全12話のその8「40代未経験からの転職成功ストーリー」
さて、人生の第四の危機ですが、失敗は絶対に出来ないのです。私には守る家族と払わなければならない家のローンがあるのです。
人事マネージャーとしての初出勤日です。そのメンバーは、そうそうたる顔ぶれでした。
新規プロジェクトマネージャーの時は、主に20代がほとんどでしたが、30代から50代までの3名です。
さらに、途中から外国人まで、配属されてきました。(ちなみに、私は、8年間英語を学んできましたが、受験英語のため、読み書きと特に文法は得意ですが、いっさい英語は話せません。(自慢にもなりませんが)
ちなみに、日本語べらべらでしたので、一安心。
そして、今回のミッションは、1年で〇百名採用という、とんでもない予算なのです。(〇に怖いくらいの数字が入ります)
ここは、私の特殊能力を使うしかありません。
それは、がんばるではなく、楽に実績を達成するために、斬新な多くのアイディアを考えて、実行に移し、苦境を乗り切ることです。
今回のアイディアは
<人事ということを、一旦忘れよう。>
この会社のコンサルタントという求人のみ担当する外部の人材採用コンサルタントになり、その上で、戦略を練ろうと決心しました。
つまり、2次面接官である関係部署の責任者と最終面接官である役員は、
取引先であり、クライアントです。
<面接通過率アップその1⇒最初から採用部署が欲しい人材を集める>
その戦略は、私含めて、メンバー全員で採用する社内部署を決めて、月間予算を配分し、各部署の採用条件である経験、知識、出身業界などを徹底的にヒヤリングし、分析して、その条件にあてはまる人材を獲得することにしました。
<面接通過率アップその2⇒面接官を徹底研究し、対策を打つ>
部署の責任者の性格、面接で聞くこと、面接スタイルなどを分析し、Q&Aを作成して、面接対策に利用しました。
<面接通過率アップその3⇒志望意欲の高い応募者には徹底的に面接対策をする>
志望意欲の高い1次面接通過者は、基本的に全員、面接対策をして2次面接(社内部署責任者)、最終面接へ向かわせました。
<面接通過率アアップその4⇒2次面接は部署を変えて何度でも受けて頂く>
志望度が高く、優秀な応募者は、ひとつの部署でNGでも、他の複数の部署で面接をできるようにしました。(面接の敗者復活作戦)
<内定の確率アップのために⇒内定が出る役員に面接していただく>
最終面接官は役員ですが、役員によって微妙に面接での採用レベルが異なるために、その面接官に合致する条件の応募者を選んで会わせました。
<他社応募との競合対策>
内定後、最速5分以内に口頭内定を伝え、60分以内に内定書を発行し、他社で進んでいる選考に勝てるようにしました。
<母集団の最大化対策その1⇒魅力ある自社社員を見せる>
母集団を最大限にするために、複数の求人サイトに掲載し、そこに中途入社で成功したエースコンサルタントのインタビュー記事を掲載し、魅力づけをしました。
<母集団の最大化対策その2⇒求人の売り込みに行く>
人材紹介コンサルタントの経験者採用については、他の人材紹介会社から紹介をして頂くように、自ら、営業所に訪問して、自社採用セミナーをさせていただきました。
データーを武器に、成功の法則を導き出す
応募総数⇒1次面接数⇒2次面接数⇒最終面接数⇒内定数⇒入社数それぞれの通過率を、部署ごとに数値化し、さらに分析を繰り返し、成功の法則を導きだした結果、1年間の採用予定予算を達成したのでした。
そうなんです。私は、今回の危機を、またもや乗り越えたのです。
ここまで読んで頂いて、ありがとうございます。
「今ではベテランの人材コンサルタントも、昔は転職素人だったのです」の全8話は終了です。
アラフォーからの未経験業界への転職、アラフィフからの未経験職種へ異動のnoteは、皆様の希望の光になれたでしょうか。
この物語は、1週間くらいで書き上げましたが、アラフィフおじさんが渦中いる間は、とても苦しい日々を過ごした8年間でした。
(この後、さらに危機があるのですが、そろそろ新展開の題材のため、取材にいきますのでここで、一旦、終了します)
人生を謳歌するには、「いい仕事」「お金」「健康な体」の3つが必要です。
アラフォーおじさんは波乱万丈の転職後、何度かの危機を乗り越えて、
今はアラカンになりましたが、フリーのコンサルタントとして、次の事業を模索しています。ご期待ください。
(ちなみに、三種の神器の「米国投資」でローンは一括で返済できました。)
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