iPS細胞の研究開発をささえるいろいろな仕事
#はたらくってなんだろう というタグで何かを書いてみようと思います。
私は現在、公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団(以下、iPS財団)という組織で働いています。
「iPS細胞の研究者なんですか?」と聞かれることもありますが、そうではありません。
私はもともと、民間企業でマーケティングをやっていた者です。
なぜ、iPS財団にマーケティング担当者が必要なのでしょうか?
それは、iPS細胞の研究開発を支える仕事のうちの1つとして、「寄付を募る仕事」があるからです。
じつは、新しい技術を患者さんに届けるという仕事には、本当にたくさんの「研究開発をささえる仕事」の人たちがかかわっています。
つまり、チーム戦なのです。
いろんな職種の人が、iPS細胞を患者さんに届けるためにがんばっています。
研究者の秘書業務をするひと。
高額な実験機器や実験施設の管理をするひと。
細胞の製造技術を開発するひと。
特許を確保するひと。
医薬品や医療機器の規制に詳しいひと。
研究開発の進捗を広報するひと。
ITシステムを整備するひと。
研究開発のための寄付を募るひと。
・・・このうち、最後の2つについては、いまwantedlyで人材募集中です。
しかし、このような仕事に応募する人は、少ないです。
まず1つのハードルは、「総務」や「経理」といった、どんな組織でもありそうな仕事と違って、
「そんな仕事もあるんですね!」
と言われるような仕事であること。
つまり、職種そのものの知名度が低いこと。
もう1つのハードルは、扱っているものが「車」や「家」や「ハム」などの誰もが知っている商品と違って、扱っているのが
「そもそもiPS細胞って、何なの?」
といわれてしまうようなモノであること。
つまり、扱っているモノがあまり知られていないこと。
職種もマイナー、扱っているモノもマイナー。
だから、その掛け算で、このような仕事にたどり着くためのハードルが、ものすごく高いのです。
せめて、扱っている「iPS細胞」について説明するイベントをやろうと思いまして、1/15に下記のイベントを企画しました。
お昼の回と、夜の回があります。どなたでも歓迎ですので、よければぜひご覧ください。
というタグに、「こんな『はたらく』があるのか!」というちょっとした驚きを提供できたらと思って書いてみました。
ではでは。
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