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壁いっぱいになるまでは

自宅の壁という壁を本で埋め尽くしたい。

そんな望みを抱いている。
願望でもあり、目標でもある。
夢では終わらせたくないかな。

そもそも本が大変好きである。
と言っても、小学生の頃は、本の一冊すら読まない子供であった。
中高生くらいから音楽好きが高じて、ミュージシャンの自伝的な本を読み耽るようになった。それでも、まだまだ雑誌や漫画の類を読んでいる方が圧倒的に多かったように思う。

しばしば書いたりもするが、本を手放せない生活となったのは、学生時代のことだ。
それ以来、活字中毒とは言わないまでも、手元に本の一冊は持っていないと少し落ち着かない。
学生時代は、それこそ哲学書や宗教関連の本もかじったが、今は専ら娯楽として純粋に楽しんでいる。
今でもマンガなども読まぬではないが、活字の方が勝手にキャラクターや背景を想定出来るなど自由度が高い分、自分にはすこぶる向いている気がするだけだ。

本で部屋の壁を埋め尽くしたいという話に戻ろう。

この「本で、部屋の壁が埋め尽くされた状況」は、インテリアとしてもなかなかに優れている気がしている。
本には、当たり前に大小があり、その色使いも様々である。
しかし、蔦屋書店などに行くと分かるように、整然と並べられた本には、不思議と統一感があり、乱雑な感はしないものだ。
立花隆の仕事場ではないが、うず高く積まれた本の山を見ても、不思議とそこには何かしらの法則や役割を感じてしまったりもする。
少なくとも、不潔には見えたりすることはないよう思うのは自分だけか。

そう考えると、本が大量に集められた状態は、ある意味大して整理をしなくても、ある一定の統一感とデザイン性を担保してくれる究極のインテリアとも言えるのではないか。

まあ、そんなふうに考えるのだ。

断捨離志向の方や、洗練されたシンプル且つミニマム志向の方には理解されないかもしれないが、何となく共感してくださる方も多いようににも思う。

自分としては、一生ものの良い家具を人生で一つ一つ買い揃えていく様に、本を一冊一冊、買い揃えて行っている感覚なのだ。
20万円の家具を買うとすると、そのお金で単行本の新刊だって100冊以上が買える計算になる。おまけに、それをエンターテイメントとして楽しめるといった付加価値付きで。

まあ、全ての壁を本で埋め尽くす迄には、まだまだ長い道のりではある。
道半ばで力尽きた時は、誰かにその意思を受け継いでもらいたい。

うちのカミさんは、一言
「掃除は自分でやってよね〜」

今だって部屋の掃除は、おれがやってるじゃないか…

#エッセイ #日記 #本 #インテリア #部屋

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