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【本当の投資】 あなたが投資で失敗しないために (★これが最終結論です)

私(城北忠明)は、10年以上にわたって「投資の最終結論(本当のこと)」をお伝えする活動をしてきました。
今回、改めて“投資のことを何も知らない人向け”に1ページにまとめておきたいと思い、このnoteを作成しました。

なぜ世の中の投資法がうまくいかないのか?
なぜ正しい方法をしているのに失敗するのか?
私も立場上、たくさんの投資情報・ノウハウを見てきたから言えるのですが、実際には “間違った内容”が非常に多いです。(例えば、上がった理由・下がった理由をもっともらしく解説していたりするのですが、それを知っても投資で勝てるようにはなりません)

そんな“間違いだらけの業界”だからこそ、最低限これをよく読んで理解して頂きたいと思います。
今となっては、私以上に長く投資業界に関わってきた人も少なくなってきました。10年以上、業界の裏も表も見てきたからこそ言える「投資の最終結論」を公開します・・・



『投資の本当のこと』


いきなりですが、本当のことを一言で言っておきます。この一言を知っておくだけで、まったく認識は変わるでしょう。それは何かというと・・・「投資は、個人が負けるようにできている」ということです。

世の中の“投資”というと、儲かった話ばかりが溢れていて、それを見ると「私も投資をしたい」「お金を増やしたい」と思いがちです。しかし、そもそも投資というのは「損するようにできている」というのが、間違いのない大前提です。

そして、それは知識ゼロの素人だけに当てはまる話ではなく、少し勉強したとしても何も変わりません。ここでいう“個人”というのは個人投資家という意味なのですが、投資の勉強をしている人も個人投資家の一人です。そして、投資というのは、そんな「個人投資家が負ける(損する)」ようにできているということです。
(※国がNISAやiDeCoなどを推し進めるのは、今投資すると損するタイミングだからこそです。すべての投資において「流行っている=参加すれば損する」ということです)


『どうすれば儲かるのか?』


「個人投資家が負けるようにできている」
ということは、多くの個人投資家が正しいと思っている行動・・・例えば、“投資の勉強をする” “経済ニュースや情報を追う”というようなことをしても、勝てないどころか、それがむしろ負ける原因になっています。

というのも、シンプルに考えて、投資というのは上がるか下がるか・プラスかマイナスかしかないのですから、単純に「負ける人の逆をやれば勝てる」ということなのです。
負ける人が売るなら、買えば儲かるし、負ける人が買うなら、売れば儲かる・・・だとすれば、一番確実な勝ち方というのは、「個人投資家と逆のことをする」ということです。

事実、大口の機関投資家(ヘッジファンドなど)は、“個人投資家とは逆のポジション”を取ることで儲けています。個人が売るなら大口は買い、個人が買うなら大口は売り。
もしあなたが勝ちたいのであれば、「個人投資家の逆をする」ということが何よりも確実。これ以上に勝てる方法はないというくらい確実なことです。極端に言えば、「個人が買えば買うほど下がり、個人が売れば売るほど上がる」・・・これが、日々の開示データを見てわかる明らかな真実です。

(※そのため、個人投資家がどう考えているかは、何よりも有効な「逆指標」なのです。個人投資家の多くは、ニュースや情報に影響を受けるからこそ、それらを逆にとらえれば投資で勝つことができます。
AIアルゴが主流の現在、理屈で考えても仕方ありません。楽観論が溢れれば売り、悲観論が増えれば買い。あなたが何もわからない投資の素人であれば、いつでも「あなたが判断の逆が正解」です)


『投資とは、結局・・・』


もう1つ、よく理解して頂きたいことがあります。それは、投資というのは結局「相場状況(地合い)次第」だということです。(後述しますが、もう少し具体的に言えば “金利次第”とも言えます)
アベノミクスのような強い上昇相場であれば、ほとんどの人が何を買っても投資で勝てます。一方で、リーマンショックのような下落相場であれば、誰もが投資で勝つのは難しくなるでしょう。

そして、これが大事なことなのですが、世の中の「投資の正解(勝ち方)」とされているものが、ほとんど例外なくすべて “これまでの相場だから通用していただけ” の話なのです。

