくなる可能性もあるので「セルインメイ」で良いような気がしますし、逆に言えば「今週~来週が勝負」だと言えます。長々と“最後の相場”というシナリオを繰り返し延長してきましたが、来週で本当に「年初から続く上昇相場が終了」ということで考えています。何でも上がると言うつもりはないので、銘柄選定だけは間違えないようにしましょう。(とは言え、あくまで現時点での私の考察・投資戦略でしかないので、判断するのは個々人です)
【4月29日(月)〜】 メインシナリオ
これから起きようとしていることを考えると、怖さも感じます・・・私は、相場を考える上で、自分の主観・バイアスというのは取り除いて考えます。期待や願望は抜きにして、各市場の軌道分析から今後を予測するのですが、本当にこんなことが起こるのでしょうか?このままいくと「5月中旬」がターゲットになり、その先の夏に予定されるのが「新円切替」というタイミング・・・
私は、4月月初のメルマガでこう書きました→『4月で大相場が終われば、世の中は急転換すると考えています。今年に入って大きく動いているのは株価だけではないのです』
私は相場を考える上で陰謀論の類は無視しますが、それでも、今年になってから動いていることはわかっていました。ここでの “大相場”という表現に関しては、(中東リスク等で)4月に入ってからタイミングがずれていることや、大相場ではなく“普通の相場”かもしれない、ということをこのnoteで書いていましたが、もしかすると、世界の構造を一変させるようなことが起こり得るのかもしれないと、改めて思い始めています。詳しいことは次の月初メルマガで書こうと思いますが、ここでは一言だけ書いておきます。「絶対に流れに逆らわないこと。そして、同時に “真逆の急転換”を想定すること」。
5月は超重要な一ヶ月になるでしょう。ストップを入れておかないと大変なことになります(こちらも参考に→)。非常に重要な話になるので、詳しくはメルマガの方でお伝えすることにします。
もし私の想定通りになるとすれば、やはりここからは「大相場=最後の打ち上げ花火」ということになり、今のこの動きは「初動」ということになります。そして、その後には「急転換」することになるのですが、何をすれば良いかはその時のタイミングによって異なります。長期的に “これをすれば正解”というのは存在せず、金や仮想通貨も上がったり下がったりして “その時々で強いものに乗る”しかなく、非常に難しい相場になりそうです。ここで予測を書いたところで、すぐ変わるので意味がないでしょう。(※最近は毎日のように想定が変わってしまいます)
何をどう書けば良いかわからないのですが、とりあえず先週の振り返りからしていきます。
まずは週が明けて、即座に判断したことがあります。それが「円安」。そのため、寄り直後にゴールド等は手仕舞いして、“ドル円もドテン買い” しました。1ヶ月前(3月)の時点で「今後ドル円は160円に向かう軌道になる」と書いており、だからこそ “今は日本円で持ちたくない”と何度も言っていましたが、ここでその軌道に入ったという判定に。そのため、私の先週の戦略は基本的に「円安にベット」でした。(=円安で上がる銘柄を買って、下がる銘柄を売る)
しかし、実を言うと、それでもうまくいったわけではありません。例えば、半導体に関しては、週明け以降も売りを継続していました。(※レーザーテックは年初来安値まで下落) 水曜には反発したので、その時点で一度手仕舞いしましたが、それは一時的な「ショートカバー」と考えて 再度売りを入れ、基本的には “ずっと半導体売り” ということです(金曜まで)。そして、買い銘柄は、銀行等の円安銘柄が中心だったのですが・・・まさか「円安なのに円安銘柄が売られる」とは思いませんでした。それだけ日本経済にとって “良くない円安” なのでしょうが、しかし、そうなってしまうと取れる手段がなくなります。円安だから円を別の資産に変えないといけないのに、それでも下がるなら、どうすれば良いのでしょうか・・・
ということで、“円安を想定したポジションなのに負け” ということで、相場を読んで正しい戦略を取っているにも関わらず、私の先週の株トレードは損失になってしまいました。(もちろん、ドル円ロング等でカバーはしていますが、それくらいしかできないことになります。ドル円に関しては156円が当初の目標値だったため、そこで一度利確しています。しかし、その後も需給が上向きだったので、再度ロングを入れました)
今回の相場がきっかけとして何が言いたいのかというと、「株・通貨・債券のトリプル安もあり得る」ということです。もう金融の常識で考えても意味がないのでしょう。ここから考えるのは、ただ「資金が向かう方向にベットする」のみ。しかも、逆方向に大きく動く可能性も高いため、タイミング悪く乗り遅れると、振るい落とされる側になるでしょう。“いつまでこのトレンドが続くのか?次はどこに向かうのか?” これを的確なタイミングで切り替える必要があり、非常に高いトレードスキルが要求されます。果たして、私も無事に乗り切れるのかわかりませんが、普段以上にマーケットの動きに注意を払わなければいけないと思ってます。日本人が休んでいる、GW中の動きは特に油断できません。
それでは、ここで今考えていることについて書こうと思ったのですが・・・ おそらく、今は理屈で説明しても意味がない(すぐ変わる可能性がある)と思うので、すべて割愛することにして、私の現在のポジションと「今週の戦略」だけを書くことにします。
現在、日本株に関しては「買8売2」という感じで、円安を想定したポートフォリオです。セクターでは銀行等が多いですが、実は、先ほどのような展開(=円安株安)の後、どこに資金を移すべきか?と考えた結果、私がたどり着いた答えが・・・「円建てのS&P500(とインド株)」に一番大きく資金を入れるということです。というのも、“円安なのに円安銘柄(日本株)が売られる” のであれば、「円建てで外国株を買う」方が確実だろうと考えたのです。中でもS&P500とインド株が堅調に思えたので、そちらを買いました。(ちなみに、先週は中国株も強かったのでCFDで「上海A50」も買っていたのですが、目標値に達したので利確。その後は「銅」を買おうと思っていたのですが、タイミングが合わず、まだ買えていません。あとは「イギリス株」も買いたいです)
保有の個別銘柄では、ニデックや第一三共なども好調ですが、1つ気になるのが「ケンタッキー(日本KFC)」です。株売却で買収されるというニュースがありましたが、上がるのでしょうか? 一方で、売りで保有しているのが、先週まで主力買いの銘柄だった「電力」。これを現在はドテン売りしているのですが、PTSを見ると北海道電力も大きく下げています。あとは、円安で下がり続けているテック系などですが、以前より何度も空売りしている「SHIFT」はどこまで下がるのでしょうか…
それ以外では、金曜に日経先物を大きく買いました。(日経平均は)「先週が買い場で、5月から急騰」というシナリオが継続なので、ここで “底打ち”となれば、5月SQに向けて「41750円を目指す」と見ています。オプションの手口からは、41750円以外に「36000円を目指す下落」もあり得るので判断に迷いましたが、ここからは、どちらかと言えば「“悪い意味で” 円安で上がる」と見ており、それが「大相場=最後の打ち上げ花火」に至ると考えています。(=金曜終値の38000円付近は、上下どちらに向かうかが分かれる “分水嶺”です)
その他、「ドル円買い」「ビットコイン買い」は継続。米国個別株では、アルファベットは利確してゴールドマン(GS)などを買い。(→ビットコインは日曜夜に利確。その後ドテン売り)
