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【読書感想】自分のことしか考えない人は聞き上手になれない ~『LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる』

今回は『LISTEN--知性豊かで創造力がある人になれる』を読んで感じたことを共有したいと思います。

お伝えしたいこと

  • この本は「聞き方」のテクニックではなく、マインドについて記載されている

  • 自分のことばかり考える人は、相手からの情報を正確に聞けない

    • 次に言うことを考える人

    • 相手をコントロールしようとしているひと

    • 自分の話ばかりする人

読んだ目的

現在の業務でヒアリングを行っているのですが、なかなか情報を引き出せなかったり、聞く漏れたりしていました。
そのため、コミュニケーションをとるときによく認識齟齬が発生し、手戻りすることが多かったです。

これらの問題を解決するためのきっかけにしたいと思い、この本を読みました。

どんな本?

コミュニケーションにおける「聞く」に焦点を当てた本です。
この本の特徴としては、「聞き方」ではなく聞くときのマインドについいて記載されています。

著者のケイト・マーフィーは、『ニューヨーク・タイムズ』を中心に米英の有力紙で活躍するジャーナリストです。
彼女は2年にわたって大量の文献を読み込み、研究者から市井の人々まで数多くのインタビューを行い、本書をまとめ上げました。

P.5 「監訳者初めに」

めちゃめちゃ参考文献が多いです。(200弱ぐらいあります。。)

この本を読んでみて

いかに聞き下手だったか

この書籍にダメな聞き方が記載されていましたが、かなり当てはまっていました。

・話をさえぎる
・いま言われた言葉に対し、あいまいだったり、筋が通らない反応する
・携帯電話や時計、部屋の他の場所など、話し手以外を見る
・落ち着きがない(テーブルをトントン叩く、姿勢を頻繁に変える、ペンをカチカチさせるなど)

P.68 「chapter2 私たちは、きちんと話を聞いてもらえた経験が少ない」

ただ、これは以下のような自分のことを考えている結果、上記の行動が起きていると記載されていました。

  • 先入観が入り、相手がすべて話す前に内容を予測している

  • 次に自分が話すことを考えている(アドバイス等)

確かに、私は2つ目の部分はよくやっているなと感じていました。そのため、自分のPCを見ることが多く、話し手を見ていない時が多いんだなとつながりました。

また本によると、自分自身の考え不安感うわべだけの判断にとらわれていることが原因とのことです。

何も言えない。。という感じでした。

ダメな聞き方にならないためには

自分を知るということが必要とのことでした。

自己認識力を養う上で大切なことは、会話中の自分の感情に注意を払うことです。
自分の恐怖心や感受性(または欲求や夢)のせいで人の話をきちんと聞けなくなったときに、自分で認識するのです。

P.269 「chapter10 話にだまされる人、だまされない人」

結局はふりかえりをしながら改善していく必要があることが分かったため、現状の自分を良く分析して、地道い改善していきたいと思います。

さいごに

今回記載した以外にも学びになる部分が多く、「聞き方」の本というかコミュニケーションをうまくとるためのマインドについて記載されている本だなと感じました。
適宜、読み直して自分の「聞き方」を改善していこうと思います。


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