どういうことなのか説明します。
大きな流れで言えば、皆さんが生きてきた時代というのは “経済が拡大してきた”はずです。経済は拡大成長し続けるのだから、長期で見れば株価は上がって当たり前・・・だから、例えばインデックス投資など毎月積み立て投資し続けていれば、すべての人が儲けることができたのです。
(※よく言われる話で、一番利益が出ているのは亡くなった人の証券口座だと言われます。買ったまま売却せずに放置していたから儲かったということです)

しかしながら、これはあくまで「長期的な上昇相場であること」が前提条件になっています。実際にシミュレーションしてみればわかるのですが、仮に毎月積み立てのドルコスト平均法であっても、“長期下落相場ではプラスにはなりません”。長期にわたって、資産を減らし続ける結果になります。

よろしいでしょうか?積み立て投資であっても、プラスにするためには「(最終的に)上昇すること」が必須条件なのです。だからこそ、「◯◯を買っておけばいい」という投資は存在しないことになります。何十年でも待てる人生ならそれでも良いですが、実際には、それくらい待てるのであれば、どこかのタイミングでもっと良い投資タイミング(=大暴落)があるのではないでしょうか?

それでは、「経済が縮小することなんてあるのか?」「お金の価値は下がり続けるものでは?」と考える人がいるかもしれませんが、それはあなたが生きている間に経験しなかっただけのことで、“1929年の世界大恐慌では株価は90%下落”しました。
また、何十年にもわたって長期上昇サイクルが続いたのであれば、同じように“何十年にもわたる長期下落サイクルにもなる”というのが波動の原理原則です。そうなると当然、これまで正解とされた投資法は通用しないことになるでしょう。

<補足> 経済の拡大というのは、実体経済の理屈で考えても仕方がなく(関係なく)、結局のところ「お金の量が増えること」なのです。金利を下げてマネー流通量が増えたことによって経済拡大=株価上昇に繋がっただけ。金利さえ下がれば“お金が溢れる”ということなので、どんな市場でも上がりやすくなります。
コロナショック後の仮想通貨がわかりやすい例ですが、仮想通貨というのは金融緩和で溢れたマネーが限られた小さい市場に向かったことでバブルとなって上昇しました。(※将来性に関係なく) だからこそ、逆に金利が上がれば、当然その流れが逆転します。
金利が上昇すれば、株から債券(キャッシュ)に資金が移るということはつまり、“株よりも現金の方が価値を持つ”ということにもなり得ます。日本円も、利上げすれば円高になります。もちろんそれはデフォルトが近づくことにもなりますが、まだまだ利上げ余地があることを財務省も認識しています。


『やってはいけない投資』


私は昔から「買いっぱなし・売りっぱなしはNG」と言い続けています。それは丁半博打のようなもので、上がる・下がるの一方だけに賭けるギャンブルでしかないからです。

先ほども言ったように、買いっぱなしの投資で勝ち続けるのは不可能です。歴史的に見ても今の株価が高値水準である以上、ここからさらに上昇する可能性と下落する可能性、どちらが高いと言えるのかは明白です。もし過去10年、買いっぱなしの投資で儲かっていたとしても、今後10年はそうならないかもしれません。
この40年間というのは「金利が下がり続けた特殊な期間だった」ということを理解して下さい。だから株も不動産も上昇を続けたわけですが、それでは、金利上昇に転じた今、これからどうなるかを考えてみて下さい。

(※ちなみにですが、長期投資家として知られるウォーレン・バフェットは “買った株を売らない”というイメージがあります。しかし、実際にはバフェットも株の売却を頻繁に行っており、しかも最近は過去最大にキャッシュポジションが大きくなっています。(=何十兆円規模の莫大な現金) それはつまり、“良い投資先がない=キャッシュの方が安全” と考えているということです。バフェットでさえそのような状況なのに、あなたはどんな投資をするのでしょうか?
・・・なお、少し裏話をすれば、バフェットには “インデックス投資を大衆に広めて投資に資金を向けてもらう” というのが、役割としてあります)


『すべての投資で考えるべきこと』


買いっぱなしはNG・・・だからこそ、損切り(ロスカット)は必須であり、「損切りせずに投資で勝ち続けることは不可能」だと断言します。(=損失は素早く切って、含み益だけ残すのが理想の投資) そして、損切りを決めるということは、その投資の「リスクを限定する」ということにもなります。

