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シナリオライター、Q&A

 今回は「番外編」として、シナリオライターを始めてからいただいた質問や、皆さんが疑問に思っているかな?ということに対し、私が勝手に答えていくという、ゆるーい回になります!それでは、どうぞ!

Q. シナリオライターになるのに、資格は必要ですか?また、シナリオライティングの勉強方法はありますか?

A. 資格は必要ありません!ただ、シナリオの通信講座や学校はありますし、「本格的に学びたい!」「将来は脚本家になりたい!」というような方は、そういった教材や学校で学ぶのもひとつの強みになると思います。

Q. セリフってどう考えるんですか?

A. この質問への回答、ものすごい難しかった記憶があります笑
セリフはですね、基本その動画の媒体(テーマ)やキャラ、状況に合わせて考えています。
特に‟そのキャラに合ったセリフを考える”は重要です。漫画や映画でも、「え?この状況でそれ言う?」や「このキャラがこんなこと言うかな~?」といった違和感を感じることって、まずないですよね。

「うーん、いまいちイメージ湧かないなぁ」という方のために、ひとつ例を考えました。
想像してください。芸能時の「みちょぱ」と「叶姉妹」が並んで食レポをしていたとします。両者が食べているのは、A5ランクの和牛ステーキ。
このお三方はキャラが確立しているため、なんとなくでもそれぞれの食レポがイメージしやすいですよね。ではここで、あなたがイメージした「みちょぱ」と「叶恭子さん」の食レポを入れ替えてみてください。

どうでしょう?ものすごい違和感が湧きませんか?コントか!?と疑うレベルだと思います。
しかし、‟キャラに合ったセリフを考える”とはまさにこういう意味です。そのため、プロットの段階で登場人物のキャラは固定させてしっかり考えておきましょう。その過程を怠ると、いざ本文のストーリを執筆する際、キャラのセリフやイメージがぶれぶれになります。気をつけてください。

Q. シナリオライターの仕事だけで、月10万稼ぐことは可能ですか?

A. 可能です。とはいえ、月10万稼いだことがない私が言っても説得力はないですよね。だけど確実に可能ですし、現にそういうお話(オファー)はいただいたこともあります。

たとえば単純に、文字単価1文字1円で5000文字、1日1本納品するとして、月の手取りは15万円になります。「毎日1本書くのなんて無理!」という方でも、頑張って単価さえあげていけば、いくらでも稼ぐことは可能です。

あと、私は自分自身が書いていたいため、お誘いを断ってしまいましたが、シナリオライターからディレクターに昇格をすれば、自ずと手取りは増えますし、シナリオ制作の仕事はYouTube動画だけではありません。スマホゲームのシナリオ制作なら、YouTube動画と比べて単価が高い案件は多いですし、YouTube動画でも経験さえ積めば単価をあげていくことは可能です。

一言でシナリオライターといえど、道は1本ではありません。ご自身に合った道を模索してジャンジャン稼いでください。

Q. (ホラーのシナリオを書いていた時代)執筆をしていて、怖くならないんですか?

A. 怖かったです。私はホラー好きのビビりなため、毎回「怖いよー怖いよー」と稲川淳〇さんを召喚させつつ書いていました。
ただ、これは個人的な主観ですが、その時の原稿内容と同じ気分を味わいながら書いている方が、文章に感情がこもりやすい気がしています。

たとえば、シナリオに限らず小説でも、悲しいお話を書いている時は私自身、べそべそに泣きながら書いていますし、ふざけたnoteを書いている時はひとりで爆笑しながら書いていることもしばしば。
以前、幼い子供が被害者となった凶悪事件のシナリオを担当したことがあったんですが、もう本当に内容がエグくて。リサーチの段階で吐き気をもよおし、腹痛に襲われつつも「真実を伝えたい」という思いで書ききったことがあります。その原稿が動画になった後、1か月で50万再生という、私にとってはこれまでで一番の再生回数を達成できました。

もちろん、クライアントや動画編集者さんのおかげであることは間違いありませんが、「感情を込めて書く」というより、「その内容と同じ感情になりきって書く」方が、文章に熱が入りやすい気がしますし、読み手や視聴者さんの心情に強く訴えかけることができると思うんです。だからホラーの原稿を書いている時、私自身恐怖を感じながら書いていたあの経験は、今にとても活きていると感じています。

O. シナリオライターの仕事は楽しいですか?また、シナリオライターに向いている人はどんな人ですか?

A. 楽しいです。もちろん、大変なことや、全然上手く書けなくて「もー嫌だー!」となる時もありますが、シナリオのお仕事を始めてから「つまらない」と感じたことは1度もありません。

あくまで個人的な考えとして、物語をとおして何か伝えたいことがある人や、日頃から人を見ていることが好きな人はシナリオライターに向いているのではないかと感じます。あと、コピーライターやセールスライターをしている方は、シナリオのライティングも楽しくできるかもしれません。なぜかというと、コピーライターやセールスライターは「言葉で人を動かす」や「人の心情に訴えかける」部分がシナリオのライティングと似ているなと感じるためです。

逆に、SEOライターに楽しみややりがいを見出している方は、シナリオのライティングは難しく感じるかもしれません。シナリオのライティングはSEOのように型が決まっておらず、一言で「起承転結」といっても構成や書き方もクライアントや媒体によってさまざまなため、SEOの文章に慣れている方にとって、シナリオは書きづらいのではないかと感じます。あと、日頃から他人の気持ちに鈍感な方や、特定の人(自分と似ている人)にしか共感ができない方、また、想像や妄想をすることが苦手な方はシナリオというより、ストーリー制作向きではないでしょう。(※本当にあくまで個人的な意見です)

ストーリー制作は共感を呼ぶことが命といってもいいほど、個人的には文章の上手さより、どれだけ共感を呼べるかの方が重要です。また、シナリオの原稿は記事とは違うため、動画になった後の映像やナレーションの言い回しを想像して書けないとちょっと厳しいかもしれません。ただ、この部分は慣れもあるので、ぜひ最初から諦めず挑戦してみてください。応援しています。

 さて、いろいろ偉そうなことも言ってしまいましたが、いかがでしたでしょうか。やんわりとでも、「シナリオライターってこんな感じだよ」というニュアンスが伝われば幸いです!
もし、なにか質問があればコメントでぜひ。答えられる範囲でまたnoteに書いていきたいと思います。

それでは、また!

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