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表参道の薄~い本屋さんと支援学級の息子を結ぶ思い出

 東京の表参道交差点の角にある薄い薄い本屋さん「山陽堂書店」についての思い出です。

 創業明治24年(1891年)の由緒ある書店ですが、東京オリンピック(前回のね)で青山通りを拡幅するため敷地を削られ、現在の薄~い姿になったのだとか。そんな由来を教えてくれたのはNHKの番組「ブラタモリ」でした。13年前の2008年放送です。

 このお店は代々家族経営で、タモリさんが店の前をよく通った40年前(今からだと半世紀前)、当時の店主におんぶされていた赤ちゃんの女の子が、4代目の店主になっていました。そして店の奥にいた4代目の娘、将来の5代目となるのか?その姿が画面に映った時「ええ~っ!」と驚いたのです。なぜならその女性は、息子が当時通っていた小学校の支援学級の先生だったから。番組では遠山歩先生という名前も紹介していました。

 あの頃、息子はとても厳しい状況で、小学校の授業をほとんど受けていませんでした。そんな状況でも遠山先生をはじめ支援学級の先生方にいろいろとお世話になりました。息子は6年生の時、私の転勤に伴って大阪に転校。中学生になっても漢字がほとんど書けませんでしたが、そこから劇的に変化して普通高校に合格し、今は二十歳の大学生です。遠山先生も当時の支援学級の先生方も喜んでくれるんじゃないかな? どうしていらっしゃるだろう?

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 その山陽堂書店の3階カフェコーナー「山陽堂珈琲」で「縁つなぐ、お坊さんのオススメ本フェア」が開かれています。お坊さんのオススメですが仏教に限らず小説、エッセイ、絵本などジャンルは多彩。山陽堂のコーヒーとともに本をじっくり味わうことができます。5月8日までです。

 この催しを知らせる下記リンクの記事を、知人のFacebook投稿でたまたま知りました。ご縁ってつながるものですねえ。そんなことを思いながら懐かしい思い出を記しました。
https://note.com/pilgry/n/n6462a089db6a

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