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fuwari
2022年9月26日 22:22
夕暮れ時のひぐらしの声 熟れたトマトと揺れる風鈴クワガタの散歩と蝉の合唱ハイビスカスとかき氷汗だくのキミと冷やしそうめんスケッチブックに描かれた夏の日はやけにキラキラ輝いていて不意打ちに切なさがこみ上げる8月の終わりはしゃぎ疲れた子どもたちが豆腐屋のラッパの声を合図に帰路に着いた頃夏は静かに身支度を整えこの世にさよならを告げたひまわ
2021年10月4日 20:34
秋が来ると訳もなくもの哀しくなるのはあどけない夏の匂いが跡形もなく消えてしまうから青春の頃はとうの昔に過ぎて夕焼け色に赤く染まった雲をただいつまでも追いかけて道草を食っていた少年には夢を叶えてくれる時間が無限に続いていくように思えたあの頃のぼくらは子供のようで大人のようなあどけないはにかみと負けん気の強い悔し涙とことばにできないもどかしさとただ 溢れる