さて、今回は、なぜそう考えているのかの説明は割愛して書かせて頂きました。そして、ここから 今週の想定はというと・・・「ドル一強」です。(=米国株は下落) この週末時点での円安では まだコモディティは下がっていないのですが、ここからコモディティも下がることになればドルに向かうと考えています。(=ビットコインも下がりそうなので一度利確するつもりです。(→日曜夜に利確済) さらに、米国株指数・コモディティのショートを狙うかもしれません)
これに関しては、前回書いた内容が参考になるので、そのまま引用します→
『株だけでなく「ゴールドの上昇も今月まで」と考えており、もしそうなれば、すべての市場が下がって最終的に向かうのは「ドルしかない」という結論になってきます。株もゴールドもコモディティも下落するシナリオを考えれば、それは「金利上昇=ドルに向かう」と思っているのですが、この考え方は間違っているでしょうか? そして、そうなれば5月相場は「円安株安」で市場は停滞・・・円安で上がる日本株に関しては 最後に上がる可能性が残りますが、それでも 市場全体の影響を受けないわけにはいかないので、いずれは下がるでしょう』
先週は円安で日本株が売られたのですが、円安(ドル高)が大きく進むとPBRにも変化が出て、さすがに “割安すぎて” 買われることになる・・・ それが5月の日本株の急騰シナリオの理由なので、まったく良い意味では言っていません。しかし、それでも “乗るしかない”ということで、今は日経先物を普段より大きく買っています。もしかすると、このタイミングに合わせて選挙相場もあり得るかもしれませんし、それだけ、ここが “最後の相場”と考えているのです。
ここからの銘柄選定の基準は、「4月に上がっている株を買う」という考えでいます。4月は、日経平均もグロース指数も下げ相場だったので上昇していた銘柄は少ないかもしれませんが、例えば「銀行等」が当てはまります。あとは現時点では「商社」も買っていますが、それ以外に、私が今月ずっと買い保有してきたのが “一部のREIT” です。先週は三井不動産を空売りしていたくらいなので、必ずしも不動産セクターが良いと言うつもりはないのですが、上がり続けている銘柄は買っているということです。このように、「4月に上がっているものを買って、下がっているものを売る」ようにすれば、円安トレンド時に長めの保有ができる気がします。(※先ほど「円建てS&P500」を買っていると言いましたが、S&P500自体が下がりそうであれば、手仕舞いして「短期米国債」にするかもしれません) 為替に関しては、素直に「ドル円ロング」を継続。為替介入のことは気にしていません。
以上がとりあえず「GW明けまでの戦略」となり、その後は難しくなりそうなので その時の判断になります。通常であれば、“わからなければ何もしない” で良いのですが、今は何もしなければ円の価値が下がるので “何かをしなければいけない”ことになり、それが相場の難易度を上げています。実際のところ、私も先週の相場にはお手上げで、何をすれば良いかわからなくなった瞬間もありました。
(・・・ただ、先週水曜の半導体の上昇が「一時的なショートカバー」でしかないことはわかりました。多くのファンドが一斉に売っていたからです。ここからまた半導体は一旦反発するでしょうが、無理に手を出す必要はありません。このようなボラティリティの高い市場で上下振り回されるよりも、今の明確なトレンドを見極めた方が良いです。先週は、決算続きの高ボラティリティで「売買代金は今年最低」にもなりましたが、“閑散に売りなし” ということもあり、ちょうどここが底だと考えます)
・・・それでは、このnoteはここまでにして、ここからは「月初のメルマガ」の文章を考えることにします。
コロナ以降、何度か書いてきましたが、日本という国は いつでも「世界の金融を支える立場」にあります。これは近代に始まったことではなく、これが常に日本の立場・役割です。もちろん、おとなしい日本人もいつまでも黙ったままではなく、先日には池袋で最大規模のデモ(P条約反対)がありました。しかし、そのことをメディアで一切報道しない(記事が消されたりする)ことからわかるように、これで何かが変わることはありません。
金融リセットとは「通貨価値を下げるだけではない」ということや、「これから社会主義に向かう」ということの意味も、当初は極端な言い方だったと思うのですが、そろそろ理解して頂けるのではないでしょうか。これであらゆる仕事やビジネスは縮小することになり、“トレードスキル”がなければ乗り越えることはできません。これは別に、私が投資を伝えている立場だから言っているのではないのです。誰から見てもわかる形で、今後の世界は本格的に変わろうとしています。
(その後、メルマガ配信した内容は、大事なことなのでこちらにアップしました→)
【4月22日(月)〜】 メインシナリオ
大変な1週間でした・・・ヘッドラインで動くので予測しても意味がなく、「できることが限られていた」という感じです。結果的にはうまくやれた(若干マイナス程度)とは思うのですが、想定シナリオ通りにはなっていませんので、説明する必要があります。
まず、想定シナリオ通りにならない場合は、2つのケースが考えられます。1つ目は、シンプルに “上がるはずだったのが下がった”というように、完全に間違っていたという場合。その場合はどうにもならず、逆のポジションを取っているのでそのまま損することになります。ちょうど昨年の秋頃が私にとってはそのケースで、下落シナリオのはずが “半導体バブル”によって逆に上昇することになりました。(※実際には半導体を買っていたので損したわけではありませんが、予測自体は間違い) この場合は、想定シナリオが外れたという結果となり「そのシナリオは破綻」となります。
それに対して、2つ目のケースはどうなのかというと、その時期にはシナリオ通りにならなかったとしても、シナリオ自体はなくなっておらず、まだ継続している。軌道がずれたことで、シナリオ通りに動くタイミングが “遅れている”というケースです。今回(前回もかもしれませんが)の場合はそれに当てはまっており、上昇シナリオが先延ばしになっていて、買いタイミングが後ろにずれ込んでいます。一番最初の予定では “早ければ”今月初旬から上昇開始の予定だったのが、中東などの要因で買い場が訪れず、逆に調整が長引いて下落が拡大してしまいました。前回、日経39000円を割った時点でようやく買っていけると思い、そのように書いていたのですが、実際には買えませんでした。一度「75日線が買いポイントになる」と判断して日米ともに買いを入れたのですが、その日のうちにロスカットとなり、その後は買いたくても買えない形に。反対に、増えるのがショートポジションばかりで “主にショートで利益を出していた1週間”です。(ショートを保有しながらロングも増やすのですが、ロングはほとんどロスカットになりました)
つまり、目線は上でも、実際のポジションは “株売り”が中心。特に「グロース売り」はわかりやすいと思います。長期安値を更新したものは売れば良いので(※貸借銘柄の場合)、安値割れしそうな銘柄があれば、アラート設定しておけば見逃さないでしょう。そんな感じでグロースを売りながら、メインのポジションはどうなっていたのかというと・・・結局「ゴールド買い」です。
前回、「ゴールド→株・原油」というのが戦略だと書いており、実際にそのつもりだったのですが、株も原油も下落トレンドで買えないため、消去法で考えるとゴールドしかない。(=ゴールドが良いというより、他が良くないために仕方なく) もしくは “日本円”という選択肢もあり得るのですが、そうなるとキャッシュポジションのままで地合いが変わるのを待つしかありません。
