認知行動療法から学んだこと⑬ 天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず
「学問のすすめ」をちゃんと読んでいなかったので、青空文庫を利用してつらつらと読み始めましたが、初編を終えたところでギブアップしました…
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」は、本の冒頭にある有名なことばです。
恥ずかしながら私も読むまでは、たんに「人間の平等」を説いたことばだと思っていました。
しかし「されども~」と続きます。
されども今、広くこの人間世界を見渡すに、かしこき人あり、おろかなる人あり、貧しきもあり、富めるもあり、貴人もあり、下人もありて、その有様雲と泥どろとの相違あるに似たるはなんぞや。
現実の人の様は、まるで空に浮かぶ雲と地べたの泥のように差があるのだ、と語られています。
だから「怠けてないで学びなさい」って事を言いたいのだと受け取りました(ちょっと「ん?」と感じる部分もありましたが)。
さて、現代でも「相違」というのはあります。
それは学力の有る無しにとどまらず、高度な技術力だったり、話し方やパフォーマンスの上手さだったり、人を惹きつける影響力だったり。あと、やっぱりお金ですか。
SNSでは、毎日そういうものでマウントを取り合ってるのを見かけます。
ただ、ここでは認知行動療法を語る場です。
やっぱり私は、どんなに相違があったとしても相手が上で、自分が人として下ではないことを信じたいのです。
だからと言って怠けてはいけませんし、もちろん相手の意見は尊重します。
その上で、相手に迎合ばかりせず、ちゃんと自分は「こうしたい」「こう思っている」と伝えましょう。
勝手にイメージしている支配・服従の構図をぶっ壊してください。
できそうにない事を押し付けられたら、ちゃんと「できません」と言いましょう。
嫌われたって良いじゃないですか。
できそうにない事を渋々やって、結局できなかった時のダメージの方がデカいです。
そうだ、そうだ、負けるな!
労働条件の話し合いで疲弊している自分を、そんな風に奮い立たせている今日この頃です。
自分を大事にしてください。
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