奇妙な植物園でFUYUKO展 作品解説
やさしい沈黙
植物とアートを楽しむブックカフェ『奇妙な植物園』に展示しているメイン作品についてお話しします。入り口のドアを抜けてすぐ右の壁に2点の水彩画を飾りました。
モチーフはサボテンです。
Web上の画像は光調整をしているので、原画の色味とは印象が異なります。
ぜひ会場にお越しの際は、原画でしか見れない青の発色を眺めてください。
インクの粒子が紙に吸い込まれる瞬間や、粒子がせめぎ合いながら混じり合っていく様子に私は癒されます。とても静かでやさしい時間です。
この絵を描いている最中は、青が鮮やかに光って見えました。
下の画像は描き途中の様子を撮影してweb用に加工したものです。
私は、理科の実験のようにインクを垂らします。
この絵は画用紙のところどころ、インクを弾いて小さな点々ができました。
乾くとそれがサボテンのトゲのように見えてきました。
でもこの絵を見ている誰かが、サボテンと分からなくてもいいのです。
タイトルは「やさしい沈黙」です。
原画の目の前にいる方は、ぜひ額装にも注目してください!
自分で言うのもなんですが、額と額装マットがいい仕事をしてます。
ダンボールの上で描いていたとは思えない(と思う)。
語らい
「やさしい沈黙」の隣にかけた絵には「語らい」とタイトルをつけました。緋牡丹というサボテンからイメージを膨らませた絵です。
緋牡丹が並ぶ様子が、おしゃべりしているように見えたのです。
カフェギャラリーの植物エリアには緋牡丹も並んでいますので、実物を探してみてください。
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