私が長年 “正しい投資の考え方”として伝えているのは、その投資をする前に「損切り額を決める(=ロスカット位置を決める)」ということです。
最初にロスカット位置が決まれば、その投資のリスクが決まります。そうすれば、そのリスクに対して、どれくらいのリターンを見込めるか?を想定することができます。

投資で利益を得るというのは、言い換えると、このような「リスクリワード(=期待値)の高いことを繰り返す」ということなのです。
世の中には様々な投資の話が溢れていますが、あらゆる投資の本質を1つに集約すれば、ここにたどり着きます。そして、これこそが本当に投資においての必要な知識(=スキル)になります。

もし投資で必要な知識・勉強があるとすれば、“リスクリワードの高い取引ができるようになるため” の勉強です。テクニカル、ファンダメンタル、できればその両方を理解して「期待値の高い投資」を行えば、資産を増やすことができます。
(※そして、実際のところ、それは「経済の勉強とは別物」であり、だからこそ経済ニュースや情報は役に立ちません。経済学者が投資で成功するわけではないのです。
なお、時間軸が長くなるほどファンダメンタルが必要となり難易度が上がります。これからの時代は一層難しくなるので、初心者の方には “テクニカルメインの短期売買”をおすすめします)


『投資を始める前の約束』


私が投資を伝える中で、「損切りを決める」ということと同様に、必ず守って頂いていることがあります。それは、一番最初の投資は必ず「最小の金額でやる」ということです。

多くの人は、何もわかっていないのにいきなり大金を投じるから失敗してしまうのです。まずは小さい額から始めて、それを着実に増やせるようになって初めて、投資金額を引き上げていくのが正解です。
冒頭でも、「投資は負けるようにできている」という大前提を言いました。何もわかっていないあなたが今投資を始めても、必ず損して終わるだけなのです。まずは小さい額を増やせるようになって、その額を少しずつ引き上げていくからこそ、着実に資産を増やすことができます。

(※ “投資しなければ資産が目減りする”という類の意見は、ノイズなので惑わされないようにしましょう。大衆が言うこと・世の中で言われることは「生存者バイアスの結果論」でしかありません。他人の言うことは関係なく、それよりも “あなたにとっての正しい投資”を行うことが大切です)


『どんな投資をすれば良いのか?』


それでは、ここまでのことを守った上で、資産を増やすためにどんな投資をすれば良いのかというと、「上がっているものを買って、下がっているものを売る」ということです。

言葉にすれば当たり前なのですが、上がっているものを買うから儲かるわけで、ということは逆に、“下がるのであれば売るべき” なのです。
投資商品・投資対象はたくさんあるのでここでは説明できませんが、せめて最低限のこととして「上がっているものを買って、下がっているものを売る」だけでも徹底して意識して下さい。それができないのであればお金を失う結果になるだけなので、投資はやってはいけません。

話が長くなるので、ここでは簡単な “最低限の売買ルール”だけ書いておきます。
“MACDやRCIなどのオシレーターによるゴールデンクロス・デッドクロス等”でもいいのですが、もっと誰にでもわかる一般的なものを紹介すると、「移動平均線」であればほとんどのチャートに表示されていると思います。
『移動平均線が上向きで、その線よりも上に突き抜けた時に買う。逆に、移動平均線が下向きになり、下に割ったら確実に売却する』
これを守るだけでも、何も知らないよりはましな投資ができるはずです。

特に、多くの人は買うだけで、売るタイミングを考えていないので、この“売却ルール”だけでも覚えて守って欲しいと思います。(そうすれば、大損して破産にはならないはずです)
なお、移動平均線には週足・日足・分足などがありますが、それは最初にどの時間軸での投資をするのか決めてから、それに合った時間足を使って下さい。ちなみに週足が下向きになれば、なかなかトレンド転換しないので売った方が良いでしょう。

・・・このように、「いつ買って、いつ売るのか」までが投資です。多くの人が誤解していますが、入口から出口までが決まっていないものは投資ではありません。(※“資産運用”という言葉に騙されないで下さい)


