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リアルタイム感情推定 2020/11/05 アメリカ大統領選  予測: 僅差でトランプ大統領選 の答え合わせ

要約:

僅差でトランプ大統領再選と予測したのですが、全国規模で行なったため、州ごとの傾向を予測することができなかった。投票は、その時の考えで行うので現在の感情推定モデルは有効と思われる。しかし郵便投票は、長い時間考えるので、別モデルが必要なことが判明。しかし、主要世論調査より結果に近い予測はできた。

【1】2020アメリカ大統領選 

〔反省点 その1〕
州ごとに選挙人を決めるという特徴的な大統領選挙の仕組みがあるにも関わらず、予測をアメリカ全国規模で行い、州ごとの傾向を予測することができなかった。

改善すべき点 その1
アメリカ全土単位の予測ではなく、州ごとの単位で予測モデルを作るべき。

言い訳:まあわかっていた、のですが、最初のボタンがあっていれば前進と考えています。

〔反省点 その2〕
郵便投票という新規の仕組みがあるにも関わらず、予測をアメリカ全国規模で行い、郵便投票という長く考える傾向を予測することができなかった。

改善すべき点 その2
長い時間考えるので、別予測モデルを作るべき。

言い訳:そのまま適用できる、と考えていたので、最初のボタンが違っていた。これは、感情推定とは別モデルが必要。(意思決定過程研究などを使うべき)


1.メディア予想 「バイデン一強」

BBCをはじめ大手メディアの予想は 「ジョーバイデン氏一強」でした。

米世論調査また不正確 「隠れトランプ支持」接戦の背景

3日の米大統領選をめぐり、主要な世論調査では全米の平均支持率で民主党候補のバイデン前副大統領が共和党候補のトランプ大統領を大きく上回っていた。激戦州でもバイデン氏が優位を保ったまま投開票日を迎えたが、実際には異例の大接戦となっている。
主要な世論調査を集計する米政治サイトのリアル・クリア・ポリティクス(RCP)によると、バイデン氏の全米支持率は3日時点で51.2%とトランプ氏を7.2ポイント上回った。東部ペンシルベニアや南部フロリダなど激戦6州の平均支持率でもバイデン氏は2.3ポイントの差でリードしていた。
バイデン氏が圧勝するとの見方もあったが、両候補は僅差で競り合う。RCPによるとフロリダ州ではバイデン氏の支持率がトランプ氏を0.9ポイント上回っていたが、実際にはトランプ氏が勝利を確実にした。トランプ氏は前回2016年の大統領選で同州を1.2ポイント差で制したが、今回は得票差がさらに開く勢いだ。
中西部オハイオ州でも世論調査ではトランプ氏のリードが1ポイントだったが、トランプ氏はこれを大きく上回る得票差で勝利するとみられる。
世論調査が外れた背景には、トランプ氏の支持を公言しない「隠れトランプ支持者」の存在が考えられる。トランプ氏は人種差別と受け取られかねない言動も少なくないため、周囲の目を気にして世論調査で本音を打ち明けない人々だ。
16年の大統領選では、世論調査がペンシルベニアや中西部ミシガン、同ウィスコンシン各州でトランプ氏を劣勢としていたが、いずれの州も予想に反してトランプ氏が勝利した。このときも「隠れトランプ支持者」の存在が指摘された。
16年の世論調査が誤ったのは、民主党支持者が多い大学卒の有権者をサンプルに加えすぎていたことが一つの原因とされた。世論調査会社は教育水準に応じて生データを調整をするようになったが、今回も予測の精度に課題を残した。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO65817790U0A101C2FF2000/

2.弊社予想 2020/11/3 アメリカ国内評価

僅差でトランプ大統領再選

手法:
全アメリカ人に5秒に1回、本音を聴き続けて(感情推定)再選可能性を
30秒に1回判定。

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想定:
レンジの中(適中率80%程度)には入ってくる。ただし、人が結果を操作しようとする部分(工作する部分)を想定する必要がある。

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具体的に言うと、感情推定を利用した、スコアを稼ぐためだけの工作をされると、値は狂ってきます。でも、それも含めて、今回は推定をしました。比較することで、隠れた本音を見い出すことができます。

ですから、全部いったん受けてから、条件を明示して、フィルタリングする必要はあると思います。

※両陣営とも、感情推定を利用した、スコアを稼ぐためだけの工作内容は同じでした。その結果、両方の工作の内容をそれぞれ打ち消しあっていました。

追記:書いている理由

日中韓のリアルタイム感情推定を行っている理由は、後日のタイムスタンプとして歴史に残すためです。具体的には下記の通り。

1.日本/中国(本土)/韓国/台湾香港は、国が違えど“リアルタイム”にお互いに影響しあう = 同じ市場 と考えるべき
2.であるからこそ、それぞれの国の違いを超えるためにも、冷徹に証跡に準拠して話をすべき

耳目を引くためのセンセーショナルと離れた冷徹な分析が必須だと考えます。

日本・中国本土・台湾・香港・韓国の良識的をもっている第三者、Undecided Voters(どちらに入れるか決めかねている人)が今、リアルタイムにどう思っているのかを、客観的にリアルタイムデータで参照できるようにしました。
IBM Watson が算出しています。ここではこの仕組みを「感情推定」といっています。それをレポートにしています。


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