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焼肉とフレームワーク(蜂蜜とクローバー的な乗りで)

関西リーダー列伝の濃い感じになんか距離をおいてしまっていたんですけど、久々に見たらやっぱり色々なことを考えさせてくれたので書いております。ヘッダ画像をお借りしています。

で関西リーダーをどのような目線で見ているかといいますと経営者ドキュメンタリの感じで見ています。以前もカセットコンロの岩谷回を見た感想を書きました。ご覧になりたい方はいらっしゃらないとは思いますが読みたい方はぼくのプロフィール検索をしていただき岩谷と書き込んでください。

ありました。

ぼくは経営者を目指していないので人生の参考にしたいとかじゃなくて、カンブリア宮殿やガイアの夜明けを見るつもりで見ています。つまり村上龍が福澤朗になり、なんか西の番組演出意図が加わった感じです。ナレが異様に福沢に似てて驚かされるんだけど、福沢じゃない。

だから別に福沢が進行しているのは別にいいとして、おまけに主婦タレ(ント)とちゃんとしたコメンテータが置かれているのです。ぼくは、「こっちはカンブリアを求めているのに(別にカンブリアに村上や女の人がいなくてもいい)、主婦タレがいるんだろうか」と思って見ています。

で番組名が示す通り関西でオンエアされていることを踏まえると、本来関西リーダーを視聴する層が奥さんと一緒にご覧になることを想定しているのかも知れないと思えた。

でも経営者を目指すって別に夫だけじゃなくて奥さんが思ったっていいわけで、向こうの弁明も聞かず一方的にこのようにぼくの推論だけ述べちゃうと関西リーダーは男尊女卑みたいな考えがあるのだろうかと思えなくもない。

そして奇しくも今回のゲストは女の人であり、リーダーとしての資質もとんでもないぐらいある人だった。仮に番組のテーマがそんなんだったとしたら、ゲスト自らにそれを否定させていることになる。

ぼくはこのようなひねくれた方向からこの番組を見てますが、今回特に印象に残ったのがこの社長がそれまで一切ノータッチだった家業の焼肉屋を継ぐところでした。

まさに上記の男社会云々の話にもクロスするんですが、一代でその肉屋を興してビルまで買った父さんは、今回の主役である社長が子供の頃に「男に生まれてくれれば良かったのに」的なことを言った。

これは今の時代の空気感をぼくらは知っているといいますかその中に生きているから時代錯誤すぎることを言ってるんじゃないか、でも社長自身はその親の言葉がつらかったとは言ってるけど流石に自分の親をしてぼくみたいに時代錯誤野郎とまでは思ってないみたいだったから、完全外野のぼくが言うわけにはいかないんだけど、結果的に家業を「息子」に継いでもらってもっと栄えさせて欲しいとかいうのが本心なんだったとしたら、この現社長である女のむすめさんが民事再生手続きを受けるほどだったこの企業をベンチャーキャピタルから買い戻し、持ちビルだったけど別の人の持ち物になっちまったビルをも買い戻す勢いだというんだから、ぼく個人は爽快な気がするけど親御氏にとっては皮肉な展開だと思った。

皮肉だから結果的に爽快に思うべきでもないかも知れない。だってこの社長は「そう思われてすらいなかった」「期待さえされていなかった」んだから。

とどめのエピソードが、この「会社取り戻し」という最強の成果物を持って先代社長である創業者である親に取り戻し報告をしたら塩対応だったという。

見ればわかるんですけど友人伝いに娘が会社を取り戻してくれた、みたいなことを言ってたっぽいんだけど、直接言わないのは経営者としての負けを認めたくなかったんだろうか、しかもまさか未だに我が子である娘なのに女に負けたことが受け容れられないんだろうか……と邪推してしまうエピソードにぼくの中ではなってしまった。

この社長(当代)はすごすぎて、学生時代数社受けて内定がなくて社会との壁を感じてそのまま卒業してしまったことにめっちゃ感情移入できるんだけど、その後が知事の通訳に抜擢されIT企業を立ち上げ外国人と結婚して……と経営者になるべくしてなれるような向上心の塊の人で、あまりにリーダー列伝だった。

あとスタジオじゃなくて店収録だったんだけど、こういうのって店側から言い出すのか、局が店にそう仕向けるように過去の事例とかをいやらしく見せたりしてぜひ店で取材してくれと言い出させるのかなということも邪推してしまった。もしそうなら、社長さんはそういう空気もさっと感知してしまえる人だと思う。

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