『さらにおすすめの投資方法』


さらにおすすめの方法があります。
多くの人は普段から相場を見ているわけではないでしょうし、そのような投資も求めていないと思います。だからこそおすすめしたいのが、「常にストップ(逆指値)を入れる」ということです。

“ここを下回れば決済する” というストップ(逆指値注文)を常に入れておくのです。そうすれば、突然の相場の急変があっても、最悪の事態は免れます。
それでも、どこにストップを入れておけばいいのかわからないという人は、“直近の安値割れ”であったり “これ以上下がったら大変なことになる”というポイント(長期線割れなど)で良いのではないでしょうか。
例えば、何度も抵抗・反発しているサポートラインがあったとすれば、そこを割ってしまった時には大きな下落になります。ですので、そのサポートの下には確実にストップを入れておいた方が良いでしょう。

(※もう少し言えば、そこが逆に「売りエントリーすべきタイミング」だったりします。いつでも“逆が正解”なのであれば、もっとも優位性の高いエントリータイミングは「多くの人が損切りするところ」です。だからこそ私は、“誰もが損切りするポイントはどこか?”を考えて、そこで反対にエントリーするための逆指値注文を入れます。勝つトレードをするためには、負ける人の逆、逆、逆・・をやり続ければ良いのです。(言い換えると、トレードとは「ストップ探し」だと言えます。“ここより下がらないから買う、上がらないから売る” というように、ストップ=損切りを決めてからエントリーするからです)
なお、たまに“損切りができない” という人がいますが、それは単純に投資金額が大きすぎるからです。“躊躇なく損切りできる金額” が、適切な投資金額です。その金額に調整するためにも、先に損切り額を決める必要があるのですが、“小さい額から少しずつ上げていく”ようにしていれば大丈夫でしょう)


『ニュースは逆にとらえる』


「個人投資家が考えることの逆」をしてさえいれば、何も問題はありません。
ニュースや材料で突発的に上がったのであれば、その後に売る。不祥事や事件で急落したのなら、その後に買う。これが投資の正解です。絶対に、大きく上がったものを遅れて買ってはいけません。(※移動平均線からの乖離が大きくなれば手出し厳禁。このような“高値掴み”をやめるだけで、投資の成功率は格段に上がります)

私もそうですが、勝てるトレーダーの多くは “マーケットを見て判断”しています。マーケットを見て、上がりそうだから買う・・・すると、後で何らかの材料が出て急騰する。そうすれば、それを知った人たちが後から買ってくるので、そのタイミングで売る。
つまり、「材料が出る前に気づいて買っているから利益になる」のであって、ニュースで一般の人が知るようなタイミングではすでに遅いのです。マーケットが先で、ニュースは後。上げ下げの理由は後付けに過ぎない。だからこそ、ニュースや情報なんて見ても意味がなく(むしろ逆に捉えるべきで)、それよりも大事なのが「マーケットを見ること」だと言っています。

(※もちろん、本当にニュースになっていない好材料を先に知っているのであれば話は別ですが、それは普通の人には困難なことです。ネットで調べて知れるようなこと・誰かが言っていることは、すでに織り込まれていると思った方が良いでしょう。“その業界の人しか知らない”というレベルの内容であれば優位性はあるかもしれませんので、あなたの専門分野やよほど調べ尽くしたのであれば材料に期待した投資でも良いかもしれません。
そうでないのであれば、極端な話、マーケットだけ見て「理由はわからないけれど上がりそう」というものの方が期待値が高いです。なぜかというと、理由がわからないということは、今後その理由が一般に知られる可能性があり、そうなればさらなる上昇要因になるからです)


『誰でもできる万人向けの投資』


「上がるから買う、下がるから売る」・・ということで、具体的なやり方を説明してみましたが、実際には、難しい or 面倒に思われたかもしれません。また、そんな投資は望んでいないかもしれません。

大丈夫です。本当に誰でもできる、もっとも簡単で確実な投資があります。それは・・・「暴落を待つ」ということです。
何年でもいいので、とにかく待てばいいのです。多くの人が気づいていない“投資の最大の秘訣” を言うとすれば、それは「待つこと」です。待てる人なら投資で勝てますし、待てない人は投資で負けます。勝てるトレーダーというのは例外なく、“チャンスを待ち続ける人”です。
(※ 長期でも待てるなら長期投資、長期で待てない人は短期投資をすれば良いです。もしくは、投資対象を広げて「積極的にチャンス銘柄を探す」ようにしても良いかもしれません)

