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若者の童貞率、処女率は、20代後半より30代前半の方が高かった

こんにちは、未来を数字にプロジェクトです。
「若者の初体験」あれこれについて調査した結果をお伝えしています。

本日のテーマは「異性との性行為」、いわゆる”セックス”です。
いつの時代も、多くの若者が興味・関心を持つ、これぞ「ザ・初体験」ですね。

異性との交際に消極的、さらにはセックス離れが進んでいると言われる現在、この性行為経験の実態がいったいどうなっているのかを整理しました。

まず15-30歳の若者における性行為の経験者率は、47.9%となりました。

ある調査によると、童貞率、処女率は、例えば10代、高校生から大学生入学したての頃で7割程度、20代前半では5割弱、20代後半なら3割程度となっているそうです。

それを踏まえると、今回の15-34歳の性行為経験(非童貞、非処女)率が5割程度であることも、ある程度信ぴょう性が高いと考えます。

次に未経験者(童貞、処女)で、1年以内に初体験するであろうと考えている方は全体の7.6%です。
また、初体験を済ませたいけど1年以内は無理だろうという方は16.2%にものぼっています。

ただし、未経験者(童貞、処女)で、今のところ関心・興味無しとする方が28.2%と、若者の4人に1人以上であることには驚かされました。

これら結果だけみても、感覚として、若者のセックス離れが進んでいないよ~とは言えなさそうです。

さて、この結果を性別、年齢区分別、居住地別にもみていきましょう。

まず性別では、経験者(非童貞、非処女)率の高さは、明らかに男性<女性となっています。
(男性は約40%、女性が約55%)

また年齢区分別では、当たり前ですが年齢階層が上がるごとに経験者率の高さが高くなり、25-29歳層で頭打ち、30-34歳層は25-29歳層と同じく6割強となっています。
(15-19歳層が約15%、20-24歳層が約4割)

そして居住地別についてはほとんど違いがみられませんでしたので、性別×年齢区分別で詳しく実態を見ていきましょう。

意外だったのは、最も経験者(非童貞、非処女)率が高いのは、男女ともに30-34歳層ではなく、25-29歳層であったこと。その差はいずれも5%程度となっています。

具体的に最も経験者(非童貞、非処女)率が高いのは、女性の25-29歳層70.5%で、以下、女性30-34歳層65.7%、男性25-29歳層57.8%と続きます。

反対に最も経験者率が低い、すなわち未経験者(童貞、処女)率が高いのは男性15-19歳層の11.7%で、以下、女性15-19歳層20.5%、男性20-24歳層36.6%となっていました。

次に未経験者の内訳として、女性よりも男性が、そして年齢階層が低いほど、興味・関心者の割合が高くなっています。
これは、未経験者の割合の高さと関係しているためある意味必然の結果かと判断します。

こちらも具体的には男性15-19歳層の50.8%が今後の体験・経験に関心を持っており、うち16.4%が1年以内に初体験するであろうと考えていました。

一方、男性30-34歳層になると今後の体験・経験に関心を持つ方は17.4%にまで下がり、うち1年以内に初体験を予想されている方は5.1%となっていました。

興味深いのは、未経験者(童貞、非処女)のうち、今のところ興味・関心がないという方の年齢階層別の割合の変化です。

当然ながら、年齢階層が上がるとともに経験者率が高くなり、この割合も低下していくのですが、25-29歳層で下げ止まり、30-34歳層では再び上昇、とりわけ男性は20-24歳層と同水準の割合となっていました。

さらに興味深いのは、経験者(非童貞、非処女)の方の中に、一定程度「もうやーめた」「もうやめよう(と考えている)」方が存在したこと。

性別を問わず、1-2割前後ほど(15-19歳層は1割弱、25-29歳層以上で2割弱)このような方が存在しているようです。

セックス離れの拡大とともに、セックスの卒業年齢も低下してきているのかもしれませんね。

今春、矢野経済研究所 未来企画室は新プロジェクトを始動しました。 『未来を数字に』をコンセプトに、独自の切り口で、今はまだ数値化されていない未来の価値や潜在価値などを、あれこれ数字で表現していきます。