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【山歩き記録 第82歩】陣馬山~高尾山(2023年8月4日)【安心安全の奥高尾縦走路でトレーニング】

天気が良ければ小金沢山なんかに行きたいところでしたが、大気の状態が不安定で昼頃からは雷雨の心配が。とはいえ翌週には台風が来そうだしお盆の予定もあるので、体力維持のためには今歩いておかないとなあ。

ということで、暑さ覚悟で、陣馬山~景信山、そして体力と水と天気が許せば小仏城山、高尾山と縦走しようという計画です。

この縦走路のよいところは、景信山、小仏峠、小仏城山のどこからでも小仏バス停に下りることができ、バスが30分間隔で出ていることです。つまりリタイアが簡単。また、ほどほどに人気があって、よく整備されており、自分も一度歩いたことがある、と、安心要素が盛りだくさんです。

結果、登りは汗だらだらで大変でしたが、この暑さ、この距離でも歩ききれたという自信になりましたし、レーダーを見ていると小金沢山の方は13時過ぎ、17時過ぎと雨が降ったようなので、悪くない選択だったかなと思います。

コース概要

地理院地図に書き込み

陣馬高原下バス停からスタート。陣馬山新ハイキングコースを使って陣馬山へ。そこからは奥高尾縦走路を景信山、小仏城山、高尾山と縦走。高尾山からは6号路で下山し、高尾ベースキャンプでビールを飲みます。

記録

8時15分陣馬高原下バス停着のバスが少し早く着いたところからスタート。バス停のすぐ近くにトイレがあります。

まずは20分ほどの車道歩きで登山口へ向かいます。車道とはいえ、途中からは街灯電柱もない山道の雰囲気です。

この時点では雲一つない青空に見えますがどうなることやら
新ハイキングコースの入り口。車道を歩き続けて和田峠から登ることもできます

よじ登るような急坂はありませんが、1時間弱で500mを登るので、なかなかハードです。というか暑い。汗ダラダラ。この調子なら水不足で景信山でリタイアコースか、なんならもう引き返したい…と思いながらなんとか登りました。

根っこだらけの尾根を登ります

尾根から外れるところまでいくと山頂は間近です。このあと分岐がこまごまとありますが、高い方へ歩いて行けば山頂に着きます。

尾根から外れて山頂へ

陣馬山山頂に着いたら、嬉しいことに清水茶屋が営業していました。柚子サイダーを飲んでリフレッシュ。以前陣馬山に登った時も飲んだことがあって、とても美味しいです。柚子サイダーで水分補給できたので、水不足の心配は解消。少なくとも景信山までは余裕でいけそうです。なぜなら、景信山まではほとんど平坦、わずかに下りなので。

富士山がよく見える方向ですが、まあこの気候ならしかたなし、かな
清水茶屋で柚子サイダー
陣馬山の白いやつ。休憩している間に雲がだいぶ迫ってきました。ここから逃げるように東へ歩き出します

東京のメインストリート(?)である奥高尾縦走路はとても歩きやすいです。ただ、この日は景信山~小仏城山間以外はほぼずっと、断続的にハエに付きまとわれていました…。途中から気づいたのが、ハエのいるところを通過したときにハエがついてくるのはもちろんですが、人とすれ違うとハエが移動する、と。なので、人とすれ違ってハエがいなくなると、ありがとうとすいませんという感情が見事なまでに同時に押し寄せます。

快適な奥高尾縦走路
ただちょっとでも日当たりが良いところにでると暑すぎる
堂所山との分岐には分かりやすい地図ができていました。今回は行きません。特に東側はけっこうな急坂ですので
山頂以外の使える巻き道は全部使って楽をします