(※株を買うとしても、「電力・ガス」のように指数と逆行するような銘柄ばかりでした。また、米国株口座ではアルファベットがストップにかかってから買えるものがまったく見当たらないので、仕方なくシルバーを買って放置。CFDでは「銅」を買ったりして利益にはなりました)
そして、ようやく「買い判断」になったのが金曜の後場。「イスラエルへのミサイル攻撃は誤報だった」ということで長い下ヒゲをつけたのを確認して、初めて買いの方を多くすることになりました。(注:ニュース報道は茶番だと考えて、マーケットだけを見るべきです)
ただし、まだこの週末時点では (どちらかと言えば)円高という想定をしていたため、指数連動の銘柄は買っていませんし、売りポジションもそのままホールドしています。つまり、“売りはそのままで買いを増やしたので 買い転換になった” というだけです。
ゴールドに関しては買い継続で、新規で原油をショートしました。そして、一時的に“円高”という想定をしていたこともあり、“日経よりは米国の方が買いやすい" と考えて、ダウをロング、ドル円ショートというポジションにしたのが金曜です。(※ナスダックもロングしていたのですが、ナイトでロスカットになりました。半導体が弱いです)
ドル円は154円あたりまで押した後に160円に向かうと(今のところ)考えています。そのタイミングが想定軌道からすればGW明けあたりなので、5月に入る頃から本格的に「円安・日本株高」を考えることにします。それまでは、買い目線であっても、そこまで強い上昇にならないかもしれません。上昇シナリオ自体は継続と考えているのですが、これだけ調整が入ったことで、当初の予定よりも弱くはなっていると思います。・・・ということで、ここで多少のシナリオ修正が必要になります。
まず、こうなってしまうと日経42000円を目指すのは厳しくなりました。(一週間前は確かに可能性があったのですが…) 現在は40000円まで戻れば良いのですが、現実的にはその手前(39500円)までを目標に考えることにします。また、ずっと原油の上昇シナリオを言い続けていましたが、ここまでのタイミングで上がらないのなら シナリオ破綻で良いと思います。現在は原油をショートしていることからもわかるように、金曜の上昇を全戻しした時点で下目線になりました。そして、さらに大きな意味があるのが「グロースの安値更新」です。
私は以前より、買うなら「2月以降に上昇している銘柄」と言ってきました。最初にそのように言い始めた3月の時点では、まだグロース指数も“2月以降は上昇” していたので、グロースも買い候補に入っていたのです。しかし、今のタイミングで「2月以降に上昇している銘柄」というスクリーニングをすると “グロース指数は対象外”になるため、大半の小型株が買えないことになります。ということで、残念ながら「今後の小型株の上昇期待は難しい」という判定に。ここから上昇シナリオに入るとしても、それは金利上昇を上回ることができる大型株に限定されてしまいます。(※さらに、日経平均は半導体の影響が大きいことを考えると、日経平均よりも「高配当ETF」などの方がアウトパフォームしそうです)
以上のことから、これまで言ってきたシナリオは訂正することにします。「(グロースもコモディティも上がるという意味での)何でも上がる大相場になる」という言い方に関しては適切ではなく、当てはまらなくなります。ここから上がるとしても、(原油も除外となり)インフレに勝てる「ゴールド等&大型株だけを買い候補」として考えることにします。
そして、今週~(最大でも)今月中はそれで良いのですが・・・来月になれば、かなり相場状況が悪くなる気がしています。これまで「最後の大相場」と言っていた上昇シナリオが、当初の予定より遅れながらも まだ残っているから今は良いのですが、いざその上昇が始まって終わってしまえば、それ以降は株に期待ができなくなるのです。
そして、株だけでなく「ゴールドの上昇も今月まで」と考えており、もしそうなれば、すべての市場が下がって最終的に向かうのは「ドルしかない」という結論になってきます。株もゴールドもコモディティも下落するシナリオを考えれば、それは「金利上昇=ドルに向かう」と思っているのですが、この考え方は間違っているでしょうか? そして、そうなれば5月相場は「円安株安」で市場は停滞・・・円安で上がる日本株に関しては 最後に上がる可能性が残りますが、それでも 市場全体の影響を受けないわけにはいかないので、いずれは下がるでしょう。この4月の下落相場の場合は “ゴールド”という逃避先があるから私も損失を免れているのですが、ゴールドも下がることになれば、もはや米国債くらいしか選択肢がなく、市場も動かなくなって何もできなくなるかもしれません。(※以前から言っているように、日本よりもアメリカがリスクです。「株売り・債券買い」のポートフォリオになるかもしれません)
そう考えると、やはり今週からは 最後の大相場とまでいかなくても、「最後の相場」くらいなら言っても良いかもしれません。ここで利益を出さなければ、しばらく地合いが戻らない可能性があるからです。
ここまでで書いていないのが仮想通貨のことです。前々から言っているように、半減期のことは関係なく、マーケット全体から考察することの方が何倍も重要です。(=半減期だけで大きな資金は動きません) (他のコインはわかりませんが)ビットコインに関しては 今後はそれほど下がらないと思っており、と言っても、上がり続けると言うつもりもないのですが「買える場面はある」と思っています。現在はすでにビットコインを買い保有しています。本当は “900万円割れ”の買いタイミングを待っていたのですが、そこまで下がらなかったので あきらめて900万円台で買いました。今月中に関しては、ゴールドもビットコインも買いで継続できると思っています。そして、来月からはそれらも含めて全部下がるという想定です。(ですので、それまでに手仕舞いします)
あとは、どうでもいいことかもしれませんが、私のトレード履歴として一応書いておきたいのが・・・実は 「誤発注」で無駄な損失を出してしまいました。数百万円くらいの買い注文を、問題ないと思って成行で出したところ 一桁間違えていて、板がないために特買いになり、案の定、高いところで買ってしまった分が元値まで戻って損失になりました。(しかも、長い上ヒゲが付いたことで、なかなか上がりにくい雰囲気になってしまいました) 後でネットで見てみると「◯◯の材料で買われた」とか書かれていたのですが、単に私の発注ミスです。このようなミスもあるので、やはりなるべく指値注文にしなければいけないと改めて思いました。
(※冒頭に書いたように、先週の収支としては少しマイナスになった程度です。(ほとんど誤発注分の損失かもしれません) 結果的にですが、4月は終始「ゴールド次第」で終わることになりそうです。株で多少利益や損失があっても、ゴールドさえ上がっていればプラス収支にはなる。前回更新時にも『週明けは多少マイナスからのスタートになりそう』と書いていたのですが、実際には、週明けにゴールドが上がったことでプラススタートになっていました。
他にも、今月の1週目(4/1-)は大負けと言っていましたが、その原因は 半導体を買った直後に下がったこともありますが、ゴールドが下がったことも大きな原因です。逆に、2・3週目はゴールドが上がったので特に問題ありませんでしたし、そもそも株の方はまだ買えるような状況になっていませんでした。買い目線で考えていたとしても、実際に買える状況(=上昇トレンドや押し目)にならなければ買うことはできませんし、買ったとしても、逆に動けばロスカットしたり売りポジションを増やすこともあります。このように “優位性にベット” し続けるのが勝つためのトレードですので、必ずしもシナリオ通りのトレードになるわけでもないのですが、それでも、私の現時点の考えと結果をごまかさずに書くことだけは守ります)
