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ファイナルファンタジーXⅤの思い出~旅編

ファイナルファンタジーXⅤは国を滅ぼされた王子があちこち巡って王の剣を集めたり、六神の力を得て帝国に対抗していく物語・・・のはずだが、実際は寄り道がメインのゲーム。

敵に追われるわけでもなく、行きたいところに行けてやりたいことを自由にできる旅ゲー。あまりに楽しいので、打倒帝国という本来の使命をすっかり忘れてしまうくらいだ。

2016年11月に発売されてからまもなく7年。新作のXⅥがリリースされ、来年2月にはⅦリバースが控えていてすっかり影の薄くなってしまったXⅤの思い出を語ってみたい。

釣り

RPGでしばしば差し込まれているミニゲーム。ファイナルファンタジーシリーズでは当たり前のようになっているが、特に有名なのは7。ゴールドソーサーというアミューズメント施設だけでなく、メインストーリーの中でしばしば発生し、総数を数えたら10個を遙かに超える豊富な量となっている。

7ほどでもないが、FF15でもミニゲームがいくつか入っている。その一つの釣りが結構本格的な作りになっている。

まず、釣りたい魚に見合ったルアーを選ばなければいけない。魚が反応したらリールをちょいちょい巻いて関心を引きつける必要があるし、引っかけたあとはただリールを巻くだけではダメ。いなしたり竿の向きを変えたり、暴れているときに巻くのを止めないとラインが切れて失敗してしまう。

約100種類ある魚のコンプリートを狙う場合はさらに大変。雨の時や昼間にしか出てこない魚や、あっという間にラインを切られてしまうような強敵も存在している。一度だけコンプリートしたことはあるが、本編よりも時間がかかってしまったくらいだ。

コンプリートしてもトロフィーは出ないしストーリーになんら影響はないが、魚の中には強力なバフを付与する食材になるものもあって調達のためにしばしば訪れることもある。

また、釣り場のバリエーションが豊富で、池や川に磯釣り、拡張パックが必要だが、果ては船釣りまでも用意されていて、色々なシチュエーションで釣りを楽しむことができる。

ミニゲームではあったものの好評だったようで、後にVR版で釣りに特化したスピンオフ作品も発売されている。

キャンプ

FF15の宿泊手段は宿泊施設に泊まるか、キャンプを張るかの2択。宿泊施設の場合、取得した経験値にボーナスが入る仕組みになっている。一方でキャンプの場合はボーナスはないものの、食事によって様々なバフが付与される。

宿泊して経験値を精算する画面では、選んだ食事や仲間によって色々なシーンが流れる。

ちなみにイリスがカップヌードルをすすっているシーンは、彼女が加入している時にしか見ることのできないレアもの。

また、一部のキャンプ地で最初に止まるとちょっとしたサブクエストも発生する。かけっこや釣り、料理や写真撮影などさまざまだ。

下の写真は、プロンプトの求めに応じてノクトがポーズを取っている場面。

防火服を来ていても突っ込まれないところが草。

数少ない物語性のある「マルマレームの魔女」

オープンワールドRPGでは定番となっているサブクエスト。多くのゲームではサイドストーリー形式になっていて、ゲームの世界観や登場人物を深掘りするようなイベントが組み込まれている。

一方で、ファイナルファンタジーXⅤのサブクエストは殆どが「お使い」。依頼されてモノを拾ってくるか指定されたモンスターを倒して報告すれば終わり。世界観を解説するのはもっぱらアーカイブのみで、他のRPGに比べると物足りなさがある。

FF15で数少ないストーリー性のあるサブクエストのひとつが「マルマレームの魔女」だ。

これはドッグタグ集めの最後に発生するイベント。ハンターギルドの構成員のデイヴに頼まれて、ギルドで入ることを禁忌としている森に住む老女を訪ねるクエスト。

会ってすぐ頼まれるのはやっぱりドッグタグ集めなのだが、終わって報告する時になぜ老女が森の中でひっそり暮らしているのか、ハンターギルドが森を禁足地にしている理由が明かされる。

これだよこれ。文字ではなくてこういうFF15の世界を理解するイベントがもっと見たかった。

数少ないサブクエストのイベントシーン、とあってかとても印象に残る場面だった。

バカ騒ぎして遊びほうけていたガキ

ここまで見てきたものの、メインストーリーの思い出がまったくない。王家の使命そっちのけで釣りだのキャンプだのに興じてばかり。その影では主人公の父親は息子を逃がし国を守るために斃れ、婚約者は命を削って主人公を助けるため神々を巡る旅を続けていた。

「父親が死んだとき、バカ騒ぎして遊びほうけていたガキが」
「恋人が死んだとき、疲れきって横でのびてたマヌケが」
とはラスボスのアーデンのセリフだが、ぐうの音も出ない正論。何だか罪悪感を持ってしまった。

「バカ騒ぎしてすみません。」

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