8.29 新日本プロレス神宮球場大会とKOPW

この日もオンライン観戦です。初めての野外大会、夕陽が選手を照らす前半戦、暗闇が包み込みスポットライトを浴びる後半戦、いずれも日本の夏を表現する視覚効果でビジュアルとしてもとても楽しめました。もちろん試合内容もよかったです。

KOPW
ある意味4WAYという試合形式の特性上、矢野選手が勝つ可能性は結構高いと予想していましたが、結果的に金的からの丸め込みというフィニッシュである意味期待通りの結果でした。
オカダ選手が提唱したKOPWですが、正式名称は明らかになっていません。『King Of Pro Wrestling』だろうという想像はありますが、本人の発言から各々独自の解釈をして楽しむものだという理解をしています。今回の場合、金的 Of Wrestlingと言っていましたが、ファンがツイッターでルール決めに主体的に参加し、試合前のストーリーラインを作り上げるプロセスは非常によかったと思います。予選含めて、事前にファンが盛り上がれる仕掛けが機能し、試合時間以上に中身は濃かったのではないかと思います。また、発起人のオカダ選手が負けたのも今後可能性を拡げるという意味で、Super J cupでライガー選手が優勝しなかったことと似ています。そのことによって当時のマイナー団体から出場した選手たちが活躍しスポットライトがあたり、プロレスの裾野を大きくするために多大なる貢献をしました。KOPWも矢野選手が優勝したことでより大きな可能性を得たのではないかと感じます。

タイトル
タイトルやベルトの価値は最初からそれが持っているものではありません。ベルトを巻いた人やそのタイトルを勝ち取るための多大なる努力、鍛錬、倒した相手の魂、一度負けて取り返した執念など、壮大な歴史のうえに価値が蓄積された結果です。KOPWは矢野選手から始まることでどのようなカラーになっていくのか、非常に楽しみです。
それに加えて2冠論争、今後どうなるのか気になります。最近新日本プロレスが少し停滞しているように感じるのは、この2つのベルトの価値が置いてけぼりにされているからだと考えます。個人的にはヘビーはヘビー、唯一無二のベルトとして、インターコンチはかつてそうだったように、別の新たな価値を持つユニークなベルトとして、その意味や価値、歴史を紡いでいく姿を楽しみにしたいと思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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