現在のポジションが多くなっているので整理すると、日本株は「買6売4」くらいの割合で、買いは「電気ガス・銀行・不動産・重工・飲食など」(サイゼリヤとか買っています)。売りは、安値更新して下がり続けるグロースが中心で、SBGや半導体も空売りしています。
(※前回『もう持っていません』と言っていた半導体ですが、現在は “売り”で保有になっています。そして、金曜ナイトでは半導体が特に下がりました。もしかすると半導体が下がったから買おうと考えた人がいるかもしれませんが、一度下がったセクター・銘柄を買うよりも、次に上がりそうなものを見つける方が期待値が高いです。・・・ただし、最終的にエヌビディアが良い位置(75日線)まで下がったので、ここからは “反発を考えるタイミング” にはなります)
先物に関しては、先週はそれなりに取引して利益になっており、今現在は先物のポジションはないのですが、コールオプションだけ買っています。米国株はダウをロング、個別でシルバー(銀)買い。CFDでゴールドロング・原油ショート、FXでドル円ショートとなります。
ただ、今は一時的な「円高」を考えて週を持ち越しているだけなので、週明けからは「2~3月に上昇の銘柄」で強気買いのポジションを組んでいく予定です。(=買い場という判断) 金曜ナイトの動きを見ても だいたいイメージ通りだったので、週明けからは売りを減らして買いを増やすつもりです。ドル円ショートも終了して、円安になりそうであればメキシコペソをまた買いたいです。(長い下ヒゲをつけていて、非常に買いやすいです)
さて、個人は売っていても、海外は買ってきています。最後の大相場にはならなくても “最後の相場”だと思って、今週の相場には期待します。(※円安の本番は来月だと考えているので、日本株(大型株)が期待できるのは来週以降です。逆に、円安(ドル高)で米国株は下目線になります)
そして、このようにシナリオを考察して予測して楽しめるのも、相場が動いてくれるからこそです。多少損したとしても、相場が動くなら取り戻せるので良いのです。しかし、1ヶ月も経てばマーケット全体が崩れて、出来高がなくなって何もできなくなってしまうかもしれません。そうなる前に “最後の相場” を楽しみたいものです。
(注※ 当面は落ち着くという意味なので、本当に最後だと言うつもりはありません。日経36000円あたりまで下がればまた買っていけると思うのですが、これまでよりも難易度は高くなると思います)
【4月15日(月)〜】 メインシナリオ
(★金曜ナイトに大きな動きがありました。この文章は “金曜引け後”の時点で大部分を書いていたのですが、週明けの雰囲気次第では今後のシナリオも含めて変更する可能性もあります。それを前提としながら、“あくまで現時点での”シナリオを書いていきます。イスラエル攻撃の件は織り込んでいません。ニュース報道は気にせず、マーケット状況のみを見た上での考察になります)
前回は「今年一番の損失を出した週(4/1-)」と言っていたのですが・・・先週はなんと1週間でそれを上回って取り返すことができました。正直、すぐに取り返すのは困難だと思っており、今月後半の展開に期待して“今月中にプラ転できれば良い”(もしかするとそれでも難しいかもしれない)と考えていたのですが、これは嬉しい誤算でした。
ただ、実際のところ、その中身は良いこととは思えません。それは単に“インフレ”だからです。しかし、2020年に未来シナリオをお伝えした時から私の考えは一貫しており、「インフレになるのであれば、それ以上に資産を増やせば良いだけ」と考えています。(そして、インフレの後はデフレもやってきます)
“これから将来に向けてどんな投資をすれば良いか?” 以前そんな質問をされたこともあるのですが、難しいことは考えず、シンプルに“資産の数字”を増やすことを意識すれば良いのです。日本人なら日本円でいいので、その総額を増やす。もちろん、それが本当に意味があることなのかどうか、また、その行為自体が良いことかどうかはわかりません。いずれは お金があってもなくてもあまり関係ない世界になるとは思います。それでも “今はまだ資本主義が続いている” わけなので、今できることとして、資産の数字を増やしておいて損はないはずです。そのためにも、「上昇相場でも下落相場でも勝ち続けられるトレードスキル」を一刻も早く身につけるべきなのです。(=これは仕事よりも重要なことであり、「普通に働くだけでは相対的に貧しくなる」という話は何度もしてきました)
さて、それでは、なぜ大きな損失を一気に取り戻せたのかという話ですが・・・当然のことながら、通常以上のリスクを取りました。さすがに、そうしなければ不可能でした。
前回解説した相場(4/1-)では、「原油にフルベット→金にフルベット」に変えて失敗したのですが、今回もまた同様のこと(原油→金に変更)をすることになり、今回の場合はそれが正解になりました。
週が明けて、寄り時点で原油が弱かったので、持ち越した原油は全部カットして、そのまま “金にフルベット”に変更ということですが・・・正確には、フルベットという表現では足りないかもしれません。これまでと同等のロットではなく、資金管理のルールを破って大きなレバレッジをかけて金に張りました。(銀プラチナも少し) そのような状況下で株のトレードもしていたわけですが、株でうまく含み益が出ていたとしても、金が少し下げただけでその利益を帳消しにするくらい「ゴールド次第」のポートフォリオになっていました。(=先物CFDも含めて数億円規模の買いポジションになっていたと思います)
“ルールを破って”とは言いましたが、もちろんそれだけ確信があったからですし、また、対象がゴールドなので変動幅は知れています。株であればそこまでのリスクは取れないのですが、先週の相場は「SQまでは不安定。SQ後から買い」という想定だったこともあり、株には手を出せないからこそ余計に “すべてゴールドに張った”ということです。
また、前々から「今は日本円で置いておきたくない」と書いてきましたが、やはりドル円152円を抜けてきました。(=そうなると思っていました) 今回のゴールド買いは “円建て”がメインだったので円安でもプラスになり、結局、この急激なインフレのおかげで(額面上は)大きなプラスにできたということです。
(※少し説明しておきます。前回の持ち越しは原油エネルギーメインだったわけですが、それはその時点で“金より原油の方が良い”と思っていただけで、“金が良くない”と思っていたわけではありません。(コモディティ全体が上昇という想定です) そのため、週が明けて「原油が弱い」とわかった時点で、すぐに考えを変えて金に入れ替える判断ができました。
ただ、『来週以降から“ゴールドよりも原油”になっていくと想定』と前回書いていたように、前回更新時の来週=つまり今週(4/15-)からは、本格的に “ゴールドよりも原油”になってくると考えています。そして、株に関しても「SQが終われば買い」という判断でしたので、ここからは買うことができます。以上のことからまとめると、今週の戦略は「ゴールドを利確して、株・原油に資金を移す」ということになります)
先に大まかな流れを書きましたが、「ゴールド次第」だった1週間を、なんとか大きなプラスで乗り越えることができて一安心しています。(※このようなトレードは決して真似しないで下さい)
もともと「SQが終わるまでは不安定」という想定でしたので、株の方は、買うとしても「電気・ガス、資源、一部半導体」くらいでした。(※電力会社は一通り買っていました) それらを選んだ理由は、指数が下がる局面でも強かったからです。“指数の方は上がってもまた下がる” と考えていて、実際にその通りの動きでした。(=↑↓↑↓) オプションの手口を見ていると、「ゴールドマンが日経39000円割れ」を狙っていたのでSQ値でそこまで下がる可能性がありました。しかし、大口全体では上目線だったこともあり、結果的にはそこまで下がらずに終わりました。
