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【不登校】はじまりは体調不良から#1

学校から

「ふゆさんが腹痛で。帰宅したいと言ってるので迎えに来ていただけますか?」

と電話がかかってきたとき

ちょっと前から、「おなか痛くなるので、給食食べてないんだよね」と言っていたのを思い出しました。

迎えいに行くと、青ざめた顔のふゆがいました。

まだ午前中だったし、歩けそうだったので(私は運転ができないんです~)その足で病院に向かいました。

診察してもらっても特に異常はない。。。というかその時点では「治った」といっていました。

予想以上に早く診察が終わったので私はふゆにこう言いました

「治ってるなら学校戻る?」

この言葉に、ふゆの顔がこわばりました

「無理」

「???え。もう元気ならずる休みになっちゃうよ。」

「・・・明日は行くから。今日だけは休ませて」

「???まぁずっと調子悪いって言ってもんね。帰ろうか~」


次の日、ふゆは起きてきたけど、やはりお腹が痛いとトイレに閉じこもってしまいました。

ようやく出てきたときには遅刻する時間ではありましたが、もちろん休む理由がないので、「行っておいで~」と声を掛けました。

すると

「ママも学校まで来て欲しい」
と。

すごく深刻そうなので…実はこの時私は、「いじめられているのかな??」と思いました。

HSCであるふゆは、その単語こそ知らなかったものの、小さい頃からまさにHSC気質全開で。(どんな感じだったかもまた書きたいです)

ある意味傍から見るとちょっと変わっており、一人でいることが多いし、そもそも団体になじめていないなぁとは感じていたので

いじめらないか親としてはハラハラしていました。

運よく、お友達に恵まれ、今まではいじめられることはなかったのですが・・

「わかった。校門まで行くよ」

その道のり、ふゆはずっと黙ってうつむいたまま。

私はちらちらその様子を横目で見ていました。

そして

あきらかに学校に近づくにつれて血の気が引いているのに気が付きました。

いよいよ学校が見えてくるというときふゆが手をつないできました。

その手を握りながら一歩一歩・・・

校門に近づく距離に比例して、びっくりするくらい彼女の手の温度は下がっていきました。

「ママ。ごめん。無理」

異様に冷たい手と血の気ない顔で言ったその言葉。

無理なんだと納得するには十分でした。


帰り道。

ずっと黙っているふゆにたまらず聞きました。

「どうした?学校に行きたくない理由があるの?」

「もしかして・・いじめられている??」


ふゆは首を横に振りました。

“学校に行くとお腹が痛くなる。

ずっと痛い
なんでかわからないけど

とても困る

ガスもたまるから・・だから学校へ行くのは嫌”

嘘ついているようには思えませんでした。

でも

「家に帰ってきてもそんなこと言ったことないよね?」

「帰り道にましになってくるから・・家に帰ったら、治ってる」

まだ中学生。

お腹が痛くなるその理由が学校にあるはずなのに、本来の理由は隠しているのか気が付いていないのか・・・どちらにしろ腹痛は学校に行きたくない2次的な理由だと思いました。

だから、解決するためには本当の理由を聞かないと。

その私の決意が彼女を追い詰めていくことになります。

つづく。

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