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函館のダイも「昔は転職素人だった」40代のミラクル転職

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アラフィフおじさんの函館のダイが、まったくの未経験で転職した人材紹介会社20年の苦難の歴史を、おもしろおかしく語っています。気楽なスタンスでお読みください。 ミラクル続きのアラフ…
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函館のダイの自己紹介です。(This is a self-introduction of Dai in Hakodate.)

故郷が北海道、函館のため、ペンネームが「函館のダイ」になっています。 Since my hometown is Hakodate in Hokkaido, my pen name is "Hakodate Dai". 現在の業務内容と経歴国際的な人材紹介会社で、18年間、採用コンサルタント、人事MGRを経験した後、フリーランスの採用・研修コンサルタントをしております。 After 18 years of experience as a recruitment consu

全12話のその1「40代未経験からの転職成功ストーリー」

ド日系大手企業の営業経験なしのアラフォーおじさんは、まったく未経験業界の人材系会社のコンサルタントで本当に成功できるのでしょうか。 全4話のその1話目です。 1社目は、ド日系大手企業の管理職 1社目は、ド日系大手企業で、社員が数万人くらいいましたので、昇進は全国一斉の筆記試験と上司の勤務評価で決まります。 試験内容は、今、思えば大学の経済学部で習った内容でした。 あまりにも昔のことなので、詳細に覚えていませんが計数管理、経営学、簿記論、マーケティング理論などだった気がします

全12話のその2「40代未経験からの転職成功ストーリー」 

さて、初日は入社手続きや会社案内で終始し、そして、翌日からは、転職希望の人材との面談経験がまったくないアラフォーおじさんは、本社で一泊二日の研修を受けることになりました。 研修初日は、企業概要や人材業界のしくみやルールの説明があり、その後、分厚いマニュアルを渡されて、1時間、熟読しました。 すぐに、人材との初回面談時の会社説明の方法、履歴書や職歴書を見ながら、面談でヒヤリングすべき内容、応募承諾の取り方、登録者との信頼関係の取り方(心理学のような内容でした)などを実地でのト

全12話のその3「40代未経験からの転職成功ストーリー」

ド日系大手企業の営業経験なしのアラフォーおじさんは、まったく未経験業界の人材系会社のコンサルタントで本当に成功できるのでしょうか。 全4話のその3話目です。 さて、3ケ月過ぎても成約は、アラフォーおじさん、1件もありません・・・・。 先輩社員に聞きますと、現在、勤務されている社員は、平均月に3件程度の成約をしているそうです。 私は、なんと、3ケ月でゼロ・・・ゼロ・・・。 そこに、助けが現れたのです。 私が在籍していたグループのマネージャーが、途中からハンドリングのサポートを

全12話のその4「40代未経験からの転職成功ストーリー」

ド日系大手企業の営業経験なしのアラフォーおじさんは、まったく未経験業界の人材系会社のコンサルタントで本当に成功できるのでしょうか。  希望退職で、割増し退職金が出るため、若い方からやめていき、月末は、恒例の退職挨拶が実施されるようになりました。 退職者が累積数百名になった頃から、オフィスは夜間工事で真ん中に壁が出来、半分になりました。 「次は俺か・・・・。」 自分がプロの転職コンサルタントなので、アラフォーおじさんには、転職先がないことがわかります。 ここは、全力でい

全12話のその5「40代未経験からの転職成功ストーリー」

シーズン2 全4話のその1(自分で招いた第三の危機) ド日系大手企業の営業経験なしのアラフォーおじさんは、まったく未経験業界の人材系会社のコンサルタントで本当に成功できるのでしょうか。」⇒2度の危機を乗り越えて、それなりの人材コンサルタントに成長しました。 私は、あっという間にアラフィフおじさんになり、順風満帆の中、ぬくぬくと勤務していたのですが、そこに新たな危機が迫っていたのです。 その危機とは・・・。 アラフィフおじさんに、自社コンサルタントの採用をしなさいとの打診が

全12話のその6「40代未経験からの転職成功ストーリー」

アラフィフかつ未経験人事の私は、この過酷な環境で、人事として出発するために、採用コンサルタントとしての5年間の経験から導き出すしかありません。 採用コンサルタントとしての業務によって、企業人事としての経験と同じ、いやそれ以上の能力が身についていたことに気が付きました。 それは、 ① 5年間で、約2000名の登録者との面談経験で培った経歴のヒヤリング力とその理解力、そして人物像の把握能力 ② 登録者との面接同行・面接同席で学んだ約100社の企業人事の面接手法 さらに企

