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【DAY57】 たまごは1日何個までオッケーか?

ちなみに何個だと思われます?

Googleの検索窓で「たまご 1日」って叩いたら、「1個」「2個」「3個」「4個」と来て、ひとまず「10個」まで出てきました。
結果を全部見たわけではありませんが、まぁ「1日何個までならオッケーか?」ということでしょうね。

今日はそんな話です。

1日40個を20年くらい…

そんな感じで食べ続けている専門家の方もいらっしゃるという話も見かけました。研究者の方ですかね、さすがに不調を来しそうですけど、それでも大丈夫だったようです。

「1日何個までならオッケーか?」については、まぁとにかくいろんな説があるようですが、そんなに何個も食べたらダメだと思ってらっしゃる方は多いでしょうね。
「なんでダメなの?」については、大半は「コレステロールが溜まるから」ということだとは思いますが、現在、厚生労働省は、1日の摂取コレストロールの上限値、ガイドラインを撤廃しているそうです。

そもそもの根拠になった学説

「コレステロールは健康によろしくない」という説の根拠は、1913年にロシア人科学者、ニコライ・アニチコフ博士が行った実験に拠るそうです。

どんな内容かというと、うさぎにコレステロールが多く含まれる高脂肪食を大量に与えるというものでした。
その結果、うさぎの大動脈壁に相当量の脂肪がついていたことを発表して、『あぁなるほど』ってことになってみたいですが、とはいえ、うさぎは草食でコレステロールを必要以上吸収できません。

そんな子に高脂肪食を与えたら、そりゃあ異常は出るんじゃないかとも思いますが…。別の研究者が雑食性の犬やねずみなどに同様の高脂肪食を与えて実験を行った結果では、うさぎと同じような変化は確認されなかったそうです。

一方、日本では、1998年に国立栄養研究所が健康な方たちを対象に、1日10個のたまごを10日間超食べさせるという実験をしたそうですが、血中コレステロール値の上昇は見られなかったとのことです。10日超という期間は、議論を呼びそうだとも思いますが…。

そんなこんなで、現在では…

総コレステロール(TCHO)240mg/dl以上が治療域、LDL(いわゆる悪玉)コレステロール140mg/dl以上が治療域、HDL(いわゆる善玉)コレステロール40mg/dl未満が治療域ということだそうです。

まぁ、もちろん、TCHO、LDL(悪玉)ともに、これより少々高い値だからといって、すぐに心配することはないでしょう。食べ物から摂取するコレステロールについては、人により感受性の違いもありますので、そこは医療機関へのご相談の領域にはなるかと思います。

2002年の7月まで、日本の総コレステロール値ガイドラインは220mg/dl(1997年制定)になってました。
対して米国の総コレステロール治療域が240mg/dl以上で、日本よりもちょっと高かったんですが、あちらの値のほうが実際のデータに即してると考える専門家が増えたそうで、2002年7月に神戸市で行われた「日本動脈硬化学会」で、総コレステロール値の治療域変更の提案が採択され、現在に至っているとのことです。

そもそも血中コレステロールは、ある程度あったほうが健康にいいようですし、現状健康に問題なければ、別にいくつ食べてもいいんじゃないかと思います。
もちろんそればっか食べるのはよくないでしょうし、栄養バランスが重要なのも当たり前の話ですが、ことたまごに関しては、タンパク質はもとより、「栄養のかたまり」みたいな食品なので、積極的に食べてもいいんじゃないかなぁ、とは思います。


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