SQさえ終われば、あとは「最後の大相場に突入」というのが4月の想定シナリオです。日経42000円を目指す上昇軌道に入り、これで「年始から続く上昇相場がクライマックスを迎える」という想定です。(=最後の打ち上げ花火)
当初、この上昇軌道は“GW前”に終わると見ていたのですが、4月序盤の展開が弱かったこともあって軌道にずれが生じています。そのため、上昇が終わるタイミングが“GW後”になるかもしれません。
実際どうなるのかは、ここからの展開を見て判断することにして、とにかく今週以降考えるのは「上方向」。銘柄選定としては「2~3月上がった株なら上がる」という考えです。(=以前説明した通り) また、これは同時に、「2~3月上がっていない銘柄は厳しい」ということを意味します。そのため、“2月以降に下がっている銘柄は売り対象” になります。
実際、私もここからは“買い”と言いつつも、ショートポジションをいくつも持っています。例えば「SHIFT」は以前から頻繁にショートしていました。金曜の大きな下げに関しては、残念ながらストップにかかった後の急落だったので取れていないのですが、目線自体は合っているということです。
現在の保有銘柄については、やはり前回書いたように「長期の底打ち」したような中小型株が多くなっています。これまで下がり続けていた銘柄が (週足・月足という)中長期レベルでの反発が見られるということで、今まで買わなかった(買えなかった)ような銘柄ばかりが保有で並んでいます。大型株は銀行・証券くらいで、半導体はもう持っていません。
ただ、これはこの週末時点で一時的に「円高」を考えているからです。このポジションで週をまたいでいるのは “円安が落ち着く”と見てのことで、実際に円高方向に動いた後は、より幅広い銘柄を買っていけると思います。(=インフレ銘柄以外も買えることになるので、それなら中小型株の方が上昇幅を取れると思います。長くかかりましたが、ここに来てようやくトリクルダウンということでしょうか)
個別のことを少し書いておくと、「小林製薬」は再度買っていました。このように何らかの悪材料で下げて底打ちした銘柄は、あとは上がるだけなので買いやすいです。ストップ高になる銘柄もありました。その他、金曜に2つ決算をまたいでいて、PTSを見る限りでは1つはプラス、1つ少しマイナスになっています。
現時点では、まだゴールドのポジションが大きすぎて株の全力買いにはなっていないのですが、今週から「ゴールドを利確して株と原油にシフト」していきます。前回も書いたことですが、原油の上昇はまだ初動段階で、ここから上抜けすれば大きな期待値が取れます。(それが経済にとって良いこととは言いませんが…)
その他、仮想通貨に関しては、前回持ち越しのビットコインは一度利確しており、再度レンジ下限まで下がるのを待っています。今週下がればまた買うつもりですが、これは “仮想通貨が買い”というよりも、今週以降は“何でも上がる相場”だと考えているからです。(※ちなみに半減期のことは一切考慮しません。トレードにおいて、誰もが知っていることは判断材料になりません)
為替の方は「メキシコペソ買い」を継続していましたが、先週急騰したので大きな利益になりました。そして、このあたりで一旦円安が落ち着くと考えて金曜に利確済み。円安局面になればまた買います。
・・・と、ここまでが「金曜引け後」に書いていた内容になります。(途中で書き直すのが難しかったので、そのままの形で公開しました)
上記を書いた後、金曜ナイトに入ると、地政学リスクでマーケット全体が下落に転じました。その時点で(一時的な円高を考えていたので)日経先物のショートポジションがあったのですが、これはプラス。米国株をいくつか買っていたのですが、次々とストップにかかり、今は「アルファベット」だけ残っています。
そして、私にとって一番大きい動きが、この時点で “ゴールドの大半を手仕舞いした” ということです。まだ少し残っているので、残りは週明けに手仕舞いしますが、一度このような形になると、しばらくはゴールドは触れません。(※一回目の上昇なら入るべきですが、二回目の上昇を狙うとなると確度が下がります) 今後1ヶ月くらい様子見になるかもしれませんし、本格的に下抜けするのであればショートを狙うかもしれません。どちらにしても 今週でゴールドは利確していく予定だったので、“これは予定通り”ということにします。(※当面は、上でも下でもない想定で考えます)
ここから先のことは週明けの動きを見なければわかりませんが、大局観は変わらないと思っています。というのも、金曜引け後、上記を書いた段階で唯一気になっていたのが「ゴールドマンが日経39000円割れを狙っている」という点でした。SQ結果が上方向だったので、このゴールドマンの売りが本当になくなったのかどうか判断できませんでした。しかし、ナイトで実際に39000円割れを達成したので、この事実は(今後の展開にとっては)プラス要因と捉えることにします。ここで39000円の目標がなくなれば、あとは上を見れば良いからです。(※このように、ゴールドマンの場合は “何かを知っている”ケースがよくあるので無視できません) ここから実際に上への仕掛けが入ってくれば、「ここが絶好の買い場」であると同時に、シナリオ通りの展開になると言えるのではないでしょうか。
米国株に関しては、S&P500ロングを狙って逆指値買いを入れていたのですが、約定せず下がってしまいました。三角持ち合いを完全に下抜けしてしまうと厳しいのですが、現時点で見ると、S&P500よりもナスダックの方が良さそうなのでナスダックを買うかもしれません。ナスダックはまだ崩れていませんし、ナスダックが上がるのであれば日経平均も上がることでしょう。もともと「ゴールド→株・原油」というのが今週の戦略でしたので、月曜からの展開が楽しみです。ここで上昇するのであれば、今後の決算期待もあって今週~来週は積極買いの戦略で良いと思っています。
(※一点、わかりにくいのが為替です。金曜の引けでは一時的な円高を想定したポートフォリオにしたつもりです。その円高というのが “152.5円あたりまで押す”と見ていたのですが、22時頃に一瞬で達成した後に反発してしまいました。私としては、週明けまでその水準が続くと思っていたのですが、これで一時的な円高が終わったのかどうか?判断が難しいです。今の為替はドル円だけ考えても難しく、実際には「円高・ドル高」という状態なので、為替のことはあまり予測しないことにします)
もしここから上昇局面に入る場合・・・その後(GW前後)の展開に関しては、為替次第でどうなるか変わってきます。ここでまた円安(金利上昇)に動くと思っているのですが、そうなれば米国は下げても日経は上がるということになりますし、(今度は)コモディティも弱くなると思います。(=2月以降続いたコモディティ相場はそこで終了)
そして、その時点で「年始から続いた大相場は終わり」ということで、いろいろ逆転すると考えているのですが・・・いずれにせよ、それは来月の話です。まずは今週~来週が強気相場になるかどうかがポイントです。私自身は週明けは多少マイナスからのスタートになりそうですが、先々週の大負けを取り戻しただけで、十二分に満足しています。ここからさらに利益を伸ばして、GW以降は無理せずトレードを休む感じでも良いと思っています。
月曜の雰囲気はかなり重要です。ニュースよりもマーケットを見るようにしましょう。いつでもマーケットが正しいです。
【4月8日(月)〜】 メインシナリオ