11時40分、景信山に到着。茶屋はやっていませんでした。景信山と小仏城山の茶屋は土日だけのイメージです。

景信山山頂
都心を見下ろすなら景信山

天気よし、水よし、脚もたぶんよし、なので、休憩して縦走続行です。小仏峠まで下り、小仏城山まで登り返します。

小仏峠の、「明治天皇が来たよ」という石碑
小仏城山名物の天狗
再建前に天狗がいた場所

小仏城山から高尾山までは、奥高尾縦走路の中でもとりわけ整備されており、夜にも何度か歩いたほどです。

ツタウルシの注意がありました
一丁平展望台。高尾山側から来るときは、一丁平園地休憩所の少し先の分岐を曲がらないといけないので、スルーされやすいかも

鞍部まで下ったあとは、紅葉台まで登り、さらに石の階段を登って高尾山に至ります。紅葉台付近は道が3本あって、南側の道はちょっと分かりづらい。真ん中がいちおうのメインルートで紅葉台を通ります。北側は一見すると楽そうだけど実は登らないといけない高さはほとんど変わらない。ということで、前に見えたグループが北側を使うのを尻目に真ん中を使ったのですが、日差しが暑くて失敗でした。夏に限っては北側の道が正解です…。

真ん中が紅葉台経由ですが、夏はそこまで景色が良くないし、暑いだけなので、左がおすすめ
縦走してきた脚にこたえる石段

13時40分高尾山到着。山頂の蕎麦屋も営業していたので、とろろそばを補給します。曙亭では、何人もの学生バイトさんと思しき若人がおそろいのお店のTシャツを着てテキパキ作業し、注文もスマホでとったりしていて、進化を感じました。

高尾山の展望台

下山に何号路を使うかずっと考えながら歩いてきましたが、6号路に決定。理由は「一番涼しそうだから」です。これは予想的中で、たんに木の陰の下というだけでなく、沢沿いに下りた瞬間に明らかに温度が下がるのを感じました。6号路では老若男女問わずすれ違うので、山歩きっていいなぁと改めて思ったりもしました。

ということで、無事に陣馬山登山口~高尾山登山口を完歩。以前、高尾山→陣馬山と歩いたことはありますが、そのときは高尾山のリフトを使ったと記憶しているので、完歩は初めてです。高尾ベースキャンプでビールを1缶。

八王子のブルワリーの缶があったので選びました。店内で飲むと冷えたグラスを貸してくれます

各種情報

コースタイム:6時間20分

標高:330m(陣馬高原下バス停)~855m(陣馬山)~190m(高尾山口駅)

眺望:陣馬山から西側、景信山から都心方面などありますが、展望を楽しむならもっと涼しい、あるいは寒い時期がいいですね笑

トイレ:陣馬高原下バス停、陣馬山、明王峠、景信山、小仏城山、紅葉台、高尾山、高尾山口駅

危険個所:なし

アクセス:陣馬高原下へは、高尾駅北口バス停1番乗り場から。同じ乗り場から出る他系統のバスを待っている人もかなり列に混ざっているので、バスが来ても列が動かなかったらその辺を察して乗り込む必要があります。

周辺情報:高尾駅近くのパン屋さん。改札すぐ横に一言堂というお店があり、カフェとしてだけでなく、パンやおにぎりをテイクアウトできます。

一言堂は7時半開店ですが、もっと早朝に利用するなら、徒歩3分にウエストというパン屋さんがあります。高尾あんぱん、陣馬あんぱん、景信あんぱんといった山の名前を冠したあんぱんが面白い…ですが、生地がふわっふわなので、登山バッグに押し込むには向いていないかも。今回買った陣馬あんぱんは、しっかりつぶれました。が、つぶれても美味しかったです。

今回ビールをいただいた高尾ベースキャンプは、カフェ、レストラン、宿泊、ギアのレンタルなどで利用できる、山の愛好家向けの施設です。駅から登山口と反対方向にあるのが少しかわいそうなところ。

最後に、今回横を通って気になったのが、高尾山口駅とケーブルカー駅の間に昨年(2022年)10月に生まれたという、 TAKAO MOUTAIN HOUSE。クラフトビールを飲める施設として最も好立地だと思いました。また、初めて見る「スライダー」というミニハンバーガーは、必ずしも空腹で下りてくるわけでもない下山後のビールのお供としてだけでなく、こまめなエネルギー補給が大切な登山のお供としてもアリだと思いました。次に高尾山に行くときは要チェックです。


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