理想は「◯◯ショック」というような歴史的な大暴落を待つことですが、何年も待てなかったとしても、数ヶ月待てば、年に数回くらいは中暴落・小暴落ならあります。「多くの投資家の逆」をするのが正解なのですから、せめてニュースのトピックに出るくらいの下落タイミングまで待てば良いのです。
それまでは、どれだけ景気の良い話を聞いても、誰かが資産を増やしていたとしても、全部無視して下さい。彼らは売却することを考えていないので、今利益になっていても最終的に損するだけなのです。仮に今 インデックス投資で何十%増えていたとしても、その後に何十%以上下落すれば、その投資は失敗です。彼らが損したタイミングで自分は買う。そのためにキャッシュで待てばいいのです。「含み益は幻」という言葉があるように、利益確定した段階で初めて あなたの利益です。

(※下落後の買いタイミングに関しては、「大きな下ヒゲ」が出るのを待ちます。下ヒゲを確認した上で、移動平均線が横ばいから上向きになって、その線を上抜けしたところで買う。売るのは、先ほど説明したように、移動平均線が下向きになって下抜けしたタイミングです。
長期投資であっても、下落に転じた段階ではしっかり手仕舞いしましょう。それは配当目的の投資も同じです。どれだけ高配当であっても、元本を割れればその投資はマイナスだからです。詳しくは後述します)


『投資も相場もわからなくていい』


私は長年の経験も知識もあるからこそ相場分析して予測しますが、先ほどの「暴落を待つ」という戦略であれば、タイミングなんて考える必要はありません。“多くの人が損したタイミングで買う” ということ以外、何も考える必要はなく、投資のことも相場のこともわかる必要がありません。
ですので、これなら「誰でもできる投資」になるでしょう。何度も何度も言うように、多くの人と逆のことをするのが、投資で勝つための鉄則です。

あとは、最初の方でも書いたように結局は「地合い次第」だということを忘れないで下さい。実際のところ、同じ売買ルールで日々トレードしていても、リスクリワードが良い相場・悪い相場があります。“悪い時に微益や微損で乗り越えていれば、良い時には大勝ちできる” というのが、実際の投資パフォーマンスになります。(=トータルでは損小利大ということ)

感覚的には、1年(12ヶ月)あったとすれば、良い月は3ヶ月くらいではないでしょうか。年単位で見ても、アベノミクスやコロナバブルのような年は良くても、今後はそうではないかもしれません。先ほど説明したように、“金利こそが最重要ファクター”です。それは業績や材料よりも優先されます。低金利の時には何でも上がりやすいので、そこでしっかり利益を出す。それ以外の時には、せめて大損はしないようにする・・・

ですので、必ずしも常に投資しなくて良いのです。相場が動かない時・わからない時には何もせずキャッシュポジションで待てば良いのです。
これこそが投資の正解です。世の中の投資情報を見ると惑わされることも多いですが、それらに影響されず「自分は他人の逆をやる」ということを常に意識して下さい。


『以上が、正しい投資です。』


「本当に正しい投資」について、一通り書いてみました。なるべく要点だけ絞ってお伝えしたつもりですが、いかがだったでしょうか?

あとは “最低限の常識”で、言うまでもないことですが、投資は必ず「自分名義の口座のみ」で行って下さい。他人にお金を預けるような投資はすべて詐欺だと思って良いです。
というより、一昔前ならともかく、今は投資環境が大幅に充実しており、“ほぼすべての金融マーケットに自分で投資できる時代”です。わざわざそれ以外の投資話に乗る必要性・メリットなんてないのです。

