風声や立春大吉木戸の音

本日は立春ということで、その名に違わず暖かな一日でしたわね。けれども、風が強く吹くものですから髪が乱れて困ってしまいましたわ。
地域によっては早速「春一番」が吹いたそうですから仕方ないのかしら。

さて立春と申しますと「立春大吉」というお札を貼る風習があるそうで、これは元々曹洞宗に伝わる魔除けのおまじないになるそうですわ。なんでも御札を玄関に貼りますと、鬼が振り返った時に内と外を勘違いして出ていくのだとか。つまりこういうことですわね。

立
春
大
吉

左右対称の文字ですから、これを鬼さんが内から見ても外からみても家の内か外か分からなくなってしまうということかしら。つまり左右対称の言葉ということに意味がありますのね。縦書きでないといけなくってよ。

昨日の豆撒きもですけれども、元来節目は不安定な時期とされておりますから、今日の立春もあれやこれやと手を尽くして厄除けをしていたのがよく分かりますわね。自分で書いても良いそうですから、お習字がてら開運厄除の願いを「立春大吉」の４文字に託してみるのも良いかもしれませんわ。

確かに、こうも寒暖の差が激しいと体調を崩したりしやすいものですから、昔の方はおまじないでもしたかったのかもしれませんわね。この暖かな陽気が続くと良いのですけれども、どうやらそうもいかないようで暫くは三寒四温になりそうですもの。

今日は暖かな一日でしたけれども、明日からまた随分と冷え込むようで。
寒いのが苦手ですからわたくしは憂鬱ですわ。

早く桜の季節にならないかしら。