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左ききのBabyを素人向けに書き換えるとしたら

BLANKEY JET CITYに左ききのBabyというシングルがあり、一般の人が唄うには難しい。ヘッダ画像をお借りしています。

そこでこの歌をカヴァーするときの方法について考えます。この歌は後期にしては珍しいクレジットになっている。

作詞:浅井健一/作曲:照井利幸/編曲:BLANKEY JET CITY

つまり照井がベースラインから(そりゃそうですね)歌のメロディからドラムのブレイクの指示とかまで全部決めたのだと理解するのだが……おそらく真実はそうではない気がする。

AメロBメロコーラスという歌ではないわけです。イントロといいますかAメロにつなげるためだけのほぼAメロで始まり、Come onというだけのあそこがBメロといえばBメロです。

そしてコーラスがある。

いざアレンジを考えるにこのコーラス部分を再現すると圧倒的にしょぼくなると思う。BLANKEY JET CITYやTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTの歌とは、本人以外が歌ってしまうと途端にだめになってしまうという特徴を持っている。

かろうじてbirthdayやAJICOなら大丈夫かなという感じでしょうか。ROSSOやSHERBETS、JUDE、PONTIACSとなると……

左ききのBabyに話を戻すとこの歌のコーラスは歌部分がある意味があるのかないのかわからない。素人ならカバーしないほうが良いと思える。スモーキン・ビリーのコーラス部分でイエーイスモーキン・ビリーを言わない方がいい、みたいな考えに近い。G.W.Dでもいいだろうか。

それにこの部分に重ねられているリードギターは歌いながら弾こうとすると鬼難しいっぽいのでカバーするなら歌わずにギターだけ弾くべきであるとさえ思う。そこで以下のようにアレンジすることを勧めたいし、ぼくならそうする。

イントロ:そのまま、もしくは後述の
Aメロ:そのまま
Bメロ:そのまま
コーラス:自力で作曲し、歌詞をあてる(ぼくは上記のような唄うべきではないシャウト系の歌はそうしている)
アウトロ:演奏しない

という感じです。補足するには音声を上げなければならないのですが、それは割愛する。とられてしまってもな……みたいなのもあり

コーラスは全く違うメロディになる。だれひと~り~~みたいな譜割りは守るけど上から行ったり下から突き上げたりみたいに……簡単にいえば「あいつの恋人だから」みたいにきちんと旋律を造る。

アウトロは演奏しないと言いますか……あの終わり方をして許されるのはBLANKEY JET CITYだけなので(といいますかこの頃のBLANKEY JET CITYがピンクの若い豚とかそういう変なアウトの造りを好んでいる)、無理に再現しないのが得策である。

つまり最後のあいつの恋人さを歌ったら即座に一番の終わりと同じ、このうたの始まり方と同じあのベースラインを刻んでいただく。ラシレミミレラシでしょうか?そして歌に戻らずもう一度弾いてください。もう一度と言わず好きな回数、8ビートの倍数だけ弾けばいいのではないでしょうか。

勿論ドラムはあのスネアを全拍で叩く感じのあれです。もちろんハイハットも解放で相当盛り上がりながらラシレミミレラシのシをEで終わる。レラシをリタルダンドにしてもいいでしょうね……

この歌はあまりにイントロのフレーズを思いついたもの勝ち、つまりあのリフレイン先行型の歌なのだったと勝手に考える。つまりこのリフレインを飼いならした照井の優勝なのだが、メロディを載せる浅井は大変だったことだろうと思う。さらに勝手に考えるとその辺りがLAST DANCEにつながってる気がどうしてもしてしまう。これより後発のシングルであるペピンのクレジットはBLANKEY JET CITYなのだが、後年AJICOがカヴァーした際のクレジットは浅井健一だった。もっと言ってしまうとSATURDAY NIGHTは浅井健一なのだが、カップリングのExcuse Meは照井利幸、中村達也がコンポーザとしてクレジットされた。

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中村風景
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