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パジャマ作りから考える子育て

過去生活団(幼児教育の場)で子供たちひとりに1枚づつパジャマを作ってきました。

生活団のお泊まり勉強会の時、子供への応援の意味を込めて作って持たせていたのです。


生活団では子供が自分自身で「衣食住」のことができるように、大人はその環境作りをするために「衣食住」についてどうしたら良いか考える機会がたくさんあります。

その「衣」の一環としてパジャマ作りを勧めていました。

パジャマを作ることによって以下のような良いことがあります。


・上下の服の基本構造を知る

パジャマが出来れば、ブラウスもズボンもワンピースもできます。

パジャマのズボンを短くして、裾にゴムを入れれば手作りオーバーパンツも作れます。

基本を知れば次のステップが軽く感じます。


・寝る時の着心地のよい生地を選ぶ

季節によってどんな生地がいいのか、寝ている時に気持ち良い生地を選べます。

その中で、子供の好きな柄を相談して選ぶ楽しみがあります。

また、布端の処理の仕方によって、縫い目が肌に当たらず、とても心地よい仕上がりにもできます。


・前開きボタンにすることによって子供の手先の器用さを育む

幼稚園の制服以外でボタンのある服を着る機会はあまりない様に思います。

ボタンのパジャマを探すのも、市販ではあまり無くて実は一苦労。

頭からズボッと被せる服は、着るのも着させるのも簡単ですしね。

でも手先の器用さを育むために、毎日ボタンの開け閉めを子供が自分でできる様になったら、手先はぐんと器用になるはず。

手を動かすことで脳の発達も期待できます。


・子供にとってボタンのちょうど良い大きさを知る

子供の手はまだ小さくて市販のブラウスのボタンの様な小さなボタンは扱いづらい。

子供が「自分でできた!」と云う自信をつけるためにも、少し大きめのボタンがいいのです。もちろん、成長の過程によって変えてゆく必要があります。

子供が好きな飾りボタンもいいけれど、パジャマのような柔らかい生地に着けると重かったり(経験談。笑)、かけづらかったりするので、扱いやすいシンプルなものが良いのだと身をもって分かります。


・ボタンをかけ違わないための工夫を親子とも考える

ボタンの色を変えて、ボタンホールの糸の色もそれに合わせればボタンを掛け違えることはありません。全部の色を変えなくても、2色を交互にしても可愛らしい。

私はそこまで手をかけなかったので、パジャマで(家の中で)失敗して、学んでいけばいい、と云うスタンスでした(笑)。


・何より子供が喜ぶ!

上3人はツンツルテンになるまで、もしくは破れるまで、気に入って着てくれていました。(大きなサイズを作ってあげればいいのに・・・)

そして大きくなっても作ったパジャマのことはよく覚えているのです。

それくらい、お母さんが作った服は大好き。

1枚作ると「本当に作ってよかったなぁ」と心からそう思えます。

パジャマなので、少しくらい失敗しても大丈夫ですしね。

初めて作る服として、パジャマは本当におすすめです。


さて、生活団の後継「ふたば組」で末っ子のパジャマを作ることになりました。

とりあえず今月は裁断、印付けまで。

一緒に作る仲間が居ると、励まされて進んでいきます。

今回は春秋用として長袖パジャマに挑戦。

仕上がりが今から楽しみです。

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(アイロンかけたんだけどなぁ、シワシワだ😂)

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