見出し画像

日中韓感情推定 2020/5/3 別記:衛星から見た北朝鮮 金正恩亡き後の北朝鮮

要約:

今回は北朝鮮が指導者の前指導者 金正恩が亡くなり、北朝鮮国内で統制が取れなくなった様子と食料生産ができないなどの衛星画像分析でわかる北朝鮮の現状

【1.解説】

AI(IBM Watson)解析により、リアルタイムに追うことができても、本当に合っているのか、傾向だけでもチェックする必要があります。中国本土のような規模であれば、衛星画像でチェックすることは可能です。それは北朝鮮のようなリアルタイムに事実がなかなか報道されない国でも同じです。そこで、北朝鮮の衛星画像をチェックすればいいわけです。今回は様々な衛星画像分析で導き出せる金正恩 死去後の北朝鮮国内動向。

【1.1 前提条件 中国東北部&北朝鮮一帯に新型肺炎が蔓延】


まともに機能している都市がない北朝鮮
https://note.com/futureforecast/n/nc180298fb2b9

北朝鲜武汉肺炎死亡人数超过300万 


4/16には38度線の韓国軍も気づいている様子が分かります→文大統領も把握していたはずです。
https://note.com/futureforecast/n/n8a5e74ef2314


【1.2 平安南道 順川市 リン酸肥料工場 について】


5/1、金正恩が順川リン酸肥料工場に表れ、テープカットしている画像が出ました。

1日、北朝鮮の順川リン酸肥料工場(平安南道)の完工式でテープカットを行う金正恩朝鮮労働党委員長(中央)。正恩氏の動静が確認されたのは、4月11日の党中央委員会政治局会議への出席以降、20日ぶり。
https://www.jiji.com/jc/p?id=20200502091018-0034637494

この報道が100%正しい、としましょう。
以下が、順川リン酸肥料工場です。

画像1

駅の隣のオレンジ色の屋根、まあなんと分かりやすい場所なのでしょう
金正恩の居場所は北朝鮮最高機密で、特定されることは“絶対”避けるはずです。それを特定日付の特定場所、しかも衛星からなんと分かりやすい場所であることを公開。

つまり、5/1をもって金正恩の居場所は北朝鮮にとって機密でも何でもなくなった。

正確に言うと・・・
実として、統治能力を失っている(上で参照してもらったように、もう機能している都市がない)。さらに、名目上でも統治能力を失っていることの証拠となります(5/1のメーデーという社会主義国では一番重要な日に首都平壌にいない)

後の歴史に、5/1をもって金王朝終了の日、として記録に残ると思います。

ついでに、

①先ほどの衛星画像の撮影日付は、2020/3/12 (SENTINEL2) です。
3月上旬には完成済です。

②自身の英語サイトで種明かししています。
https://twitter.com/open_socio/status/1256432608713400321


【2. 4/28– 5/1 】金王朝、統治崩壊後


金正恩 死去後の北朝鮮国内の動向を追ってみましょう。

4/28 NASA 衛星画像(夜間光)

画像2

北朝鮮国内で統制が取れなくなった様子です。
4/21から変わらず、満浦市・丹東市から物資が入っている様子が衛星からも見えます。
(開かないと餓死)かつ、恵山市から物資が入っている様子が衛星からも見えます。
恵山市は有名な密貿易都市です。
>国境となっている鴨緑江が、この周辺では狭くまた浅くなっているため、密貿易が盛んである。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%81%B5%E5%B1%B1%E5%B8%82

北朝鮮国内で統制が取れていたころ(4/7)

画像3

まともに機能している都市がない

4/29  NASA 衛星画像(熱源探知)

画像4


国内で多く熱源探知されている=問題が起きている様子がうかがえます。

(4/30)夜間光 未公開のためクロスチェックできず。

5/1  NASA 衛星画像(熱源探知)

画像5

中国本土国境で多く熱源探知されている、つまり“中国本土国境で”何か問題が起きている様子がうかがえます。

38度線

北朝鮮、軍事境界線付近で韓国側に銃撃 金正恩が軍統制を誇示する狙いか
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/05/post-93319.php

金正恩が軍統制を誇示する狙い=ミサイル発射 である事実をお忘れ?

4/16には38度線の韓国軍も気づいている=文大統領も、統治能力を失っていることを把握していたはずです。
https://note.com/futureforecast/n/n8a5e74ef2314

【3. 食料状況】


NASA 衛星画像(20204/20) SMAP/土壌水分分布 分析 

SMAP_食料生産に適さない地_0420

SMAP、土壌水分分布=穀物が育成するに足る水分がない、要するに食料生産ができない(都市化が進み過ぎ or 寒冷すぎる)この時期でも全土でダメということは、
------------------------ここからは推測--------------------------------------------

食料がまったく自給自足できないため、満浦市・丹東市、恵山市から密貿易、中国政府から許可をとらず物資が入れてる(入れないと餓死)。

当然、中国政府は激怒です。

かつ、封鎖できたはずのアフリカ豚コレラや鳥インフルエンザ等、今中国本土で流行している問題も入った、ということになります。

------------------------ここまでが推測--------------------------------------------

【4.結論 北朝鮮国内 動揺と難民の動向】


①北朝鮮国内 動揺
恵山市から物資が入っている様子が衛星からも見えることから、体制側の統制がまったく効いていないことを示しています(恵山市は有名な密貿易都市です)

②日本に“直接”難民、ボートピープルが来る可能性
あると思います。

4/6   衛星画像(北朝鮮 清津市 の漁港)

画像7

日本まで漂着できる漁船がいつもより多く停泊しています。
ですから、日本に“直接”難民、ボートピープルが来る可能性を想定して、
受け入れる準備(すくなくともプラン作成)は必要です


追記:書いている理由

日中韓のリアルタイム感情推定を行っている理由は、後日のタイムスタンプとして歴史に残すためです。具体的には下記の通り。
1.日本/中国(本土)/韓国/台湾香港は、国が違えど“リアルタイム”にお互いに影響しあう = 同じ市場 と考えるべき
2.であるからこそ、それぞれの国の違いを超えるためにも、冷徹に証跡に準拠して話をすべき
耳目を引くためのセンセーショナルと離れた冷徹な分析が必須だと考えます。
日本・中国本土・台湾・香港・韓国の良識的をもっている第三者、Undecided Voters(どちらに入れるか決めかねている人)が今、リアルタイムにどう思っているのかを、客観的にリアルタイムデータで参照できるようにしました。
IBM Watson が算出しています。ここではこの仕組みを「感情推定」といっています。それをレポートにしています。


よろしければサポートよろしくお願いします。いただいたサポートは、日中韓とアメリカのリアルタイム感情分析を進めるために使わせていただきます