全12話のその7「40代未経験からの転職成功ストーリー」

新規プロジェクトは、本社での業務のため、人生初の単身赴任です。 まずは、マンション探しから始めなければなりません。この頃は、今のようにネットで部屋を見ることはできません。 昔ながらのスタイルでの家探しです。 賃貸業者に電話して、部屋の間取りや家賃などをFAXで送ってもらい、3つほど候補をピックアップし、1泊2日で現地へ内見に出かけるスタイルです。 家探しの第一印象は、部屋狭い、家賃高い、ゴミ出しが複雑、周りは高層階のビルばかりで空が見えない、空気が悪い、車が多い、人が多

全12話のその8「40代未経験からの転職成功ストーリー」

さて、人生の第四の危機ですが、失敗は絶対に出来ないのです。私には守る家族と払わなければならない家のローンがあるのです。 人事マネージャーとしての初出勤日です。そのメンバーは、そうそうたる顔ぶれでした。 新規プロジェクトマネージャーの時は、主に20代がほとんどでしたが、30代から50代までの3名です。 さらに、途中から外国人まで、配属されてきました。(ちなみに、私は、8年間英語を学んできましたが、受験英語のため、読み書きと特に文法は得意ですが、いっさい英語は話せません。(自

全12話のその9「40代未経験からの転職成功ストーリー」

第四の危機の前に、安易な転職について意見を言わせてください。 自分が、狩猟民族か農耕民族かを見極めて、転職を決断しよう <現在の日本企業は、欧米のように転職で経験値をあげて、若いうちにファイヤーするか、経営者になる環境になっていない> 残念ながら、現在の日本の企業は、社数の多い方の評価が低く、書類さえ通らないことが多いのです。 経験社者数の多い(20代で3社以上、30代で4社以上が目安)方の転職先は、ベンチャー企業や離職率の高い不動産、中小の人材系、個人向けの新規開拓

全12話のその10「40代未経験からの転職成功ストーリー」

前回のおさらいです。 人事マネージャー業務も軌道に乗ったところで、そろそろ単身赴任を解消し、家のある地方へ戻ることになりました。 その次のポジションが、皆様の期待通りの未経験職種でした。 この頃、会社のコンサルタント職は、人材担当コンサルタント(登録者側の担当)と営業担当コンサルタント(企業の求人担当)が一つになり、両面担当コンサルタントになっていました。 その両面担当コンサルタントが、私の新しいポジションなのです。 「今ではベテランの人材コンサルタントも、昔は転職素

全12話のその11「40代未経験からの転職成功ストーリー」

この頃、私は、人事部門からコンサルタント復帰後の初成約を成し遂げて、ほっとしていました。 しかし、私はこの時点で、人材業界では稀有な勤続10年のベテラン社員になっていました。 この当時は、リーマンショックを乗り越えて、自社コンサルタントの大量採用をしていたこともあり、勤務していた会社の平均勤続年数は3年くらいでした。 よって、私は一般企業ではミドルと呼ばれる中間層ではなく、ベテランなのです。 そして、必死で3回の危機を乗り越えた結果、その実績が評価され、給与の基本グレー

全12話のその12「40代未経験からの転職成功ストーリー」

さて、アラフィフおじさんは、この最大の危機を乗り越えることができるのでしょうか。 この苦難を乗り越えるには、またまた前例のない手法を考えるしかないのです。 そもそも、建設・不動産業界の方は、スカウトサイトに少数しかおりませんし、スカウトしても反応が悪く、返信が非常に少ないのです。 理由は、前回説明しましたが、業界内の友人や知人の情報で転職をしている方が多いからです。 建設・不動産業界は厳しい労働環境ですので、転職は他の業界より転職の 割合が多いのは間違いないのです。 工

安易な転職について意見を言わせてください 番外編その1「40代未経験からの転職成功ストーリー」

自分が、狩猟民族か農耕民族かを見極めて、転職を決断しよう <現在の日本企業は、欧米のように転職で経験値をあげて、若いうちにファイヤーするか、経営者になる環境になっていない> 残念ながら、現在の日本の企業は、社数の多い方の評価が低く、書類さえ通らないことが多いのです。 経験社者数の多い(20代で3社以上、30代で4社以上が目安)方の転職先は、ベンチャー企業や離職率の高い不動産、中小の人材系、個人向けの新規開拓営業(リフォームなど)に限られるのです。 (このような業界は、離