木曜まではうまくいっていたのに金曜で大負け。今年一番の損失を出した週になってしまいました・・・前週からの持ち越しは『半導体・不動産・原油が全体の7-8割』と書いていました。『日経4万円を割らない限りは上がり続けそう』と書いていたのですが、これは逆に言うと、4万円を割ったことで週明けから “下目線”となりました。4/1(月)に配信したメルマガでも『朝から売り転換』とお伝えしたのですが、一時的に売りポジションの方が多くなりました。(※不動産株はその時点で手仕舞いとなり、不動産上昇は一旦終了という判断。そして、実はこのタイミングで原油も手仕舞いしてしまいました。そのまま持っていれば良かったのですが…)
月曜はマイナスでしたが、その後のトレードはうまくいっていたのです。原油にベットにしていた分をゴールドに切り替えて「週の中盤のポジションは、ほぼゴールド」となっていました。この判断は正解で、株の損失分をゴールドの上昇でカバーしてプラス維持できていました。木曜まではこのようにうまく乗り切っていたのですが、木曜に増やした買いポジションが金曜には大きなマイナス。特に半導体が下落して大損となりました。月曜がマイナスでも、木曜にはソシオネクストがストップ高するなどして取り返していたはずなのに、それが台無しになった金曜日でした。(中東情勢が原因)
さて、前回、中期的な目線として「株もコモディティもビットコインも上昇」と書いていました。少し前は「“円安”インフレ」と書いていたわけですが、為替に関係なく“株もコモディティも上がる状況”というのはつまり、(シンプルな意味での)「インフレ」になります。
この“インフレ”というマーケットの雰囲気を理解した上で、いずれ書こうと思っていたのが「戦争シナリオ」です。台湾で地震があった後も防衛関連株が上がっていたりしましたが、それでも、まだ考えなくても良いと思っていました。(※株価上昇の後で良いと思っていました)
しかし、突然の中東リスクから戦争を意識する雰囲気になってきました。そこで、今の私のポジションを先に言っておきますと、「原油にフルベット」です。株に関しても “エネルギー関連株”がメイン。そして、あとはビットコインです。
(=仮想通貨は前回更新時点でイーサリアムを持っていて、それを “明日にでも売る予定”と書いていましたが、実際に月曜の朝一で利確しました。その後、仮想通貨が下がったので、水曜にビットコインを買いました)
原油にフルベットということですが・・・なぜこのようにしたのかというと、金曜の下落後に株を買っていこうとしたのですが、買える銘柄がほとんどありませんでした(※買いポイントよりも下がってしまっているため)。だからといって日本円のまま置いておくのが正解とは思えないので、思い切ってすべて原油に張ったという感じです。(ですので円建てです)
エネルギー関連以外では半導体銘柄が1つ。そして、なぜか強かったのでケンタッキー等の飲食、中小型株もいくつか買いました。あとは、インフレに弱い銘柄を空売りしています。
インフレに強い・弱いというのは、2-3月に上がっているかどうかで判断しています。(※だから前回 “2-3月に上昇していない銘柄は厳しい”と言いました) その点で考えると、やはり前回説明したように「エネルギー関連」になるのです。(それ以外には「半導体」も強いはずだったのですが、金曜で大きくロスカットとなり、1銘柄しか残りませんでした。後場にソシオネクストが上がっていたようですが、気づかなかったので買い戻すこともできませんでした。なお、電力株もいくつか持っていたのですが、金曜引けで手仕舞いしたので持ち越していません)
そして、為替では「メキシコペソ買い」になります。一部ストップにかかったのですが、再度ロングしています。(これに関しては、円高になれば終了となります)
このように、今回も先週の見立てと同じことを書いていますので、もし先週の時点から「原油買い」を続けていれば そこまで損失もなかったはずなのですが、残念です。ごまかさずに正直に言いますが、今回に関しては見立ては合っていたにも関わらず大きく負けた週になりました。
(※現在は再び原油にフルベットなので、ここから上抜けするような上昇があればすぐに取り戻せるのですが…。ここまではゴールドが強いですが、来週以降から “ゴールドよりも原油”になっていくと想定します。ゴールドは先週すでに十分なところまで上がりましたが、原油に関しては長期波動から見て “まだ初動”に思えるからです。ただし、逆に動けば確実にロスカットします)
さて、前回、4月相場のシナリオとして「最後の大相場」ということを書きました。“株もコモディティも仮想通貨も何でも上がる相場” ということです。今回、日経4万円を割る下落となり、もうそのシナリオはなくなったと思われるかもしれませんが、私の中では変わらずに進行中です。というのも、事実として、少なくとも金・原油・仮想通貨は上昇しているので、その部分ではシナリオと合致しています。となると、あとは株の調整終了を待つだけです。
私の今の株ポジションは “買い”が多めですが、これは “下げすぎた分のリバウンド”を狙った買いのつもりです。そのため、週明けからは再度売り目線にするつもりで、日経先物で金曜ナイトの引け成りでショートを入れました。
まだ数日くらいは不安定だと思うので すぐには手を出さず、一通り買いポジションを投げるような展開になってから買い出動するつもりです。(=今はまだ個人が買っています。もう一回くらい下に仕掛けて個人の買いを投げさせて、海外が買い始めれば上昇ではないでしょうか) “SQが終われば海外の買いが入る” と考えて、急いで買わなくても「週が終わるまでに買いポジションを持てば良い」くらいで考えています。そして、来週以降から本格上昇となって「最後の大相場」に向かうイメージです。
もともと前回も “すぐに強い上昇にはならないかもしれません”と書いていたように、すぐに上がるとは思っていませんでしたし、実際のところ、毎日のように想定シナリオが変わる週でした。というのも、なぜ上がっているかわからない・誰が買っているのか見えてこない、不可解な動きが多かったからです。(月初要因?) だから先週は株メインでは取引せず、資金の大半をゴールドに移しておいたのです。株を買うとしても「住友鉱山」のような銘柄が中心でした。
(※なお、前回書いた「さくらKCS」は連続ストップ高が続き、最大で「1週間で2倍近く」まで上がった後に“急落”でした。その他、「小林製薬」の上昇はわかりやすかったので、再度買って利確しました)
先週は特にグロースが悲惨で、ついに “年初来安値を割る”まで下がってしまいました。ただ、グロース銘柄を空売りしていても、そろそろ利確ポイント(=底値圏)に達したことで、空売りできる銘柄が見当たらなくなってきました。そうなると、このあたりが“大底”ということで、そろそろ反発期待できる気がします。正直、直近の相場は「プライム市場だけ見れば良い」と言えるくらい、スタンダード・グロース市場には資金が入らなかったのですが、ここが起点になって雰囲気が変わりそうです。
・・・というわけで、現在は原油・エネルギーにベット(株は買いが多め。ナイト引けで日経先物ショート。その他ビットコイン買い)ということで、それ以上は今のポジション・戦略について書くことがありません。(※どちらかと言えば円安に思えるので “円建て”の原油買いです) 週明けからは一時的に下目線にして、週を終えるまでには「押し目買い」というのが今週の戦略です。何を買えばいいかわからない人には、S&P500なども良い押し目になっていると思います。(※今月の戦略に関しては前回更新を参照)
