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【対談vol.2 後編】現場の使いやすさを徹底的に追求_レッタス株式会社

フューチュレックは、デジタル×クリエイティブを軸に、企業システムの構築から広告制作、テクノロジーを活用した新規事業開発まで、 デジタルに関わるすべての企画・制作・プロデュースをおこなっています。
そんなフューチュレックが、クライアントの課題にどのように向き合い、解決していったか。ご相談いただいたクライアントの皆さまと、制作当時のことを振り返っていきます。

今回の対談記事では、現場の使いやすさを徹底して追求した「レッタスデリバリー」開発の舞台裏に迫ります。
記事前半をまだ読んでいない方は、ぜひ、前編と合わせてお読みいただければと思います!



①現場の使いやすさを徹底的に追求

ー レッタスデリバリーのアプリはとてもシンプルで使いやすいですね。
UI開発はどういった点に気をつけて開発されましたか?

神田:
とにかく余計な機能は減らして使いやすくしました。ドライバーの方は若い人もいらっしゃいますが、年齢の高い人もいる。必ずしもリテラシーが高いわけではないので、シンプルになることを心がけました。

山田:
ドライバーはどちらの手で操作することが多いとか、ボタンがこの位置だと、機種によっては指が届かないから変えようとか、実機を使いながら、かなりUIは調整していただきました。具体的なところで言うと、ドライバーが配達の時間をタップして入力するのですが、7回だと多い。4回以内にしようと調整しました。ドライバーは作業の合間で打つので、少しでも負担を減らしたかったんです。
そもそも現場での電話の負担を減らすために開発したものが、電話の代わりに、入力する作業が負担になってしまうと、現場の負担があまり変わらないということになりかねない。そのために、かなり時間をかけて細かいところまで調整していただきました。

神田:
開発する際は、ご担当者の方にいろいろとヒアリングをさせていただくのですが、現場でどういったことをしているか、どんなことを感じているのかなど、細かいところまではご担当者の方もなかなか分からない。
でも、今回は山田さんが元々ドライバーとしてトラックを運転されていたので、そのあたりは開発の上で圧倒的に強かったです。例えばドライバーの方は、手袋を外す行為が非常に面倒くさいと感じているが、そういった現場の方のリアルな気持ちは私たちでは分からない。
今回は、山田さんがそういった現場の経験を持っていらっしゃったので、その経験を開発にうまく取り込むことができて、非常に良かったと思っています。

FUTUREK代表 神田

ー レッタスを導入されて、実際どれくらい負担は軽減されましたか?

山田:
弊社では、電話の回線が8回線あったのですが、今はもう4回線に減らしています。それくらい電話が減りました。オペレーターも3人置いたのですが、2人で対応できるようになりました。
それと、これは予想外のことでしたが、レッタスにはメッセージや写真を送れるチャット機能がついているのですが、これを使って有休申請する社員が増えました。社員の有休は、シフトにも関わるので管理する側としては、少しでも早く知りたいので助かっています。また、社員も少し言いやすくなったんじゃないかな(笑)

②異業種がコラボし、新しいサービスへ

ー レッタスは自社使用以外にも、サービスとして提供されているそうですが、配送業以外ではどのような展開が考えられますか?

山田:
レッタスは、自社で使用するだけではなく、クライアントや配送先の企業の皆様にも導入いただき、大変好評です。なかなか良い「時間を管理するサービス」ができあがったと思っていますので、配送業以外でも活用できるのではと考えています。例えば、訪問型のサービス。私の家族がちょうど増えたタイミングだったということもありますが、ベビーシッターの派遣サービスとか良いのではないかと思っています。ロゴも車をモチーフにデザインしたのですが、ゆりかごにも見えますしね(笑)
また、かなりデータも蓄積されてきたので、他の事業者に向けたデータ販売もできるようになればいいなと思っています。

ー 今後お2人で、またなにか始められるご予定はありますか?

神田:
また、ぜひ一緒にサービス開発をしたいですね。レッタスの開発は僕らにとっても、学びのある仕事だったと思っています。「現場のことが分かってないと、サービスは作れない」ということを改めて感じられた仕事でした。例えば僕らの業界だと、チャットなんてちゃっちゃっと返してくれればいいじゃんと思うけど、業界よっては、パッと返せる状態ではないとか、実際に聞いて初めて分かったことであるので、現場にすべて答えがあるなと。そこにあわせていかないとなって思います。

山田:
トラックにも乗りに来てくれたよね。

神田:
そうそう。めちゃくちゃ車高が高くて。乗用車とはまるで見える世界が違う。まさに現場に行かないと分からなかった(笑)

山田:
今回、神田さんとお仕事をご一緒してみて、経営者としての質が同じだなと感じました。IT企業の方はすごくドライなイメージがありましたが、神田さんは自分が先に受け止めて、従業員を守りながら仕事をしていらっしゃる。そこは僕ら配送業も同じ。従業員がいるからこそ会社が成り立っているわけで、現場をとても大事にしています。そういった考え方が同じだからこそ、現場に寄り添ったサービスを一緒に作れたんじゃないかと思っています。


ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

・サービスやシステムを相談したい企業の方
・フューチュレックで働きたい、挑戦してみたいという方

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