シェア
藤香峰智子の過去を旅する日本史ノート
2022年3月13日 20:33
ももしきの大宮人は暇(いとま)あれや 梅をかざしてここへ集まる 作者不詳 『万葉集』巻十・1883訳:宮中の役人たちが 時間があれば 梅を頭に飾ってこの野原に集まることだこの歌、現代人にとってはどういう情景なのかピンときません。一体、どんな状況なのでしょうか。「梅をかざす」という言葉がありますが、「かざす」とは髪や帽子につけることで、古代や奈良時代の呪術
2022年3月3日 14:03
唐で山上憶良が詠んだ望郷の歌山上臣憶良(やまのうへのおみおくら)の大唐(もろこし)にありし時に、本郷(くに)を憶(おも)ひて作れる歌いざ子供 はやく日本(やまと)へ 大伴の 御津(みつ)の浜松 待ち恋ひむらむ 『万葉集』巻1・63【訳】さあ みんな 早く故郷の日本(やまと)に帰ろうではないか (大伴氏所有の)難波津の浜にある松が その「まつ」の名の通り