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読書の日記(10/17-23)


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秋冬メニューの写真撮影、『大事なことはピンタレストで学んだ』、あざと写真の完成/8周年の暇な日、『Number』、『海をあげる』/ひきちゃんと本間くん、フグレン、羽根木公園/売れ線の指圧、渋い指圧、『マネジメント』/『正反対な君と僕』の舞台、セブン豪遊、『水平線』ラストラン/おでん、レモンサワー、ボーナストラックの夜/ブックマーケット、中華料理屋、ヴィレヴァン/『辺境を歩いた人々』、店って平気でなくなるよ?、ラッタウット/

10月17日(月)

新メニュー写真撮影を昨日「やっぱり明日にしよう……」としたことによって朝10時に下北沢に行って写真をがんばって15時から初台で閉店まで働く、という日を回避することにしたわけだが、それを今日に回したところで朝10時に下北沢に行って写真をがんばって18時から初台で閉店まで働く、という日にはなるわけで、どちらが好き勝手お寝坊をできたかで言えば月曜のわけだから、昨日がんばって今日は好き勝手お寝坊をするというのも手だったんじゃないでしょうかねえ? 辛島さんはそう言うと首を傾げながら笑った。ただでさえ細い目をほとんど線になるまで細くして、企みを共有するように笑う辛島さんの笑い方が私はずっと苦手で、その笑みを向けられるたび、その感情に巻き込まないでほしい、ひとりだけで処理してほしい、と思ってきた。私のそんな考えを察したのか、それ以来辛島さんはより頻繁にこの笑みを向けてくるようになったからたちが悪い。私は私で否定も肯定もしない曖昧な態度をいつまでも取っているからいけないわけだが、そういうことはもうやめるよう伝えるべく意を決すると、決まって辛島さんはもう用事は済んだというふうに私のもとを離れていくのだった。何かと察しのいい人ということだろう。

この人たちは誰なんだろうか。

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