また、「不利な投資」というのも知っておいて下さい。
例えば、仮想通貨は税金もコストも高く(日本人にとって)不利な投資の1つです。さらに、投資で稼いだ人たちの間で共通する見解としては、「不動産投資も不利な投資の代表」です。不動産が好きだったり商売にしている人は良いことを言うかもしれませんが、もし投資で“お金を増やしたいだけ”なのであれば、他に良い手段がいくらでもあります。
どうしても不動産が上がると思うのであれば、“REITや不動産銘柄を買う方が何倍も簡単”ですし、下がるタイミングでの撤退もクリック1つで終わります。(※信用取引でレバレッジをかけることもできます) そして、それ以上に、コストやかかる手間が違いすぎます。不動産投資を推奨する人は、他の投資を知らないか、何らかのメリットのある人たちだけです。(そして、一般的にも “大金を得たら不動産を買おう“ と安易に考える人が多いように、投資以外の方法で大金を得た人ほど、そんな人たちに騙されがちです。どうしても買いたいなら、他の投資と同様に “誰も買わない暴落時”なら良いでしょう)

海外投資にしてもそうで、米国株も含めれば、さまざまな国のETF等が投資商品として揃っています。あらゆる投資が証券会社の口座内でできますので、いくらでも良い選択肢はあるということを忘れないで下さい。
(もしそれでも投資できない対象があるとすれば、それはそもそも “投資する価値のないもの”です。魅力的な投資というのは “出来高が伴ってこそ”ですので、まだ投資できないような対象を選択する理由はありません。上がり始めるまで待つのは機会損失です。今実際に資金が向かっている投資にこそ優位性があるということですが、それは出来高や売買代金ランキング等を見ればわかります)

・・・というわけで、わざわざ特別な投資話に乗る必要はなく、ここで書いた内容を徹底すれば、投資に関する問題は解決するはずです。
いかなるストーリーも信じることなく、反対に動いたなら必ずカットする。これが儲かる、上がる 下がるというような情報(特に陰謀系)には影響されないようにする。
投資とは、何を買うかではなく「いつ買っていつ売るか」。つまり、タイミングがすべてなのです。

<補足> 最近は高金利時代ということで、“配当目当ての投資”を考える人も多いので補足で書いておきます。
配当が目的であっても、毎月積み立てと同様、下落すれば元本を回収できないので考え方は同じです。配当目当ての投資でも他の投資と変わらず、適切な投資タイミングも同じ・・・ つまり、高配当の投資対象の買い時も「市場が暴落した時」です。その時には、平常時以上に配当利回りが高くなっていることになるので、もっと“おいしい投資”ができます。
仮にその銘柄がすぐ上昇しなかったとしても、実際に上がるまでの間、配当金を受け取ることができるので、「暴落時に高配当を狙う」というのは良い投資判断だと言えるでしょう。くれぐれも、“配当が貰えるならいつ買っても良い”とは考えないで下さい。今が高配当であっても、業績が下がれば減配するのはよくあることです。(今の高配当銘柄も、これまでの業績が良かったから配当金が上がっただけだったりします)

トレーダーの立場からの答えを言うとすれば、高配当というのは確かに株価を押し上げる好材料であり、“買う理由(きっかけ)” にはなります。だから私もたくさん買っています。しかし、高配当だからと言って “長く保有し続ける理由” にはなりません。利回り5%だとしても、株価が5%以上下がればどうでしょうか? 結局、どんな投資であっても買いっぱなしはNGで、大きく上がったのなら手仕舞いすべきですし、大きな下げがあれば損切りもすべきなのです。(=利確して初めて、あなたの利益です)
そして、もし判断を間違えたと思ったら、また買い戻せば良いだけのことです。そのコストも手間も小さく、今は投資するには本当に良い時代です。


『最後に』


多くの人は、“結果的に儲かっただけ” の情報を信じてしまって、間違った投資・変な情報に振り回されすぎだと思います。その他大勢の人たちと同じことをして失敗して頂きたくないので、こうしてまとめてお伝えさせて頂きました。

私自身は、日々のトレードで収入を得ている人間ですが、「自分の考えを世の中に伝えたい」という想いで、このような活動をしています。
時には “役立つ情報”ということで有料での提案をすることもありますが、それは必要な人が手にして頂ければいいだけなので、無理に手にして頂く必要はありません。

お金を出さなくても有益な情報をお伝えしていきますので、もしご興味があれば、引き続きお付き合い頂ければ幸いです。
机上の空論ではない、リアルに利益に直結する内容をお伝えさせて頂きます。

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