そう言えば、これでわかって頂いたと思うのですが・・・以前より「あるラインを割れば急落する相場なのでストップ必須」という言葉を繰り返していました。強い相場でありながらも下落シナリオが存在しており、先週はそのラインが4万円付近だったということです。(=だからそれを割った時点で下目線になりました。今は再び4万円を更新するかどうかを見極める必要があり、それを明確に超えれば強い上昇になるでしょう)
私自身も、もしストップを入れていなければもっと大きな損失になり、すぐには取り返せないレベルになっていたかもしれません。先週は確かに損失になりましたが、もちろん十分に取り返せる範囲なので、今月後半の相場に期待しています。
(※全体的な下落で損をしましたが、前回内容を読んで頂ければ 目線自体は合っていることがわかって頂けるはずです。ちなみに、もし今月大きく上昇する展開になれば、その上昇の最後は “打ち上げ花火”のように「金も原油も含めた全市場が天井」をつけることになり、その後の相場はすべて “逆転”すると思います。それは「インフレからデフレ」という展開なのですが、それでもいずれはどこかにマネーが向かうことになり、それが日本になる可能性がある・・ということは書いておきます。陰謀系などで金価格はどこまでも上がり続けると思っている人がいますが、そんなことはありません。暴落局面では金も売られます)
最後に。前回「フォロワー1.2万人のTwitterアカウントを失った」という話をしました。1から再スタートしてみましたが、やはり同じようにはいかず、条件が違い過ぎて厳しいと感じます。
また、このnoteが参考になっている方は「スキを押しておいて下さい」と言いましたが、特に反応がなかったので今後はもう少し簡易に書いていくことにします。再びモチベーションが上がるまではご了承下さい。(※このnoteを始めてもう少しで2年になりますが、もしかすると やめることになるかもしれません)
【4月1日(月)〜】 メインシナリオ
3月相場が終わりましたが、振り返ってみると “すべて想定通り”と言って良いくらい大局観と噛み合った1ヶ月になりました。3月に入った段階で「最初は強いけれどもSQに向けて下落。米国SQを終えれば上昇」というのが、前回更新時までのシナリオ。その後、先週に関しては「週明けから逆方向に動いて、押し目を拾う」という戦略でしたが、その通りに当てはまりました。(=特にグロース指数がわかりやすいですが、週明け直後から下落し続け、最終の金曜日に上昇して終わりました。前回 “グロースが強いのは予想外” と言いましたが、やはりグロースは弱かったということです)
銘柄選定に関しても、銀行・不動産・エネルギーなど、事前に書いていた内容がそのまま当てはまっていたと思います。あまり動かなかったり下落もあったのでマイナスとなる週もありましたが、売り買いのタイミング判断はほぼ完璧で、最終的には満足のいく結果になりました。
このように3月のトレード自体はうまくいったのですが、実は先週、大きなショックとなる出来事がありました。トレードとはまったく関係ないことなのですが、先に触れておかないと書き進めることができないため、先に書いておきます。何があったのかというと、「これまでメインにしていたTwitter(X)のアカウント(フォロワー1.2万人)を失った」ということです。最初は特に大きな問題があったわけでもないのですが、その後の手続きの方でミスしてしまい、そのままログインできなくなってしまいました(復旧不能)。“お金を失った” ということであれば後で取り戻せばいいのですが、“1万人のフォロワー”というのは取り戻すことができません。正直、始めたタイミングが良かっただけで、今から頑張っても再達成は無理です。お金だけではどうしようもないこともあります。大切にしていたアカウントなのにショックで、私の情報発信に対するモチベーションはかなり下がってしまいました・・・
このような話を最初にさせて頂きましたが、もし助けて頂けるのであれば、こちらのアカウントをフォローして頂ければ嬉しいです。“1から始めるのは辛い” というのが本音ですが、とりあえず明日4/1から投稿を開始します。
さて、なかなか気持ちを切り替えることはできませんが、話を切り替えることにします。前々回・前回と続いていた想定は「円安インフレ」というものでした。そのため、前週からの持ち越しに関してはこのように書いていました→
『保有銘柄は「銀行」「不動産」「エネルギー」など、インフレで上がる銘柄ばかりを全力買いしています。別の言い方をすれば、“高値更新した銘柄” を片っ端から買ったような感じです。個別銘柄ではディスコも。(※前回書いたように、やはり銀行は買うことになりました。メガバンクではなく地銀ですが) その他、“円建て”でS&P500も大きく買いました。』
そして、その後の戦略がこちら→
『ストップを浅めに設定しておくことで、寄り時点で自動的にポジションを落とすようにします。「キャッシュポジションを増やしておいて今週の押し目を拾っていく」というのが現時点での私の戦略となります。“今週が再度の買い場”という判断で、週末までには大きな買いポジションになるようにしたいです。』
・・と書いていたように、実際に週明けの寄り時点でほとんどのポジションを手仕舞いしました。そして、初日の月曜の相場は、売りも買いもほとんどできなかったように記憶しています。買いたい銘柄は上がりきって、売りたい銘柄は下がりきって、新規ポジションを取るタイミングが見つからない。しかし、火曜日になると権利日に向けて高配当銘柄などが上がってきた感じです。「銀行」「電力」「不動産」あたりはずっと持っていました。ですが、権利日を過ぎると、そこから次の相場に。かなり久しぶりにIPOを触ったタイミングもありました(※利益にはなっていませんが)。グロースを買って銀行・自動車などドテン売りしたりして、売りポジションの方が多くなる時もありました。その時には、買いよりも売りによる利益の方が大きかったかもしれません。そして、最終の金曜日には4月相場に向けて大きく買い。現在のポジションとしては「半導体」「不動産」「原油」が中心で、小型株もそれなりに買っています。(金曜ナイトは海外が休場のため、アルゴも含めてほとんど動きませんでした)
先に大きな流れを書いてみましたが、実際には、最終の金曜以外はあまり日本株の取引をしていませんでした。(=権利日や年度末要因で、上げたとしても下がるのがわかっていたため。優待クロスはしましたが) それでも、日本株以外で何かできることはないかと考えた結果、「ゴールド」「S&P500」に円建てで資金を入れることにしました。特にゴールドが急騰しましたが、このタイミングは事前にわかったので十分に利益を取れました。そして、現在は「原油」に大きく資金を入れています。
実際の収支では、初日が少しマイナススタートで、途中は微益や微損、最終日で大きくプラスで取り返して終わったような感じです。(※配当は入るので、そちらもプラスです)
途中でストップ高もあったと思うのですが、売ったり買ったりのタイミングだったのでストップ高も間違えて売ってしまいました。それでも1つ久しぶりに大きく取れたのが「さくらKCS」。これは2日連続ストップ高となり、今現在も保有しています。最初のストップ高(1148円)で1000株打診で買っただけなのですが、PTSも含めると「数日で35%の上昇」となっています。週明けの寄り後の勢いを見て、利確か追加買いか判断したいと思います。他には不動産セクターはずっと強く、住友不動産や霞ヶ関キャピタルなど多数の銘柄保有(※“何の企業かわからず買っていると不動産関連だった”というケースが多々あり)、あとは「三菱重工」も比較的長く持ち続けて好調な銘柄です。(※分割で誰にでも買いやすくなり、配当落ちでも高値更新しました)
そして、権利日の後からは「半導体」を増やしています。4/1からディスコとソシオネクストが日経平均に採用されるということで どちらも持っていたのですが、ソシオの方は金曜引けで手仕舞いしました。(※ディスコは売買代金1位でした。他に半導体では日本マイクロニクスなど保有) その他、珍しいところでは「日本テレビ」を上抜けで買いました。
・・・というわけで、先ほども書きましたが、「半導体」「不動産」「原油」が全体の7-8割を占めているようなポートフォリオになっています。(ほぼ買いのみで、一部地銀も買い直しました)
あと、一応書いておきますが、例の問題で急落していた「小林製薬」も底打ち判断して買っていたのを、金曜引けで利確しました。需給から見ても短期の戻りはあると思うのですが、今日明日の話ではないので一旦ポジション整理のために撤退。また改めて入るかもしれません。
日本株以外では、CFDの方で「ダウ」「原油」をロング・・というより、金曜が休場ということに気づいておらず、そのまま動かせず週を終えました。(S&P500は為替ヘッジなしで保有)
日経先物はロング。米国株は、前回エヌビディアを買ったと書いていましたが、途中で利確したので現在はノーポジション。月曜からまた大きく買っていきます。仮想通貨はイーサリアムをまだ持っていますが、明日にでも上がれば売るつもりです。(※その後、ビットコインを買うかもしれません。今月の地合いが良い間なら仮想通貨も上がると見ているため)
さて、前回更新までずっと「円安インフレ」ということで “金利上昇”をテーマに高配当銘柄など中心に手を出していましたが、権利日を過ぎた時点で次の相場に移ったと考えています。それでは、次はどう考えているのかというと・・・「最後の大相場」です。基本的に株もコモディティも上がる。中小型株も上がりやすく、地合い全体が良くなると考えます。
(注: “最後の”というのは、年始からの大きな上昇波動が終わるという意味での“最後”です。今年最初の上昇が1~4月で終わるということで、その先の相場のことはまだ何も考えていません。誤解のないようにお願いします)
以前より「4月からが本格的な上昇」と言い続けてきたように、4月になれば新規マネーが入って何でも上がっていくと考えます。マーケットを見ていない人からすれば、年始からずっとインフレで株価が上がっているように思うかもしれませんが、“そうではない” ということを以前より説明してきました。
最初は「半導体バブル」であって、インフレではありません。その証拠に、不動産もコモディティも下がり続けていました。しかし、何週間か前に “不動産が底打ち”ということを書きましたが、そのタイミングからは不動産が上昇し「円安インフレ」となります。底打ち判定から反発した不動産は なんと今年の最高値まで一気に上がりましたので、絶好の買いチャンスだったということです。このように「半導体バブル」→「円安インフレ」という流れを事前にお伝えすることができましたが、この両方に共通して言えるのは、“何でも上がるわけではない” ということです。(=半導体バブルであれば半導体、円安インフレであればインフレ銘柄を買わなければ勝てない相場です)
これは、グロース指数の推移を見ればわかりやすいです。「半導体バブル」に関しては昨年の秋から言ってきたことなのですが、それでは、この半年間のグロース指数はどうだったのかというと・・・実は、まったく上昇していません。今年になって少し上がったと言っても、それは昨年後半に下がった分が戻っただけ。これだけ強い相場なのに、小型株メインの投資家は利益を出せていないのです。しかし、そんなグロースもようやく “上昇”と言える段階に入るのが、この4月だと考えます。
この毎週更新noteの中でも、私が “グロース買い”と書いたことはほとんどなかったと思います。買ったとしても短期のみで、1週間も継続保有できていません。しかし、この4月はようやく中期的に(数週間~1ヶ月)買える期間だと考えています。業績の良いもの、好材料を控えているものなどを素直に買っていけるのではないでしょうか。大幅に利益を出せるタイミングです。
基本的には「この2~3月で上昇した銘柄」なら買って大丈夫だと思っています。(※指数が上がっても上昇しないものはさすがに厳しいです) 中小型株でなくても、「重工」「ディスコ」はまだまだ強そうなのでホールドするつもりですし、指数で言えばS&P500も堅調でしょうし、ドイツ株も引き続き注目しています。金・原油などのコモディティも含め、とにかく全力で買うべき局面だということです。セクターでは「半導体」「エネルギー」が良いと考えます。(=2~3月に継続して上がり続けたため)
為替に関しては、ドルに対しての円安円高というのは言い難く、一番明確でわかりやすく動くとすれば、少し前から流行っている「メキシコペソ買い」でしょうか。(注:今週の話ではなく今月の話をしています。今週すぐに強い上昇にはならないかもしれません)
まとめると、「強気で何でも買っていく」というのが私の今月の投資戦略となります。(=手口から見ても、日経4万円を割らない限りは上がり続けそう) 前々から言ってきた「非常に良い地合い」になるということですが・・・これが、今年1月から続いた大きな上昇相場のクライマックス、総仕上げになると考えます。ジェットコースターと同じで、大きく下がる前には一番大きく上がる必要があります。この4月で株価指数もコモディティも “最後の大相場になる”というイメージなので、大きく急騰して上ヒゲをつける場面が来ればすべての投資は終了。それまでの相場で増やした利益を確定して、すっきりした気持ちでGWを迎えたいところです。(その後しばらくは地合いが落ち着きそうです)
最後に、前回少し書いたので「優待クロス(つなぎ売り)」についても触れておきます。こちらのサイトを見ると、3月の逆日歩の結果が書かれています。(※制度信用で空売りすると “逆日歩”が発生するリスクがあるのですが、それでも私は制度信用で優待クロスしています) 前回、一般的に馴染みがありそうな優待銘柄をいくつか挙げましたが、その中ではアトムが2400円・上新が1170円かかっていることになります。この逆日歩が損失リスクということなのですが、それ以外は大きな逆日歩はないので十分プラスになっていることがわかります。(※ただ、アトムの優待金額は2000円なので、そこまでの損失でもありませんし、上新の優待金額は2200円なので、これは逆日歩でも差し引きプラスです。ただし、中には何千円と逆日歩が発生するケースもありますので、知りたい場合はこのサイトで過去事例を見てみて下さい。クオカードの優待だと損することが多い気がするので、制度信用では避けた方が良いかもしれません)
・・・以上、Twitter(X)の件でモチベーションが下がっているのですが、とりあえず書き終えることができました。もしよろしければ、こちらのTwitter(X)をフォローして頂けると助かります。
また、最近、この毎週更新のnoteに関しても、どのようなスタンスで続けるのが良いか悩むことがありました。読んでいる人にとって役立つ情報源として書くのが良いのか?それとも、私個人のトレード履歴と戦略だけを淡々と書くのが良いのか?もし、これを見て少しでも参考になっていることがあれば、ハートマークの「スキ」だけ押して頂けると嬉しいです。とりあえずこの1週間、桜でも見ながら気持ちを切り替えたいと思います。お金では手に入らないものがあります…
(以前の記事)
※2022年7月より開始しましたが、記事が長くなりましたので、以前の分は別途こちらで保存することにします→
過去のコラム
コラム的な内容も(思いつけば)書いていこうと考えています。以下は、これまでに書いたコラムです。
「毎週更新」を始めた理由・目的
まだご覧になっていなければ、「自己紹介」をぜひ一度お読み下さい。(初心者が簡単に資産を増やせる方法もお知らせしています)